2021/11/27

WRC:2022年WRCカレンダー

2022年WRCカレンダー

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No. Date Rally Nation
1 01月20日-23日 モンテカルロラリー モンテカルロ
2 02月24日-27日 スウェーデンラリー スウェーデン
3 04月21日-24日 クロアチアラリー クロアチア
4 05月19日-22日 ポルトガルラリー ポルトガル
5 06月02日-05日 イタリアラリー イタリア
6 06月23日-26日 ケニヤラリー ケニヤ
7 07月14日-17日 エストニアラリー エストニア
8 08月04日-07日 フィンランドラリー フィンランド
9 09月08日-11日 ギリシャラリー ギリシャ
10 09月30日 -02日 ニュージーランドラリー ニュージーランド
11 10月20日-23日 スペインラリー スペイン
12 11月19日-22日 ラリー・ジャパン 日本

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2021/11/22

WRC2:2021年シリーズ・ポイント表(Rd.12/12)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 149
2 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 126
3 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 107
4 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia rally2 107
5 T.スニネン FIN Ford Fiesta Mk2 93
6 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 77
7 E.ラッピ FIN VW Polo GTI R5 59
8 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 51
9 M.プロコプ CZE Ford Fiesta WRC 51
10 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 48
11 E.ブラゾッリ ITA Skoda Fabia Rally2 48
12 G.リンナマエ EST VW Polo GTI R5 45
13 S.ジョンストン USA Citroen C3 Rally2 35
14 E.カイス ESP Ford Fiesta R5 18
15 T.クリステンセン NOR Ford Fiesta R5 13
16 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 13
17 E.ブリニルドセン NOR Scoda Fabia R5 12
18 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 R5 10
19 L.ウルリチッヒ CAN Citroen C3 Rally2 6

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WRC:2021年シリーズ・ポイント表(Rd.12/12)

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N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC 230
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC 207
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 176
4 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC 142
5 O.タナク EST Hyundai i20 WRC 128
6 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 81
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC 78
8 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< 76
9 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC 64
10 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 42
11 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC 29
12 E.ラッピ FIN VW Polo/Toyota Yaris 22
13 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 WRC 22
14 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 15
15 Y.ロッセル FRA Citroen S3 Rally2 12
16 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 10
17 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 10
18 J-P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC 6
19 O.ライ KEN VW Polo GTI R5 6
20 P.ロペス ESP Skoda Fabia R5 4
21 K.パテル KEN Ford Fiesta 4
22 A-ルクヤンユク EST Skoda Fabia R5 4
23 P.クラッコ BEL Skoda Fabia R5 4
24 N.ソランズ ESP Hyundai i20 R5 4
25 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 3
26 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 2
27 C.トゥンド KEN VW Polo GTI R5 2
28 F.クレイム GER VW Polo GTI R5 2
29 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 2
30 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 2
31 V.フェルシューレン BEL VW Polo GTI R5 1
32 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 1
33 A.クルグノーラ ITA Hyundai i20 R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 522
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 463
3 M-スポーツ・フォード・WRT 200
4 ヒュンダイ2Cコンペティティション 68

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2021年11月22日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第12戦ラリー・モンツァ デイ3
オジエ/イングラシア組が優勝で8回目のチャンピオンに輝く
チームはマニュファクチャラーズタイトルを獲得する*

11月21日(日)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・モンツァの競技最終日が、イタリア北部、ロンバルディア州のモンツァ・サーキットで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が優勝。通算8回目となるドライバーおよびコ・ドライバーチャンピオンに輝きました。

エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位でフィニッシュし、ドライバー選手権2位を獲得。
カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は総合9位で完走し、チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得を支えました。

ラリー・モンツァの最終日デイ3は、モンツァ・サーキット内で3本のステージが行われ、その合計距離は39.53kmでした。
サーキットの上空には日中時々晴れ間も見えましたが、早朝は霧が立ち込め、その後は曇り空が続く肌寒い一日となりました。
デイ2終了時点で、総合2位のエバンスに0.5秒差を築いていたオジエは、オープニングのSS14「グランプリ2」で2番手タイムを記録も、エバンスも同タイムで差は変わらず。
続くSS15「セラグリオ1」でオジエは4番手タイムでしたが、エバンスはエンジンストールによって大幅にタイムを失い、オジエとの差は一気に7.6秒に広がってしまいました。
そして迎えた最終ステージのSS16「セラグリオ2」を5番手タイムで走り切ったオジエとイングラシアは、優勝で通算8回目のタイトルを獲得しました。
今シーズン、彼らはモンテカルロ、クロアチア、サルディニア(イタリア)、ケニア、そして今回のモンツァと5勝し、優勝回数を54勝に伸ばしました。
来季もオジエはチームの一員として何戦かに出場する予定ですが、イングラシアは今回のモンツァを最後にコ・ドライバーを引退するため、彼らが共に戦うラリーは今大会が最後となります。

