2017/11/20

WRC:2017年シリーズ・ポイント表(最終:Rd.13/13)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC 232
2 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC 208
3 O.タナク EST Ford Fiesta WRC 191
4 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC 136
5 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC 128
6 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 95
7 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC 77
8 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC 74
9 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC 71
10 C.ブリーン IRL Citroen DS3 64
11 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC 62
12 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 54
13 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC 30
14 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 29
15 M.エストベルグ NOR Ford Fiesta WRC 29
16 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 7
17 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 4
18 R.ダルトン IRL Skoda Fabia R5 4
19 E.カミッリ FRA Ford Fiesta 3
20 S.サラザン FRA Ford Fiesta WRC 2
21 A.クレマー GER Ford Fiesta WRC 2
22 J.セルデリディス BEL Citroen C3 WRC 2
23 O.ベイビー NOR Skoda Fabia R5 1
24 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 1
25 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 1
26 K.ロバンペラ FIN Ford Fiesta R5 1


N0. Manufactures Point
1 M-スポーツ・ワールド・ラリー・チーム 428
2 ヒュンダイ・モータースポーツ 345
3 トヨタ・ガズー・レーシングWRC 251
4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールド・ラリー・チーム 218

    同ポイントの順位はFIAによる

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

WRC 第13戦 ラリー・オーストラリア デイ3

ラッピが前日よりも順位を上げ総合6位でフィニッシュ
ラトバラは2位を目前にしながらもリタイアに終わる

11月19日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアの競技最終日となるデイ3が、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヤリスWRC #11号車)が総合6位でフィニッシュした。
総合2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)は最終SSでコースオフ。完走を逃したが、ドライバーズ選手権4位でシーズンを終了。
トヨタは18年ぶりのWRC復帰初年度にシーズン2勝を記録。
マニュファクチャラーズ選手権3位でシーズンを締めくくった。

ラリー・オーストラリアの競技最終日となるデイ3は、サービスパークが置かれるコフスハーバーの北側で4本のSSが行なわれた。
本来は5本のSSが予定されていたが、午前中に強く降った雨により路面コンディションが悪化しSS20はキャンセル。
また、豪雨の影響でグラベル(未舗装路)の多くが泥濘(でいねい)化し、非常に滑りやすい路面状態となった。

デイ2で総合9位に順位を上げたラッピは、SS17とSS18で2番手タイムを記録し、トップ5タイムを記録した選手にボーナスポイントが与えられる「パワーステージ」のSS21でも3番手タイムをマーク。
最終的には上位陣のリタイアもあり、総合6位でフィニッシュした。
一方、1位と20.1秒差の2位でラリーをスタートしたラトバラは、優勝を目指し難しいコンディションとなったSSを果敢に攻めた。
SS18では1位と9.9秒差にギャップを縮めたが、その後ふたたび差は拡大。
ラトバラは最後まで優勝を諦めず最終SSにも攻めの姿勢で臨んだが、コースオフにより競技続行は不可能となりリタイアで今年最後のラリーを終えた。

豊田 章男(チーム総代表)

世界ラリー選手権での我々の戦いを一年間、応援してくださったファンの皆様ありがとうございました。
18年ぶりに復帰した我々にとって、皆様からの「がんばってね!」や「帰ってきてくれてありがとう」といった声援は何よりの励みになりました。
私自身も4月にツール・ド・コルスに行き、沿道のファンの方々が、目の前を通り過ぎるヤリスWRCにドライバーにも届きそうなくらいの大きな声で「GAZOO!」と叫んでくれている姿を見て大変感激いたしました。
モータースポーツはファンの方々があってこそ…と、改めて感じます。

「もっといいクルマをつくりたい…そのためには、世界中の様々な道でクルマを鍛えたい…」
そういう想いでWRCへの復帰を果たしました。
シーズンが始まる時、トミ(マキネン代表)と約束したのは「最終戦が終わった時のヤリスが一番強くなっているようにしよう」ということでした。

トミをはじめチームのみんなは本当に心をひとつにして、この1年を戦い抜き、そして学び続けてくれました。
また、 自身がチャンピオンドライバーであったトミだからこそのクルマづくりやチームづくり、そしてドライバーとのコミュニケーションがとても効果的であったとも思います。
初優勝のスウェーデンでは首位で最終日を迎えたラトバラ選手にトミは「最後まで全開で行け!」とアドバイスをして送り出しました。
トミにしか言えない言葉だったと思います。
またラッピ選手が初優勝を果たし、共にクルマをつくりあげたハンニネン選手が初の表彰台を獲得したフィンランドでは、選手達よりも嬉しそうな顔をトミはしていました。
トミが、ドライバー達とも気持ちを通じ合わせ、共に戦ってきたからこその表情だなと思いながら、その瞬間を見ていたことを印象深く覚えています。
そんな彼の下、全力を尽くしてくれたチーム員全員に、心から感謝しています。
「ありがとう、そして、お疲れ様でした!」

