PWRC:三菱 ラリー・ジャパン事前ニュース
2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第14戦
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第6戦
「ラリージャパン」
10月22日(月) 事前情報
2007年FIA WRC第14戦・PWRC第6戦「ラリージャパン」に
計35台の三菱ランサーエボリューションが出場
2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第14戦、およびFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)の第6戦となる「ラリージャパン」が来る10月26日(金)~28日(日)に北海道、帯広を中心とする十勝地方で開催される。
そして、このイベントには全参加85台中PWRC参戦の9台を含め車種別最多となる35台のランサーエボリューション・グループN仕様が出場を予定している。
初開催となった2004年から今年で4度目。
2007年ラリージャパンは今年も北海道の十勝地方を戦いの舞台とする。
ラリーHQ(ヘッドクウォーター=大会本部)や、マシンの整備を行うサービスパークは例年どおり帯広市内に置かれ、競技が行われるSS(スペシャルステージ=競技区間)は足寄町、陸別町、新得町を中心とする森林および山岳地帯に設定される。
去年と大きく異なるのは開催時期が2ヶ月近く遅くなったことで、この時期にラリージャパンが行われるのは初めてのことになる。
WRCのトップカテゴリーは広範囲にわたる改造が許されたWRカー(ワールドラリーカー)であるが、ラリージャパンでもっとも多くの台数がエントリーしているのはグループNとなる。
改造範囲が厳しく制限され市販車の性能が勝敗に大きな影響を及ぼすグループNはラリージャパンの中核を成すカテゴリーであるが、そのグループNマシンを中心とする世界選手権が併催イベントとなるPWRCである。
PWRCはモータースポーツにおける最高レベルのステータスを誇るシリーズであり日本ラウンドは今年で3度目、シリーズ全8戦における第6戦となる。
PWRCは全8戦のうち事前にノミネートした6戦がシリーズポイント加算対象となり、ラリージャパンには合計16名のドライバーがエントリー。
そのうち9名がランサーエボリューションでの出場を予定している。
PWRC出場選手の中で、その戦いに大きな注目が集まっているのは奴田原文雄(ランサーエボリューション)と、マーク・ヒギンス(イギリス、ランサーエボリューション)のふたりだ。
過去に7度全日本ラリー選手権でチャンピオンに輝いた経験のある奴田原は、去年のラリージャパンでPWRC、グループNともに優勝を達成。
2006年のPWRCドライバーズ選手権でもシリーズ2位となるなど速さと強さを示した。
今年は全日本ラリー選手権、PWRCともに成績が伴わずややツキに見離されていたが、10月13、14日に開催された全日本ラリー第9戦で奴田原は今季初優勝を達成。
本来の勢いを取り戻し上り調子でラリージャパンへと挑む。
奴田原は「いよいよ待ちに待ったラリージャパンが始まります。
ラリージャパンは昨年優勝した場所ですし、先の全日本ラリー選手権でも久々に優勝を手にすることができ、良い弾みにもなりました。
私は北海道に住んでいるので地の利も生かし、ファンの皆さんの前で再び表彰台の頂点を目指したいと思います」と、意気込みを語っている。
現在PWRCシリーズ2位につけているヒギンスにとって、ラリージャパンは非常に重要な意味を持つ1戦となる。
シリーズ1位の新井敏弘(スバル・インプレッサ)とのポイント差は24と大きく開いているが、新井はこのラリージャパンがノミネートした中では最終戦となる。
対するヒギンスは、ラリージャパンを含めてあと3戦ポイント獲得のチャンスがある。
状況的には新井が有利といえるが、ヒギンスは第2戦メキシコで優勝、第4戦アクロポリスで5位と出場したグラベルイベントでは必ず結果を残しているだけに、今回のラリージャパンでも好成績が期待できる。
このふたりによるタイトルをかけた攻防戦はPWRCの大きな見どころといえるだろう。
奴田原、ヒギンス以外にも活躍が期待される選手は多い。
フィンランド出身でそのスピードはPWRC最高レベルにあるユホ・ハンニネン(ランサーエボリューション)、PWRC参戦初年度ながら毎回のように上位争いに顔を出すアルミンド・アラウージュ(ポルトガル、ランサーエボリューション)、そして現在PWRCシリーズ4位につけ前回のラリージャパンでは奴田原に次ぐPWRC2位(グループNも2位)を獲得したガブリエル・ポッゾ(アルゼンチン、ランサーエボリューション)。
