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2007/06/04

PWRC:三菱 アクロポリスラリー第2レグニュース

Mb02p_36月2日(土) 第2レグ
マルコポーロ~マルコポーロ(総走行距離 580.05km)
SS9~17(SS総走行距離 146.08km)

PWRC第4戦、WRC第8戦アクロポリスラリー第2レグ
ランサーエボリューションのJ・ハンニネンがPWRC2位をキープ
PWRC3位にはA・アラウージュが浮上

2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第4戦および世界ラリー選手権(WRC)第8戦アクロポリスラリー/ラリー・オブ・ギリシャ(以下アクロポリスラリー)は6月2日(土)に第2レグとして8本のSSが行われ、三菱ランサーエボリューションで出場のユホ・ハンニネン(フィンランド)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム3時間18分06秒0で第1レグに続いてPWRC2位(グループN2位)となった。

PWRC1位(グループN1位)は前日と同じく新井敏弘(スバル・インプレッサ)、PWRC3位(グループN4位)はアルミンド・アラウージュ(ポルトガル、三菱ランサーエボリューション)。
なお、WRC総合1位はマーカス・グロンホルム(フィンランド、フォード・フォーカスRS WRC06)、総合2位はセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエンC4WRC)、総合3位はペター・ソルベルグ(ノルウェー、スバル・インプレッサWRC2007)となっている。

ギリシャの太陽は第2レグも強烈だった。
路面は乾燥しきって完全なドライ。マシンが走るとダストがもうもうと立ちのぼる。
第2レグのオープニングステージとなったSS10、全長48.88kmは今季WRCでもっとも長いステージであり、選手とマシンにとってこの上なくタフなSSだ。
そして、このSS10では最高のバトルが展開された。
PWRC1位の新井を4.6秒差で追うのはハンニネン。
両者ともに全開で48.88kmの超ロングステージを駆け抜けた。
そして記録されたタイムは35分48秒7。
なんと、完全な同タイムでふたりの差は変わらず。
ハンニネンは「こんなこともあるんですね、びっくりです」と、思わず顔をほころばす。

しかし、続くSS11でハンニネンの笑顔は消えた。
SS10で痛めてしまったパワーステアリングの具合が悪化してペースがガクンと落ちてしまったからだ。
ハンニネンは自力でトラブルを解消しようとしたが、タイムコントロールに遅着してしまい合計20秒のペナルティを課せられることに。
その結果1位新井との差は大きく開いてしまった。
ハンニネンは少しでも遅れを取り戻そうと激しくプッシュしたが、午後のSS14ではパンクを喫して大きく遅れてしまい新井とのタイム差は2分以上に拡大。
その後ハンニネンはSS16でベストタイムをマークし、第2レグが終わった時点でPWRC1位の新井に2分21秒9差の2位となっている。
ハンニネンは「今日は新井選手と良いバトルができると思っていたのですが、自分のミスもあって遅れてしまい残念です。
でも、明日の第3レグでも気を抜かずに頑張りたいと思います」と、力強くコメントしている。

総合3位のアラウージュは、第1レグのSS4でパンクしたマシンに進路を塞がれて大幅にタイムをロスしたが、主催者が状況を判断して合計タイムから20秒をマイナスする決定を下した。
そして、アラウージュはふたたびポディウム争いの権利を手にして勢いを盛り返した。
アラウージュは第2レグでも前走車に進路を塞がれタイムをロスしたが、それでも同じ三菱ランサーエボリューションを駆るアンドレアス・アイグナー(オーストリア)と激しい3位争いを繰り広げ、第2レグ最後のSS17でアイグナーをかわしてPWRC3位にポジションアップ。
アラウージュは「順位を上げることができてとても嬉しいです。
今日はショックアブソーバーのセッティングを完全に誤ってしまいペースをなかなか上げられなかった。
最終サービスでセッティングを変更して、明日の第3レグはアイグナー選手を引き離したいと思います」と、コメント。
一方、PWRC4位のアイグナーは「アラウージュ選手との差はわずか0秒3。
明日は絶対に逆転したいですね」と、闘志をあらわにする。

一方、三菱ランサーWRC05でWRカーによるWRC初チャレンジとなるウルモ・アーヴァ(エストニア)は、第1レグでサスペンションにダメージを受けてレグリタイアとなってしまったが、マシンを修復して第2レグで再出走を実現。
ステージが進むごとにペースが上がっていき、WRCレギュラー出場選手たちに匹敵するタイムをマークした。
とくにSS17では総合4位のタイムを刻むなど光る走りを披露した。
第2レグ終了時点でアーヴァの総合順位は15位。
「第3レグではもう少し順位を上げられると思いますよ」と、アーヴァは自信を見せる。

アクロポリスラリー最終日となる第3レグは、3日(日)にアテネ周辺の山岳エリアを中心に6本のSSを行う。
1本のスーパーSSを含む6本のSSの合計距離は90.38km、リエゾン(移動区間)を含む第3レグ全体での総走行距離は454.29kmとなっている。

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