言うまでもなく、スウェーデンとフィンランドで優勝できた時は、最高に嬉しい瞬間でした。
しかしながら順位が振るわなかったラリーこそ、我々自身にまだ力が足りないと道が教えてくれたラリーだと思います。
最終戦オーストラリアでも最後の最後に表彰台を目前にしたラトバラがストップしてしまいました。
まだ我々には足りない何かがあるのだと思います。
そうした経験を繰り返せることが私どもにとっては、より嬉しいことでもありました。
ここで学んだことは、WRCチームだけでなく、量産車開発をしているメンバーにも、すでにフィードバックされています。
次に我々がつくるクルマには、世界の道とヤリスWRCが我々に教えてくれたことが盛り込まれてまいります。
こうして、この道を走り続け、もっといいクルマを追い求めていきたいと思います。

来年は、新しいドライバー、コ・ドライバーも加わることが決まり、さらに高みを目指す1年にしてまいります。
もっといいクルマづくりにも、学びにも、終わりはありません。
全力で戦ってまいりますので、引き続き、応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

トミ・マキネン(チーム代表)

このような形でラリーが終わるとは、誰も予想していなかったと思います。
が、同時に我々の今シーズンの結果を予想していた人もいなかったはずです。
我々の活躍を支えてくれたドライバー、コ・ドライバー、そしてチームスタッフ全員に心から感謝いたします。
オーストラリアは、今年我々が出場したイベントの中で、もっとも複雑なラリーのひとつでした。
まず金曜日に問題が発生し、それを解決しました。
エサペッカは、土曜日と日曜日を不利なスタート順で走ることを強いられました。
そして今日、ヤリ-マティはフィニッシュ目前でリタイアと、本当に大変なラリーでした。
しかし、今日の残念な結果が、我々が今シーズン成し遂げた事の価値を下げるようなことはありません。
全体的には素晴らしいパフォーマンスを発揮できた1年だったと思います。
とはいえ、決して気を緩めている訳ではありません。
我々は既に、来年に向けて全力で仕事を進めています。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

もちろん、このような形でシーズンを終えたくはありませんでしたが、これもまたラリーというスポーツです。
今は前向きな気持ちになれなくとも、すべての経験から学べる事はあり、決して無意味ではないと思います。
パワーステージではチャンスを求めて全力でアタックしましたが、全開で走ればこのような事も起こり得ます。
リタイアする前までは良い戦いができていましたし、今朝も序盤は1位との差を縮めることができました。
しかし、結果を残すことができずチームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今年、チームは自分の予想を大きく超える素晴らしい体制を整えてくれました。心から感謝をしています。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #11号車)

大変な1日でした。
午前中、突然大雨が降りあちらこちらに水溜まりができました。
昨日に引き続き今日も1番最初にSSをスタートしたのですが、水溜まりでクルマはまるで船のように動き、まったくコントロールが効かない状態でした。
それでも、何とか最後まで走りきることができてほっとしています。
そして、昨日我慢してソフトタイヤを今日のために数本とっておいたこともあり、それにも助けられて良い走りができたと思います。
今回の収穫は、このラリーでの経験を十分に積み、どのようにドライブしたら良いのか分かったことです。
シーズンを振り返るとスピード自体は十分にあったと思いますが、ややアップダウンが大きく、それが自分の課題であると理解しています。
来シーズンの開幕を心待ちにしています。

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2017/11/19

WRC:Rd.12 オーストラリアラリーDay3結果(最終:SS.21)修正版

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 02h35'44.8
2 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -00'22.5
3 H.パドン NZL Hyndai i20 WRC RC1 -00'59.1
4 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -02'27.7
5 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -03'05.6
6 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -03'49.5
7 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 -22'58.4
8 R.ダルトン IRL Skoda Fabia R5 RC2 -24'39.8
9 N.クィン AUS Mitsubishi Lancer Ev. RC2 -25'03.4
10 D.ヘリッジ AUS Subaru Impreza WRX Sti RC2 -29'52.3
11 J.セルデリディス BEL Citroen C3 WRC RC1 -32'25.4
12 K.ロバンペラ FIN Ford Fiesta R5 RC2 -33'16.3
13 A.ミケルセン NOR Hyundai 120 WRC RC1 -37'39.7
14 T.クラーク AUS Mitsubishi Lancer Ev. RC2 -38'20.4
15 F.フリシエロ AUS Peugeot 208 AP4 RC2 -39'16.6

    総合 25位まで確認

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トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第13戦 ラリー・オーストラリア デイ2

SSベストタイムを記録したラトバラが総合2位に浮上
ラッピも総合9位にポジションアップを果たす

11月18日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアの競技2日目となるデイ2が、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#11号車)が総合9位に、それぞれ順位を上げた。

ラリー・オーストラリアのデイ2は、サービスパークが置かれるコフスハーバーの南側エリアを中心に8本計140.27kmのSSが予定されていたが、SS14が橋の損傷によりキャンセルとなり、3本のスーパーSSを含む計7本のSSが行なわれた。

デイ2のグラベル(未舗装路)ステージは、夜中や早朝に降った雨で一部が濡れていたが、日が高くなるにつれてドライなセクションが増えていった。
しかし日中何度かにわか雨が降り、ドライとウェットが入り混じる複雑なロードコンディションとなった。
デイ1の午後から良い流れに乗ったラトバラは、デイ2最初のSS9で2番手タイムを記録し総合3位に浮上。
更にSS10ではベストタイムを刻み総合2位にポジションを上げた。
その後も好調な走りを維持し2位で1日を終えた。

