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2007/01/15

DAKAR:三菱チーム 第8レグニュース(1/14)

Mb_0114第8レグ
1月14日(日)
アタール~ティシット(モーリタニア)
リエゾン 35km SS8 589km リエゾン 2km
総走行距離 626km

2007年ダカールラリー後半戦がスタート
「チーム・レプソル三菱ラリーアート」は
ペテランセルが総合2位、アルファンが総合3位に進出
増岡は再びクラッチトラブルに見舞われ総合8位へ後退

2007年ダカールラリー(正式名称:ユーロミルホー・ダカール2007)は1月14日(日)に第8レグを開催し、モーリタニアのアタールからティシットまで626km、SS(競技区間)589kmを走行。
前半戦最後の第7レグより総合首位に立ったジニール・ドゥビリエ(南アフリカ/VWレーストゥアレグ2)が7時間31分52秒で今大会3度目のSSトップタイムをマークした。
そして、SS2位にはステファン・ペテランセル(フランス/三菱パジェロエボリューション)、SS3位にはリュック・アルファン(フランス/三菱パジェロエボリューション)の「チーム・レプソル三菱ラリーアート」勢2台が続いた。

総合順位では、首位はドゥビリエがキープしたものの、総合2位につけていたカルロス・サインツ(スペイン/VWレーストゥアレグ2)がパワーステアリングトラブルによってSS7位に終わり総合4位へと後退。
代わって、総合2位にはペテランセル、総合3位にはアルファンがそれぞれひとつずつポジションアップを果たし、2台の『パジェロエボリューション』が遂にトップ3圏内へと進出してきた。
一方、総合5位で後半戦をスタートした増岡浩(三菱パジェロエボリューション)は、ステージ序盤で大会2度目となるクラッチトラブルに見舞われるなど、SSトップから1時間29分遅れのSS9位でゴール。
総合成績では首位と約2時間40分差の総合8位へと大幅な後退を余儀なくされ、通算3勝目の獲得は極めて厳しい状況となった。

前日は大会期間中唯一の休息日を過ごし、新たな気持ちで迎えた後半戦初日は、三菱自動車チームにとっては悲喜交々の一日となった。
アタールのビバークで2度目の夜を明かし、人車ともにリフレッシュした状態で臨んだ今大会最長589kmのSS8。
増岡はそのスタートからわずか25km地点で、第6レグに続いて2度目となるクラッチトラブルに見舞われ、またもステージ中での交換作業を余儀なくされる。
通算20回目の出場となった記念すべき今大会は、増岡にとって悪夢のような一戦となってしまった。

フランスでの下積み時代にメカニックの仕事もこなしていた増岡は、その技量を再び発揮して自力での修理を済ませて再スタート。
ところが、そこから100kmも走らないうちに立て続けに4本もパンク。
積載していた3本のスペアタイヤをすべて使い果たしてしまった。
増岡は、チームメイトのホアン・ナニ・ロマ(スペイン)からスペアタイヤを譲り受けたものの、まだステージの残りは500km余。
万全ではない状態でいたわりながらの走行を余儀なくされたが、それでもモーリタニア砂漠の大砂丘群を越えていくステージ中盤を3番手の区間タイムで駆け抜けるなど、その存在感を改めてアピールした。

逆転優勝は現実的なものでなくなってしまった増岡だが、「これもまたラリーです。そして、まだまだ戦いは続きます。我々の最大の目標は、三菱自動車の7年連続・12回目の優勝を成し遂げること。それの実現に貢献するためにゴールまで戦い抜きます」とコメント。度重なる逆境にも手折られることのない強靱な精神力を糧に、引き続き全力でダカールを目指す。

一方、今大会で最もタフなステージと言われたこのSS8で鬼神のような走りを見せたのがペテランセルだった。
ステージ前半のわずか30kmのうちに2本のパンクと1回のスタックに見舞われ、201km地点に設けられた最初のチェックポイントであるCP1を通過した時点ではトップに対して14分近くもの遅れを抱え込む。
しかし、砂丘と柔らかな砂地が続いたCP1からCP2の156kmで、ペテランセルは2番手を7分以上も突き放す圧倒的な区間トップタイムを刻み、CP2からCP3の54kmでは総合首位を争うドゥビリエと秒単位まで同じ37分27秒の区間トップタイで通過。
CP3からフィニッシュ地点までの178kmでは、区間トップこそ僚友のアルファンに譲ったものの、区間2番手で駆け抜けた。
SS8のトータルタイムでは序盤のパンクが響いて2位となったものの、総合順位ではひとつポジションを上げ、ついに総合2位にまで進出してきた。

「いきなり2本のタイヤがパンクしてしまいました。
スペアタイヤが1本だけになってしまったのに、まだ550kmもステージを突っ走らなければならないのかと思うと、ゾッとしました」と、ペテランセルは苦笑いを浮かべる。
「ロングステージなので燃料タンクには目一杯のガソリンを詰め込み、今晩のビバークではメカニックのサポートを受けられないマラソンステージでしたから、スペアパーツも満載していて、マシンはいつもより断然重かった。
そこへ序盤の岩だらけの路面を走ったので、本当にたやすくパンクしてしまいました。
しかし、そんな条件は誰にとっても同じであり、そこでパンクを重ねたのは自分のミス。
明日、もう一度アタックをかけていきます」と、闘争心を燃え上がらせていた。

2年連続優勝を目指すアルファンは、ステージ中盤に2度のスタックと1本のパンクを喫したものの、キャメルグラス(ラクダ草)が点在する区間が延々続いた後半のスラロームセクションでは区間トップタイムをマーク。
ペテランセルともども、決して存分にアタックできたわけではなかったが、それでもひとつポジションアップを果たして逆転優勝へとさらに前進。
明日も続くモーリタニア砂漠でのステージでのさらなる追い上げが注目される。

