2017/03/13

トヨタ・チーム 第4日目リポート

WRC 第3戦ラリー・メキシコ デイ4

過酷なメキシコの未舗装路を戦い抜き
2台のヤリスWRCが揃って入賞を果たす

3月12日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技最終日となるデイ4がレオンを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合6 位でフィニッシュ。
ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)も総合7位で完走し、今シーズン初めて2台のクルーが揃って10位以内に入り、ポイントを獲得した。

#10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ、ミーカ・アンティラ)

ラリー最終日はサービスパークが置かれるレオンの東側エリアで、2本計54.90kmのSSが用意された。
そして、最終ステージのSS19はトップ5のタイムを記録したクルーに対しボーナスのポイントが与えられるパワーステージに設定された。

TOYOTA GAZOO Racing WRTのラトバラとハンニネンは、0.3秒差で最終日をスタートし、そのままの順位で今季初めて2台揃ってトップ10内でフィニッシュし、ドライバーズポイントと、コ・ドライバーズポイントを獲得。
ラトバラ/アンティラ組は順位をひとつ落としながらも選手権2位につけ、ハンニネン/リンドストローム組は11位となった。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRTは、マニュファクチャラーズ選手権で2位のポジションを堅持した。

今回のラリーではメキシコの特徴である高い気温と、高い標高というふたつの要素が組み合わさった結果、競技2日目にはチームはエンジン温度の上昇という難題に直面した。
しかしスタッフ全員の努力と貢献により、競技3日目以降問題は解決し、最終日には選手たちが心から満足できる状態までヤリスWRCを進化させることに成功。タフなコンディションのラリーを走破したことで、TOYOTA GAZOO Racing WRTはさらに多くの事を学び、将来に向けて貴重な経験を蓄積した。

トミ・マキネン(チーム代表)
モンテカルロ、スウェーデンと開幕から2戦連続で素晴らしい結果になりましたが、今回のメキシコは、我々が今年直面するであろうと事前に予想していたような結果になりました。
しかし、難しい状況を乗り越え、ふたりのドライバーが初めて同時にドライバーズポイントを獲得したことに満足しています。
今回の結果、そして我々にとって初めてのグラベルラリー参戦から多くの情報を得られた事を嬉しく思います。
今回我々が学んだことは、将来必ず役に立つでしょう。
今回は非常にトリッキーなラリーだったにも関わらず、2台のクルマを完走に導いたドライバー、コ・ドライバー、エンジニア、そしてメカニックの貢献に心から感謝します。

嵯峨宏英(チーム副代表)
前戦スウェーデンでは素晴らしい結果を残すことができましたが、気温と標高の高いメキシコ戦は、これまでとは違う試練を我々に与えるであろうと予想していました。
事前に想定テストを行ない、万全の準備をして臨んだものの、我々の予想を超える試練が待っており、とても厳しい戦いとなりました。

競技2日目には、オーバーヒートに苦しみましたが、エンジニア・メカニック一丸となって、限られた時間の中で対策を施し、最終日のSSでは、それらの対策が効果的であったことを確認できました。
そして、クルー達がゴールまで無事にそのクルマを走らせ続けてくれました。こうした一つ一つの経験が、ヒトを鍛え、クルマを強くしてくれるのだと思います。
今回も、学びの大変多いラリーとなりました。
ラリーは、お客様が普段使っている道が舞台です。その道で、全力を尽くし、極限の状態でクルマを学ぶことが「もっといいクルマづくり」に繋がっていくと改めて強く感じます。
この4日間、現場でチームの皆と過ごす中で、多くの地元のファンの方に暖かい声援を頂き、とても嬉しく思います。
また、日本からも心温まる応援メッセージをいただきました。
ファンの皆様に感謝いたします。次戦も、応援をよろしくお願い致します。

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
ラリー・メキシコでは5位以内に入ることが目標でした。
1つ及ばず6位という結果でしたが、今回我々が序盤に直面した困難は予想を超えたものでしたし、またパワーステージでボーナスポイントを獲得できたので、嬉しく思います。

そして、ドライバーズとマニュファクチャラーズの両選手権では、依然良いポジションにつけています。
今日は最初のSSの滑りやすいセクションでスピンし10秒を失ってしまいましたが、それまでは今回のラリーで最高のフィーリングでした。
あのスピンがなければかなり良いタイムを記録することができたと思いますが、重要なのは最後に満足できる状態にまでクルマを持っていけたことです。
4日間の戦いを通して、我々は一段と成長することができたと思います。

