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2007/01/20

DAKAR:三菱チーム 第13レグニュース(1/19)

Mb_01191月19日(金)
カイエ(マリ)~タンバクンダ(セネガル)
リエゾン 180km SS13 260km リエゾン 18km
総走行距離 458km

いよいよ最終通過国セネガルへと入国
「チーム・レプソル三菱ラリーアート」は
ペテランセル&アルファンが1-2体制を堅持
7年連続12回目の総合優勝へさらに前進

2007年ダカールラリー(正式名称:ユーロミルホー・ダカール2007)は1月19日(金)に第13レグを開催し、マリのカイエからセネガルのタンバクンダまで458km、SS(競技区間)260kmを走行。
前半戦の第6レグまで総合首位を走行していたカルロス・サインツ(スペイン/VWレーストゥアレグ2)が2時間30分22秒で2日連続・今大会4度目のSSトップタイムをマーク。
ただし、ポジションは変わらず総合9位のままとなった。
SS2位にはステファン・ペテランセル(フランス/三菱パジェロエボリューション)がわずか26秒差で続き、後続に対するリードをさらに広げながら合計タイム43時間13分22秒で総合首位をキープ。
SS3位にはマーク・ミラー(アメリカ/VWレーストゥアレグ2)が入ったが、総合5位のポジションは変わらなかった。

総合2位でスタートしたリュック・アルファン(フランス/三菱パジェロエボリューション)は、彼を追う総合3位のジャン-ルイ・シュレッサー(フランス/シュレッサー・フォード)に1秒上回られただけのSS6位でフィニッシュ。
ふたりの間には依然1時間半近くのギャップがあり、「チーム・レプソル三菱ラリーアート」は1-2体制を一層強固なものとした。
なお、ともにトラブルやアクシデントにより優勝争いからの後退を余儀なくされた増岡浩(三菱パジェロエボリューション)とホアン・ナニ・ロマ(スペイン/三菱パジェロエボリューション)は、終盤戦はともにチームメイトの上位2台をサポートする走行に徹しており、増岡はSS15位、ロマはSS8位でゴール。
総合順位も増岡が総合6位、ロマが総合13位と、前日からの変動はなかった。

1日だけ過ごしたマリを抜け、競技車両は舗装された180kmのリエゾンを通って国境を通過。
2007年ダカールラリーもいよいよ最終通過国であるセネガルへと入国した。
この日のビバーク地となるタンバクンダまで真っ直ぐに伸びる一般道をそのまま行けば1時間少々で着いてしまうだろうが、ラリーカーはあえて舗装路を離れ、バオバブの林の中へと分け入っていく。
そして迎えたSS13は、大会主催者のASOが「ナビゲーションには特に注意せよ」と警告を発していたほどの難コース。
前半の路面はグラベルだが、90km地点を過ぎたあたりからは「ラテライト」と言われる岩石が風化した赤土の乾いた路面となり、タイヤのグリップ感が乏しく、巻き上げられるダストも酷い。
また、相変わらず分岐点や、似たような道筋が並行して走っている場所がしばしば出現し、ドライバーもコ・ドライバーも神経をすり減らしながらの走行を強いられた。

この日、ダカールラリーには大波乱が起こった。
もっともそれは2輪部門でのことだが、第4レグ以降、圧倒的な総合首位を走ってきたマルク・コマ(スペイン/KTM 650ラリー)が57km地点でクラッシュ。
ラリーからのリタイアを余儀なくされたのだ。
実は彼には35km地点でミスコースを喫していたという伏線があった。