なお、第7レグでの転倒によって大幅にタイムを失い、さらに40分のペナルティタイムも課せられて総合30位に後退したロマは、後半戦はチームメイト3台のクイックアシスタンス役を務めながらの走行となった。
序盤で3本すべてのスペアタイヤを使い切ってしまった増岡に自らのスペアタイヤを提供するなどチームプレイに徹するが、自身は増岡同様、クラッチトラブルによりステージ中での交換を余儀なくされ、SS12位でティシットのビバークに入っている。

三菱自動車チームのドミニク・セリエス監督は、「ステファンとリュックがともにスタックやパンクを喫して、狙っていたほどの挽回には至らなかったのは残念です。
しかし、ライバルのVWチームもカルロスが後退し、無傷では済みませんでした。
結果、我々三菱自動車チームは、あと1台のライバルを追い落とせば優勝に手が届く位置まで来たのです。
ヒロシとナニのマシンに再びクラッチトラブルが発生したのは悔やまれますが、ステファンとリュックの2台は快調です。
明日のステージも決して容易なものではありませんが、きっといい戦いができると思います」と語っている。

今大会で最も過酷な一日となった第8レグでは、前述のとおり三菱自動車チーム最大のライバルであるVW陣営にもトラブルが相次いだ。
とりわけ、総合2位で後半戦をスタートとしたサインツは、パワーステアリングトラブルによりパワーアシストがなくなり、特に砂地では極度に重くなるステアリング操作と格闘しながら走行を続けた結果、1時間以上のタイムロスを抱え込んで総合4位に後退した。
また、第6レグまで総合3位につけ、この第8レグは総合9位から巻き返しを狙っていたカルロス・スーザ(ポルトガル/VWレーストゥアレグ2)がエンジントラブルに見舞われ、トップから1時間46分遅れでのフィニッシュに。
ただし、総合成績では後続との差が大きかったことから、順位は変わらず総合9位のままとなっている。

後半戦初日、SS8をこなしながらアタールから南東方向へ進んできた競技車両は、内陸の街ティシットに設けられたビバークに到着。
ここではメカニックによるサービスが行われない設定となっており、各クルーは過酷なロングステージで疲労した身体に再び鞭打ち、車載工具とスペアパーツだけを使って自らの手で愛機に整備を施さねばならない。
それを終えて各自テントで束の間の睡眠を取ると、明くる大会10日目の1月15日(月)にはティシットからネマまでの497kmをこなす第9レグに臨む。
今大会で唯一のマラソンステージとされたこの第8レグ~第9レグは、休息日明けにいきなり迎えた後半戦最大の山場であり、ここを乗り切った者たちだけが、アフリカの内陸から再び大西洋沿岸を目指して進むことが許される。

■今大会最長のロングステージで、三菱車プライベーター依然奮闘中
2007年ダカールラリーで最も長く、過酷なステージは、プライベーターたちに一層厳しい戦いを強いた。
現地時間14日午後10時(日本時間15日午前7時)の時点でSS8をフィニッシュした競技車両は、各ワークスチームを含めても、4輪部門でわずか40台あまり。
三菱車プライベーターでは、ドミニク・ウズィオ(フランス/パジェロ)が総合19位と第7レグから3つポジションアップを果たしてティシットのビバークにたどり着いたほか、レオニド・ノビトスキー(ロシア/レーシングトライトンエボリューション)が総合24位とこちらは8つ順位を上げてきている。
また、総合69位からスタートした「チーム三菱ラリーアート・チャイナ」のリュー・ビン(中国/パジェロ)は411km地点のCP3を37番手のタイムで通過後、前日よりも順位を上げ総合44位でティシットのビバークへ到着した。
一方、「チーム三菱ラリーアート・タイランド」のマナ・ポーンシリチャン(タイ/レーシングトライトンエボリューション)は、燃料ポンプの不調により、アタールのビバークからの出発が遅れ、SSスタート時間が締め切られる10分前にかろうじてスタート。
しかし、車両の状態は万全でなく、201km地点のCP1をSSトップから約8時間遅れの114番手で通過している。

■『パジェロ』で出場の池町佳生、後半戦初日で痛恨のリタイア
「ティボー・チーム/ラリーアート」から出場の池町佳生選手(パジェロ)は、CP1を前にターボトラブルに襲われた。
CP1は101番手で通過したものの、その後ダメージが広がって走行不能となった模様。
ここで痛恨のリタイアを余儀なくされることとなった。
前半戦を好調に戦い、第6レグ終了時点では日本人最上位の総合28位を走っていた池町選手。若き日本人プライベーターの挑戦は、幕を閉じることとなった。
なお、池町選手はここでラリーを離れてモーリタニアの首都ヌアクショットへ向かい、同地でマシンを修理した後に、ラリーのフィニッシュ地であるダカールを目指すという。

なお、この他の日本人選手では、三橋淳選手(トヨタ・ランドクルーザー)が健闘を続けて総合22位で第8レグをフィニッシュ。
ただし、第7レグ終了時で立っていた市販車無改造カテゴリーの首位からはひとつ後退した。
他の日本人プライベーターは、現地時間14日午後10時(日本時間15日午前7時)の時点ではいずれもSS8で格闘中である。

■サポートカー『デリカD:5』のレポート、本日は休載させて頂きます
後半戦も順調に走行し続けている「チーム・レプソル三菱ラリーアート」のサポートカー『デリカD:5』(今春発売予定)。
本日は現地の通信事情により休載させて頂きます。

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