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
体調不良により、私にとってはスタートからフィニッシュまで辛いラリーでしたが、今シーズン初めてリタイアすることなく、10位以内で走り切り、ポイントを獲得することができたことを嬉しく思います。
ヤリ-マティと0.3秒差で最終日を迎えたのは良い経験でしたが、彼のほうが速く、逆転することはできませんでした。
ラリー・メキシコで今回我々が体験した事は、自分たちとチームの将来にとって大きなプラスになるでしょう。
また、このラリーでは今年初めて木に当たらずに最後まで走ることができ、この年齢になっても自分がまだ成長し、多くを学んでいると実感することができました。

次回のイベント情報
WRC次戦は、4月6日から9日にかけてフランスのコルシカ島で行なわれる第4戦ツール・ド・コルス。コルシカ島の島全体が舞台となるこの伝統の1戦は、シーズン最初の完全なターマックラリーである。
コルシカ島のツイスティな舗装路は平均速度こそ比較的低いが、ミスに対しては寛容ではなく、選手たちは正確なマシン操作を求められる。
4月のコルシカ島は天候変化が読みにくいため、選手とチームはあらゆるコンディションに対応できるように、入念な準備を行う必要がある。

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WRC2:2017年シリーズ・ポイント表(Rd.3/13)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 50
2 E.カミッリ FRA Ford Fiesta R5 42
3 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 25
4 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 18
5 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 18
6 E.ベルグクビスト SWE Citroen DS3 16
7 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 15
8 O.ベイビー NOR Skoda Fabia 15
9 B.グェッラ MEX Skoda Fabia R5 15
10 P.ヘラー CHL Ford Fiesta 12
11 Q.ジルベール FRA Ford Fiesta 10
12 G.グリーンスミス FRA Ford Fiesta R5 10
13 A.クルグノーラ ITA Ford Fiesta R5 6
14 新井 大輝 JPN Ford Fiesta R5 6
15 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 4
16 勝田 貴元 JPN Ford Fiesta R5 2
17 J.コルトゥン POL Ford Fiesta R5 1

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:2017年シリーズ・ポイント表(Rd.3/13)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC 66
2 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC 58
3 O.タナク EST Ford Fiesta WRC 48
4 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 30
5 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC 28
6 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC 27
7 C.ブリーン IRL Citroen DS3 20
8 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC 20
9 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC 17
10 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC 10
11 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC 9
12 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 6
13 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 4
14 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 3
15 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 1
16 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 1


N0. Manufactures Point
1 M-スポーツ・ワールド・ラリー・チーム 103
2 トヨタ・ガズー・レーシングWRC 67
3 ヒュンダイ・モータースポーツ 65
4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールド・ラリー・チーム 55

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay4結果(最終:SS.19)

Citroen Team (C)Citroen Racing
拡大します

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 03h22'04.6
2 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'13.8
3 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -00'59.7
4 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -02'18.3
5 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC RC1 -03'32.9
6 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -04'40.3
7 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC RC1 -05'06.2
8 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -05'22.7
9 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -08'41.8
10 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 RC2 -10'51.9
11 E.カミッリ FRA Ford Fiesta RC2 -11'34.6
12 B.グェッラ MEX Skoda Fabia R5 RC2 -18'38.0
13 V.ゴーバン UKR BMW Mini RC2 -21'06.8
14 R.トリビノ MEX Citroen DS3 R5 RC2 -33'36.5
15 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC RC1 -51'35.9
16 L.ベルテッリ ITA Ford Fiesta WRC RC1 -01h05'20.4

    総合 22位まで確認

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2017/03/12

トヨタ・チーム 第3日目リポート

WRC第3戦ラリー・メキシコ デイ3

前日発生した温度上昇の問題を解決し
堅実な走りでラリー最長の1日を走破

3月11日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技3日目デイ3がレオンを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は、前日よりもふたつ順位を上げ総合6位に浮上した。
また、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)は、ラトバラとわずか0.3秒差の総合7位で長い1日を走りきった。

#10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ、ミーカ・アンティラ)