エバンスは総合2位でフィニッシし、その結果ヤリスWRCは今シーズン5回目の1-2フィニッシュを達成。
ポルトガルとフィンランドで優勝したエバンス/マーティン組は、昨年に続きドライバーおよびコ・ドライバー選手権2位を獲得しました。
また、今回オジエとエバンスがマニュファクチャラーズポイントを加算したことにより、チームはマニュファクチャラーズタイトルを獲得。
トヨタにとっては通算5回目のマニュファクチャラーズタイトルとなり、WRC歴代3位の記録となります。
また、2017年にヤリスWRCでWRCに復帰してからは、2度目のタイトル獲得となります。
5シーズンに渡りWRCを戦ったヤリスWRCは通算26勝をあげ、2022年シーズンからはハイブリッドシステムを搭載する次世代のRally1カーが、新たにワークスカーの役割を担うことになります。

今回、チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得をバックアップする役目に徹したロバンペラは、任務を完璧にこなし総合9位でフィニッシュ。
今シーズンはエストニアで初優勝し、WRC史上最年少記録を更新。その後アクロポリス(ギリシア)でも勝ち、シーズン2勝を獲得しました。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、SS14で4番手タイム記録するも、続くSS15でバリアにヒットしサスペンションを破損。
しかし、15分間のサービスでメカニックによる修理を経て臨んだ最終のパワーステージ、SS16では2番手タイムをマーク。
総合7位でフィニッシュしました。

豊田 章男 (チームオーナー)

今シーズンは、どのラリーも貴元を含む4人のドライバー達の誰かが表彰台に立ってくれていました。
私も「誰かが勝ってくれるだろう…」という想いを持ちながらワクワクした気持ちで全戦を見守ることができていたと思います。
そして迎えた最終戦。
セブは8度目のチャンピオン。
エルフィンは初のチャンピオンを掛けて最後の最後まで全力で駆け抜け戦ってくれました。
いちファンとしても最高にエキサイティングな気持ちにさせてもらえました。
「こんなにもエキサイティングな走りを最高峰の道でヤリスが…」
われわれトヨタにとっては本当に夢のような話です。
そんな気持ちにさせてくれた2台のクルー達に心から“ありがとう”と伝えたいと思います。
そしてその戦いを制したセブ、ジュリアン、チャンピオンおめでとう!
今日も最後まで全力でエルフィンを迎え撃った君たちの走りに心から敬意を表します。
8度のチャンピオン獲得は本当に偉大な記録です。
その内2回がトヨタでのチャンピオンであることをわれわれも誇りに思います。
本当にありがとう!

われわれは同時にマニュファクチャラーズタイトルも獲得することができました。
「マニュファクチャラーズタイトルも絶対に獲る…」
「同時にセブとエルフィンにも心おきなく戦ってもらう…」
この2つを成し遂げようとチームは心をひとつに最終戦に臨んでくれていました。
自分が上位にいればチームタイトルは決まると分かっていたカッレの走りがまさにこのことを示していたと思います。
カッレ、ヨンネ、チームのためにありがとう。
このような采配でチームが笑顔になれたのはヤリ-マティがいたおかげです。
ドライバー出身のヤリ-マティは“ドライバーファースト”の想いに溢れたリーダーでした。
チームの判断の全てがドライバー視点でなされていたからこそドライバーみんなが笑顔でシーズンエンドを迎えているように思います。
同時に、ヤリ-マティは“負け嫌い”です。
きっと私と同じくらいかもしかしたら私以上かもしれません。
要所要所で見せてくれた“負け嫌いな采配”がこのチームを強くしてくれたと思います。

ヤリ-マティが私を驚かせてくれたことはもうひとつありました。
メンバーとの丁寧なコミュニケーションです。
早朝のサービスパークでメンバーひとりひとりに“おはよう”を言ってまわるヤリ-マティを映像で見せてもらいました。
そんなヤリ-マティがいたからフィンランド、エストニア、ドイツ、日本にまたがる総勢200名のメンバーの心がひとつになったと思います。
目指していた“ドライバーファーストのチーム” “家庭的かつプロフェッショナルなチーム”を実現してくれて本当にありがとう。
そして、このチームは2017年からヤリスWRCを強くし続けてくれました。
2017年、最初のラリーの時に私がみんなにお願いしたのは「シーズンの最後に走るヤリスが一番強いヤリスになるようにしよう」でした。
ヤリスWRCは5年間で59戦の道を走り、勝てなかったラリーからも、勝てたラリーからも多くのことを学びました。
チームは本当に最後のヤリスを最強にしてくれたと思います。
そのことにも改めて感謝します。
みんな、ありがとう!

来年からは新たなレギュレーションのクルマに変わります。
その開発も佳境を迎えているとのこと、今年もみんなはクリスマス休暇を返上して準備を進めることになってしまうと思います。
チームのみんなやご家族には苦労を掛けますが、引き続き、力を貸してもらえればと思います。
来シーズンもファンの皆さまにエキサイティングな気持ちになってくれるようなクルマを準備していきましょう!
そして、一戦一戦を走りきってもっともっと強いヤリスをみんなでつくっていきましょう!
ファンの皆さまもTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの新たなクルマ、新たな戦いを楽しみにしていただければと思います。
引き続き応援よろしくお願いいたします。!