一方、WRカーでのラリー・オーストラリア出場は今回が初めてとなるラッピは、不利な1番手スタートだったにも関わらず安定した走りを続け、デイ1よりもふたつ順位を上げることに成功した。

トミ・マキネン(チーム代表)

路面の状態が安定しない難しいコンディションで、我々のクルマは2台とも高い信頼性を示し、選手たちもミスする事なく1日を走りきりました。
また、我々のウェザークルーの気象情報も的確だったと思います。
多くのチームが問題を抱える中で我々は1日を通して良い戦いを続けることができたので、とても満足しています。
今日、エサペッカは最初にSSを走行することになり、とても大変だったと思います。
デイ2では同じコースを2回走行する機会が少なく、エサペッカは滑りやすいルーズグラベルを常に「掃除」しながら走りました。
簡単ではなかったでしょうが、彼にとっては良い学びの機会となり、ポイント獲得も可能な位置につけています。

2位に順位を上げたヤリ-マティは、素晴らしい仕事をしました。
すべてが上手く行けば明日は表彰台に上る事ができるでしょうし、状況次第では最高の結果を得ることも不可能ではないと思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

今朝は所々道が湿っており、場所によっては濡れていたのでソフトタイヤは正しい選択だったと思います。
午後はドライになりましたが、サービスを出る直前に、にわか雨が降るという情報を得ました。
本来は、すべてハードタイヤでいくつもりでしたが、その情報を鑑みてソフトタイヤを2本盛り込みました。
実際、情報は完全に正しくロングステージの最初と終わりでは路面が湿っており、ソフトタイヤが上手く機能しました。
ただし、自信を持っていたSS14が橋のダメージによりキャンセルとなってしまったのは少々残念です。
クルマのバランスについては完全だったとは言えませんが、それでも良い1日でしたので、明日が楽しみです。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #11号車)

今日は出走順が1番だったため、とても難しい1日でした。
グリップレベルが目まぐるしく変わるため、一体どれくらいグリップするのか見極めるのがとても難しく感じられました。
また、今日はタイヤ選択が重要な意味を持つ1日でしたが、自分たちは多くの路面を適切ではないタイヤで走りました。
ただしそれには理由があり、ソフトタイヤの残り本数が少なく、新しいソフトタイヤを明日のパワーステージに残しておきたかったからです。
つまり戦略的な決断であり、それに加えてこのようなコンディションでの経験を可能な限り多く積むという、学習的な意味合いもあったのです。

Topics

ラリー・オーストラリアは1988年にアジア-パシフィック・ラリー選手権の1戦として初開催され、1989年よりWRCのカレンダー入りを果たした。
WRCの中では比較的歴史が浅いラリーであるが、日本の自動車メーカーは1988年から2017年にかけて通算10勝を挙げており、国別では最多勝となる。
そしてトヨタは、1989年と1993年にセリカGT-FOURで2回優勝をおさめたが、その時ステアリングを握っていたのはフィンランド人ドライバーのユハ・カンクネンだった。
カンクネンはそれ以外にも2回オーストラリアを制しており、彼のオーストラリア4勝という記録は現時点で未だ破られていない。
なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表であるトミ・マキネンは、三菱ランサーエボリューションで1996年と1998年にラリー・オーストラリアで優勝を飾っている。

明日のステージ情報

競技3日目、ラリー最終日となる11月19日(日)のデイ3は、コフスハーバーのサービスパークを中心に5本のSSが行われる。
そのうち、SS21「ウェディングベル16 II」は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。
5本のSSの合計距離は64.64km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は207.11kmとなる。

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2017/11/18

WRC:Rd.12 オーストラリアラリーDay2結果(SS.16)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 02h05'11.6
2 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'20.1
3 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -00'40.6
4 C.ブリーン IRL Citroen DS3 RC1 -01'05.2
5 H.パドン NZL Hyndai i20 WRC RC1 -01'21.1
6 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -01'48.2
7 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC RC1 -03'00.2
8 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -03'25.3
9 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -04'20.3
10 N.クィン AUS Mitsubishi Lancer Ev. RC2 -17'35.2
11 R.ダルトン IRL Skoda Fabia R5 RC2 -18'18.3
12 D.ヘリッジ AUS Subaru Impreza WRX Sti RC2 -21'01.2
13 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 -21'41.2
14 J.セルデリディス BEL Citroen C3 WRC RC1 -23'28.9
15 T.クラーク AUS Mitsubishi Lancer Ev. RC2 -26'54.0

    総合 29位まで確認

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トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第13戦 ラリー・オーストラリア デイ1

トラブルを乗り越えラトバラが初日総合4位
ラッピも問題を克服しデイ2に期待をつなぐ

11月17日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアの競技初日となるデイ1が、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合4位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#11号車)が総合11位につけた。