ラリー・メキシコの競技3日目デイ3は、サービスパークが置かれるレオンの周辺で9本、計157.57kmのSSが行われた。
前日のデイ2は気温が高かったため、ヤリスWRCを含む多くのクルマのエンジンに温度上昇の問題が発生した。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのエンジニアは問題の原因を探り、デイ3に向けてエンジンのマッピングを変更するなど入念な対策を実施した。
その結果ヤリスWRCは2台とも大きな問題を発生することなくデイ3を走行。午後のステージでは降雨を予想してソフトタイヤを選択したが、雨は降らずクルマ本来のパフォーマンスを完全に発揮させることができなかった。
また、ラトバラはSS11の終盤コーナリングラインが膨らみ、タイヤが岩に当たりパンクをしたが大事には至らず。前日の8位から6位にポジションを上げた。
前日総合4位のハンニネンは、体調を崩しながらも着実な走りでラトバラと0.3秒差の7位につけ、TOYOTA GAZOO Racing WRT は2台揃っての完走、そしてポイント獲得という目標に向かって大きく前進した。

トミ・マキネン(チーム代表)
チームスタッフの素晴らしい働きにより、昨日発生したエンジン温度上昇の問題は解決されました。
しかし、今日はタイヤ選択とパンクによりやや遅れをとってしまいました。
ヤリ-マティとミーカは彼らができる中で最善を尽くして戦い、ユホは体調不良にも関わらずよく頑張ったと思います。
明日はラリー最終日となりますが、2台揃って完走し、ドライバーズポイントとマニュファクチャラーズポイントの両方を獲得する事が我々の目標です。
すべての状況を考えると、我々の今日までの戦いには満足しています。

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
昨日発生したエンジン温度上昇の問題をエンジニアとメカニックが解決してくれたおかげで、今日は1日を通してクルマの調子が良く、昨日よりもエンジンのパワーを上げて走ることができました。
ただし、タイヤの選択については正解ではありませんでした。
午後は雨が降ると予想してソフトタイヤを選んだのですが、結局雨は降らず、タイヤが路面に対して柔らかすぎたため、摩耗が進んでしまったのが残念でした。
明日の最終日は現在の順位を守り、パワーステージでも良い走りをしてなるべく多くのポイントを獲得したいと思います。

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
ヤリ-マティと同じように、私も午後のステージではソフトタイヤを選び摩耗に苦労しました。
また、どれだけ走りに影響したのかは分かりませんが体調も優れず、走行中はまだ良かったのですが、SSをフィニッシュしてクルマを止めると具合が悪くなってしまいました。
ただし、チームのサポートにより午後はだいぶ回復しました。
ヤリスWRCは、エンジニアとメカニックの努力により、今日は1日を通して問題なく走ることができ、走行距離を増やすことができました。
多くのデータが蓄積されたことで、今後は同じようなコンディションに対して、より正しく対処することができるでしょう。

Topics
ラリー・メキシコでは毎年、「暑さ」と「薄い空気」が大きな問題となる。
ラリーの中心となるレオンの気温は3月でも30度前後に到達。エンジンと、ブレーキに特に厳しいラリーとして知られている。
今年からWRカーのレギュレーションが変更され、エンジンの出力が従来よりも大幅に上がったため、冷却はさらに厳しくなった。
また、メキシコはWRCの中でもっとも標高が高いエリアが舞台となり、SSの最高地点は2,700mを超える。
高地では空気中の酸素量が減るため、エンジンは20~25%程度のパワーダウンを余儀なくされる。
エンジンエンジニアにとって、メキシコはもっとも難しく、そして挑戦のしがいがあるラリーなのである。

明日のステージ情報
明日の最終日デイ4は、サービスパークが置かれるレオンの東側エリアで2本のSSが行われる。
SSの合計距離は54.9kmと短いが、最終ステージのSS19は、上位タイムを記録した選手に対しボーナスポイントが与えられる、パワーステージとなる。

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay3結果(SS.17)

Toyota Team (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 02h47'33.3
2 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'30.9
3 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -01'10.5
4 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -02'12.6
5 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC RC1 -03'25.5
6 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -04'32.6
7 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC RC1 -04'32.9
8 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -05'16.1
9 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -08'22.1
10 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 RC2 -09'26.4
11 E.カミッリ FRA Ford Fiesta RC2 -09'28.4
12 B.グェッラ MEX Skoda Fabia R5 RC2 -15'33.6
13 V.ゴーバン UKR BMW Mini RC2 -17'59.9
14 R.トリビノ MEX Citroen DS3 R5 RC2 -28'25.5
15 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC RC1 -51'17.9
16 P.グッジィ MEX Mitsubishi Lancer RC2 -01h03'23.3
17 L.ベルテッリ ITA Ford Fiesta WRC RC1 -01h03'56.9

