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2007/01/21

DAKAR:三菱チーム 第14レグニュース(1/20)

Mb_0120第14レグ
2007年1月20日(土)
タンバクンダ~ダカール(セネガル)
リエゾン 124km SS14 225km リエゾン 227km
総走行距離 576km

約8000kmの激闘もフィナーレへ
「チーム・レプソル三菱ラリーアート」は
ペテランセル&アルファンの1-2体制でダカールに到着
三菱自動車チーム、7年連続12回目の総合優勝へ王手

2007年ダカールラリー(正式名称:ユーロミルホー・ダカール2007)は1月20日(土)に第14レグを開催し、セネガルのタンバクンダからダカールまで576km、SS(競技区間)225kmを走行。
総合9位でスタートしたカルロス・サインツ(スペイン/VWレーストゥアレグ2)が2時間21分02秒で3日連続・今大会5度目となるSSトップタイムをマークした。
SS2位には総合11位を走るジニール・ドゥビリエ(南アフリカ/VWレーストゥアレグ2)、SS3位には総合7位につけるカルロス・スーザ(ポルトガル/VWレーストゥアレグ2)が続いて、前半戦を席巻しながら相次ぐトラブルで勝機を逃すこととなったフォルクスワーゲン勢がトップ3を奪い、意地を見せた。
ただし、大会終盤を迎えた上位陣の間には軒並み10分単位でのギャップが生じており、前述のVW勢を含む上位20台に総合順位の変動は一切なかった。

1-2体制を堅持して後半戦を戦ってきた「チーム・レプソル三菱ラリーアート」勢は、勝利をより確かなものとするためにいずれも慎重なペースで走行。
合計タイム45時間42分45秒で総合首位を行くステファン・ペテランセル(フランス)はSS11位、総合2位のリュック・アルファン(フランス)はSS7位、彼らのサポート役を務めながら走行している増岡浩はSS13位、ホアン・ナニ・ロマ(スペイン)は木の切り株に当たってパワーステアリングに損傷を負いSS26位となったものの、それぞれ前日からのポジションをキープして第14レグを走り切ってダカールに到着。
残るは、明くる1月21日(日)に行われる第15レグ、16kmのショートステージのみとなった。

前日の第13レグで最終通過国となるセネガルへ入った競技車両は、早朝にタンバクンダのビバークを出発し、225kmのSS14にアタック。
本格的なステージは今大会ではこれが最後。
とはいえ、点在する集落を結ぶ道の分岐点や似たような道筋が並行に走るところがたびたび出現し、ナビゲーションミスを誘う要素を依然多くはらんでいた。
また、人口の多い村をいくつも通過するコース設定となっており、それらの区間では大会主催者のASOが厳重な速度規制を実施。
余計なペナルティを受けないよう、各クルーは細心の注意を払う必要があった。

2年ぶりの総合優勝に手を届かせようとしているペテランセルは、とりわけ慎重にSS14を走行した。
前回大会では第12レグのアクシデントによりトップから転落した上に、このセネガルのステージでは距離計のトラブルに見舞われてさらにタイムロスを喫するという経験をしており、「今朝は本当に神経質になっていました」と認める。
「コースは相変わらずトリッキーで、ちょっとしたミスで簡単にタイムロスしてしまう状況でした。ですから、相当気を付けて走りました。それでもステージ後半で進むべき道を見失って2~3分をロスしたので、さらに神経質になりましたね」とペテランセル。
2輪時代を合わせると8回もダカールラリーを制してきた猛者であっても、この難しい戦いを楽に乗り切ることなど不可能なのだ。
「でも、とうとうダカールに無事たどり着くことができました。
ゴールまではあとほんのわずかです」と語ると、前人未到のダカールラリー通算9勝目についに王手をかけたという満足そうな微笑みを浮かべていた。

ペテランセルから11分15秒差の総合2位でスタートとしたアルファンも、まったくのトラブルフリーの一日を送った。
「狙っていたものとは違う順位でダカールに着くことになったのは残念ですが、それでもやっぱりうれしい気持ちです。
厳しい戦いとなった今大会でここまでやれたのは、三菱自動車チームの高い総合力のおかげだと心底思っています」とディフェンディングチャンピオンは話す。
「今日のステージには17カ所もの速度規制区間がありました。ゆっくり走れる時間があったことは、ナビゲーションを少し楽にしてくれましたね。
明日は海沿いのビーチステージ、そしてゴールが待っています。
表彰台で仲間たちと喜びを分かち合えるよう、きっちり走り切りたいと思います」

第13レグでは自分よりペースの遅い車両に前を塞がれたためにSS15位となった増岡は、前日のSS成績に基づいて15番手という後方から第14レグをスタート。
総合順位では前後ともに大きな差がついていることから、再びペースの遅い車両に追いついても無理に仕掛けることはせず、総合6位をキープしてダカールへと到着した。
「やっとダカールに帰ってくることができました」と増岡は笑顔を見せる。「リタイアした昨年もダカールでの表彰式には来ていましたが、自分自身のドライビングでここにたどり着いたのは3年ぶりになります。
後半戦は三菱自動車チームの一員としての役割を果たしてきたつもりですし、7連覇と12勝目がほぼ確実となったので本当にうれしいです。
それにしても、ダカールラリーの高速化はさらに加速しているという感じで、次回はますます激戦となるでしょう。
自分自身のペース配分も見直さないといけないでしょうね」と増岡。
日本人エースの心はもう次回のダカールラリーを戦い始めているようだ。

