WRC:スバル ドイツラリー第2レグニュース
LEG TWO
ラリー・ドイツ レグ2 アトキンソン、ドイツの舗装路で好走!
スタート
102台のエントリー中、97台がレグ2に向けて再スタートした。
ルート
レグ2はこのイベントで最長かつ最もタフな1日。クルーは、トリアーでの日中サービスを挟み、4SSの全く同内容のループを2回走行。
ステージは、サーランド地方の公道を走るスムースでリズミカルな道から、バウムホルダーの軍事演習エリアを走るグラベルが散乱した荒れたアスファルトまで、幅広い性格。
天気
この日、天気は比較的安定していた。
朝には霧が出る曇りで現地7時10分のサービスでの気温は10度、舗装の路面温度も同様だった。
日中には空は晴れ渡り、昼の後には一時、小さな雲も見えた。気温は日中23度、舗装路面はやや高く26度まで上がった。
SUBARUワールドラリーチームの概要
ラリー・ドイツの競技2日目となったこの日は、SWRTにとって期待の持てる内容となった。
1日を通してクリス・アトキンソンが、SUBARUインプレッサWRC2007が舗装でもステージウィンのペースがあることを見せつけた。
27歳・オーストラリア出身のアトキンソンは、この日設定された8本のSSのうち5本でトップ3タイムをマーク。
うち、2本はベストタイム、もう1本はセカンドベストだった。
マシンのフィーリングは完璧ではなかったものの、ペター・ソルベルグは手堅く1日を走り切り、総合9位から順位を2つ上げて7位とした。
チェビー・ポンスはSUBARUでの初めての舗装ラリーでの習得を続け、総合8位の座を固めた。
Stage Summary
SS7: 07時10分 St. Wendeler Land 1 (16.37km)
このラリーの2日目は、朝7時(現地時間)にクルーがトリアーにあるパルクフェルメをスタートした。
10分サービスを受けたクルーは71km南東にあるサーランドに移動し、16kmのセント・ウェンデラー・ランドのステージに向かった。
早朝の日差しは照りつけてはいたが、マシンが走行を始める頃になっても気温は13度と涼しく、高速でナローな道と低温が重なり、スリックタイヤを履いたマシンには大スピンやジャンクションのオーバーシュートが相次いだ。
SUBARUのドライバー陣もこのコンディションの洗礼を浴び、クリス・アトキンソンがジャンクションをオーバーシュート、チェビー・ポンスは広場までスピンし、ペター・ソルベルグは温まり切らないタイヤへの不安を伝えてきたが、いずれもこのセクションをダメージなく走り終えた。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 8:52.6
SS8: 09時06分 Bosenberg 1 (19.00km)
ボーゼンベルグはこのラリーでも最も速度域の高いステージの一つで、コースのほとんどに木が並んでいるため、ミスが許される余地が少ない。
周辺の気温はSS7以降1,2度は上がったが、タイヤのウォームアップが重要であることには変わらず、グリップレベルの正確な判断が求められる。
クリス・アトキンソンはこのコンディションに素早く対応し、4番手と好タイムをマーク。
ポンスも向上を見せて7番手タイムだった。
ペター・ソルベルグはこのステージは11番手タイムで、マシンフィーリングには満足できないまま。
しかし、次のステージの前には10分間のリモートサービスが設定されているため、ここでセッティング変更を行うチャンスが訪れる。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 10:39.5
SS9: 10時29分 Erzweiler 1 (16.51km)
6kmの間に大きな路面変化やいくつものジャンクションがあるアルツワイラーからのステージは、バウムホルダーの軍事施設内を走行する最初のステージ。
ダーティでバンピーなコンクリートは、それまでのスムースな舗装ステージ2本とはまさに対照的で、先頭から走行するマシンがレーシングラインのルーズ物の掃き役を担った。
5番手からステージを走行しているペター・ソルベルグは、最悪の状態で砂やグラベルに取り組まなくてはならなかったが、サービスでステアリングアームの調整を受けたことでペースを取り戻し、5番手タイムをマークした。
11番手から走行するアドバンテージをフルに活かしたアトキンソンはSUBARU勢のベストとなるサードベストタイムをマークした。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 9:55.9
SS10: 11時02分 Arena Panzerplatte 1 (30.55km)