    総合 23位まで確認

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2017/03/11

トヨタ・チーム 第2日目リポート

WRC 第3戦 ラリー・メキシコ デイ2

メキシコ特有の困難に直面しながらも
ユホ・ハンニネンが4位につける

3月10日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技2日目デイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(ヤリスWRC #11号車)が4位につけた。
また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は前日と順位は変わらず、8位でデイ2を走りきった。

#11号車(ユホ・ハンニネン、カイ・リンドストローム)

9日(木)の夜にメキシコシティのストリートステージで開幕したラリー・メキシコは、サービスパークがあるレオンの近郊で10日の午前中に競技が行われる予定だった。
しかし、ラリーカーをメキシコシティからレオンへと運搬するトランスポーターが、予期されていなかった道路閉鎖に伴う交通渋滞により10日朝までにレオンのサービスパークに到着しなかったため、大会主催者はデイ2午前中のSS2とSS3をキャンセルすることを決断。
そのため、デイ2の競技はSS2の再走ステージとして設定されていたSS4から始まることとなり、午後4時14分に競技がスタートした。

SS4をスタート後しばらくすると、両ドライバーはエンジン温度の上昇に気がつき、温度を下げるため、通常はリエゾン区間で使用する出力を絞ったロードセクション・モードに切り替えながら走行。
そのためタイムをロスしたが、それでも5本のSSを走りきりサービスパークへと帰還した。
チームは温度上昇の原因究明と対策に全力で取り組み、早期の問題解決を目指す。

トミ・マキネン(チーム代表)
高い気温、そして高い標高という、ふたつの難題が重なるラリー・メキシコは、我々にとって大きな挑戦になるだろうと思っていました。
今日、2台のクルマに起こった問題に関しては、幸運にも解決の糸口が見つかったと信じています。
そして、困難な1日だったにも関わらず、2台のクルマがSSを走りきりサービスパークに戻って来たという事が何よりも重要です。
ユホは4位と表彰台が見える位置につけ、ヤリ-マティも難しい状況で良い仕事をしました。明日も彼らの頑張りに期待したいと思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
デイ2は、タフな1日になるだろうとあらかじめ覚悟していましたが、こんなにタフになるとは!というのが正直な感想です。
走行距離が長いエル・ショコラテ(SS4)では、どうしてもエンジンの温度が上昇しやすいのですが、今日も走行中に温度が上がってしまったため、ロードセクション・モードに切り替えて温度が下がるのを待ち、その後ステージ・モードに戻すという操作を繰り返しました。
また、他の距離が短いSSでも多少温度が上がる傾向が見られました。
このようにいくつか問題は起こりましたが、大切なのは1日を走りきりサービスパークに戻ってきたということです。
明日が、今日よりも良い1日となることを期待しています。

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
今日のデイ2はとても大変な1日となり、出走順のアドバンテージをうまく結果に結びつけることができませんでした。
出走順が後方だったので良いコンディションの道を走れたはずなのですが、それでも路面があまりにも滑りやすかったことにショックを受けました。
もしかしたら選んだタイヤが今日の路面に対しては硬すぎたのかもしれません。
また、ヤリ-マティと同じように、私のクルマのエンジンも温度が上がってしまいました。
でも、エンジニアとメカニックが一丸となって、明日までに問題を解決してくれると信じています。

Topics
シーズン最初のグラベルイベントであるラリー・メキシコは、SSの出走順がタイムに大きな影響を及ぼす。
ドライコンディションのグラベルロードは、道の表面に滑りやすい小さな砂利やダストがたまっているため非常に滑りやすい。
しかし、何台か競技車両が走行すると路面はクリーンになりタイヤのグリップ力が高まる。
つまり、ドライのグラベルコースでは、出走順がはやい選手がどうしても不利になるのだ。
ラリー・メキシコでは、最初のグラベルステージとなるデイ2の出走順はここまでのドライバーズ選手権のランキング順となり、選手権トップのラトバラはもっとも不利な先頭走者を担った。
そのため、タイムロスを避けることは不可能に近かった。

明日のステージ情報
明日のデイ3は、サービスパークが置かれるレオンの北~東にかけてのエリアで9本のSSが予定されている。
まず午前中に3本のグラベルステージを走行し、選手は1度レオンのサービスパークに戻り30分間のサービスを受ける。
その後、午前中に走行した3本のSSを再走した後に、レオンのミニサーキットで2本のスーパーSSを戦う。
そして、1日の最後にはサービスパークすぐ横のストリートステージを走行する。
全9本のSSの合計距離は157.57km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は347.54kmとなる。

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay2結果(SS.8)