ラリー・オーストラリアのデイ1は、サービスパークが置かれるコフスハーバーの北側エリアが戦いの主舞台となった。
森林地帯の3本のステージを各2回走り、1日の終わりにはコフスハーバーの沿岸部で短距離のスーパーSSを2回走行。
全8本のSSの合計距離は113.42kmだった。

ラトバラはSS1でインターコム(ヘルメット内の通信装置)にトラブルが発生し、コ・ドライバーとの通話ができなくなった。
しかしSS1終了後インターコムのケーブルを予備のパーツに交換したことで問題は解消。
ただし、SS1で負ったボディワークのダメージは日中のサービスまで修理することができず、タイムロスを余儀なくされた。
しかし、ひとたびサービスで修理がなされるとラトバラはスピードアップを果たし、午後のステージでは総合4位に順位を上げ、表彰台を狙える位置で1日を終えた。
一方、ラッピは午前中のSSでパワーステアリングに問題が生じ大幅にタイムを失ったが、日中のサービスでメカニックの手により問題は解決。
午後のSSでは5番手タイムを2回記録するなど、本来の速さを取り戻してデイ1を締めくくった。

トミ・マキネン(チーム代表)

朝は2台に異なる問題が発生しましたが、午後は良い展開になったと思います。
オーストラリアはとてもチャレンジングなラリーだと言われていますが、今日はまさにその通りの1日になりました。
選手たちは本当に頑張ってくれましたが、我々のメカニックも選手に勝るとも劣らない良い仕事をしてくれました。
午後の好調な走りは、彼らの素晴らしい作業に支えられてのものです。
サービスパークでのメカニックの活躍は称賛すべきもので、彼らのお陰で午後のステージに完全な状態のクルマを送り出すことができ、良いタイムが得られたのです。
素晴らしい仕事をしてくれた選手、そしてメカニックに心から感謝します。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

最初のSSでインターコムが故障し完璧なスタートにはなりませんでした。
全力で攻めている時こそコ・ドライバーの指示が重要になりますが、声が聞こえずに苦労しました。
さらに、最初のSSではフロントのスプリッターも失い、ハンドリングに少なからず影響が生じました。
しかし、午後にはクルマが良くなり満足できる走りができたと思います。
森林ステージでは4位にポジションを上げることができたので、明日のデイ2ではより良い出走順で走行できます。
このラリーでは総合5位以内に入っていないと翌日に不利な路面コンディションで走ることになりますが、5位以内につけていれば良い出走順が得られ表彰台を狙って戦うことができるため、満足しています。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #11号車)

大変な初日でしたが、午後は状況が良くなりました。
午前中のSSではパワーステアリングに問題が発生し苦労しましたが、サービスでメカニックが完璧に修理してくれた結果、問題は解決しました。
同じステージをパワーステアリングが機能しない状態と、修理されて完璧な状態で2回走りましたが、あまりの違いの大きさに驚きました。
パワーステアリングが正常に働かないと、グリップがきちんと感じられないことが分かり、ある意味とても新鮮でした。
また、日中のサービスではフロントサスペンションを硬めに調整しましたが、その結果ドライブを楽しめるようになりました。
明日は早い出走順で走ることになりますが、それも良い学習の機会だと考えています。
明日からはクルマの限界まで攻め、最終日のパワーステージでは最大ポイントを獲得できるように頑張りたいと思います。

Topics

オーストラリア人ドライバーのニール・ベーツは、長年にわたりトヨタのクルマでモータースポーツに参戦してきた。
ベーツはトヨタ・オーストラリアの公式ラリーチームとして「ニール・ベーツ・モータースポーツ」を組織し、19年間で国内のドライバーズタイトルを4回、マニュファクチャラーズタイトルを2回獲得。WRCラリー・オーストラリアには10回出場し、1991年にはセリカGT-FOURで総合5位に入るなど活躍した。
ベーツはラリーだけでなくサーキットレースにも積極的に参戦し、オーストラリアを代表する耐久レース「バサースト1000」には11回出場。1989年大会ではカローラFX GTでクラス優勝を果たした。

明日のステージ情報

競技2日目となる11月18日(土)のデイ2は、コフスハーバーのサービスパークを中心に8本のSSが行われる。
そのうち、SS9「ナンブッカ17」は今大会最長となる全長48.89kmの超ロングステージである。
また、1日の途中にはダートサーキットで全長1.37kmのSS11「レースウェイSSS」が組み込まれ、1日の最後にはデイ1と同様コフスハーバーの沿岸部で2本のスーパーSS「デスティネーションNSW SSS」が行われる。
8本のSSの合計距離は140.27km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は428.64kmと、3日間でもっとも長い距離を走る1日となる。

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2017/11/17

WRC:Rd.12 オーストラリアラリーDay1結果(SS.8)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 A.ミケルセン NOR Hyundai 120 WRC RC1 00h57'51.9
2 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -00'20.1
3 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 -00'20.8
4 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'29.9
5 C.ブリーン IRL Citroen DS3 RC1 -00'30.8
6 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -00'33.0
7 H.パドン NZL Hyndai i20 WRC RC1 -00'38.2
8 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'47.9
9 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC RC1 -00'57.3
10 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -01'13.8
11 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -03'27.8
12 K.ロバンペラ FIN Ford Fiesta R5 RC2 -04'27.5
13 B.リーベス AUS Mazda 2 AP4 RC2 -07'18.9
14 R.ダルトン IRL Skoda Fabia R5 RC2 -09'26.1
15 J.ハットン AUS Mitsubishi Lancer Ev. RC2 -11'36.1