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

マニュファクチャラーズタイトル、ドライバーズタイトル、コ・ドライバーズタイトルを全て同時に獲得するために、われわれは非常に努力してきました。
チームには本当に感謝しています。
われわれのチームには、素晴らしい人材と、WRCで最高のドライバー達が揃っていますし、皆を本当に誇りに思います。
セブとジュリアンが成し遂げたことは、信じられないくらい素晴らしいものです。
エルフィンとスコットも、素晴らしい走りで戦いを盛り上げてくれましたし、カッレとヨンネのサポートにも心から感謝したいと思います。
2018年に私はドライバーとしてマニュファクチャラーズタイトルを獲得しましたが、今回、チーム代表として再びそれを達成できたのは、特別な出来事です。
また、ヤリスWRCでこのWRカーの時代を終えることになり、今シーズン9勝できたことも素晴らしいと思います。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

今の気持ちを表現するのはとても難しいことです。
いつもそうですが、チャンピオンシップを勝ちとるためには多くのことを捧げてハードにシーズンを戦う必要があり、へとへとになってしまいます。
しかし、私達は今日のような瞬間を経験するために戦っているのです。
チームのメンバー全員に感謝します。
彼らの存在なしに我々は何もできないですし、今日はチームの全員がワールドチャンピオンになったのですから、みんなで祝いましょう。
トヨタが成し遂げたことは非常に素晴らしいことですし、チームはタイトルを獲得するに相応しい、多大な努力を重ねてきました。
また、これでジュリアンとの旅が終わりになるのかと思うと、感慨もひとしおです。
これ以上の良い終わり方はなかったと思います。
この週末を迎えるにあたってはやるべきことがたくさんあり、戦いがまだ終わっていないことを理解していました。
エルフィンに勝つ必要こそありませんでしたが、リラックスすることはできず、順位を落とすわけにもいかなかったので、最終的に優勝できたのはパーフェクトな結末といえます。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

もちろん、複雑な心境です。
より良い結果を求めるのは自然なことなので。
ドライバーズタイトルの獲得が難しいことはわかっていましたが、何とか実現したかったですし、このラリーでは優勝を目指していました。
残念ながら願いは叶いませんでしたが、セブとジュリアンがタイトルを獲得したこと、そして一緒に素晴らしいキャリアを築いたことを祝福したいと思います。
チームのみんなには感謝しています。
彼らは一生懸命働き、素晴らしいクルマを提供してくれただけでなく、とても良い雰囲気で仕事をすることができました。
また、運転を楽しませてくれたヤリスWRCには、惜別の意を表したいと思います。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献することができて、とてもうれしく思います。
本当に良いシーズンだったと思いますし、自分達もいくつかのラリーでポイントを獲得することができたので、タイトルを勝ち取ることができて良かったです。
チームにとって素晴らしいことですし、自分もその一部になれたことを本当にうれしく思います。
この週末に課せられた仕事は決して簡単ではありませんでしたが、それをやり遂げたことが重要ですし、価値のあることだと思います。
チームは本当にに頑張ってきた
ので、おめでとうと言いたいですし、感謝しています。
素晴らしいクルマと共に戦った素敵な1年でしたし、チームの強さを証明することができたのではないかと思います。

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2021/11/21

WRC:Rd.12 ラリー・モンツァDay3結果(最終;SS.16)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 2h39'08.6
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'07.3
3 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'21.3
4 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'32.0
5 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 R5 RC1 -01'32.0
6 T.スニネン FIN Hundai i20 WRC RC1 -02'22.6
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -02'34.5
8 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -02'50.2
9 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -04'49.6
10 A.クルグノーラ ITA Hyundai i20 R5 RC2 -09'06.9
11 Y.ロッセル FRA Citroen S3 Rally2 RC2 -09'10.9
12 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -09'14.0
13 N.グリャジン RUS Scoda Fabia R5 RC2 -10'01.8
14 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 RC2 -10'20.0
15 G.マンスター HOL Hyundai i20 R5 RC2 -10'38.4
16 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 RC2 -11'07.0
52 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta WRC RC1 -51'32.9
54 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 RC2 -1h09'42.3

    総合 57位まで確認

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トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2021年11月21日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第12戦ラリー・モンツァ デイ2
ドライバーズタイトルを懸けたふたりの戦いがヒートアップ
オジエが首位に立ち、エバンスは0.5秒差の総合2位につける

11月20日(土)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・モンツァの競技2日目デイ2が、イタリア北部、ロンバルディア州のモンツァ・サーキットのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が首位に立ち、前日トップのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は総合9位につけました。

ラリー・モンツァの競技2日目デイ2は、朝から昼にかけてベルガモ東北エリアの山岳地帯で2本のステージを各2回走り、その後モンツァ・サーキット内で1本のステージを2回走行。
6本のSSの合計距離は108.24kmと、3日間で最長の1日でした。モンツァ周辺は朝から良い天気に恵まれ、上空には美しい青空が広がりました。
山岳地帯のターマック(舗装路)ステージは全体的にドライコンディションとなり、選手たちは大勢の観客の声援を受けて秋の峠道を駆け抜けました。

デイ1でドライバー選手権2位のエバンスと激しい首位争いを演じ、1.4秒差の総合2位につけたオジエは、デイ2オープニングのSS8で2番手タイムを刻み首位に浮上。
SS9ではエバンスが渾身のベストタイムで首位を奪い返しました。
しかし、SS10ではオジエがベストタイムで再び首位に。
続くSS11も制したオジエは、4本の山岳ステージを終えて総合2位のエバンスに5.2秒差をつけました。
1日の最後を飾るモンツァ・サーキット内での2本のステージは、最初のSS12でエバンスがベストタイムを記録して奪首に成功。
しかし、暗闇の中で行われた最終のSS13では、オジエがエバンスよりも0.8秒速い3番手タイムで走行し、0.5秒という僅差ながら総合1位で大激戦の1日を走り終えました。