Toyota Team (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 01h01'33.8
2 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'20.9
3 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -00'56.7
4 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'27.3
5 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -01'32.9
6 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC RC1 -01'52.8
7 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC RC1 -02'02.1
8 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -02'30.8
9 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 RC2 -03'24.3
10 E.カミッリ FRA Ford Fiesta RC2 -03'59.7
11 B.グェッラ MEX Skoda Fabia R5 RC2 -04'31.5
12 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -06'32.7
13 V.ゴーバン UKR BMW Mini RC2 -06'51.5
14 R.トリビノ MEX Citroen DS3 R5 RC2 -10'03.9
15 F.ディアス MEX Mitsubishi Lancer RC2 -16'32.0
17 L.ベルテッリ ITA Ford Fiesta WRC RC1 -24'00.7

    総合 23位まで確認
    SS.1-2はキャンセルに

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2017/03/10

トヨタ・チーム 第1日目リポート

WRC 第3戦 ラリー・メキシコ デイ1

メキシコシティのオープニングステージで、
ヤリスWRCのハンニネンが首位に立つ

3月9日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコが開幕。
メキシコの首都であるメキシコシティでSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)がベストタイムを記録し、首位に立った。
一方、第2戦ラリー・スウェーデンの勝者であるヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)は、総合8位につけている。

#11号車(ユホ・ハンニネン、カイ・リンドストローム)

ラリー・メキシコ初の試みとなる首都メキシコシティでのSS1は、市中心部の歴史的地区「ソカロ」に設けられたターマック(舗装路)の市街地ステージが戦いの舞台に。
全長1.57kmのコースを2回走行し、その合計タイムがSS1の結果となる。

大勢の観客が見守る中、競技は夕方6時過ぎにスタート。
走行1回目は雨で滑りやすいコンディションとなったが、比較的雨が弱い時に走行したハンニネンがトップタイムを記録。その後雨量が増え、ラトバラは8番手タイムで1回目の走行を終えた。
2回目の走行が始まる頃には雨は止み、路面は徐々に乾いていった。
ハンニネンは落ち着いた走りで5番手タイムを記録。
2回の走行の合計タイムで総合トップに立った。
また、ラトバラは2回目の走行でも8番手タイムを記録し、総合8位で競技初日を走りきった。

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
SS1のように距離の短い市街地SSは、リスクを冒して走っても大幅にタイムを縮めることが難しいので、とにかく注意して走りました。
重要なのは大勢の人に素晴らしいショーを楽しんでもらえたということです。
1回目の走行は雨でコースが濡れていたため非常に滑りやすく感じましたが、2回目はかなり乾いていました。
長い移動の1日が終わり、明日からが本当の意味での競技スタートになります。

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車) 走行1回目は雨で路面が濡れていましたが、タイヤは思っていたよりもグリップしました。
とにかくミスを犯さないように気をつけて走りましたが、ヤリスWRCのフィーリングはとても良く、運転が簡単に感じられました。
それでもトップタイムを記録し、初めて自分がWRCの総合首位になった事に驚いています。
素晴らしいマシンを用意してくれたチームに感謝したいですね。
ラリーは明日からが本当の戦いとなりますが、幸いにして朝がそれほど早くないので、今晩はゆっくりと休んでリフレッシュし、自信を持って明日の戦いに臨みたいと思います。

Topics
メキシコシティ中心部のソカロは、歴史的な建造部に囲まれた広場である。
最近では映画、007シリーズ「スペクター」のオープニングで激しいアクションシーンの舞台となった。
そして、今回のラリー・メキシコでは映画に負けないぐらいスペクタクルなラリーショーが、大観衆の前で展開された。
ソカロでのSS1のために、ラリーカーは8日夜にラリーのホストタウンであるレオンから積車で約400km陸送された。
また、選手たちは9日の早朝チャーター機でメキシコシティに飛んだ。
そしてSS1の終了後、ふたたび飛行機でレオンに戻るというハードなスケジュールとなった。
しかしメキシコシティでのSS1は大成功に終わり、ラリー・メキシコの歴史に新たなる1ページが書き加えられた。

明日のステージ情報
競技2日目となる明日のデイ2は、サービスパークが置かれるレオンの周辺でグラベルステージが行われる。
SS2と、その再走ステージであるSS4「エル・ショコラテ」は今大会最長となる54.90kmのコース。
また、SS6はかつて銀鉱で栄えたグアナファトの市街地でのストリートステージで、選手たちは狭い地下道の舗装SSを走行する。
そして1日の最後にはミニサーキットでのスーパーSSが2本用意されるなど、コースは実にバリエーション豊か。
SSは全7本でその合計距離は154.85km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は418.82kmとなる。

