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2007/08/02

WRC:スバル フィンランドラリー事前ニュース

Subaru00SWRT、3台体制で心機一転、後半戦に挑む

2か月のサマーブレイクを経て、FIA世界ラリー選手権(WRC)のシーズンが再開。
今季初めての3台エントリーを行うSUBARUワールドラリーチーム(SWRT)は、その準備にいっそう忙しくなることだろう。

ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組、クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組に加え、SUBARUインプレッサWRC2007のドライバーとして、チェビー・ポンス、チェビー・アミーゴ組のスペイン人コンビが、SUBARUからの参戦デビューを果たす。

来週開催されるラリー・フィンランドは、WRCカレンダーの中でも歴史の長いイベントの一つ。
松林を抜ける、速度域が高くスムースでリズミカルなグラベルステージは、何千もの湖が点在するエリアを走行する。
ラリーの本拠地は、フィンランド中部にある文化とビジネスの中心地となる大都市・ユバスキラに置かれる。
この街が創設される前の17世紀、この深い森はフィンランド南部の人々にとっての狩猟場だった。

しかし来週末に目指す獲物は、WRC屈指の特殊イベントとして名高い特徴的なコンディションに対応するためのセッティングしかない。
フィンランドの全開ステージの中には、WRカーが時速200kmに達するところもあり、イベント全体の平均速度も時速約120kmと、カレンダー最速。
SSはWRC基準に沿った幅があるが、木が茂り大きな石が点在するため、ミスが許される余地は限りなく少ない。
全開クレストや高速ジャンプを駆け抜けるためには、高速で安定したマシンであることが欠かせない。

しかし、WRカーの持つ能力はスピードだけではない。
マシンには機敏で正確なハンドリングが求められるほか、柔軟なサスペンションとグラベルコースからグリップを得るためのタイヤの耐久性も必要だ。
これらのバランスは通常、ややハンドリングの正確性に偏っている。
ドライバーにとっては、マシンの応用性に関して自信を持つことが重要だからだ。
ドライバーが高速クレストの後マシンがどのように着地するのかイメージすることができなければ、全開でプッシュすることなどできないだろう。

今年のイベントは全体の46%が新設ステージとなるため、クルーにとっては集中力の勝負となる。
フル参戦を続けるドライバーといえども経験を生かすことのできる幅が狭くなるため、純粋な実力での戦いとなる。
若手ドライバーが好タイムをマークして大金星を飾ることがあっても不思議ではないだろう。
一方で、北欧ドライバー以外がこのイベントを制したことは過去に3度しかなく、地元出身者の地の利が大いに生かされるイベントでもある。

イベントは8月2日木曜日20時(現地時間)、キレリの競馬場内で行われる2.06kmのスーパーSSで幕を開ける。
総ステージ数は23本、総ステージ走行距離は360.34kmとなる。

エントリー
SWRTからは3台のSUBARUインプレッサWRC2007が、WRC第9戦にエントリーする。
ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組はカーNo.7、クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組がカーNo.8をドライブ。
ポンス/アミーゴ組は、カーNo.17となる。ソルベルグとミルズは、SUBARUからこのイベントに過去6回参戦しており、ポディウムフィニッシュを2回獲得している。
ベストリザルトは2003年の2位。アトキンソンにとっては、今回が4回目のフィンランド参戦であり、(ステファン・プレボとのコンビでの参戦は初めて)2004年来の経験を生かして堅実にポイントフィニッシュを狙う。
チェビー・ポンスはSUBARUにとっては新人となるが、ラリー・フィンランドの参戦経験は豊富で、ここ4年間エントリーを続けている。
ポンスのここまでのフィンランドでのベストリザルトは、2005年の12位。

ドライバー・コメント

ペター・ソルベルグ
「フィンランドは素晴らしいイベントで、1年の中でも好きなラリーの一つだ。
環境がよく、運営も良好で、ステージは最高。
今年のこのラリーは、地元からの参戦者のレベルが非常に高いので、とても面白くなるだろう。
WRカーのエントリーは28台で、そのうち8台のドライバーはフィンランド人。
そして、彼らはいつも地元で活躍を見せるので、来週は彼らよりも活躍できることを願っている。
チームのみんなはサマーブレイクの間、懸命に作業を続けてくれたので、週末を通して速さを見せつけていきたい」

クリス・アトキンソン
「ラリー・フィンランドのスタートを心から楽しみにしているよ。
素晴らしいイベントだし、1年の中で間違いなく一番チャレンジングなラリーの一つだ。
ステージは非常に高速で、しっかりとしたペースノートを作って行かなくてはならないが、ここの道は僕が好きなタイプだし、ここ2年ほどはいい速さも出せている。
サマーブレイクの間、チームのみんなは懸命に作業を続けて、マシンの改善のために大いに時間を費やしてくれた。
フィンランドではいい走りをして、いいリザルトを出すことでその報いに応え始められるようになっていきたい」

チェビー・ポンス
「SWRTからの初めての参戦で、ついにWRCイベントでSUBARUインプレッサWRC2007をドライブすることができて本当にワクワクしている。
先週行ったフィンランド向けのプレイベントテストは順調に終わり、マシンに関してはいいフィーリングとバランスを得ることができたので、かなり自信をつかんでいるし、スタートの準備は万端だ。
ラリー・フィンランドは非常にトリッキーなイベントであることは間違いなく、SUBARUでのキャリアスタートとしては簡単な場所ではないが、全体的には僕の気分はとてもポジティブだよ」

マシン&挑戦

SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「ギリシャでは、SUBARUインプレッサWRC2007が確固たる環境でいいペースを築くことを目指してきており、そしてドライバビリティとパフォーマンスの安定性の向上に専念してきた。
サマーブレイクの間、大量のマシン作業をこなし、非常に有益で収穫も多かった。
英国ウェールズ、ドイツ、フィンランドでのべ10日間のテストを行った他、長時間にわたるリグテストや、英国のコースでもデータ収集に務めた。
主にステアリング、ダンパー、ディファレンシャルに時間を費やした他、特に今年序盤の結果に影響したシャシーやハンドリング関係の解析・分析を行った。
また、今季後半戦の50%を占める舗装ラリーに向けての準備も行ってきた。
BFグッドリッチタイヤで走る初めての舗装イベントとなるので、用意されるタイヤを熟知するために懸命な作業を行ってきた。
フィンランドでは、チームパフォーマンスで明確なる改善を示したいと思っており、ドライバーにはマシンに安定感を感じて、そのポテンシャルを活用してもらえるようになってもらいたい」

SUBARUワールドラリーチーム・オペレーションディレクター、ポール・ハワース
「フィンランドは、真のドライバー勝負のラリーであり、スムースでリズミカルなステージは我がチームのクルーも得意とするところだ。
しかし、同様に正確性とペースノートへの依存性においては、フィンランドは文句なしに今年一番壁の高いラリー。
中途半端な意志で挑めるような余裕はなく、ドライバーはスタートからフィニッシュまで、すべてのステージでアタックをしていかなくてはならず、特に正確なペースノートが要求される。
フィンランドは、マシンにとっては特にハードというわけではなく、通常はタイヤの摩耗もそれほど激しくはないので、ドライバーは、この点に関して考えすぎたり気を遣いすぎる必要はない。
その代わり、自信は何においても不可欠だ。
今年はルートに変更があり、新設部分もあるが、このラリーの基本的な特色には変わりはない」

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