現在、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で、トップのオジエとイングラシアは、2位エバンスとマーティンに17ポイント差をつけており、今回エバンス組が優勝し、パワーステージで最大ポイントを獲得したとしても、表彰台に立てば通算8回目のタイト
ルが決まります。
イングラシアは今回のラリー・モンツァをもって引退することを表明しており、オジエもWRC全戦に出場するのは今シーズンが最後となるため、彼らにとってはふたりでタイトルを獲得するラストチャンスとなります。

ロバンペラは、マニュファクチャラーズポイントを確実に獲得するというチームの意向を汲み、デイ1に続き確実性の高い走りを続け総合9位を堅持。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、4番手タイムを2回、5番手タイムを1回記録し、総合6位の座を守りました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日はセブとエルフィンのふたりによって、信じられないような戦いが繰り広げられました。
あるステージではセブが速く、次のステージではエルフィンのほうが速いといったように、彼らがチャンピオンシップと、勝利を懸けて走る姿を見るのは素晴らしいことでした。
スポーツとして、最高の戦いが展開されていると思います。
私としては、マニュファクチャラーズタイトルの獲得にも期待していますが、それについてはカッレが集中して取り組み素晴らしい仕事をしてくれているため、セブとエルフィンは最高のバトルをすることができています。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

エルフィンと何度も順位を入れ替えながら首位を争うという、大接戦の一日でしたが、ファンの皆さんにとってもエキサイティングな戦いだったと思います。
今朝のループステージでは良い走りができて、現行のWRカーで走る最後の本格的なステージを、とても楽しむことができました。
サーキットのステージでは、リスクを冒すことなく走り少しタイムをロスすることが多かったのですが、今晩はよりクリーンな走りができましたし、タイヤのチョイスを少し変えたことによって、グラベル路面でのトラクションが向上しました。
明日はまずタイトル獲得に集中して戦わなければなりませんが、もし優勝することができたとしたら、それは嬉しいおまけのようなものです。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

午前中のループステージは楽しむことができましたが、セブは今日も山岳ステージで非常に強力でした。
2本あるステージのうちの1本目は、再走も含め2回とも苦戦しました。
2本目のステージに関しても、1回目はうまく走れたのですが、再走の2回目は最後のほうでタイヤが少し摩耗し、タイムを失ってしまったので残念でした。
しかし、その後午後のサーキットのステージの1回目の走行では、再びタイムを挽回することができました。
2回目の走行は暗闇で視界がかなり悪く、いくつかの場所で慎重に走りすぎてしまいました。
それでも、明日に向けてはしっかり準備ができているので、このまま最後まで戦い続けたいと思います。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

今朝の路面コンディションはとても良く、ステージは昨日よりもクリーンだったので、いくつかのセクションではリスクを冒すことなくより速く走ることができましたし、ドライビングを楽しむこともできました。
サーキット内のステージも、あまりプッシュしていなかったにも関わらず、とてもいい感じで楽しんで走ることができました。
チームのためには、ここまでやってきた仕事をきちんと最後まで続けることが重要なので、明日はそれを完遂するのみです。

明日のステージ情報

競技最終日となる11月21日(日)のデイ3は、モンツァ・サーキット内で3本のステージが行われます。
いずれもレーシングコース、旧オーバルコースのバンク、未舗装の施設道路など様々な道を走行します。
オープニングのSS14「グランプリ2」は、デイ1のSS7の再走ステージであり、その後SS15/16として「セラグリオ」のステージを連続で走行。
2回目のSS16は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
ステージは全部で3本で、その合計距離は39.53km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は45.25kmとなります。

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WRC:Rd.12 ラリー・モンツァDay2結果(SS.13)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 2h13'27.2
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'00.5
3 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'27.4
4 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'46.6
5 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 R5 RC1 -01'21.2
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -01'38.8
7 T.スニネン FIN Hundai i20 WRC RC1 -02'17.1
8 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -02'24.8
9 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -03'39.1
10 A.クルグノーラ ITA Hyundai i20 R5 RC2 -08'07.1
11 Y.ロッセル FRA Citroen S3 Rally2 RC2 -08'13.6
12 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -08'16.2
13 N.グリャジン RUS Scoda Fabia R5 RC2 -08'47.2
14 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 RC2 -09'12.4
15 G.マンスター HOL Hyundai i20 R5 RC2 -09'15.3
16 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 RC2 -10'14.0
59 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta WRC RC1 -51'22.9
62 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 RC2 -1h08'23.8

    総合 76位まで確認

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2021/11/20

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2021年11月20日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第12戦ラリー・モンツァ デイ1
タイトル決定戦の最終戦モンツァ初日
エバンスが首位、オジエが総合2位につける

11月19日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・モンツァが開幕。
イタリア北部、ロンバルディア州のモンツァ・サーキットのサービスパークを中心にデイ1として7本のステージが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が首位に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が総合2位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合9位につけました。