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay1結果(SS.1)

Toyota Team (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC RC1 00h03'37.2
2 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -00'01.6
3 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 -00'01.6
4 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -00'02.6
5 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC RC1 -00'03.2
6 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'04.0
7 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'06.0
8 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'06.2
9 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 RC2 -00'06.7
10 L.ベルテッリ ITA Ford Fiesta WRC RC1 -00'10.3
11 B.グェッラ MEX Skoda Fabia R5 RC2 -00'19.4
12 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC RC1 -00'19.4
13 E.カミッリ FRA Ford Fiesta RC2 -00'20.3
14 M.プタスゼク POL Skoda Fabia R5 RC2 -00'22.0
15 V.ゴーバン UKR BMW Mini RC2 -00'27.3
24 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -05'02.5

    総合 24位まで確認

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2017/02/13

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム(スウェーデン)

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勝田貴元・新井大輝 WRCラリー・スウェーデン(WRC2)で完走

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにて欧州でトレーニング中の勝田貴元・新井大輝が、2月9-12日に開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦、ラリー・スウェーデンのWRC2クラスにフォード・フィエスタR5で参戦し、新井、グレン・マクニール組がクラス7位、総合19位、勝田、マルコ・サルミネン組がクラス9位、総合22位で2台揃って完走を果たした。

新井・マクニール組
昨年夏のWRCラリー・フィンランドに続き、二人にとって二度目のFIA世界ラリー選手権への挑戦となったラリー・スウェーデンは、雪と氷で覆われた路面で行われるラリーとして知られるが、近年は積雪が少なく路面がグラベルと化すステージもあり、従来以上にチャレンジングなラリーとなることもある。

2017年のラリー・スウェーデンは、飛距離を計測することで有名なジャンプポイントのコリンズ・クレストを含むステージなど、4日間で合計18本のスペシャルステージ(SS)、総SS距離331.74kmで競われ、両選手にとっては運転技術とペースノートのトレーニングに加え、世界レベルのドライバーに求められる集中力と体力面での訓練にもなった。

両選手は先月もスノーラリーであるArctic Lapland Rally(フィンランドラリー選手権第1戦)に参戦し経験を積んだが、今回のラリーでは、前戦で使用したスノータイヤよりも幅の広い世界選手権用のスノータイヤを使用した。

これにより、二人は新しいグリップレベルに慣れることが必要となった。またチャレンジングなスウェーデンのステージの数々で、パンクを避け、スタッドをなるべく残すように走行することも求められた。

勝田はデイ2にパンクを喫し、ステージ内でのタイヤ交換を余儀なくされたり、スノーバンクへのスタックやスピンなど、様々なアクシデントに見舞われたが、デイ3以降は安定した走りを見せ、コリンズ・クレストではWRCクラスを含めても2番目に長い42mのビッグジャンプで観客を沸かせた。

一方、新井はデイ2での2度のスローパンクチャー、デイ3でのスピンやロアアーム損傷など、度重なるトラブルを経験したが、いくつかのステージでは同クラスのトップレベルの選手に引けを取らないタイムを出し、成長を印象づけた。
勝田、新井ともに難しいコンディションと新しい挑戦の中、大いに健闘し、また一歩経験を積み重ねた。

二人は次回、3月16-19日に開催されるイタリアラリー選手権第1戦 Rally Del CioccoへR2車両(フォード・フィエスタ)で参戦する。当プログラムとしては初めてのターマック戦への挑戦となる。

■選手コメント
勝田貴元: 今回も多くの点で勉強になったラリーでした。
スウェーデンの道はラップランドの雪道とは同じ雪道でも全く違いました。
スノーバンクが少なく、ところどころグラベルになっていて、思った以上に滑りやすかったです。
また、WRカーが走った後の道はわだちもきつく、路面の変化が著しかったです。
それでも日を追うごとに少しずつコツがつかめてきました。マルコとのコンビネーションも日に日に良くなっています。
トラブルはたくさんありましたがが、色んな経験をしながらこのラリーを走り切れたことは自信になり、次につながる大きなイベントになりました。

