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2007/01/19

DAKAR:三菱チーム 第12レグニュース(1/18)

Mb_0118第12レグ
1月18日(木)
アユン(モーリタニア)~カイエ(マリ)
リエゾン 110km SS12 257km リエゾン 117km
総走行距離 484km

砂漠を後にし、戦いの舞台はサバンナへ
「チーム・レプソル三菱ラリーアート」は
ペテランセル&アルファンが1-2体制をキープ
増岡はチームプレーに徹し僚友2台を全力でサポート

2007年ダカールラリー(正式名称:ユーロミルホー・ダカール2007)は1月18日(木)に第12レグを開催し、モーリタニアのアユンからマリのカイエまで484km、SS(競技区間)257kmを走行。ラリー中盤でのトラブルにより優勝戦線から脱落したカルロス・サインツ(スペイン/VWレーストゥアレグ2)が2時間58分56秒で今大会3度目のSSトップタイムを奪い、元WRC(FIA世界ラリー選手権)チャンピオンの意地を見せた。
SS2位には、サインツとともに大会序盤で快走を見せながら大きく遅れたカルロス・スーザ(ポルトガル/VWレーストゥアレグ2)が続き、SS3位には大会2連覇を狙うリュック・アルファン(フランス/三菱パジェロエボリューション)が入った。

総合順位では、SS6位となったものの、ステファン・ペテランセル(フランス/三菱パジェロエボリューション)が合計タイム40時間42分34秒で総合首位をキープ。
総合2位も引き続きアルファンがつけて、後半戦の序盤で築かれた「チーム・レプソル三菱ラリーアート」の1-2体制は崩れなかった。
なお、両者のギャップは前日から3分27秒縮まって6分29秒差となった。
また、SS10位でゴールしたジャン-ルイ・シュレッサー(フランス/シュレッサー・フォード)が前日同様に総合3位で続いているが、先行する三菱自動車チームの2台との差はさらに拡大している。

総合5位でスタートした増岡浩(三菱パジェロエボリューション)は、チームプレーに徹し、総合優勝をかけて戦う僚友2台をサポートしながら走行。
その結果、SS19位でのフィニッシュとなり、ポジションはひとつ後退して総合6位となった。
第7レグで転倒を喫し後退したホアン・ナニ・ロマ(スペイン/三菱パジェロエボリューション)もペテランセルとアルファンをフォローする形で走行しているが、それでもSS5位のタイムをマーク。
ただし、総合順位は変わらず総合13位のままとなっている。


第10レグの到着地として予定されていたマリのトンブクトゥ周辺地域の治安状況悪化を受け、2007年ダカールラリーの第10レグ~第12レグは当初発表されたルートから変更して実施。
前日の第11レグはリエゾンのみとなり、これを無難にこなした各エントラントは、2日前の競技終了時からほぼ順位の変動はなく第12レグをスタートしていった。
モロッコからモーリタニアまで続いた乾燥したステップ気候/砂漠気候からはすでに抜け出してきており、荒涼とした大地にはやがて木々の姿が目立ち始めてきた。
ステージ前半の路面はまだ砂混じりだったが、中間の138km地点に設けられたチェックポイントCP1を過ぎると路面はほぼダート路に。
灌木の間を抜けていくサバンナの道は狭く、この大自然の中で散らばって人々が暮らす集落へと向かう枝道がいくつも出現してきて、ドライバー、ナビゲーターともに細心の注意を要求された。

前回大会では、このサバンナでコース脇の木に激突し、総合首位の座から転落した苦い経験を持つペテランセルは、とりわけ慎重なアプローチを見せた。
「低い木々の間を縫うように走る今日のステージは道幅が狭く、またナビゲーション的にも格別に難しかった。
とにかく用心して走りましたが、それでも一度マシンの右側を木に当ててしまいましたし、ゴールから50kmほど手前のところで進路を見失いもしました。
しかし、『パジェロエボリューション』は終始最高のパフォーマンスを発揮してくれ、タイムロスも最小限で切り抜けることができたので、悪くない一日だったと思います」とペテランセルは言う。
前回大会と同じ轍は踏まない、という固い決意をうかがわせる走りで総合首位を守り、着実にダカールのゴールへと前進している。

 ペテランセルから9分56秒差の総合2位でスタートしたアルファンは、リスクを排除しながらも頭脳的な戦いぶりを見せ、先行するチームメイトとのギャップを切り詰めることに成功した。「我々の出走順はカルロス・サインツの後だったのですが、もはや失うもののない彼は相当プッシュしてきていました。その彼の後ろをついていくことで、まったく無理をすることなく、かなりタイムを稼ぐことができたんです」と、してやったりの表情を浮かべる。「途中、ナビゲーションの問題で少しタイムロスはしましたが、それは今日のステージでは誰にでもあったこと。この調子で残る3日間も安定した走りを続けたいと思います」と語っている。