    総合 26位まで確認

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2017/11/02

WRC2:2017年シリーズ・ポイント表(Rd.12/13)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 140
2 E.カミッリ FRA Ford Fiesta R5 91
3 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 85
4 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 79
5 O.ベイビー NOR Skoda Fabia 58
6 S.テンペスティーニ ROU Citroen DS3 R5 55
7 Q.ジルベール FRA Ford Fiesta 55
8 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 50
9 B.グェッラ MEX Skoda Fabia R5 47
10 P.ロウベ EST Ford Fiesta R5 39
11 G.グリーンスミス FRA Ford Fiesta R5 36
12 T.ケイブ GBR Hyundai 120 R5 30
13 L.ピエニアゼク POL Peugeot 208 T16 R5 27
14 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 27
15 J.ヒュッツネン FIN Skoda Fabia R5 25
16 J.ノルドグレン FIN Skoda Fabia R5 24
17 E.ベルグクビスト SWE Citroen DS3 19
18 J.アロンソ ARG Skoda Fabia R5 18
19 P.ヘラー CHL Ford Fiesta 18
20 勝田 貴元 JPN Ford Fiesta R5 17
21 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 15
22 G.ロドリゲス PRY Skoda Fabia R5 12
23 M.プタスゼク POL Skoda Fabia R5 12
24 D.ボギー GBR Skoda Fabia R5 12
25 M.カンポス POR Skoda Fabia R5 12
26 O.プライス GBR Ford Fiesta R5 12
27 Y.ボナト FRA Citroen DS3 11
28 W.チュチャラ POL Ford Fiesta 8
29 R.ジェーツ EST Skoda Fabia R5 8
30 A.クルグノーラ ITA Ford Fiesta R5 6
31 M.エドワーズ GBR Ford Fiesta R5 6
32 新井 大輝 JPN Ford Fiesta R5 6
33 C.ガルシア ESP Ford Fiesta R5 6
34 F.アンドルフィ ITA Hundai 120 5
35 M.グリーベル GER Skoda Fabia R5 4
36 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 4
37 O.アブシオグル TUR Ford Fiesta R5 4
38 J.アームストロング GBR Ford Fiesta R5 2
39 J.コルトゥン POL Ford Fiesta R5 1
40 J.スカンドーラ ITA Skoda Fabia R5 1

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:2017年シリーズ・ポイント表(Rd.12/13)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC 215
2 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC 183
3 O.タナク EST Ford Fiesta WRC 169
4 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC 136
5 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC 118
6 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 95
7 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC 71
8 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC 70
9 C.ブリーン IRL Citroen DS3 64
10 H.パドン NZL Hyundai 120 WRC 59
11 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia 52
12 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC 51
13 S.リフェブレ FRA Citroen C3 WRC 30
14 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 29
15 M.エストベルグ NOR Ford Fiesta WRC 29
16 J.コペッキー CZE Skoda Fabia 7
17 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 4
18 E.カミッリ FRA Ford Fiesta 3
19 S.サラザン FRA Ford Fiesta WRC 2
20 A.クレマー GER Ford Fiesta WRC 2
21 O.ベイビー NOR Skoda Fabia R5 1
22 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 1
23 B.ボウフィエール FRA Ford Fiesta 1


N0. Manufactures Point
1 M-スポーツ・ワールド・ラリー・チーム 398
2 ヒュンダイ・モータースポーツ 305
3 トヨタ・ガズー・レーシングWRC 241
4 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールド・ラリー・チーム 210

    同ポイントの順位はFIAによる

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2017/10/30

トヨタ・チーム 第4日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン デイ4

困難なラリーを乗り越えたラトバラが5位でフィニッシュ
ラッピも9位で完走を果たし貴重な経験を得る

10月29日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンの競技4日目、最終日となるデイ4がイギリスのウェールズ北部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合9位でフィニッシュ。
ウェールズの滑りやすく難しいグラベルロードで、チームは将来に向けて多くの学びを得た。

ラリー・グレートブリテンの最終日デイ4は、サービスパークの西南エリアで5本計41.17kmのSSが行なわれた。
そのうち2本のSSはそれぞれ2回使われたが、2回目の走行時はグラベル(未舗装路)が泥で非常に滑りやすくなり、タイヤのグリップを得にくいコンディションだった。
しかし、昨晩のサービスでセッティング変更を行った結果、ヤリスWRCのハンドリングは好転。
ラトバラはSS19でベストタイムを、ボーナスポイントがかかるパワーステージに指定された最終のSS21では3番手タイムを記録し、ポジティブな形でラリーを締めくくった。
また、ラッピは4日間を通して辛抱強く走りながらドライビングを改善し、総合9位に入り価値ある1ポイントを獲得。
困難なラリーを戦い抜き、チームは貴重な経験を得た。

トミ・マキネン(チーム代表)