新井大輝: 色々アクシデントはありましたが、初めてWRCラリーを完走できてうれしいです。
雪道とグラベルの混じった道は思った以上にタイヤへの影響が大きく、2度もスローパンクチャーに見舞われました。
また、ペースノートは悪くなかったと思いますが、想像以上に路面が滑りやすく、何度かスピンもしてしまいました。
ですが、今回の経験で、トラブルが起きたときに自分がどうすれば車をゴールまで運べるかを考え、運転だけでなく自分で車を理解することも重要だと学びました。
だんだんリラックスして、自然な運転ができるようになったら良いタイムも出せるようになりました。
今後の課題を多く見つけることができた収穫の多いラリーでした。

■講師コメント
ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター):今回のラリーで二人のドライバーが成し遂げた成長をうれしく思います。
特にうれしかったのは、2台ともスタート時と変わらない姿で戻ってきてくれたことです。
WRCという舞台で、長距離かつ様々な路面を走り切ることは、彼らにとって非常に意味のあることです。
両ドライバーとも、経験の少なさから、スノーバンクにスタックしたり、走りが安定しなかったりということはまだありますが、これらは成長のために必要な過程です。
今回の長く過酷なラリーは、精神面でも二人を成長させました。
彼らは、このスウェーデンの、難しく、体力を消耗させるコンディションの中で集中力を保つことを学んだはずです。

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WRC2:2017年シリーズ・ポイント表(Rd.2/13)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 25
2 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 25
3 E.カミッリ FRA Ford Fiesta R5 24
4 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 18
5 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 10
6 E.ベルグクビスト SWE Citroen DS3 16
7 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 15
8 O.ベイビー NOR Skoda Fabia 15
9 Q.ジルベール FRA Ford Fiesta 10
10 G.グリーンスミス FRA Ford Fiesta R5 10
11 A.クルグノーラ ITA Ford Fiesta R5 6
12 新井 大輝 JPN Ford Fiesta R5 6
13 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 4
14 勝田 貴元 JPN Ford Fiesta R5 2
15 J.コルトゥン POL Ford Fiesta R5 1

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:2017年シリーズ・ポイント表(Rd.2/13)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC 48
1 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC 44
3 O.タナク EST Ford Fiesta WRC 33
4 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 25
5 C.ブリーン IRL Citroen DS3 20
6 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC 18
7 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC 10
8 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC 8
9 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC 7
10 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 6
11 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 4
12 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC 3
13 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 2
14 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC 2
15 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 1
16 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 1


N0. Manufactures Point
1 M-スポーツ・ワールド・ラリー・チーム 73
2 トヨタ・ガズー・レーシングWRC 53
3 ヒュンダイ・モータースポーツ 40
4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールド・ラリー・チーム 26

    同ポイントの順位はFIAによる

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トヨタ・チーム 第4日目リポート

WRC第2戦ラリー・スウェーデン デイ4

Toyota WRC Team (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

ラトバラが首位の座を守り今季初優勝
トヨタに18年ぶりの勝利をもたらす

2月12日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの、競技最終日となるデイ4がスウェーデンのトルスビューを中心に行なわれ、ヤリスWRCで出場のヤリ-マティ・ラトバラが優勝。
TOYOTA GAZOO Racing WRTに初優勝をもたらすと共に、ドライバーズ選手権ランキングでトップに立った。
また、同じくヤリスWRCのユホ・ハンニネンは、総合23位で完走を果たした。


ラリー・スウェーデンの競技4日目デイ4は、トルスビューの北側で2本のSSを行ない、最後にトルスビューのパワーステージ1本を走行する全3SS、計58.81km。

前日デイ3の最終ステージで首位に立ったラトバラは、2位を3.8秒リードしてデイ4をスタートした。
落ち着いてステージに臨んだラトバラは、3本のSSすべてでベストタイムを記録。
2位に対するリードを29.2秒差に拡大し、トヨタに1999年のラリー・チャイナ以来となるWRC優勝をもたらした。
ラトバラにとっては2016年の第3戦メキシコ以来の勝利であり、WRC通算勝利数は17に達した。
なお、ラリー・スウェーデンでの優勝は4度目となる。

豊田章男(チーム総代表)
18年ぶりに復帰したFIA世界ラリー選手権、第2戦目にして、優勝することができました。
“負け嫌い”のTOYOTA GAZOO Racingですから、私も、その日が来ることを心の底から願っていました。
しかし、こんなにも早くその瞬間が訪れることは、私の想像を超えておりました。
トヨタのWRC復帰を願い続け、その復帰を共に喜び、応援いただけたファンの皆さまのおかげです。
ファンの皆さま、応援ありがとうございました。

