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2007/11/16

PWRC:三菱 アイルランドラリー事前ニュース

Mb00p2007年FIA世界ラリー選手権(WRC)第15戦
2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第7戦
ラリー・アイルランド
11月13日(火) 事前情報

2007年 WRC第15戦・PWRC第7戦「ラリー・アイルランド」
三菱ランサーエボリューションの
G.ポッゾ、M.ヒギンスがPWRCタイトル獲得を目指してのぞむ
奴田原文雄は今季最後のPWRCイベントとして参戦

2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)の第7戦となるラリー・アイルランドが11月15日(木)、WRC(世界ラリー選手権)第15戦の併催イベントとしてアイルランドおよびイギリス・北アイルランドで開幕する。
このイベントには16名のPWRCドライバーがエントリー。
うち三菱車は、同選手権2位のガブリエル・ポッゾ(アルゼンチン)や同3位のマーク・ヒギンス(イギリス)、日本の奴田原文雄ら合計10名のドライバーがグループN仕様のランサーエボリューションでエントリーしている。
PWRCも含めた大会の全エントリーは90台で、グループN車両は50台うち三菱車は27台となっている。

全8戦で行われるPWRCも前戦のラリージャパンで6戦を終了し、残るは2戦のみ。
ターマック(舗装路)ラリーで今回がWRC初開催となる第7戦ラリー・アイルランドは選手権争いにとって非常に重要な意味を持つ1戦である。
現在、ドライバーズチャンピオンの権利を有しているのはシリーズリーダーである新井敏弘(スバル・インプレッサ)と、ラリージャパンでの勝利も記憶に新しい選手権2位のポッゾ、そして選手権3位につけるヒギンスの3人だ。
このうち、新井はラリージャパンで今季の出場プログラムをすべて終了。
PWRCは全8戦中6戦を事前に登録して出場するシステムとなっており、ポッゾとヒギンスには残る2戦でポイント獲得のチャンスが残されている。
ただし、現時点で両者ともに新井との点差は大きく離れており、ポッゾは残る2戦を1勝したうえでさらにもう1戦で2位以上に入ることがタイトル獲得の条件。
ヒギンスにおいては2連勝をしなければならない。
いずれも厳しい条件をクリアしなくてはならない立場にあるが、ポッゾは世界選手権初開催となるラリー・アイルランド出場を楽しみにしている。
「アイルランドに行くのは今回が初めてです。
もちろんラリーに出場したこともありません。
私はターマックラリーの経験がそれほど多くはありませんし得意というわけでもない。
つまりラリー・アイルランドで勝つことはそれほど簡単なことではないと思っています。
私としてはドライバーズ選手権のことはあまり意識しないようにして、このラリーで優勝することだけを考えて走りたいと思います」と、ポッゾ。ラリージャパンでPWRC優勝を果たし勢いに乗っているポッゾが、初挑戦のラリー・アイルランドでどこまで戦うか注目したい。

イギリス出身で、今季はアイルランド・ラリー選手権にもエントリーしているヒギンスは今回のラリーに関してはポッゾよりも有利な立場にある。
前戦のラリージャパンでは左鎖骨を骨折して傷が完全には癒えない状態で出場。
ステアリングに補助装置を着けて右腕だけで操舵を行い、それでもPWRC5位に入ってポイントを獲得しタイトル獲得の望みをつないだ。
「たしかにチャンピオン獲得には不利な立場にはありますが、最後まで何が起こるかわからないのがラリーの面白さ。
優勝を狙って全力を尽くしたいと思います」と、ヒギンスは意気軒高だ。
さらにヒギンスは、経験豊かなアイルランドのターマックステージについて次のように語る。
「コースは荒れていて、狭く、そして曲がりくねっている。
雨が降る可能性も非常に高く、そうなると世界でも屈指の難しいラリーとなるでしょう。
どういう展開となるか非常に楽しみです」

タイトルを競う二人以外では、奴田原の挑戦も見物だ。
奴田原はこのラリーが今季のPWRCにノミネートする最後のラリーとなる。
ラリージャパンでは途中までPWRCのトップを走りながらコースアウトでリタイア。
今季は速さが結果につながらないラリーが多い奴田原だが、ラリー・アイルランドには気分を一新してのぞむ。
ターマックラリーに関しては、2006年にやはり初出場ながらラリー・モンテカルロでグループN、PWRC共に優勝した実績を有する奴田原。
それだけに、ラリー・アイルランドでは2度目のターマックでの勝利に期待したいところだ。

2007年ラリー・アイルランドはふたつの国をまたぐようにして開催される。
SSの大部分が設定されるのはアイルランドで、サービスパークは島北西部の都市スライゴに置かれる。
そしてセレモニースタートとSS1に関してはスライゴの東側、イギリス・北アイルランドのベルファスト、ストーモントで行われる。
ラリー・アイルランドは、かつては紛争状態にあった両国の平和を世界にアピールする役目も担っているのである。
ラリーは4日間合計でSSの数は計20本でトータル342.34km。
リエゾン(移動区間)も含めたラリー全体の総走行距離は1196.25kmとなっている。

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