今回の自分たちのパフォーマンスに満足しているわけではありませんが、ポジティブな面もありました。
何が正しくなくて、どのように改善すべきかを理解できたからです。
我々のクルマはラリー・フィンランドのようなハイグリップなコンディションでは速く、大きな進化を確認できました。
そしてラリー・スペインで少し変更を施したところ、正しくない方向に進んでしまいました。

そして今回、ラリー前のテストで使った路面は、実際にラリーで走ったSSよりもグリップ力が高く、それが問題でした。
今回の経験を活かし、次回は少し異なるセッティングで臨みたいと思います。
我々のドライバーは良い仕事をしたと思いますが、特に今回が今年最後のラリーとなったユホについて述べたいと思います。
非常に小さなミスが良くない結果に繋がり、彼の戦いは昨日終わってしまいました。
それまで良いタイムを記録していたので、とても残念に思います。
しかし、これがモータースポーツなのです。
ユホは、我々の開発およびテストで重要な役割を果たしてくれました。
今シーズン、我々がここまで来ることができたのは彼のお陰です。
チーム全員、ユホにとても感謝しています。
また、年間タイトルを決めたセバスチャン・オジエと、Mスポーツに祝意を表したいと思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

最後のパワーステージでは、あれ以上は無理と言えるくらい攻めました。
本当に自分のすべてを出しきったと思います。
今回は完璧とはいえないラリーでしたが、それでもポイントを獲得し、何を改善すべきか理解できました。
そして、これまで自分が乗ってきたラリーカーの中で、ヤリスWRCこそが最高のクルマであるという考えに、変わりはありません。
テストと実際のコースではコンディションが異なり、それが今回苦戦した理由のひとつです。
今日のようなツルツルの路面ではクルマの向きを変えることが難しく、フラストレーションが溜まりました。
それでも、コースサイドには多くの観客の姿があり、ラリーを楽しむことができました。
ラリー・グレートブリテンはいつも1年で最も難しいイベントのひとつですが、ラリー・フィンランド以降のイベントでは私にとって2番目のホームラリーと思える1戦です。
いつもこのラリーを楽しんでいます。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)

私にとって今回のラリーの最優先課題は最後まで走りきることでした。
そして、このような難しいコンディションのコースで多くの経験を積むため、集中力を高めてラリーに臨みました。
今日は各SSを1回目に走行した時は良い走りができ、タイムも悪くありませんでした。
しかし2回目に走った時は路面の状態が変わって非常に滑りやすく、なかなかグリップを得ることができず苦労しました。
結果は我々が望んだものではありませんでしたが、なかなか得難い経験をしたと思いますし、今回学んだ多くのことは必ずや将来役に立つでしょう。
私もチームも、常に学んでいるのです。

次回のイベント情報

FIA世界ラリー選手権(WRC)次戦は11月16日から19日にかけて、オーストラリア東部で開催される第13戦「ラリー・オーストラリア」。
2017年のシーズン最終戦に、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはラトバラ、ラッピのヤリスWRC 2台体制で臨む。
ラリーはオーストラリア東部コフスハーバーのサービスパークを中心に行われ、SSの数は全部で21本、計318.33km。森林地帯や牧草地など、種々様々なグラベルコースが戦いの舞台となる。

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WRC:Rd.12 グレートブリテンラリーDay4結果(最終:SS.21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 02h57.00.6
2 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -00'37.3
3 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'45.2
4 A.ミケルセン NOR Hyundai 120 WRC RC1 -00'49.8
5 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'50.3
6 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -01'02.3
7 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 -01'20.5
8 H.パドン NZL Hyndai i20 WRC RC1 -02'16.3
9 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -02'46.5
10 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -03'50.5
11 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 RC2 -10'11.6
12 E.カミッリ FRA Ford Fiesta R5 RC2 -12'06.0
13 T.ケイブ GBR Ford Fiesta R5 RC2 -12'14.9
14 D.ボギー GBR Skoda Fabia R5 RC2 -12'47.7
15 C.ブリーン IRL Citroen DS3 RC1 -12'58.7
22 K.アル・カシミ UAE Citroen DS3 WRC RC1 -18'08.2
65 鷲尾 俊一 JPN Toyota Vitz RC2 -1h51'50.0

    総合 66位まで確認

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2017/10/29

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン デイ3

ナイトステージでベストタイムを記録したラトバラが
総合4位にポジションアップを果たす

10月28日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンの競技3日目となるデイ3が、イギリスのウェールズ中部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合4位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合9位と、前日よりも順位を上げた。
しかし、前日10位のユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)は、SS14でリタイアとなった。

#10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ、ミーカ・アンティラ)

