WRC:スバル ラリー・ジャパン事前ニュース
SUBARUの母国イベントで、SUBARUトリオが活躍を誓う
FIA世界ラリー選手権(WRC)は、2007シーズンの第14戦に向けて、舞台を今季最後の遠征イベント、日本に移す。
SUBARUの母国イベントであるラリージャパンは、北海道帯広市を拠点に、10月26-28日に開催される。
WRC唯一のアジアラウンドであるラリージャパンは、これまであらゆる大陸から何千人ものスペクテイターが訪れてきた。
昨年は3日間の競技で20万人以上の集客があった他、セレモニアルスタート単独だけでも5万2000人のスペクテイターが押し寄せた。
ラリージャパンは、太平洋内陸の十勝地方に広がる林道を駆け抜ける、ナローでルーズなグラベルステージが特にテクニカルなイベントだ。
レグ1、レグ2にはそれぞれ10SS、最終レグには7SSが設定され、各日共にクルーには過酷な試練が待ち受けている。
ステージは、期間中合計5回の走行が予定されているサービスパーク周辺を走行する1.35kmのスーパーSSから、34.96km超のイベント最長ステージ・プライなど、性格、距離共にバラエティに富んだ内容となっている。
リエゾンが長距離であることもあり、レグ1、2ではドライバーの走行時間は各日12時間にも及ぶことになる。
1日のスケジュールが長いラリージャパンでは、変わりやすい天気も特色の一つだ。
帯広地域は2つの山脈に囲まれているが、太平洋からの気流の関係で強い風が吹き込み、激しい雨をもたらすこともある。
ラリー開催時期は台風シーズンの秋にも当たるため、降雨で地面がウェットになる可能性も高い。
5回走行するステージもあるため、路面は轍が深く掘れてしまうこともある。
気温は低く、夜半には気温が氷点下になることから、雪が降ることも大いに予想できる。
昨年のラリージャパンでは27本のステージが設定された。
レグ1とレグ2に設定された5回のサービスでは給油が認められないため、金曜日465.40km、土曜日は468.78kmという長距離リエゾンに対応するため、リモート給油が各日4回設けられた。
しかし昨年のこの設定から変更を受け、リエゾンの総走行距離を抑えるために、昨年の最北のステージは今年はルートに含まれなくなった。
イベントは、10月25日木曜日の夜19時30分から、帯広市街地でのセレモニアルスタートで幕を開ける。
レグ1は翌日7時33分に最初のステージがスタートする。
日曜日に行われるポディウムフィニッシュは、北愛国のサービスパークで15時から予定されている。
エントリー
SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)からは、3台がラリージャパンにエントリーしている。
ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組はカーNo.7、クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組はカーNo.8、チェビー・ポンス/チェビー・アミーゴ組はカーNo.17のSUBARUインプレッサWRC2007をドライブする。
アトキンソンは昨年のジャパンを4位でフィニッシュしており、ソルベルグ/ミルズ組は、2004年に優勝を飾っている。
チェビー・ポンスのラリージャパン参戦は、今回が初めてとなる。
ドライバー・コメント
ペター・ソルベルグ
「ラリージャパンは我々にとって非常に重要なイベントであり、日本への遠征はいつもエンジョイしている。
2004年には優勝したが2005年にはリタイアと、ここでのリザルトは好不運がミックスしているが、ファンからの応援は素晴らしいし、SUBARUの母国イベントということもあり非常に重要なラリーだ。
先週のコルシカでのマシンやテストで得られたセッティングには満足な手応えを感じているので、好リザルトを獲得していきたい」
クリス・アトキンソン
「ジャパンでは、昨年4位でフィニッシュ、その前はポディウムと、これまで僕たちにとってとても相性のいいイベント。
舗装2連戦を経て、またグラベルに戻るのはいい意味で試練であり、ここ2戦から見るとマシンはフラットな舗装よりもバンピーでルーズな路面に向いているようだ。
いい結果を狙っていくが、1日が長くステージも過酷なので、とてもタフになるだろう。
コーナーアプローチが木に隠れて見えないことも多く、ラインをキープするのが常に難しいのだが、ミスの許される余地はないので、とてもハードなラリーだよ」
チェビー・ポンス
「ラリージャパンは初めての参戦なので、どうなるのか正直あまり分からない。
1日が長く非常にテクニカルなステージが多いので、ハードになるだろうね。
でも、チームにとっては大切なイベントなので、ミスをしないようにして、全力でハードにプッシュしていく。
このラリーでできる限り経験を積むためには、フィニッシュすることが僕たちにとって重要なんだ」
マシン&挑戦
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「グラベルイベントではここ2戦でクリスが4位に入っており、ニュージーランド以降、我々はマシンに様々な改良を施してきた。
ジャパンに向けての追加テストも順調に終わり、我々の目標と期待するリザルトは、ペターとクリスが共にイベントを通してポディウムを獲得する速さを出すことにある。
チェビーにとっては初めてのジャパン参戦となるが、彼の目標もポイント圏内でのフィニッシュ。
SUBARUにとっては母国イベントであり、ここで好リザルトを獲得することはチーム全員にとって非常に重要な意味を持つため、通常以上にハードなプッシュをかけていく」
SUBARUワールドラリーチーム・オペレーションディレクター、ポール・ハワース
「ラリージャパンのステージは、非常にトリッキー。場所によってはとてもナローでツイスティであり、かなりカットされてしまうこともある。今年はイベント中、かなり冷え込むようなので、地面がどれだけ固くなるのかという点は非常に興味深い。これまではいつもソフトで、5回走行するステージもあるので、コースはたちまち深い轍が掘れてしまうが、地面の地盤が固ければ、グリップレベルは全く変わってしまうだろう。
SUBARUは、2007シーズンのWRCにフル参戦する日本唯一のマニュファクチャラーであり、母国ラリーでもあることからこのイベントはSUBARUのスペクテイターで埋まるので、誰もが我々の活躍を期待している。ペターとクリスは、過去に好リザルトを獲得している。チェビーにとっては初参戦になるので、経験を積むことが必要になる。1日がとても長く過酷であるため、ロングリエゾンも含めてしっかり集中力を保つ者が、いい結果を出すことになるだろう。
ジャパンに向けては、実戦で予測されるコンディションによく似た良いテストコースを見つけることができた。ペターとクリスはいずれも、新しいパッケージでのマシンを使ってテストを行った。両者共、基本的なセッティングに満足しているので、帯広でもこれを投入する」
| 固定リンク