毎回のようにPWRCの優勝争いを盛り上げる彼らの戦いぶりには是非とも注目したいところだ。
PWRC登録選手以外のグループNランサーエボリューションでは、「チームPIAAラリーアート」から出場する田口勝彦にスポットライトを当てたい。
田口は今年APRC(FIAアジア・パシフィックラリー選手権)に参戦し、第6戦ラリー・インドネシアが終了した段階でドライバーズランキング3位につけている。
田口はこれまでに3度ラリージャパンに出場し、3回ともリタイアいう結果に終わっている。
しかし、前回大会では第1レグのSS5、SS6でPWRCを含む全グループNでベストタイムをマークするなど世界トップクラスの速さを見せた。
それだけに、今回は結果を残したいところだ。
田口は今回のラリージャパンに向けて次のように抱負を述べる。
「今年のラリージャパンは普段APRCを戦っているメンバーを中心としたチームでの参戦になります。
スタッフは良く知っている人ばかりで、マシンは昨年と同じランサーエボリューションIX。
コミュニケーションも、マシンのセッティングもバッチリです。
僕が速さを見せることでAPRCのレベルの高さを示せると思いますし、今年こそはグループN優勝を実現したいと思います」
また、PWRCエントリーではないが、ミハエル・カールフス(ドイツ、ランサーエボリューション)の走りも注目したい。
2005年のメキシコでグループN優勝の経験を持つカールフスは、今回がラリージャパン初出場。
43歳のベテランドライバーが初出場のこのラリーでどんな走りを見せるか興味深い。
田口以外の実力派日本人選手にも目が離せない。
全日本ラリー選手権で活躍する石田雅之、田口幸宏(CMSC埼玉)、岩下英一、星野博(CMSC群馬)、大嶋治夫、前回のラリージャパンでグループN8位に入った福永修(CMSC大阪)、インターナショナル格式のラリー経験が豊富な渡部洋三、増村淳など多数の経験豊かなドライバーたちがランサーエボリューション・グループNでの出場を予定している。
なお、三菱自動車/ラリーアートでは、10月22日(月)に三菱車でのエントリー選手を対象に、三菱自動車十勝研究所内コースを車両の最終調整の場として提供した他、24日(水)には「三菱自動車/ラリーアートエントラントミーティング」を開催して三菱車エントラント同士の交流の場を提供、ラリー開催期間中にはサービスパーク内でのホスピタリティブース「三菱自動車エントラントラウンジ」の設置を行い、更には地元帯広三菱自動車販売でのラリー期間中のパーツ販売等、三菱車エントラントへのユーザーサポートを力強く行ってゆく。
また、今回は先頃発売開始した新型ランサーエボリューションX(テン)をベースとするグループNカーが、ラリージャパンのコースカーとして出走。
コースカーとは、競技車両が出走する直前に走行してコース状況の最終確認を行う車両で、そのゼッケン番号から“ゼロゼロカー”、“ゼロカー”などと呼ばれる。
ラリージャパンは10月23日(火)から2日間にわたってまずは全コースのレッキ(事前試走)が行われ、24日(水)に公式車検を実施。
25日(木)にはマシンの最終確認をするためのシェイクダウン(FIAプライオリティのドライバーが対象)を行った後、例年どおり帯広市内でセレモニースタートが19時30 分より開催される。
SSを使った実際の競技は翌日の26日(金)から28日(日)まで十勝地方の山岳および森林地帯を中心に開催。
3日間3レグ方式となり、第1レグと第2レグは陸別町と足寄町、第3レグは新得町を中心とするエリアにSSが設定される。
なお、今回も去年と同様に帯広の北愛国交流広場に置かれるサービスパークのすぐ横の敷地に全長1.3kmのスーパーSS「帯広スーパースペシャルステージ」を設定。
第1レグと第2レグで各2回、そして第3レグの最終ステージとしても1回開催されるなど合計5回のスーパーSSが予定されている。
なお、第4回ラリージャパンの総走行距離は1574.64km、うちSSは27本でその合計距離は 355.20kmとなっている。
■「ラリージャパン」の主なスケジュール
10月23日(火)レッキ
10月24日(水)レッキ/公式車検
10月25日(木)シェイクダウン(FIAプライオリティのドライバー) /ラリーショー/セレモニースタート
10月26日(金)第1レグ 帯広~足寄・陸別~帯広 SS数10 SS距離106.18km 総走行距離571.58km
10月27日(土)第2レグ 帯広~陸別・足寄~帯広 SS数10 SS距離146.68km 総走行距離616.46km
10月28日(日)第3レグ 帯広~新得~帯広 SS数7 SS距離97.33km 総走行距離387.75km
SS合計数27 SS合計走行距離350.19km 3日間の総走行距離1575.79km
■WRC、PWRCの主なエントリー(PWRC、三菱車は全車)
No. グループカテゴリー ドライバー 車両