ラリー・グレートブリテンのデイ3は、前日よりもやや北側のエリアが戦いの舞台となった。
SS8からSS13にかけての6本のグラベルSSはウェールズ中部の森林および丘陵地帯で行なわれ、その後イングランドのチャムレー・キャッスルでターマックのSS14を走行。
1度ディーサイドのサービスパークに戻って整備作業を行ない、その後ウェールズの暗闇の中で2本のグラベルSSを走行するという、長く、苛酷な1日だった。
グラベルSSは全体的に滑りやすく難しいコンディションとなったが、ラトバラは徐々にペースを上げていき、夜間のSS15では霧の中ベストタイムを記録。
前日よりも順位をひとつ上げることに成功した。
また、ラッピも難しいコンディションのコースで我慢の走りを続け、ポジションアップを果たした。
ハンニネンはSS11でセカンドベストタイムを記録し、SS13終了時点では総合10位につけていた。
しかしSS14でクルマが藁のバリアに当たり、サスペンションにダメージを受けリタイアを余儀なくされた。

トミ・マキネン(チーム代表)

セッティングを変更した結果、クルマのパフォーマンスは上がったと思います。
ラリー前のテストをとても暖かいコンディションで実施したのですが、どうやらそれが間違いのもとだったようで、寒かった昨日は日中のサービスがなく、作業を実施できたのは夜だけでした。
また、今日もかなり長い距離を走ってからのサービスだったため、なかなか変更を加えることができませんでした。
しかし、ようやく改善を施せるようになり、すべて良い方向に向かっていると思います。
夜間のSSの1本目では、霧が出ていたにも関わらずヤリ-マティは素晴らしい走りをしました。
明日は表彰台争いも十分に可能でしょう。

また、エサペッカも現在はクルマに良いフィーリングを持っているようです。
今回が我々のチームでの最後のラリーとなるユホは、残念な結果となってしまいました。
小さなミスが悪い結果につながってしまうのは、良くあることです。
きっと彼は悔しい気持ちでしょうが、私は彼の今シーズンの多大なる貢献に心から感謝しています。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

クルマは今日最初のステージから、少しずつ良くなり、トラクションは昨日よりもかなり改善されました。
依然としてアンダーステアには悩まされましたが、1日を通してダンパー調整を続けたところフィーリングはどんどんと良くなり、それにつれてSSのタイムも上がって行きました。
そして、霧に包まれた夜間のSSでは、納得できる走りができました。
時にコンディションが難しくとも、攻めなければなりません。
クルマのフィーリングとグリップはとても良いので、明日が楽しみです。

ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

今朝は、昨日よりも状況が良くなりました。
走行中クルマの前後に付着する泥による重量バランスの変化を考えてセッティングを変えたところ、うまくいきました。
リアが泥の重みでそれほど下がらなかったことから、フロントのトラクションをしっかりと得ることができていたと思います。
残念ながらチャムレー・キャッスルのSSでブレーキのタイミングが遅れ、藁のバリアに当たってしまいました。
その結果フロントのダンパーが破損し、走行不能となりました。
さらに、シャシーにもダメージを受けていたため、明日は再出走することができなくなり、とても残念です。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)

今日は出走順が3番手とはやく、路面が良い状態で走ることができたこともあり、昨日よりも良い1日になりました。
昨晩サービスでセッティングを大きく変えたところ、クルマは良いフィーリングになってきました。
いまだ十分に自信がもてるとはいえない状況ですが、それでも昨日よりも走りを楽しめるようになりました。
夜のステージを前にサービスでさらに変更を加えたところ、それ以前のSSよりもグリップが良くなったように感じられ、クルマは良い方向に向かっていると思います。

Topics

ラトバラは先日イングランドのカッスルクーム・サーキットで行われたラリーイベント「ラリーデイ」で、ST185型セリカGT-FOURをドライブした。
それは1994年のラリー・ポルトガルで、ラトバラと同じフィンランド人のユハ・カンクネンがステアリングを握り、ウェールズ出身のニッキー・グリストがコ・ドライバーを務めた由緒あるラリーカーである。
ST185型セリカGT-FOURは1992年にカルロス・サインツが、1993年にカンクネンが、そして1994年にディディエ・オリオールがドライバーズタイトルを獲得した際にドライブしたクルマであり、2度のマニュファクチャラーズタイトルをトヨタにもたらした。

明日のステージ情報

競技4日目、ラリー最終日となる10月29日(日)のデイ4は、ウェールズ北部で5本のSSが行われる。
そのうち、SS18の再走となる最終ステージのSS21は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。
5本のSSの合計距離は41.17km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は245.48kmとなる。

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WRC:Rd.12 グレートブリテンラリーDay3結果(SS.16)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 02h32.39.2
2 S.オジエール FRA Ford Fiesta WRC RC1 -00'53.1
3 T.ニュービレ BEL Hyundai 120 WRC RC1 -00'53.6
4 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'57.7
5 A.ミケルセン NOR Hyundai 120 WRC RC1 -01'03.6
6 O.タナク EST Ford Fiesta WRC RC1 -01'06.1
7 K.ミーケ GBR Citroen C3 WRC RC1 -01'27.8
8 H.パドン NZL Hyndai i20 WRC RC1 -02'04.0
9 E.ラッピ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -02'41.0
10 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -03'35.8
11 P.ティデマンド SWE Skoda Fabia R5 RC2 -09'02.1
12 T.ケイブ GBR Ford Fiesta R5 RC2 -10'45.5
13 E.カミッリ FRA Ford Fiesta R5 RC2 -10'52.6
14 D.ボギー GBR Skoda Fabia R5 RC2 -11'37.7
15 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 RC2 -11'40.2
17 C.ブリーン IRL Citroen DS3 RC1 -13'01.3
23 K.アル・カシミ UAE Citroen DS3 WRC RC1 -16'02.3
31 J.ハンニネン FIN Toyota Yaris WRC RC1 -23'04.1
69 鷲尾 俊一 JPN Toyota Vitz RC2 -1h39'13.5

