WRC:スバル スウェディッシュラリー事前ニュース
Rd.2 Uddeholm Swedish Rally
8 Feb to 11 Feb 2007
スウェーデンの雪に覆われた林道へ挑む
SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)は、2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)での順調な滑り出しを継続させることを目指し、スウェーデンの雪に覆われた林道へと挑む。
先月のラリー・モンテカルロでは、クリス・アトキンソン/グレン・マクニール組の総合4位、ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組の総合6位という成績を獲得し、チームはスウェーデンとノルウェーの北欧2連戦でも、一定した安定感のあるパフォーマンスに向けて専念していく。
スウェディッシュ・ラリーは、今シーズンのイベントの中でも最も予測のつきにくい特殊なイベントの一つ。
現状、アイスとスノーは不足しているが、マイナス25度にまで落ち込むこともあり、ドライバー勢は、スウェーデン中部の小さな街・ハグフォース周辺の林道ステージでのマキシマムアタックに挑んでいく。
道は高速でリズミカル。実際、WRCカレンダーの中でもラリー・フィンランドに次ぐ2番目に速度域の高いイベントであり、昨年の優勝マシンの平均速度は、時速110.78kmにも達した。
アイス路面の上でペースを維持するためには、ドライバーは過酷なコンディションの中でも高速でドライブできるだけの充分な自信を持っていることが欠かせない。
路面は固いアイスの地盤に新雪の層が覆うコンディションとなり、2台のSUBARUインプレッサWRC2006は、スタッド付きのBFグッドリッチタイヤを装着する。
このタングステン鋼のスタッドは地盤層まで食い込み、驚くべきグリップを発生させる。
スウェーデンでのラリーは、ソルベルグ、アトキンソンが得意とするテクニカルな内容。
ドライバーは、コース脇の雪壁を利用しながらコーナーをクリアしていく。
また、盛んに降る雪により不安定となる視野にも対応しなくてはならない。
ドライバーによっては、特殊な透過率のサングラスを装着して反射を緩和させ、高速域でもクリアに道を見ることができるようにする者もいる。
今年のスウェディッシュ・ラリーのルートは昨年とほぼ同じで、ほとんどのステージが、サービスエリアの置かれるハグフォースの北西部、東部の山岳部に設定される。
クルーは、総ステージ走行距離342.09km・20本のSSに挑む。
ルート面での変更の一つには、ラリーの本拠地であるカールスタッド近郊で行われるスーパーSSの導入がある。
ラリー主催者は、ファーエスタッドにあるトロット競馬コースのグラウンドに観戦向けの1.9kmステージを特設。
このイベントは、2月8日木曜日20時(現地時間)に1回目の走行がスタート。
その後、2月11日日曜日14時に最後の走行が終わる。
スウェディッシュ・ラリーはラリー・ノルウェーと共に、WRCカレンダー最初のペアが組まれている。
このイベントは、翌週末に、カールスタッドからわずか250kmしか離れていない国境の先、ハメルが本拠地となる。
エントリー
SWRTは、ラリー・モンテカルロと同じモデルのSUBARUインプレッサWRC2006でスウェーデンに挑む。ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組がカーNo.7、クリス・アトキンソン/グレン・マクニールがカーNo.8となる。
ソルベルグはスウェディッシュ・ラリーに8回の参戦歴があり、2005年には優勝を獲得している。アトキンソンは、このイベントにはいい思い出を持っており、2005年にチームからの実戦デビューをここで迎えている。
このスノー・ラリーでのベストリザルトは、昨年の総合11位。
ドライバー・コメント
ペター・ソルベルグ
「この2戦でまたスノー・ラリーを迎えることをうれしく思う。
昨年はスウェーデンではあまりツキはなかったが、その前の年には勝っているのでいい思い出もある。
先月のモンテカルロでは2台ともポイントを獲得でき、チームにとってもいい内容だった。
このラリーでも同様の結果を出せると思うが、いいドライバーがたくさん参戦してくるので、どんなリザルトを獲得できるかは終わるまでは分からない。
マシンは常に向上し続けているが、今週末のプレイベントテストでマシンをドライブすればもっと具合をつかめると思う」
クリス・アトキンソン
「ラリー・モンテカルロではいい結果を出せたが、これから迎えるスノー・ラリー2戦に向けては、慎重な予測を持ち続けていく。
モンテカルロではトップ6を目標にしてそれを実現できたので、スウェーデンとノルウェーの2戦ではトップ5か6を目指していく。
さらにポイントを獲得できれば、ハッピーだ。
2005年のスウェーデンは、僕のSWRTからのデビュー戦だったので、いい思い出を持っている。本当に楽しいイベントだよ」
マシン&挑戦
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「スウェーデンではいいパフォーマンスを披露できることを期待しているが、非常にコンペティティブになるだろう。
我々はまだ2006年型マシンを使用していることを心に留めて置かなくてはならないので、2台のマシンがトップ6に入れば我々にとっては上々だ。
ペターはスノーに馴染みがあるので、このコンディションにも慣れている。
クリスはあまりスノー・ラリーの経験はないが、モンテカルロでのドライビングは非常に頼もしいものであったし、スウェーデンでもこの勢いを見せることができると自信を持っている。
モンテカルロでの好成績によりチームにはいい雰囲気が流れ、テクニカル面でもチームの運営面でも、2006年末から格段の進歩を遂げたと言える。
もちろん、モンテカルロでの成績は我々が目指す最終型ではなく基礎となるものでしかないが、方向性ははっきりとしており、チームには非常にポディティブな考え方が広がっている」
SUBARUワールドラリーチーム・オペレーションディレクター、ポール・ハワース
「スウェーデンには地元の速いドライバーなど強豪が揃ってエントリーしてきており、タフなイベントになるだろう。
今週末にはテストを行うので、それが終われば我々がどれくらいの速さで走っていけるか、もっと把握できるだろう。
ほとんどのステージは昨年と同じだが、未知数の部分もいくつかある。
このラリーのコンディションが具体的にどうなるか、まだ分からない。
先日はいくらか降雪があったが、今週末は温暖な天気が予報されているので、あるいは残念な結果になるかもしれない。
スノー・ラリーは、通常マシンにとってはそれほど過酷ではないのだが、スウェーデンとノルウェーがペアイベントになっているので、この2戦では同じエンジンを使用しなくてはならずトランスミッションも4セットと限定されている。
スウェーデン終了からラリー・ノルウェーのスタートまではほんの数日しかないので、チーム本部ではイベント前に準備とメンテナンスを万全に行った」
ラリーの合間
1月中旬のラリー・モンテカルロ以降も、両ドライバーはテストメニューで忙しい日々を過ごしていた。
今週前半にはソルベルグとアトキンソンは、サルディニアのグラベルコースでSUBARUインプレッサWRC2007のテストを行った。
その後、2人はスウェーデンに向かい、来週末のラリーに向けて現行型マシンでのテストに挑む。
ソルベルグは、母国での初めてのWRC開催を控えて国内が盛り上がっているため、ノルウェーでのメディア取材にも多忙。
一方、ラリー・モンテカルロでのドラマティックな総合4位獲得の翌日、アトキンソンは新しいアパートに引っ越した。
もう彼にはふさわしいであろう、モナコの地に!
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