昨年初めてWRCとして開催されたラリー・モンツァは、今年もシリーズの最終戦を担い、ドライバー選手権、コ・ドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権と、3つのタイトルが決まる重要な一戦となりました。
競技初日の19日は、午前中にベルガモ北側の山岳地帯で2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行し、その後モンツァ・サーキット内の一部グラベル(未舗装路)が混ざるターマックステージを3本走行。
7本のステージの合計距離は105.41kmでした。

山岳地帯のステージの一部は午前中深い霧に包まれ、選手たちは視界が良くない状況で走行。
また、路面も一部は濡れており、落ち葉によって非常に滑りやすくなっている区間もありました。
ただし降雨はなく、気温も日中は12度前後で推移するなど、比較的暖かい1日でした。

昨年に続き、今年もドライバーズタイトルをかけてこのラリーに臨んだエバンスとオジエは、朝から激しい首位争いを展開。
SS5が終了した時点でオジエが3本、エバンスが2本のベストタイムを刻むなど、両者一歩も譲りませんでした。
しかし、モンツァ・サーキット内のレーシングコース、歴史的なバンク、そして未舗装の施設道路を走るトリッキーなステージでは、エバンスのスピードがオジエを上まわり、SS6でオジエを抜かし首位に。
1.4秒という僅差ながら初日を首位で終えました。

ドライバーズタイトル争いを繰り広げるエバンスとオジエの後方では、いかなる状況になってもマニュファクチャラーズタイトル獲得に必要なポイントを確実に得るために、ロバンペラが完走重視の安定した走りを続け、初日は総合9位につけました。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、SS7で2番手タイムを記録するなどトリッキーなステージで速さを示し、総合6位につけています。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日の結果には非常に満足しています。
セブとエルフィンにはフェアにドライバーズタイトルを争って欲しかったので、カッレには何かあった時のためにチームをサポートし、マニュファクチャラーポイントを確保するという大事な役割を担ってもらいました。
タイトルを懸けたふたりの首位争いは実に見事で、決して簡単なコンディションではなかったにもかかわらず、両者素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。
今朝の山岳ステージではセブのほうが速く、午後のサーキットではエルフィンに強さがありました。
このままラリーの最後まで、非常にエキサイティングなバトルが続きそうです。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

いい一日でした。
今朝はとても楽しく山岳ステージを走ることができました。
ラリー前のテストでいい仕事ができたので、クルマのフィーリングはとても良く、それがタイムにも現れて良かったです。
気持ちよく運転できる時は、限界領域で走っても心地良く感じられるものです。
その後のサーキットのステージでは、ぶつかってしまう可能性があるものが多かったので、少し安全性を重視した走りをしました。
また、SS5では問題が起きてタイムを少し失ってしまいました。
それでも特に問題はないですし、現状に満足しているので、明日も同じように頑張りたいと思います。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

今朝は霧が濃く、ある区間は湿っていたり、そうでなかったりと、路面のグリップレベルが常に変化する難しいコンディションでしたが、楽しくドライブすることができました。
セブに少し遅れをとり、数秒差をつけられてフラストレーションが溜まりましたが、午後のステージは良かったです。
今年は、こういったステージで速く走るために多くの努力をしてきたので、首位に立つことができたのはうれしいですが、セブとの差は僅かです。
彼は山岳ステージで自分たちよりも少し速かったので、その理由を分析し、明日の朝に向けて改善する必要があります。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

今回のラリーの目標は、マニュファクチャラーズポイントを獲得することです。
そのため大きなリスクは負いたくないですし、チームメイトに何かあった時にポイントを確保できるようにしたいと思っています。
チームにとっては非常に重要な週末なので、自分もできる限り貢献したいと思います。
今朝のようなトリッキーなコンディションの山間ステージを走るのは決して簡単ではなく、かなりタイムを失ってしまいました。
午後のモンツァ・サーキット内のステージは、グラベルや泥が出ていてトリッキーではありましたが、それでも少し楽しむことができました。

明日のステージ情報

競技2日目となる11月20日(土)のデイ2は、朝から昼にかけて、ベルガモの東北エリアの山岳地帯で2本のステージを各2回走行。
そのうちSS8/10「サン・フェルモ」は、今年新たに加えられたステージです。
その後選手たちはモンツァ・サーキットに戻り、サーキット内で1本のステージを2回走行します。
6本のSSの合計距離は108.24kmと3日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は362.88kmとなっています。

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WRC:Rd.12 ラリー・モンツァDay1結果(SS.7)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 1h04'05.2
2 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'01.4
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'21.6
4 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'24.6
5 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 R5 RC1 -00'50.6
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -01'05.5
7 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -01'14.1
8 T.スニネン FIN Hundai i20 WRC RC1 -01'28.6
9 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'57.3
10 Y.ロッセル FRA Citroen S3 Rally2 RC2 -04'21.3
11 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -04'24.2
12 A.クルグノーラ ITA Hyundai i20 R5 RC2 -04'33.0
13 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 RC2 -04'41.6
14 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 RC2 -04'46.9
15 G.マンスター HOL Hyundai i20 R5 RC2 -04'50.5
68 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta WRC RC1 -50'19.8