その2輪部門で史上最多の6勝を挙げ、今大会では新型『パジェロエボリューション』で4輪部門3勝目に王手をかけようとしているペテランセルは、「ダカールのゴールにたどり着かなければラリーは終わりません。
2輪部門のマルクが、図らずもそれを自ら証明してしまいました」と、2輪部門で自らが持つ最多勝記録に挑み続けている後輩の不運を嘆いていた。
「ステージの序盤はかなりナビゲーションが難しい設定になっていましたが、ジャン-ポール・コトレ(コ・ドライバー)が素晴らしい仕事をしてくれました。
今日はこれが決定的に大きかったと思います。
後半区間はかなりのハイスピードでしたが、問題ありませんでした。
これで長いステージは明日のSS14を残すのみ。
明日は先頭スタートのカルロス・サインツに続く2番手スタートという絶好の出走順なので、彼の後ろを走ってリスクを最小限に抑えながらダカールを目指します」と語り、自らの勝利に向けて改めて気持ちを引き締めていた。

トップを行くチームメイトとの差を6分29秒に詰めて第13レグをスタートしたアルファンだが、決して無理なアタックを行うことはせず、ステージ中も終始慎重なドライビングを心掛けたと言う。
「先にスタートしたカルロス・サインツとカルロス・スーザの後ろにつけて走り続けました。
とにかくおとなしく走りましたから、私の『パジェロエボリューション』にはサイドミラーもリヤウイングも、ちゃんと残ってましたよ」と笑う。
「ナビゲーションが勝負のカギを握っていたステージでしたけど、ジル・ピカール(コ・ドライバー)のような優れた人間が隣にいて指示を出してくれる我々4輪部門のドライバーは、ライディングもナビゲーティングもすべて自分でこなさねばならない2輪部門のライダーたちより、ずっと楽ですよ。
彼らの頑張りは本当に刺激になります」とアルファンは語った。

この第13レグを19番手という下位からの出走した増岡は、自分よりかなりペースの遅い先行車両が巻き上げるダストの中で、抜くに抜けない状況が延々続くという、ストレスのたまる一日となった。
「ステージ中盤からコースは高速のグラベルとなったのですが、赤土で土埃がひどい。
そこで先行スタートだったバギーに追いつき、その後は150kmほどダストの中を我慢しながら走ることになってしまいました。
何度も抜こうとしたのですが、リスクが大きすぎた。総合順位で僕の後ろのカルロス・スーザとは3時間近くの差がありましたから、ここはガマンのしどころだと決めて走りました」と語る増岡。
過去2年は前半戦で戦線離脱を余儀なくされてきたことから、このSS13は彼にとって3年ぶりとなるセネガルでのステージとなった。
「まずはチームメイトをサポートしながら完走することです。
この調子で最後まで走り切れると思いますが、正直なところ、それがうれしいですね。
最後まで走り切ることで、次回につながります」と話す彼の気持ちは、既に次回のダカールラリーへと向かっている。

2輪部門でクラッシュしたコマとは3年前までは直接のライバル関係であった2004年大会2輪部門ウィナーのロマは、第7レグでの転倒により順位を下げて以降の後半戦はクイックアシスタンス役として走行。
4輪部門で3度目となるダカールラリーでの経験を積み上げることに腐心している
SS13では、マシンには大きなダメージを与えなかったものの、ブレーキングで小さなミスを犯して立ち木に軽くぶつかり、その後1本のパンクを喫したことから、「今日は慎重に走ることの大切さと難しさを改めて痛感しました」と語っていた。

三菱自動車チームのドミニク・セリエス監督は、「我々の全ドライバーは大きな問題を起こすことなく今日のステージを終えてくれました。
彼らはみなプロフェッショナルであり、三菱自動車が7年連続12回目の総合優勝を果たすために自分が何をすべきなのか、よく理解しています。
2輪部門のマルク・コマは本当に残念なことになりましたが、ダカールでの最終ステージを終えるまで戦いは続くのだということを端的に証明した出来事となりました。
我々は慎重に、そして確実に、ダカールのゴールまで走り続けます」と語っている。