三菱自動車チームにとって2年ぶりとなるダカールラリー1-2フィニッシュを目指す2台の『パジェロエボリューション』。
その後方で、まさにプロフェッショナルの仕事を見せたのが増岡だった。
SS10ではセカンドベストを奪い、この第12レグを2番手の出走順でスタートした2002年&2003年大会の覇者は、自分より3分後にスタートしたペテランセルが追いつくのを待って先行させ、後方よりサポート。
約2分差の総合6位で続いていたマーク・ミラー(アメリカ/VWレーストゥアレグ2)が労せず順位を上げていくことには一切構わず、以後のステージ中も終始チームメイトをフォローしながら走行した。
「いまの目標はあくまで三菱自動車チームの大会7連覇、そして通算12回目の総合優勝です。
こうした状況の中で、チームの一員として今日のような役割を果たすことに何ら迷いはありませんよ」と、さっぱりとした表情で増岡は言う。
「それにしても、今日のステージはマシンを木にぶつけずに走るのが大変でした。
我々の後にスタートするカミオン(トラック)部門の人たちは、もっと大変でしょうね」と、他のカテゴリーのドライバーたちのことまでも気遣っていた。

増岡とともにチームメイトのサポート役として後半戦を戦っているロマも順調な走りでSS5位となり、三菱自動車チームの4台はまったくのノートラブルで第12レグを終了。
三菱自動車チームのドミニク・セリエス監督は、「今日は、我々三菱自動車チームが持つ素晴らしいチームスピリットを改めて示した一日になったと思います」とコメントし、自らのドライバーたちを称えた。
また、「ラリーは残すところ3日。しかし、まだまだ用心しなければならないステージが残されています。
集中力を途切れさせることなく戦い抜きます」とも語り、ダカールのゴールまでは指揮官として緊張を解くことはないという固い決意もうかがわせた。

SS12の終盤にモーリタニアとマリを分ける国境を通過した競技車両は、ステージを終えると117kmのリエゾンを経てカイエのビバークに到着。
これで残るステージは3カ所、計501kmとなった。
そして1月19日(金)に行われる第13レグは、カイエから180kmのリエゾンを通っていよいよ最終通過国であるセネガルへと入り、260kmのSS13に挑む。
赤道が近づき亜熱帯性気候となってきた一帯には、奇妙な形のバオバブの木が目立つが、クルーに景色を楽しんでいる余裕はない。引き続きコース幅が狭く、道の分岐も多いため、まだまだ気を抜けない戦いが続く。

■三菱車プライベーター勢、サバンナでも順調に走行
足かけ8日間を過ごしたモーリタニアを離れ、サバンナ地帯へと分け入ってきた2007年ダカールラリーだが、三菱車プライベーター勢は順調な戦いを続けている。
「チーム三菱ラリーアート・チャイナ」のリュー・ビン(中国/パジェロ)は、生い茂る木々の間を用心して走りSS41位。総合順位では2台をかわし総合49位となった。
「母国タイのジャングルを思い出させてくれるようなステージでした」と語る「チーム三菱ラリーアート・タイランド」のマナ・ポーンシリチャン(タイ/レーシングトライトンエボリューション)は、その言葉どおりの生き生きとしたドライビングでSS24位のタイムをマーク。
ポジションも総合69位へとさらにひとつ挽回した。
三菱車プライベーターのトップを走るドミニク・ウズィオ(フランス/パジェロ)も快調で、ポーンシリチャンのひとつ上のSS23位でゴール。
今大会での自己最上位の総合19位に進出してきた。
また、後半戦に入って一層ペースを上げてきたレオニド・ノビトスキー(ロシア/レーシングトライトンエボリューション)は、この第12レグでSS15位と見事なタイムを叩き出し、こちらもポジションをひとつ回復して総合21位まで上がってきている。

一方、第10レグで市販車無改造カテゴリーの首位に返り咲いた三橋淳選手(トヨタ・ランドクルーザー)は、SS48位ながらも総合23位でポジションをキープ。
山田周生選手(トヨタ・ランドクルーザー)は今大会で初めてチームメイトの三橋選手を上回るSS44位となり、総合37位へとひとつ順位を上げた。
その山田選手とともに、食用油の廃油を精製したバイオ燃料での出場が話題となった片山右京選手(トヨタ・ランドクルーザー)はSS106位と苦しんで総合68位へとひとつ後退。
1997年大会優勝の篠塚建次郎選手(日産パスファインダー)もSS81位と奮わなかったが、総合順位ではひとつ上がって総合59位となっている。

■第5の通過国マリへ。サポートカー『デリカD:5』はますます快調
「チーム・レプソル三菱ラリーアート」がサポートカーとして今大会に投入した今春発売予定のワンボックスタイプのミニバン、新型『デリカD:5』。
APRC(FIAアジア・パシフィックラリー選手権)のチャンピオンドライバーである田口勝彦(ラリーアート)のドライビングでアフリカ大陸を南下し続け、大会第5の通過国となるマリのカイエに設けられたビバークにも予定どおりに到着した。
「モーリタニアに別れを告げ、次の通過国マリに入りました。
国境には小屋がひとつ建っているだけで、中には誰もおらず、『これで国境?』という感じでした。
赤道にどんどん近づいているせいか、木や草がかなり多くなってきて、映画で見るような面白い形の木もたくさんあります。
ただ、曇りがちのせいか、気温はあまり高くありません。
30℃ないんじゃないでしょうか。また、沿道に人が増えてきました。
とてもラリーを歓迎しているみたいで、フレンドリーな感じがします。
そしてなぜかみんな「ラリー」「ラリー」とコールをしていて、不思議だったんですけど、うれしかったです。
今日はサポートカーの移動ルートにも久々に30kmほどのダート路があったんですけど、『デリカD:5』には何も問題が起こりません。
アフリカの荒れた道をこれだけ走ってきたのに、『それがどうかした?』って感じ。
本当に頼もしいクルマです」

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