    総合 79位まで確認

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2021/10/18

WRC2:2021年シリーズ・ポイント表(Rd.11/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 126
2 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 126
3 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia rally2 104
4 T.スニネン FIN Ford Fiesta Mk2 93
5 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 78
6 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 77
7 E.ラッピ FIN VW Polo GTI R5 59
8 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 51
9 M.プロコプ CZE Ford Fiesta WRC 51
10 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 48
11 G.リンナマエ EST VW Polo GTI R5 45
12 S.ジョンストン USA Citroen C3 Rally2 35
13 E.ブラゾッリ ITA Skoda Fabia Rally2 31
14 E.カイス ESP Ford Fiesta R5 18
15 T.クリステンセン NOR Ford Fiesta R5 13
16 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 13
17 E.ブリニルドセン NOR Scoda Fabia R5 12
18 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 R5 10
19 L.ウルリチッヒ CAN Citroen C3 Rally2 6

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WRC:2021年シリーズ・ポイント表(Rd.11/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC 204
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC 187
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 159
4 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC 140
5 O.タナク EST Hyundai i20 WRC 128
6 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< 76
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC 68
8 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 63
9 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC 60
10 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 42
11 E.ラッピ FIN VW Polo/Toyota Yaris 22
12 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC 21
13 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 15
14 Y.ロッセル FRA Citroen S3 Rally2 12
15 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 WRC 12
16 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 10
17 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 10
18 J-P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC 6
19 O.ライ KEN VW Polo GTI R5 6
20 P.ロペス ESP Skoda Fabia R5 4
21 K.パテル KEN Ford Fiesta 4
22 A-ルクヤンユク EST Skoda Fabia R5 4
23 P.クラッコ BEL Skoda Fabia R5 4
24 N.ソランズ ESP Hyundai i20 R5 4
25 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 3
26 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 2
27 C.トゥンド KEN VW Polo GTI R5 2
28 F.クレイム GER VW Polo GTI R5 2
29 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 2
30 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 2
31 V.フェルシューレン BEL VW Polo GTI R5 1
32 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 474
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 427
3 M-スポーツ・フォード・WRT 185
4 ヒュンダイ2Cコンペティティション 58

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2021年10月18日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第11戦ラリー・スペイン デイ3
エバンスが総合2位で、オジエが総合4位でフィニッシュ
タイトル争いは最終戦ラリー・モンツァに持ち越しとなる

10月17日(日)、21年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインの最終日デイ3が、スペイン北東部、サロウのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が総合2位で、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が総合4位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位でフィニッシュ。
オジエはドライバー選手権、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守りましたが、スペインでのタイトル決定には至りませんでした。

ラリー・スペインの最終日デイ3は、サービスパークの西側エリアで、2本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行。
4本のステージの合計距離は50.90kmと、3日間で最短の1日でした。
ステージの周辺は朝から雲が多くどんよりとした天気でしたが、3本目のステージまではドライコンディションが保たれました。
しかし、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージでは、スタート後ほどなくして雨が降り始め、路面は一部がウェットコンディションとなりました。

デイ2終了時点で首位のライバルと16.4秒差の総合2位につけていたエバンスは、最終日の4本のステージを手堅く走行。
日が昇る前にスタートした、オープニングのSS14では3番手タイムを記録し、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージのSS17でも3番手タイムを刻み、総合2位でフィニッシュ。
優勝はなりませんでしたが、オジエとのポイント差を24ポイントから17ポイントに縮め、次の最終戦ラリー・モンツァに逆転タイトル獲得の可能性を残しました。

総合4位のライバルと1.2秒差の総合3位につけていたオジエは、渾身の走りでタイム差を拡大しようと試みましたが、逆転を許し総合4位でフィニッシュ。
それでもドライバー選手権首位の座は守り、依然有利な立場で次のシリーズ最終戦に臨むことになりました。

エバンスが総合2位、オジエが総合4位でフィニッシュし、またボーナスポイントを得られるパワーステージでそれぞれ3番手、4番手のタイムを記録したことにより、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守り、2位のライバルチームとの差は47ポイントとなりました。
最終戦で獲得可能な最大ポイントは52ポイントのため、今回の結果によってまた一歩マニュファクチャラーチャンピオンに近づきました。
なお、ロバンペラが総合5位に入ったことで、ヤリスWRCは3台がトップ5フィニッシュを達成。ロバンペラは、パワーステージで5番手タイムを記録し、ボーナスの1ポイントも獲得しました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、SS16で5番手タイムを記録するなど、終盤調子を上げてラリー・スペインをフィニッシュしました。

豊田 章男 (チームオーナー)

ラリー・スペインの前、ヤリ-マティは私にメッセージを送ってくれていました。
「チーム代表となって、もう一度、マニュファクチャラーズタイトルを掴みアキオとお
祝いするのが自分の夢です」
3年前のヤリ-マティはとても苦しいシーズンを送っていました。
最終戦でようやく初勝利をあげ、その勝利でチームタイトルが決まり、当時そのことが本当に嬉しかったのを覚えています。
その日、静岡県でラリーに出ていた私はその知らせを聞き、絶叫するように喜び、そのままお祝いのメッセージを送っていました。
あの歓喜の絶叫が“代表としてのモチベーション”に繋がり、チームを勝利へ導く一助になればとても嬉しく思います(笑)。
次の最終戦モンツァ、ヤリ-マティの夢が叶うと信じています。
一緒に喜びましょう!

