DAKAR:トヨタチーム 第13レグニュース(1/19)
ラリーはゴール地セネガルへ
市販車無改造部門首位の2号車は2位に50分のマージンを保つ
この日はマリのカイエからセネガル川を渡って最後の通過国セネガルへ。
最終ビバーク地タンバクンダまでの間で260kmのSSが行われた。
緯度が下がってサバンナ地帯に入り、路面は基本的に堅いグラベルで山越えから木立の間を縫うツイスティなピスト、最後は広いところに出たが、途中フェシュフェシュもあり、酷いホコリに悩まされた。
さらに水の流れた跡らしい深いギャップがホコリの中に隠れており、決して気が抜けない。
本来は大きな順位変動は考えにくいが、2輪部門で単独首位を走っていたM・コマ(KTM)が転倒骨折を喫してヘリコプターで運ばれたほか、ギャップで転倒したりサスペンションを壊すなど、ゴール目前ながらリスクの高い区間となった。
このSSでTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー100は安全マージンを採りながらも適度なプッシュを続ける走りを見せ、2号車が第13SS(スペシャルステージ)総合51位・市販車無改造部門6位・ディーゼルクラス4位を記録。
2号車の後をフォローしてバックアップする作戦を採った3号車も市販車無改造部門5位・ディーゼルクラス3位につけた。
この結果、本日までの累計順位で2号車は2番手のJ‐P・ストゥルゴ(日産テラノ)に約50分の差をつけ、市販車無改造部門首位の座を完全にキープしている。
ここタンバクンダはゴール地ダカールから約400km。
周囲を潅木に囲まれた飛行場の片隅がビバークで、スペースは狭く、チーム同士がひしめき合って設営している。
ダカールに到着する明日はサービスパークが用意されるが、ビバーク地での整備はこの日が最後とあって、福井トヨタ、東京トヨペットから派遣された4名のメカニックはフランス人メカと共に点検作業に精を出していた。
明日はタンバクンダ~ダカールの行程で225kmのSSを実施。
この数日は難易度は高くないが立ち木への衝突などリスクのあるステージが続く。
本当に最後まで気を抜けないのがダカールラリーである。
伊藤監督
今日は3号車に2号車のバックアップをお願いしたのですが、様子を見るために2度停まった際にフォローするなど、よく機能したと思います。
明日もこの作戦で無事にダカールに到着させたい。
2号車ドライバー&ナビ
三橋ドライバー
もうあと一日。昨日は辛かったですが、明日ダカールに到着すると思うと気持ちも楽になりました。
スタート前にスローパンクを発見したり、後方から振動に合わせて異音が出たり、右側のボンネットピンが飛んだりと色々ありますが、なんとしてもこのポジションを保ってゴールしてみせます。
三浦ナビゲーター
最初は平行ピストがあったりしたのですが、そのうち一本道となり、落ち着いてナビゲーション出来ました。
セネガルに入って、周囲の雰囲気がまた変わってきました。
ダカールへ行くのがものすごく楽しみです。
3号車ドライバー&ナビ
山田ドライバー
ホコリが酷くて霧の中の一日でした。
喉には入るし、サングラスが5分ともたない感じです。
ツイスティなところでフロントバンパーを木立に接触させてしまいました。
ホコリで見えないギャップもあって、危険そのものですよ。
荒川ナビゲーター
サンチネルのスイッチを押すとテラトリップ(距離計)がリセットされてしまうという不具合が今日になって発覚。
おかげで距離が合わず、結構大変でした。
明日もチームプレイに徹してダカールに無事着きたいです。
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