    総合 72位まで確認

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2017/10/28

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

WRC 第12戦 ラリー・グレートブリテン デイ2

滑りやすいウェールズのグラベルロードに苦戦するも
ラトバラの総合5位を筆頭に全車がデイ2を走りきる

10月27日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・グレートブリテンの競技2日目となるデイ2が、イギリスのウェールズ中部を中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合5位、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)が総合10位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#12号車)が総合11位となり、ヤリスWRCは全車がデイ2を走破した。

#10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ、ミーカ・アンティラ)

森林および丘陵地帯を舞台とする本格的なグラベル(未舗装路)ステージの初日となったデイ2は、ディーサイドのサービスパークから南に遠く離れたウェールズ中部で3本の伝統的なSSを各2回走行。このラリーでの実戦経験が少ないハンニネンとラッピは、夜間に降った雨で非常に滑りやすくなった難コースに苦戦を強いられた。
特に森の中のコースは路面のグリップレベルが刻々と変わり、どれくらい滑るのか予想をすることが難しい。
加えて、デイ2は日中のサービスが設定されず、タイヤ・フィッティングゾーンでのタイヤ交換のみで1日を走りきらなければならなかった。
しかし彼らは大きなミスをすることなく6本計119.32kmのSSを走行し、明日のデイ3に駒を進めることに成功した。
また、過去に2回優勝経験があるラトバラは、やはり滑りやすく困難な路面に苦労しながらも経験に裏打ちされた安定感のある走りを続け、総合5位でデイ2を終えた。
1日の走行が終了した後、チームはドライバーと改善策を話しあい、デイ3でのポジションアップを実現するためクルマにセッティング変更を施した。

トミ・マキネン(チーム代表)

とても困難な1日となりました。
天気は良かったのですが、路面は泥状となり非常に滑りやすく、すべてのドライバーが少なからず影響を受けたと思います。
我々のパフォーマンスは期待していたレベルには届かず、なぜそうなったのかを理解しなければなりません。
それでもヤリ-マティは、まだ好成績を狙える位置につけています。
明日、全ドライバーがスピードを上げられるように、サービスで対策を施すつもりです。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)

今日の路面コンディションは誰にとっても難しかったと思います。
夜中に大雨が降りその後路面は乾き始めましたが、内側からの水蒸気によって、より一層滑りやすいコンディションとなってしまいました。
午前中はアンダーステアに悩まされ、自信を持って攻めることができませんでした。
しかしリグループでセッティングを少し変えたところ、依然としてトラクション不足は感じますがクルマはかなり良くなりました。
5位という現在の順位は決して悪くはありませんが、明日に向けて状況をさらに改善できると期待しています。

ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)

とても難しい1日でした。路面コンディションはトリッキーになるだろうと予想し、今朝は一体どれくらいグリップが得られるのか予測しながら走りましたが、コーナーごとにグリップレベルが変わりリズムをとるのは至難の業でした。
午後は決して悪いドライビングではなかったと思いますが、それでもタイムは良くありませんでした。
明日、自信を持って走るためにはどのようにセットアップを変えたら良いのか、慎重に考えて対策を施すつもりです。

エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)

グリップ不足の状態で走り続け、まったく満足できない1日でした。
今朝は自信を持って走ることができませんでしたが、良いペースで走れなければ自信も得られません。
今日最後のステージでは全力でアタックしたのですが、それでも良いタイムが出なかったということは、きっとセットアップに何か間違いがあるのでしょう。
今後に向けての改善課題と捉え、グリップを高めるためにサービスで変更を施したいと思います。

Topics

デイ3のSS14チャムレー・キャッスルは、今年からトヨタGBが後援を開始した「トヨタ・ラリー・フェスタ」の一環として行われる。
チャムレー・キャッスル敷地内の舗装路を走行するこのSSは、かつてラリー・グレートブリテンでよく使われていたステージである。
ファンは間近でラリーカーの走りを楽しむことができ、ドライバーにサインをもらうチャンスもある。
また、トヨタ・ラリー・フェスタの会場では屋台村、商品の展示、かつて活躍したトヨタ車を含むヒストリックラリーカーの展示など、子供連れのファンが1日中楽しめるような展示や催し物が目白押しである。

明日のステージ情報

競技3日目となる10月28日(土)のデイ3は、ウェールズ中部を中心に9本のSSが行われる。
そのうち、SS14は今大会で唯一イングランドを舞台とするSSであり、チャムレー・キャッスルの周辺で1.80kmのショートSSが実施される。
また、1日の最後の2本のSSは暗闇の中での走行となり、最初のクルマがディーサイドのサービスパークに戻るのは午後10時過ぎ。
全9本のSSの合計距離は142.38km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は676.62kmと、4日間でもっとも長い距離を走る1日となる。

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