この日4番目のステージも、クルーは軍事エリアでの走行が続いた。
アリーナ・パンツェルパレッテ(戦車射撃場)のステージは、ヒンケルシュテインという名で知られる巨大なコンクリートの縁石が並ぶナローな道。
天気はドライのままだが、通常戦車が通る道はダストや砂がまき散らされ、路面は著しくスリッパリーとなっていた。
アルツワイラーと同じエリアのステージだが道はかなり異なり、直角コーナーが多く路面もより摩耗が激しい。
アトキンソンはこのコンディションの中を快走し、再びサードベストタイムでフィニッシュ。ソルベルグは6番手、タイヤの摩耗が激しいと伝えてきたポンスは9番手タイムだった。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 17:57.4
Driver Quotes - Service D
ペター・ソルベルグ
「今日は総合5位を目指して、ハードに攻めている。
昨日のタイムロスから、今朝は9位から2つ順位を上げ、さらに上を目指していけると期待していた。
この午前のステアリングのフィーリングには完璧に満足できてはいないが、もちろんプッシュは続けていくし、総合順位も上げ続けていけると思う」
クリス・アトキンソン
「この午前中は、僕たちにとっては総合的によかった。
SS7では冷えたタイヤで小さなミスをして、コーナーでオーバーシュートしてタイムロスしたが、SS8では4番手タイムをマークした。
SS9とSS10は難しいステージで、バウムホルダーはとてもルーズグラベルが多かったが、この両ステージでサードベストを出せたのでここでのペースにはハッピー。
このラリーで、ポディウム争いに加わっていける力があることを見せられた。
昨晩はマシンのリアに小さな変更を行い、SS10では30kmの距離でローブにわずか数秒しか遅れていない。
午前中のコンディションは易しくはなく、タイヤを充分に温めることが難しかったが、ここではいい期待を持って挑んでいるし、各ステージタイムはそれに見合っている」
チェビー・ポンス
「午前中のステージを終えて、このラリーでの目標である総合8位につけているので、総合的にはいい内容。
今日のバウムホルダーのステージは、チャレンジングだった。
舗装からもっとグリップが得られると予測していたけれど、路面は掃き出されたダートで本当にスリッパリー。
SS7の終盤では、タイヤが温まり切らずにスピンをしたけれど、午後のリピート走行は楽しみにしているよ」
SS11: 14時45分 St. Wendeler Land 2 (16.37km)
30分の日中サービスを経て、この日2回目のループは、この日最初のステージとなったセント・ウェンデラー・ランドのリピート走行から始まった。
早朝から気温が上昇したため、グリップレベルがアップ。ソルベルグは3番手からこのステージを走行し、8番手タイムをマーク。
このステージ前のサービスで、ソルベルグ車はフロントダンパーを交換し、ソルベルグはマシンが生まれ変わったかのようなフィーリングを得た。
ポンスは5番手から走行し、トラブルなしで7番手タイムをマークした。
アトキンソンは序盤数kmの地点で小さなスピンを起こした後、右フロントタイヤのパンクに見舞われたが、トップ10タイムでこのステージを走り切った。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 8:51.6
SS12: 15時18分 Bosenberg 2 (19.00km)
SS11同様、ボーゼンベルグ・2回目の走行でも、午前中の走行から気温や舗装の温度上昇によりグリップレベルが向上した。
アトキンソンは見事なパフォーマンスを披露。
セカンドベストのローブに5.1秒差をつける文句なしの走りで、このラリー2回目のステージウィンを獲得した。
アトキンソンとステファン・プレボは、SUBARUインプレッサWRC2007が舗装でどれだけコンペティティブであるかを見せつけ、アトキンソンは「前のステージではスピンしなければステージウィンを獲得できたはずだけれど、このステージ勝利でもインプレッサがとても速いことを改めて見せつけた。
週末を通して、このタイムの可能性はあった。マシンのフィーリングはとてもいいし、速さがあることも分かっているので、またステージウィンを獲得することは、僕にとってもチームにとっても素晴らしいこと。
特にこの速さでね」と語った。ソルベルグとポンスにとってもいいステージとなり、わずか0.8秒差でそれぞれ6番手、8番手タイムでフィニッシュ、ポンスは総合9位で後ろにつけるラトバラとの差を広げた。
Fastest Time: クリス・アトキンソン(SUBARU) 10:27.4
SS13: 16時41分 Erzweiler 2 (16.51km)
