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2007/03/10

WRC:スバル メキシコラリー第1レグニュース

Subaru01_3スタート
46台がラリー・メキシコの開幕レグに向けて、サービスパークを出発した。

ルート
ラリー・メキシコ・1日目の競技は、本拠地レオンの西部及び南西部に設定された。
3本のステージのループを2回走行した後、クルーはレオンに戻り、観戦向けに設定されたスーパーSSを2回走行した。
この日設定された総走行距離は356.25kmで、うちステージ距離は145.62km、リエゾン距離が209.93kmだった。

天気
初日はドライで晴れ時々曇りという天気。
気温は午前の開幕ステージ時の13度から、日中は29度まで上がった。

SUBARUワールドラリーチームの概要
SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)が新型SUBARUインプレッサWRC2007で挑んだ競技初日は、頼もしい内容となった。
ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組はこの日のレグのほとんどでラリーの主導を握り、クリス・アトキンソン/グレン・マクニール組はこの日を総合2位という好ポジションにつけて終えた。
ソルベルグは午前のステージ3本全てでベストタイムをマークしたが、この快走もSS5終了後にエンジンオイルを失うトラブルで皮肉にも終わりを迎えることとなった。
アトキンソンは序盤から上位につける走行を見せ、明日のレグではさらにマシンのパフォーマンスを得ることができるという感触を得ている。

Stage Summary
SS1: 08時28分 Alfaro 1 (23.06km)
木曜日夜(現地時間)、歴史あるグァナファトの街でスタートセレモニーを行った後、クルーは金曜日朝、本格的な競技に向かった。
部分的に雲のある空の下、気温は13度。クルーはアルファロの街から始まる23.06kmの高速ステージに挑んだ。
スリッパリーでルーズなグラベル路面に多くのコンペティターが苦戦したが、SUBARUのペター・ソルベルグはこのコンディションで快走を見せ、WRCイベントに投入したばかりのSUBARUインプレッサWRC2007でベストタイムをマーク!
クリス・アトキンソンも好タイムをマークし、3番手タイムを叩き出した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 14:03.5

SS2: 09時51分 Ortega 1 (29.66km)
この日2本目はこのラリーで最も高地に設定されるステージで、標高は2737mにまで達する。
前ステージよりも路面はルーズ&スリッパリー感は少ないが、大きな溝やジャンプ、川渡りの他、コース脇には排水溝もあるためドライバー陣は気を許すことは出来ない。
6番手からステージを走行しているペター・ソルベルグは、ここでもペースを握ってベストタイムをマーク。
ラリーの総合リードを2.9秒から6.1秒に広げた。
ここではクリス・アトキンソンもセカンドベストタイムをマークして、SUBARUが1-2を決めた。アトキンソンは総合3位につけている。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 17:28.7

SS3: 10時34分 El Cubilete 1 (17.88km)
この午前のループ最後のステージは、エル・キュビレーテ。
比較的短いが、おそらくこのラリーで最も速度域の高いステージだ。
ペター・ソルベルグが3連続ステージウィンをマークし、7.7秒の総合リードを築いてレオンでの30分サービスを迎える。
トップ3のパフォーマンスを2回披露したクリス・アトキンソンは今回7番手タイムだったが、タイムロスの原因については把握している。
「内容はよかったが、マシンの挙動がわずかに大きすぎた。
サービスでセッティング調整をすれば改善できる類の問題のはずだ」とアトキンソン。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 09:45.6

Driver Quotes -
ペター・ソルベルグ
「この午前中のパフォーマンスに関しては、いいフィーリングを感じているし、チームとエンジニアたちには、こんなにポジディブな予兆が見え始めたことにとても満足している。
もちろんまだ序盤だが、ここのステージでは新型マシンは前行型よりもドライブしやすく、アンダーステアが少なく安定感が増している。
もちろん、やらなくてはならないことはまだたくさん残っているが、いい方向に向かっているし感触もよく、何よりそれが一番大切なことだ。
基本的に、コースのコンディションは素晴らしい。
場所によっては巨大な石が落ちているが、そうした状況は誰にとっても同じ。
サービスでは、マシンバランスをよくするためにいくつか調整を行ってみるが、フィーリングはいいし、リラックスしている。
リピートステージを楽しみにしているよ」

クリス・アトキンソン
「総合3位につけていることは間違いなく期待が持てるが、新型マシンの基本セッティングはいい一方でまだ向上させられる点はたくさんあり、完全に満足するまでにもう少しファインチューニングをしていく。
マシンバランスはまだ完全によくはなく、特に最後のステージ(SS3)にあったような、ある種のコーナーではソフト過ぎる。
この点をチェックして、セッティング変更で今日の後半に改善されることを期待している」

SS4: 13時02分 Alfaro 2 (23.06km)
気温は20度中盤にまで上がる中、クルーはサービスを出発し、9kmのリエゾンを経て、3本のステージのループの1本目・アルファロへ向かった。
1回目の走行時にほとんどのルーズグラベルはコーナーの外側へ掃き出され、このリピートステージでは固い地盤の上にクリーンなレーシングラインができた。
このコンディションの影響で全般的にタイムが上がり、この2回目の走行でのベストタイムはSS1よりも16秒も速かった。
ペター・ソルベルグはトラブルなしの走行を続け、この23kmのステージでセカンドベストタイムをマーク。
クリス・アトキンソンは5番手タイムだった。
両SUBARUドライバーは総合順位を維持し、ソルベルグも4.9秒のマージンを残している。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 13:47.0

