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2007/10/28

PWRC:スバル ラリー・ジャパン第2レグニュース

Subaru02pLEG TWO
SUBARU勢、鎌田とクザイが上位浮上の活躍

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第6戦「ラリージャパン」(FIA世界ラリー選手権=WRC第14戦併催)は10月27日、レグ2が行われた。
今年のラリージャパンの競技2日目は、クルー陣は朝5時にサービスパークを出発、この日設定された10SS、最初のステージへと向かった。
この日、7時33分にスタート予定となっている開幕ステージはサービスパークから100km離れているための、早朝スタートとなった。

レグ1での波乱を開けて、SUBARUのP-WRC勢は首位との差を縮め始めた。
日本の鎌田卓麻がこの日P-WRC2位に立ったほか、レチェック・クザイも3位と続いた。

午前中はサスペンションのセッティングに違和感を覚えた鎌田卓麻は、思うようなプッシュを行うことができず、トラブル回避のために慎重なドライビングに徹したため、上位につけるガブリエル・ポッゾとの差を大きく詰めることはできなかった。
鎌田は午後の走りには問題はなかったと伝えた。
タイヤはややソフト過ぎていたようだが、問題点はこれ以外になく安定して1日を走り切った。

P-WRCタイトル獲得がかかる新井敏弘は、この日は順調な滑り出しを迎えたが、この日最初のロングステージとなったSS12でリアをパンク。
しかし、続く2SSではベストタイムをマークしてただちに巻き返しを図り、日中サービスの後に迎えたリクベツ4でもステージウィンを獲得。
しかし、SS16では再びパンクに見舞われ、タイトル獲得に向けての挽回に暗雲が立ちこめる。
この日序盤は最後尾からスタートしP-WRC12位まで順位を回復した新井だが、度重なるパンクに耐える一日となった。

レチェック・クザイは、午前中のタイヤチョイスを誤ったほか、ロングステージで一瞬コースオフしながらもコースに立ち戻ったというヒヤリとするシーンも見られた。
しかし、午前のループを終えた時点で、余裕の差をつけてのP-WRC3位につけており、この結果には満足。
午後にはさらに調子を上げて、マシンのフィーリングも格段に向上、ドライビングを楽しめたようだ。
午後のループではタイヤチョイスも当たり、充分な自信を得てタイムも向上した。
上位につけている鎌田との差はかなり開いているが、明日は後ろに続くアルミンド・アラウージョとの差を維持して、ポディウムフィニッシュを目指す。

パトリック・フロディンは、SS12と13で苦戦、パワーダウンやハンドリングに変調の兆しが見られたと伝えられたが、日中サービスでエアフィルターに木の葉が詰まっていることが見つかった。
マシンは午後には復調し、エアフィルターの詰まりが解消したことでエンジンもフルパワーを取り戻した。
「タイヤにはもっとカットを入れた方がよかったかもしれない。
中盤になるとコーナーでのトラクションがなくなりステアリングがコントロールできなくなった」とスウェーデンのフロディンは語った。
サービスに戻ってからはリアサスペンションのリンクの一つにダメージが見つかり、序盤のハンドリングトラブルもこれが原因だったと見られる。

イフゲニー・ヴェルツノフは、SS11でリアサスペンションを破損。
修復を行ったものの、SS13で再び破損し、残る午前のステージを、リアサスペンションが破損したままで走行することとなり、この日のスタート時点から4分のロスとなった。
午後のステージは順調で、午前よりもいい走りが見られた。
しかし、ハンドリングに依然トラブルが残り、チームは午前のトラブルも含め考慮した結果、トランスミッションの交換を決断。
これで問題が解決することを期待し、明日は後ろにつけるマーク・ヒギンズとの差を維持することを目指していく。

スピロス・パブリデは、過酷なコンディションの中、午前中のステージを満喫。
午後はギアリンケージの破損でコースアウト、タイムロスを喫したが、サービスへの帰還は果たした。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「レグ2を終えて、SUBARU勢としてはレグ1よりもいいポジションが得られた。
タクマ・カマダが2位につけてアドバンテージを広げ、後ろには1分34秒差でレチェック・クザイが続いている。

イフゲニー・ヴェルツノフは波乱の一日となり、午前には2回に渡ってサスペンションが破損。
それでもそれほど時間をかけずに自ら修復を行ったのはさすがだった。
しかし、午前の間にタイムロスは4分に積み重なり、この日のスタート時点でポディウムポジションにつけていたことを考えれば、残念な結果となった。

さらに後ろでは、パトリック・フロディンが、午前中にパワートラブルがありながらも活躍を見せた。
午後には問題も解決し、好タイムもマーク。
しかし、タイヤのカットには満足できなかったようだ。

そして、トシにとっては、とにかくツキのないラリーだと言う他ない。
午前のパンクで停車して交換、そして午後にも同じことが起きた。
今回のラリーでは、とかく彼にアクシデントがついてまわり、ポイント圏内から離れたままとなってしまった。
今日終了時点でのタイムを見る限り、ポイント獲得の可能性は非常に薄いが、ラリーでは何が起こるかはわからない。
そのことを踏まえて、できる限りのことを尽くすことが重要だ。

スピロスは午前中、素晴らしい走りを見せ、トリッキーでツイスティ、スリッパリーなステージを満喫していた。
残念ながら午後はギアセレクトのトラブルが発生してしまった。
それでも走行は続け、明日心機一転、スタートする。
明日は、雪の可能性もありそうだ!」

競技最終日は、明日7時6分にスタート。6本のステージに挑んだ後、帯広でのスーパーSS最後の走行でフィナーレを迎える。

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