PWRC:三菱 メキシコラリー第1レグニュース
2007年FIA世界ラリー選手権 第4戦
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第2戦
ラリー・メキシコ
3月9日(金) 第1レグ
レオン~レオン(総走行距離 356.25km)
SS1~8(SS総走行距離 145.62km)
PWRC第2戦ラリー・メキシコ第1レグ
ランサーエボリューションのM・ヒギンスがPWRCトップに立つ
奴田原文雄はPWRC4位につける
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第2戦ラリー・メキシコが世界ラリー選手権(WRC)第4戦の併催イベントとして3月9日(金)に第1レグとして8本のSSが行われ、三菱ランサーエボリューションで出場のマーク・ヒギンス(イギリス)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム1時間32分18秒0でPWRC1位(グループN1位)となった。
PWRC2位(グループN2位)はミルコ・バルダッチ(サンマリノ、スバル・インプレッサ)、PWRC3位(グループN3位)は新井敏弘(スバル・インプレッサ)。奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)は新井から14秒差のPWRC4位(グループN4位)だった。
なお、WRC総合1位はセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエンC4WRC)、総合2位はクリス・アトキンソン(オーストラリア、スバル・インプレッサWRC2007)、総合3位はミッコ・ヒルボネン(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC06)となっている。
厳寒期のスウェーデンで開幕したPWRCは、強い日差しが照りつけるメキシコに舞台を移し3月8日(木)の晩にグァナファトで行われたセレモニースタートで幕を開けた。
そして翌日9日(金)より競技がスタート。ホストタウンを務めるレオンの周辺に広がる山岳ステージで戦いの火ぶたが切って落とされた。
2005年にPWRCランキング13位となり、今年は2年ぶりにPWRCシリーズ参戦を果たしたベテランドライバー、英国選手権元チャンピオンのヒギンスはオープニングステージのSS1でベストタイムをマークしスタートダッシュを決めた。
ヒギンスはSS4、SS5、そしてSS7でも最速タイムを記録。
第1レグで1度も首位を譲ることなく安定した走りでラリーリーダーとなった。
ヒギンスは「今日のテーマは良い走りのリズムをつかむことでしたが、最初のステージから理想的なリズムで走ることができとても満足しています。
今日はあまりタイムを気にしないように走ったのですが、良い結果が出て嬉しいですね。
唯一、スーパーSSで壁に軽くマシンをぶつけてしまったことが残念です」と、第1レグをふり返る。
奴田原文雄はSS1で3位となり上々のスタートを切った。
そしてSS3では2位、SS6で3位、SS7とSS8では再び2位のタイムを刻むなど速さと安定感のバランスのとれたアタックを実践する。
しかしながら、午後の2本目となるSS5ではトップのヒギンズから55秒3も遅れてさらなるポジションアップの機会を失った。
「僕の前を走っていたクリスチャン・ソルベルグ(フィンランド、スバル・インプレッサ)がパンクのタイヤ交換作業で止まっていたんです。
ところが、タイミングが悪いことに作業を終えた彼らが私たちのすぐ前に入ってしまった。
おかげで前が土ぼこりでまったく見えなくなり、近寄ることも追い越すこともできない状況に。
随分とタイムをロスしましたが、さらにフィニッシュまであと1kmぐらいのところで僕の右側前輪がパンク。
またまた大幅にタイムロスしてしまいました」と、大きく遅れた理由を説明する奴田原。
しかし、それでも第1レグ終了時点で4位につけておりポジションアップのチャンスはまだまだ残されている。
「コースはフラットで高速なところもあれば、低速で非常に荒れているところもある。
かなり攻略のしがいがありますね。自分では、去年のこのラリーよりはうまく走れていると思うので第2レグでも頑張ります」と、奴田原はさらなる上位を狙う姿勢を示す。
ランサーエボリューション勢ではステファン・フォズテク(チェコ)がPWRC8位(グループN8位)と健闘中。
ただしアンドレアス・アイグナー(オーストリア)、スチュワート・ジョーンズ(イギリス)はともにエンジンの高地対策が万全ではなくトラブルが発生したためにレグリタイアとなっている。
ラリー・メキシコの第2レグは、10日(土)にレオン周辺の山岳エリアで行なわれる。
PWRCマシンは第1レグと同じく地元推薦枠のから出場の2台を含む10台のランサーエボリューションと9台のインプレッサの計19台が出走予定。
2本のスーパーSSを含む8本のSSの合計距離は158.38km、リエゾン(移動区間)を含む第2レグ全体での総走行距離347.45kmとなっている。
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