SS5: 14時25分 Ortega 2 (29.66km)
給油ストップの後、ドライバー勢はこの日最長ステージのリピート、オルテガ挑んだ。
激戦の中、マンフレッド・ストールがセバスチャン・ローブの2番手タイムをわずか0.1秒抑えてのベストタイムをマークし、このラリー初のステージウィンを獲得。
クリス・アトキンソンは4番手タイムをマークした。
しかしSS5終了後、大波乱が起こり、SS6へ向かうリエゾンでラリーリーダーのペター・ソルベルグのマシンが、エンジンオイルがなくなったためにこの日の競技から撤退。
ソルベルグ車はサービスエリアに運ばれ、再スタートの可否を決断するため調査を行う。
Fastest Time: マンフレッド・ストール(シトロエン) 16:58.2

SS6: 15時08分 El Cubilete 2 (17.88)
ソルベルグの後にラリー首位に立ったローブが、この日最後の本格的な競技ステージでベストタイムをマーク。
新たに総合2位に立ったクリス・アトキンソンとの差を27秒に広げた。
しかしアトキンソンは3位のミッコ・ヒルボネンからプレッシャーを受けており、ヒルボネンはこのステージタイムでアトキンソンを8.5秒先行、総合差をわずか0.4秒にまで縮めた。
1月に行われたモンテカルロでの最終スーパーSSで繰り広げられた両者のスリリングなバトルは、このレオンのスペクテイターステージでも再現されそうだ。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 09:37.5

SS7/SS8: 16時29分/16時33分 Super Special (2.21km)
2006年に初めて設定されたラリー・メキシコのスーパーSSは、レオン郊外にあるレーシングサーキットを走行する。
高速ストレート、大ジャンプ、ウォータースプラッシュが盛り込まれるなどスペクテイターに人気のコースで、週末午後の日差しの中、何千人もの観客がマシンの走行を観に押し寄せた。
走行は2台併走で、SS7としてコースを2周した後、レーンを変えてSS8としてさらに2周走行した。
SS7ではマーカス・グロンホルムがベストタイムをマーク、アトキンソンがわずか0.2秒差のセカンドベストタイムだった。
しかしSS8ではアトキンソンがこのラリー初のステージウィンを獲得。この結果、アトキンソンは総合2位の座を守り、ヒルボネンとの差を広げた。
Fastest Time: SS7:マーカス・グロンホルム(フォード) 1:42.6 / SS8:クリス・アトキンソン(SUBARU) 1:42.0

チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「今日のチームのパフォーマンスは、非常に励みになる内容が多かった。

最初の5本のステージまでラリーのリードを握り、非常に順調に進んだ。
実際、新型マシンに期待していた内容以上だったかもしれない。
もちろん、ペター車の撤退は残念だが、クリスは素晴らしい走りを見せて総合2位を守ったことは朗報。
ペター車のオイル漏れの原因はまだ掴めてはいないが、石のダメージがオイルクーラーに出ているので、その可能性が高い。
新型マシンは完全ではないということは常であり、ベストの形になるまであと3,4戦はかかると見ているが、基本的な方向性は正しいことは明らか。
今日は、我々がラリーを主導する速さを持っていることを見せつけることができた。
ここからは、それをリザルトに反映させていくことを目指す」

ペター・ソルベルグ
「本当に、明暗のある日だった。
オイルのライトが点灯し始めたSS5のフィニッシュライン手前12kmまでは、全てパーフェクトだった。
走り続けたが、ステージの終わりには油圧がなくなり、オイルもなくなった。
それでおしまいだ。
オイルクーラーにほんの小さなダメージがあったようだが、システムがダウンするには充分の大きさだった。
総合的に、勝利ペースで攻めていたことは特筆するべき点であり、リピートステージでもそれは続いていた。
またタイヤや基本的なフィーリングは非常に、非常によかった。
ここでラリーをリードできたし、また同じポジションに立てることはそう遠い日ではないと確信している」

クリス・アトキンソン
「マシンにこんなにいいフィーリングを感じたのは久しぶりだし、今日のペースはSUBARUのチーム全体にとっても本当にいいニュース。
もちろんペターのアクシデントは不運だったが、全体的な出来を見れば頼もしい内容だった。
今日の序盤でややタイムロスしたことは少し残念だが、単純にマシンのファインチューニングの問題。
良かったステージも、あまりそうではなかったステージもあったが、マシンが投入したばかりだということを考えれば、理解できる範囲。
まだ完璧までにはあと少しだが、経験と常に学ぶことで向上していける」

Leg2の概要
土曜日は、このラリー最長レグとなり、クルーは7時30分(現地時間)に、本拠地レオンの東部郊外に設定される3本の新設グラベルステージに挑む。
ドライバーは午前中に3本のSSを走行した後30分サービスに入り、午後、同じループをリピートする。
この日はレオンのスーパーSS・3回目の走行で締めくくりとなる。

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