第29回大会を迎えたダカールラリーも残すところあと2日。
タンバクンダにたどり着いた競技車両は、第14レグが行われる1月20日(土)の早朝5時20分に、2輪部門からこの南国ムード漂うビバークを出発。
124kmのリエゾンを経て、225kmのSS14に挑む。
その前半は滑りやすいラテライトの路面が続き、やがて砂混じりのグラベルに。
亜熱帯の林の中を抜けるステージはテクニカルで、ナビゲーションミスを誘う要素も依然多い。
この最後の難関を乗り切ったエントラントは、227kmの舗装された一般道を走行。北大西洋沿岸を目指して西に進むと、セネガルの首都ダカールがそこに待っている。

■「チーム三菱ラリーアート・タイランド」のポーンシリチャンが自己ベストのSS22位に
「チーム三菱ラリーアート・タイランド」のマナ・ポーンシリチャン(タイ/レーシングトライトンエボリューション)は、前日に続いて快走。
今大会での自己ベストを更新するSS22位のタイムを刻み、前日からふたつポジションを上げて総合67位で第13レグを終えた。
「今日のステージはコ・ドライバーのためのようなものでした。
ジーン・ブルーシー(コ・ドライバー)が2輪部門でダカールラリーに挑んでいた頃に培った経験に助けられました」と語っている。
「チーム三菱ラリーアート・チャイナ」のリュー・ビン(中国/パジェロ)も堅調でSS31位となり、同じく順位をふたつ上げて総合47位に。
「『本当にラリーをフィニッシュできるかもしれない』と、ようやく思えるようになりました」と笑顔を見せた。三菱車プライベーターのトップ2を占め続けるドミニク・ウズィオ(フランス/パジェロ)とレオニド・ノビトスキー(ロシア/レーシングトライトンエボリューション)も、それぞれSS19位と同18位のタイムをマーク。
総合順位では、ウズィオは引き続き総合19位につける一方、ノビトスキーは1台をかわして、ついにトップ20入りを果たした。

日本人プライベーター勢では、三橋淳選手(トヨタ・ランドクルーザー)が市販車無改造カテゴリーの首位をキープ。
同カテゴリー2番手とは1時間近くの差があるため、SS13でも慎重な走りに徹してSS51位となり、総合成績ではひとつ後退して総合24位となった。
チームメイトの山田周生選手(トヨタ・ランドクルーザー)もSS56位で前日からポジションをひとつ落として総合38位に。
幾度もトラブルに見舞われながらもしたたかに走り続けている篠塚建次郎選手(日産パスファインダー)はSS71位となり、順位をひとつ下げて総合60位。
前日はトラブルで2時間近くストップした片山右京選手(トヨタ・ランドクルーザー)は第13レグでもSS103位に終わったが、総合68位を保ったままタンバクンダのビバークに到着している。

■サポートカー『デリカD:5』も最終通過国セネガルへ到達
「チーム・レプソル三菱ラリーアート」のサポートカー、新型『デリカD:5』(今春発売予定)もついに最終通過国のセネガルへ入国。
同車のドライバーを務める田口勝彦(ラリーアート)は、「国境では、しばらくは競技車両を1台ずつ止めていろいろ確認していたようですが、そのせいで大渋滞が起きてしまいました。
でもしばらくすると、ノーチェックで通れるようになりました」と、前日に続く国境越えでのエピソードを楽しそうに話した。
「今日はずっと舗装路での移動でしたが、沿道には昨日以上に木々が増えてきました。
徐々に湿度が高くなってきましたが、それでも気温は25℃くらいでしょうか。
想像していたよりも涼しいダカールラリーです。
MMSPの鳥居社長と一緒に『デリカD:5』でずっと旅を続けてきましたが、いよいよ終わりが近づいてきました。
優勝も一歩一歩迫ってきていますが、各自やるべきことを確実にこなし続ける三菱自動車チームのスタッフの働きぶりは変わりません。
『これぞプロフェッショナルチーム』という感じで、僕にとっても本当に刺激の多い経験になっています」

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