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2007/11/16

PWRC:スバル アイルランドラリー事前ニュース

Subaru00pRd.7 Rally Ireland
Production Car World Rally Championship
16 to 18 November 2007

PREVIEW
P-WRC勢、アイルランドの難関ターマックに挑む

FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第7戦「ラリー・アイルランド」(FIA世界ラリー選手権=WRC第15戦併催)は、今週、WRCラウンドとしての初開催を迎え、前評判通り、サバイバル戦の展開が予想される。

ラリーが盛んな国の一つとして長く知られるアイルランドでは、ラリーに対する情熱が非常に深い。
昨年のWRC候補イベントとしての開催を含む2年間の準備期間を経て、主催者はラリー最高峰イベントとしての初開催の成功に自信をみなぎらせている。

P-WRC勢にはもう一つ、注目せざるを得ない要素があり、このイベントのリザルト如何によっては、2005年P-WRCチャンピオン、日本の新井敏弘のシリーズチャンピオンが決定する可能性を秘めている。
新井はこのイベントはノミネート外のため参加はせず、メインライバルであるガブリエル・ポッゾにとっては、タイトル獲得の望みを2週間後に英国で開催される最終戦にまでつなげるためには、アイルランドで2位以上に入ることが条件となる。
仮にそれが達成できたとしても、最終戦ではタイトル獲得のためには優勝するしかない。

アイルランドの路面
コンディションは、3つのレグのうち少なくとも1日は、湿った路面かウェットの可能性も高いが、イベントに先立って行われたシェイクダウンでは全般的に好天に恵まれた。
しかし、路面コンディションは誰もが考えている通り、アイルランドの舗装は独特な性格を持っておりドライになってもなおスリッパリーで、路面に慣れないうちにイベントから脱落しかねない怖さを持っている。

全コンペティターにとって、アイルランドでの滑り出しは非常にチャレンジングなものとなるだろう。
生け垣と石壁の間のナローなコースでキッチリとラインをキープし、次々と待ち受けるバンプやジャンプの度に正確な着地を決めることができた者が、この最も過酷なイベントでの歴史を刻むことができることは間違いない。

国境を越えた主催にも注目
ラリー・アイルランドは、ラリー本来以外においても非常に独特な点を持っている。
このイベントは、北アイルランドと英国政府の共同開催となり、ステージは両国をまたがって設定される。
11月15日木曜日夜にストーモントで行われるセレモニアルスタートは、北アイルランドの元英国政府の管轄(現在では、電力供給の基地となっている)、3日間に渡ってのステージは、国境を縦横に行き来することになる。

プレイベントテスト

P-WRCイベントでは恒例となったプレイベントテストが、STI グループN プロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン(GD)の主宰で行われた。

「今イベントに参加しているSUABRUのP-WRC勢では、パトリック・フロディン、レチェック・クザイがこのテストに参加した。
今回はイベントで予測される路面を完璧に再現したステージでテストを行い、ツイスティな上りコーナーから始まり、その後ツイスティな下りコーナー、そして高速リズミカルな長い下りと続く。
その他、超高速でナローなセクション、鋭角コーナーも含まれ、1.5kmのバンピーな高速ストレートでフィニッシュを迎える。
総合的に、ラリーで予測される要素がふんだんに盛り込まれている。
また、通常よりも参加台数が少なかったので、ドライバーたちは充分な走行時間を確保することができた」

レチェック・クザイ
「ポーランドではバンピーでスリッパリーな路面に慣れているが、ここは本当にナローで、僕が走り慣れているところよりもスリッパリーだ。
この週末はタフなバトルになると思うが、自信はある」

パトリック・フロディン
「このタイプの路面を走るのは初めてだが、僕のコ・ドライバー、マリアは、以前アイルランドの舗装選手権に参戦していた。
非常にチャレンジングになると思うし、コンペティティブな速さを出している間、マシンをコース上にキープすることが鍵になるだろう」

GD:「両ドライバー共、このテストでアイルランドの道を充分に把握できたようで、今日のテストでの彼らの仕上がりには非常に満足している。
主にグラベルで参戦してきたパトリックの走りは非常に興味深いが、アイルランドは世界のラリー界の中でも独特な路面だ。
地元ドライバーは常にここではいい成績を残しているし、もちろん、今回のテストには参加できなかったが、ナイオール・マクシェアの活躍も期待している。
ナッサーは先週末にレバノンで参戦して(マキシマムポイントを獲得)いたので、彼もテストには参加できなかった。
そのため、彼がここでどのような走りを見せてくれるかは分からないが、今回もサプライズを起こしてくれることだろう。
彼はプロドライブ製のマシンで参加するが、同社もここのラリーに関しては豊富な経験を持っている。
彼のマシンは、序盤から全開で攻められるセッティングが整っているだろう」

このラリーでは15万-20万人という大観衆が3日間、ステージに押しかけるものと予測されており、この国でのラリーファンの熱狂ぶりが見られることだろう。

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