ベテランのチームメイト3名とは対照的に、連日のトリッキーなステージに手を焼かされたのがロマだった。
立ち木に軽くぶつかった前日に続いて、このSS14では40km地点で木の切り株にマシンを強打。
パワーステアリングを破損させるとともに、急激に転舵したステアリングホイールに引っかけて親指を痛めてしまった。
しかしながら、ロマは激痛を抱えながらも残る180km以上のステージと200km以上のリエゾンを走り切り、ポジションを落とすことなくダカールのビバークに入っている。

三菱自動車チームの勝利は目前に迫った。
しかし、ドミニク・セリエス監督は「まだすべてが終わったわけではありません」と言い切る。
「明日の最終ステージを終え、4台の『パジェロエボリューション』がすべてフィニッシュを迎えてから、私も思いきり喜びたいと思います。
ただひとつ言えるのは、こうしてダカールへと無事たどり着いた我々三菱自動車チームのことを、私は心底誇りに思っているということです。
我々のスタッフはみな、今年も最高の仕事をやってのけてくれました」

今大会最後のロングステージとなったSS14を終えた競技車両は、227kmのリエゾンをこなして西へ向かい、セネガルの首都ダカールに到着。
そして迎える大会16日目・最終日となる1月21日(日)は、ヴェルト岬半島の沿岸で赤い水をたたえる湖「ラックローズ」の周辺で、総走行距離93km、うちSS16kmの第15レグを実施する。
ルート発表時当初、この最終のSS15はラリーの総合成績には盛り込まれないことになっていたが、その後方針変更があり、短いながらもタイムを争う通常のSSとして行われることとなった。
青き北大西洋に面した白い砂浜を走ることは、約8000kmの過酷な戦いを乗り越えてきた者たちだけに与えられる名誉。
この最終ステージを無事駆け抜けた4輪部門の先頭走者は、現地時間21日(日)午後0時すぎ(日本時間21日午後9時すぎ)、ダカール海岸に設けられたフィニッシュラインをまたぐことになる。

■三菱車プライベーター、順調に後半戦を戦い抜く
モーリタニアを抜けて、マリ、セネガルと続いた後半戦で、三菱車プライベーターは快調な戦いを見せ続けている。「チーム三菱ラリーアート・チャイナ」のリュー・ビン(中国/パジェロ)はSS51位となって前日からポジションをひとつアップ、総合46位でダカールへと到着した。
また、大会中盤のトラブルによって後退し、総合67位となっている「チーム三菱ラリーアート・タイランド」のマナ・ポーンシリチャン(タイ/レーシングトライトンエボリューション)は、SS25位のタイムをマークしてみせた。
さらにこれを上回るのが、総合19位につけるドミニク・ウズィオ(フランス/パジェロ)と総合20位のレオニド・ノビトスキー(ロシア/レーシングトライトンエボリューション)で、ウズィオはSS20位、ノビトスキーは今大会での自己ベストを更新するSS15位のタイムを叩き出している。

日本人プライベーター勢のトップは三橋淳選手(トヨタ・ランドクルーザー)だが、SS14では62番手に終わって総合25位へとひとつ後退。
ただし市販車無改造カテゴリーの首位は死守した。
山田周生選手(トヨタ・ランドクルーザー)はさらに遅れてSS96位となり、総合40位へとふたつ順位を下げたが、同カテゴリー4位の位置はキープした。
また、久々にダカールまでたどり着いた大ベテランの篠塚建次郎選手(日産パスファインダー)はSS52位でまとめて総合60位を保持。
前日はハブキャリア関係の破損に見舞われた片山右京選手(トヨタ・ランドクルーザー)は、SS106位とこの日も苦しい戦いを強いられたものの、総合順位は68位から変わることなくダカールのビバークへ到着している。

■サポートカー『デリカD:5』もついにダカールに到着
昨年の12月下旬に「チーム・レプソル三菱ラリーアート」の本拠地のあるフランス中部のポン・ド・ボーを出発し、ポルトガルのリスボンからラリーとともにアフリカ大陸を南下し続けてきたサポートカー、新型『デリカD:5』(今春発売予定)。
MMSP鳥居勲社長をはじめとするチームスタッフやチーム機材を満載しながらの長旅も、ついに最終目的地であるダカールに到達した。
すべての行程において同車のドライビングを担当してきた田口勝彦(ラリーアート)は、初めて足を踏み入れたダカールラリー伝統の終着地で次のように語った。

「ついにダカールへ到着しました。タンバクンダからダカールまでの道のりは舗装路だったのですが、道が悪く苦労させられました。
大きさにして約50cm、深さが20cmくらいはありそうな大きな穴が、至るところにボコボコと空いているんです。
これを縫うようにひたすら走る、そんな時間が4時間くらいは続いたでしょうか。
走行距離は490kmくらいでしたが、明け方の4時頃に出発して12時間かかってたどり着きました。

ゴールを明日に控えたダカールは、既に関係者や大勢のファンで賑わっています。
明日はいよいよゴールなんだなぁ、という感慨に思わずふけってしまいました。
ラリー中だけでも、『デリカD:5』の走行距離は7000kmに達しようとしています。
ここまで様々なタイプの道を走破してきましたが、何事もなく順調かつ快適です。
明日のゴールシーンでは、思わず目頭が熱くなっちゃうのかな?
残り1日、しっかり役割をまっとうします」

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