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1 A8 *S・ローブ(F) シトロエンC4 WRC
2 A8 *D・ソルド(E) シトロエンC4 WRC
3 A8 *M・グロンホルム(FIN) フォード・フォーカスRS WRC07
4 A8 *M・ヒルボネン(FIN) フォード・フォーカスRS WRC07
5 A8 **M・ストール(A) シトロエン・クサラWRC
7 A8 *P・ソルベルグ(N) スバル・インプレッサWRC2007
8 A8 *C・アトキンソン(AUS) スバル・インプレッサWRC2007
9 A8 **J-M・ラトバラ(FIN) フォード・フォーカスRS WRC06
10 A8 **H・ソルベルグ(N) フォード・フォーカスRS WRC06
11 A8 **L-P・コンパンク(RA) フォード・フォーカスRS WRC06
12 A8 **F・ヴィラグラ(RA) フォード・フォーカスRS WRC06
16 A8 M・ウィルソン(GB) フォード・フォーカスRS WRC06
17 A8 X・ポンス(E) スバル・インプレッサWRC2007
31 N4/P 新井敏弘 スバル・インプレッサ
34 N4/P M・ヒギンス(GB) 三菱ランサーエボリューション
35 N4/P 奴田原文雄 三菱ランサーエボリューション
36 N4/P J・ハンニネン(FIN) 三菱ランサーエボリューション
37 N4/P P・スポイロス(CY) スバル・インプレッサ
38 N4/P 池町佳生 スバル・インプレッサ
40 N4/P S・マリーニ(I) 三菱ランサーエボリューション
41 N4/P L・カザジュ(P) スバル・インプレッサ
43 N4/P C-F・デビッド(RO) 三菱ランサーエボリューション
46 N4/P A・アラウージュ(P) 三菱ランサーエボリューション
48 N4/P A・ファラ(HKJ) 三菱ランサーエボリューション
50 N4/P P・フローディン(S) スバル・インプレッサ
51 N4/P M・ラウーム(E) 三菱ランサーエボリューション
52 N4/P 鎌田卓麻 スバル・インプレッサ
53 N4/P E・ヴェルトノフ(GB) スバル・インプレッサ
54 N4/P G・ポッゾ(RA) 三菱ランサーエボリューション
61 N4 田口勝彦 三菱ランサーエボリューション
66 N4 石田雅之 三菱ランサーエボリューション
67 N4 M・カールフス(D) 三菱ランサーエボリューション
68 N4 田口幸宏(CMSC埼玉) 三菱ランサーエボリューション
70 N4 福永 修(CMSC大阪) 三菱ランサーエボリューション
71 N4 渡部洋三 三菱ランサーエボリューション
73 N4 岩下英一 三菱ランサーエボリューション
74 N4 増村 淳 三菱ランサーエボリューション
76 N4 星野 博(CMSC群馬) 三菱ランサーエボリューション
77 N4 大嶋治夫 三菱ランサーエボリューション
78 N4 秋葉貴之(CMSC道北) 三菱ランサーエボリューション
80 N4 中村 貢 三菱ランサーエボリューション
81 N4 三谷義和 三菱ランサーエボリューション
82 N4 吉井崇博 三菱ランサーエボリューション
83 N4 伊藤 暁 三菱ランサーエボリューション
84 N4 吉谷久俊 三菱ランサーエボリューション
87 N4 今井 聡 三菱ランサーエボリューション
88 N4 番場 彬 三菱ランサーエボリューション
91 N4 南野 保 三菱ランサーエボリューション
92 N4 青木光広 三菱ランサーエボリューション
93 N4 松井 悠 三菱ランサーエボリューション
94 N4 山田政樹 三菱ランサーエボリューション
97 N4 池田徹矢 三菱ランサーエボリューション
98 N4 斎藤 断 三菱ランサーエボリューション
104 N4 福本正道 三菱ランサーエボリューション
115 N4 福沢曜子 三菱ランサーエボリューション
----------------------------------------------
A=グループA、N=グループN
*=マニュファクチャラー
**=マニュファクチャラーチーム
P=PWRCエントリー
国籍:A=オーストリア、AUS=オーストラリア、CY=キプロス、CZ=チェコ、D=ドイツ、
E=スペイン、FIN=フィンランド、F=フランス、GB=イギリス、HKJ=ヨルダン、
I=イタリア、N=ノルゥェー、NZ=ニュージーランド、P=ポルトガル、Q=カタール、
RA=アルゼンチン、RO=ルーマニア、RUS=ロシア、RSM=サンマリノ、S=スウェーデン
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