この日2回目の15分間のリモートサービスを終え、クルーはバウムホルダーの軍事エリアに戻ってきた。
1回目のループでの走行でルーズグラベルやダートが掃かれたため、2回目の走行では路面のコンディションがよくなってのスタートを迎えた。
それでもドライバーにとっては、ここの路面がラフで過酷であることには変わらない。
アルカシミがこのステージをスタートしなかったため、ソルベルグの走行順は2番手となり、マシンへの自信が高まったソルベルグは5番手タイムでこのステージをフィニッシュ。
アトキンソンは、この午後に見せている好ペースを維持してセカンドベストタイムをマーク。ポンスは9番手タイムでのフィニッシュだったが、依然ラトバラを抑えて総合8位につけている。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 9:45.5
SS14: 17時14分 Arena Panzerplatte 2 (30.55km)
コンクリートの路面は一層グリップレベルが上がり、タイヤの摩耗がパフォーマンスを決める鍵となった。
右フロントタイヤにダメージを負ったクリス・アトキンソンだったが勢いは止まらず、この日2回目、このイベント3回目のステージウィンを獲得。
ソルベルグは6番手タイムをマークし、「ステージは格段にクリーンになったが、それでも慎重に攻めなくてはならない。
タイヤの摩耗は重要だし、30kmを走行するためにはタイヤをいたわることが重要だ」と語った。
ポンスは下位につけるラトバラとのギャップを37.4秒に広げ、総合8位の座を固めてこの日を終えた。
Fastest Time: クリス・アトキンソン(SUBARU) 17:49.8
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「クリスは、この日本当に素晴らしかった。
この日の終わりにはトップ10に返りいたが、ラリー全体で本領を発揮し、1本のステージを除けば、間違いなくポディウムペースを見せている。
彼と彼の働きには、本当に満足している。
ペターは午前やや厳しい内容だったが、午後には復調することができた。
まだ5位争いに絡んでおり、明日はまた63km残っているので、上位を目指して挑んで行ける。チェビーも今日の午後は、いい内容だった。自分自身のポイント獲得を争っており、午後には安定性も見られた。
もちろん、明日は少なくとも2台がポイント圏内に入ってくれることを期待している」
ペター・ソルベルグ
「今日は午前よりも午後の方がよかったことは間違いないが、まだステアリングに影響する何かのトラブルがあるが、こんな時もある。
サービスでのメカニックの仕事に期待する。
昨日ステアリングを曲げた衝撃によるものかもしれない。
クリスがマシンの威力を見せつけてくれたことに満足しているし、広い目で見ればチームにとってもいいことだ。
明日は自分のベストを尽くしていく」
クリス・アトキンソン
「昨日は大量のタイムロスをしてしまったので、今日はマシンセッティングのファインチューニングを行い、学習することに専念した。
それが唯一できること。自分のドライビング向上に努め、ミスもあったが、学んだこともたくさんあった。
BFグッドリッチのタイヤを履いてのわずか2回目の舗装ラリーだが、もちろん僕たちの吸収も遅いものではない。
今日の速さには満足している。安定して速かったことは、かなりいい感じだ。
2年前、僕は初めて舗装ラリーを走って、なかなかうまく行かなかったが、時がたってこういったタイムが出せるようになってよかった。
明日は、ただ同じようにドライブしていく。
それ以外をする理由はないからね。もし、もっといいタイムを出す頃ができれば、SUBARUにとってもいいこと」
チェビー・ポンス
「今日の午前は、スピンをして草の茂る広場に出てしまい、ウェットだったため抜け出すのに時間がかかり、スペクテイターと共にコースに戻った。
でも、午後はよかった。
タイムも出てきたし、マシンにもさらに慣れてきたので、ハッピー。
明日はこの調子を続けて、もっとマシンに慣れて、ステージ毎に向上していきたい」
Leg3の概要
明日、チーム陣はモーゼルのブドウ畑エリアに戻り、このラリー最短のレグに挑む。
総ステージ走行距離わずか62.81kmのうち、最初の2本はナローなブドウ畑で走行した後、トリアーに戻ってのスーパーSS、サーカス・マキシム・トリアーを走る。
2007年に新設されたこのステージは、街の中心部がベースとなり、15秒毎にスタートする4台が1度に走行するというユニークな方式のSS。
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