ドライバーズチャンピオンも今回は決まりませんでした。
セブとジュリアン、エルフィンとスコットには最後の最後まで悔いのない走りをしてもらいたいと思います。
チームはそのために最高のクルマを準備してあげてください。
次のラリーはヤリスWRCが走る最後の大会です。
2017年WRCに再参戦した時から、我々が言い続けていたのは「常に“今のヤリス”が一番強くなるようにしよう!」という言葉でした。
「最後に走るヤリスが一番強かった」とドライバー達にも、ファンの皆さまにも言ってもらえるような戦いを最後に見せたいと思います。
チームのみんな、最後までよろしくお願いします!

追伸 ジュリアンへ
ジュリアンにとっても次が最後のラリーになりますね。
モンツァが君にとっても最高のラリーになることを祈っています。
その姿を日本で見れたら最高でした。
それだけは今も残念でなりません。
応援しています。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

最終的に、今週末のわれわれには期待していたほどの強さがありませんでした。
今後のためにも、なぜ思うようにタイムが出なかったのか、どうすればもっと上手く対応できるのかを分析し、学ぶことが重要です。
とはいえ、ポジティブな要素もあります。
まず、3台が何も問題なくトップ5でフィニッシュしたこと。
また、エルフィンが総合2位に入ったのは彼にとって良い結果ですし、最終戦までドライバーズタイトル争いが続くことになり、チャンピオンシップ全体が盛り上がることになりました。
マニュファクチャラー選手権は今回、私たちにとって有利な結果にはなりませんでしたが、次のモンツァでは両タイトルを華々しく獲得したいと思います。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

今回は総合4位以上を目標にしていたのですが、それでもドライバー選手権争いにおいては十分なポイントを獲得することができました。
今日は接戦となり、最初の3本のステージは全力でトライしたのですが、最後のステージで雨が降ってしまい、そこでリスクを冒さないという私の戦略が功を奏さず、安全に走ることを選びました。
それでも、全体的には今週末がタイトル争いにおいてポジティブな一歩になったことは間違いないですし、それが何よりも重要なことです。
タイトル争いはまだ終わっていないので、モンツァでは昨年の成功を再現できるように頑張りたいと思います。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

総合2位というのはポジティブな結果ではありますが、ラリーのスタートがとても良かっただけに、手放しでは喜べません。
残念ながら、少しずつ良い感覚が薄れていき、クルマとの完全な一体感を得られなくなりました。
週末は、本当はもう少し速く走れたと思います。
ただし、良かったこともあります。
ポイント差を縮めることができましたし、タイトルの可能性はまだ残っています。
1戦で詰めるには大き過ぎる差ではありますが、昨年自分達が経験したように、最後まで何が起こるかわからないので、モンツァではもう一度ベストを尽くして戦います。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

全体的には、とても良い週末でした。
特に金曜日には多くのことを学び、週末が進むにつれて、セットアップと自分のドライビングの両方が良くなっていきました。
今日はパワーステージ優勝を目指していたのですが、コンディションがトリッキーで、後続の選手達が走る頃には路面が乾いてしまっていたので、自分にチャンスはありませんでした。
完璧なフィーリングを得ることができず、思うようなペースでは走れませんでしたが、自分のベストを尽くしましたし、中身のある週末になったと思います。

次回のイベント情報

WRC次戦は、11月19日(木)から21日(日)にかけてイタリア北部で開催される、第12
戦「ラリー・モンツァ」です。
最終戦は本来「ラリー・ジャパン」として日本で開催される予定でしたが中止となり、その代替イベントとして、昨年初めてWRCとして開催されたモンツァが、今年も最終戦を担うことになりました。
ラリー・モンツァは、伝統あるモンツァ・サーキットを中心に行われるターマックラリーです。
レーシングコースを含むサーキット内の道と、サーキット外の山岳道路が戦いの舞台となり、今年は、昨年よりも山岳道路の割合が増えているのが特徴です。

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WRC:Rd.11 スペインラリーDay3結果(最終:SS.17)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 2h34'11.8
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'24.1
3 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'35.3
4 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'42.1
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'31.8
6 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -04'17.3
7 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 R5 RC1 -04'26.7
8 N.ソランズ ESP Hyundai i20 R5 RC2 -04'34.9
9 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 RC2 -09'49.4
10 N.グリャジン RUS Ford Fiesta R5 RC2 -10'05.9
11 T.スニネン FIN Hundai i20 R5 RC2 -10'09.6
12 R.ハマライネン FIN Skoda Fabia R5 RC2 -10'20.1
13 E.カイス ESP Ford Fiesta R5 RC2 -10'45.5
14 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -10'48.6
15 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -11'41.2
16 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta WRC RC1 -12'53.0
26 P.ロペス ESP Skoda Fabia R5 RC2 -21'40.9
39 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -52'58.3

 

    総合 49位まで確認

 

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2021/10/17

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2021年10月17日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第11戦ラリー・スペイン デイ2
エバンスは総合2位を、オジエは総合3位を守り
チームはマニュファクチャラーズタイトルの獲得に向けて前進

10月16日(土)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインの競技2日目デイ2が、スペイン北東部、サロウのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位につけ、チームの全選手が順位を守りました。

ラリー・スペインのデイ2は、サービスパークの東北エリアでサヴァラ、ケロル-レス・ポブレス、エル・モンメルという3本のターマックステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行。一日の最後にはサロウの海岸近くで市街地ステージを走り、7本合計117.45kmのターマック(舗装路)ステージが行なわれました。