ラリーは、ライバルと競い合いながら道を走りきり、完走することが大切です。
初戦モンテカルロと同じく、今回も、走りきり、戦い抜けたことで、素晴らしい結果を得ることができました。
雪と氷に覆われた苛酷なスウェーデンの道を全速力で走りきれる力をヤリスに吹き込んでくれた、トミ・マキネン代表以下、エンジニア、メカニック、テストドライバーなどチームの全てのメンバーにも感謝します。

そして、そのヤリスをゴールまで無事に運び届けてくれた、ヤリ-マティ・ラトバラ選手、ミーカ・アンティラ選手にも感謝いたします。
また、ユホ・ハンニネン選手、カイ・リンドストローム選手も、一時リタイアとなったものの、メカニック、エンジニアとクルマを直し、そしてその後は今後につなげるための、いろいろなトライをしながら走り切ってくれました。
彼らにも感謝いたします。
このように、今回のこの結果はチーム一丸となったからこそ得られたものだと思います。
チームのみんな、本当にありがとう。お疲れさまでした。

先日の発表会の壇上で、マキネン代表とラトバラ選手と“クルマとの対話”について話をしました。
ラトバラ選手は「運転前に愛を持ってクルマに話しかけ、大切に、そのクルマを運転している」
マキネン代表からは「クルマを愛しているからこそ、クルマのことがわかる。
だから、どうすれば速く走らせられるかがわかる」

“クルマ愛”に溢れる彼らの言葉は私の想いと全く同じであり、心に響くものでした。
これからも、彼らと、この想いを共有し続け、ヤリスを、“もっといいクルマ”にしていく戦いをチームのみんなと続けてまいります。
今年の13戦を戦い抜いたときに、一番強いクルマになっていたいと思います。
WRCの道を走り続け、“もっといいクルマ”のために走り続けるTOYOTA GAZOO Racingを、皆さま、引き続き、応援いただければと思います。
よろしく、お願いいたします。

トミ・マキネン(チーム代表)
今の気持ちを言葉にするのは簡単ではありません。
前戦ラリー・モンテカルロでの2位にも驚きましたが、今回の優勝は予想をはるかに超えたリザルトです。
もちろんラッキーな面もありましたが、ヤリ-マティとミーカの素晴らしい戦いと、それを支えた日本、フィンランド、ドイツのすべてのスタッフのチームワークと努力があったからこそ、優勝を成し遂げられたのだと思います。
我々を信頼してくれた豊田章男社長をはじめとする、皆さんに感謝します。
今日は我々の活動にとって忘れ難き特別な日となりましたが、この勝利に浮かれることなく、今後も開発に力を注ぎ続けます。

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)
新しいチーム、そして新しいマシンで臨んだWRC 2戦目で優勝する事ができて、本当に嬉しく思います。
今日の最後のパワーステージでの走りは、私の今までのキャリアの中でベストなパワーステージだったと思えるほどうまくいきました。
良いマシンを準備してくれたチームに心から感謝します。
今回の優勝と6本のステージベストタイム記録によりモチベーションがさらに高まりましたので、この調子をこれからも保ち続けたいと思います。

次戦ラリー・メキシコのスタートが待ちきれません。
今回、優勝する事ができてもちろん嬉しいのですが、トップを走りながらも昨晩のスーパーSSで、アクシデントにより勝機を失ったティエリー・ヌービルの事を考えると心が痛みます。
私も以前、同じような状況を経験したので彼の気持ちはよく分かります。
今回の優勝は、正直なところ幸運に助けられた部分もあります。
ですので、さらにマシンを速くするため、これからも改良を続けていく必要があるでしょう。

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)
チームのスタッフは献身的にハードワークを続けてきましたが、自分もその一員として優勝に貢献できたことを誇りに思います。
チームにとっては素晴らしいラリーとなりました。
私自身は金曜日に大きなミスをしてしまいましたが、その後再出走を果たし、いろいろなテストを行ないながら、多くのSSを走り経験を増やすことができました。
今回の経験を次のラリーに生かしたいと思います。

次回のイベント情報
WRC次戦は、3月9日から12日にかけて行なわれる第3戦ラリー・メキシコ。
シーズン最初のグラベルラリーは、高い気温と高い標高との戦いとなる。
高地では空気中の酸素量が少ないため、エンジンはパワーダウンを余儀なくされるが、それをいかに最小限に抑えるかがエンジニアの腕の見せ所。
TOYOTA GAZOO Racing WRTにとっては、新たなるビッグチャレンジとなる。

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