土曜日も一日を通して過ごしやすい気候となり、早朝のステージは霧が出て路面の一部は湿り気を帯びましたが、全体的にはドライコンディションでの戦いとなりました。
デイ1終了時点で、首位のライバルと0.7秒の僅差につけていたエバンスは、逆転を期してデイ2のステージに臨みました。
しかし、デイ1ほどのスピードを発揮することができず、1日を終えてタイム差は16.4秒にひらいてしまいました。
それでも総合2位の座はしっかりと守り、ドライバーズタイトルを争う唯一のライバルであり、チームメイトでもあるオジエに22.3秒差をつけてデイ2を走りきりました。

デイ1で総合3位につけたオジエは、午前中のステージで総合4位のライバルに差を0.2秒まで詰められました。
その後、日中のサービスでクルマのセットアップを変更したところ、午後のステージではスピードアップに成功。
SS11とSS12でベストタイムを記録し、差を6.9秒に拡げました。
しかし、サロウの市街地ステージでエンジンストールにより大きくタイムを失い、辛くも
1.2秒差で総合3位を守りました。
なお、エバンスとオジエが総合2、3位につけていることから、明日も順位が変わらなかった場合、パワーステージでの結果次第でマニュファクチャラーズタイトルが決まる可能性があります。

ロバンペラは、WRカーによる出走は初めてのこのラリーで経験を積むべく確実な走りを続け、SS7とその再走ステージであるSS10では3、4番手タイムを記録するなど速さを示しました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、デイ1でクラッシュによりデイリタイアとなりましたが、チームによって修理されたクルマでデイ2に再出走。
午後のステージでは自信を取り戻し、SS12では5番手タイムを記録しました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

われわれチームにとっては悪くない一日でしたが、残念ながら、優勝は今朝スタートした時よりも少し遠ざかってしまいました。
現在のWRCは非常にハイレベルなので、常にクルマを改善し続けなければなりませんが、ほんの僅かなセッティング変更で自信を失ってしまうこともあり、それがすぐステージのタイムに表れてしまいます。

今日のエルフィンがまさにそうでした。
とはいえ、いくつかポジティブな要素もありました。
セバスチャンは昼のサービスでセッティングを変更し、午後はスピードが向上しステージ優勝することもできました。
残念ながら今晩の最後のステージで数秒を失ってしまいましたが、それでも順位は守りました。
明日の最終日で総合2位と3位を獲得することができたとしたら、それはマニュファクチャラーズタイトルにとって大きな意味を持ちます。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

今朝は、クルマのいくつかの部分が改善されていました。
バランスがさらに良くなり、少なくとも路面がクリーンなセクションでは運転を楽しめるようになりましたが、それでもタイムはあまり良くありませんでした。
しかし、セットアップ作業を続け、昼のサービス後はクルマのフィーリングが良くなり始め、タイムも上がっていったので、午後に関しては良い走りができたと思います。
残念ながら、最終ステージのヘアピンでエンジンがストールしてしまい、後方のライバルとの差は再び縮まってしまいましたが、クルマは自分に合っていますし、ペースもいいので、自信を持って明日の最終日に臨むことができます。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

今日はあまりいい一日ではなく、望んでいたようにはなりませんでした。
タイムは決して悪くなかったのですが、明らかに昨日ほどではありませんでした。
昨日のステージで苦労した路面がダーティなセクションや、デイ2で出走順が後方になることへの対策など、特定の領域に関してクルマを改善しようと試み、ある程度改善することはできたのですが、その過程でクルマの全体的なバランスに影響が出てしまいました。
何かを試す必要があったのですが、上手く行きませんでした。
スイートスポットを見つけることができず、昨日のようないいフィーリングと自信を得ることができなかったのです。
このラリーではとにかく自信が重要なのですが、今日は最高の状態ではなく、それがタイムに表れてしまいました。それでも、明日もチャレンジを続けます。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

昨日よりもペースがかなり向上し、大きなリスクを冒すことなく良いタイムを出すことができました。
昨晩のサービスでセッティングをさらに変更したところ、霧が出ていたり、路面が湿っている場所もあるなどトリッキーなコンディションだったにも関わらず、今朝の最初のステージからいい走りができました。
2本目のステージではスローパンクチャーが発生し、3本目のステージではかなり危ない瞬間もありましたが、全体的に午前中は非常に良かったですし、クルマにも満足することができました。
午後はインカットによりステージ上にグラベルが多く出ていて、非常にトリッキーなコンディションでしたが、その時点で既に激しく順位を争う状況ではなかったので、大きなリスクを冒すことなく着実に走りました。
明日は何事もなくフィニッシュすることが目標ですが、パワーステージではポイント獲得を目指したいと思います。

明日のステージ情報

競技最終日となる10月17日(日)のデイ3は、サービスパークの西側エリアでサンタ・マリナ(SS14/16)と、ランナバウトでのドーナッツターンが観客に人気のリウデカニエス(SS15/17)という、2本のステージをサービスを挟んで各2回走行。
サンタ・マリナの1本目、SS14は日の出前のスタートとなります。
また、最終ステージとなるリウデカニエスの2本目、SS17はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
ステージは全部で4本、その合計距離は50.90km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は261.12kmとなります。

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