WRC:スバル アイルランドラリー第2レグニュース
LEG TWO
雨のアイルランド、過酷なコンディションに苦戦
スタート
84台のエントリー中、79台がレグ2に向けてサービスパークを出発した。
ルート
この日のレグは、118km・6SSが、エニンスキレンとオマーの町の間にあるナローな舗装路に設定された。
レグ1同様とにかくトリッキーで、午後の2回目の走行時には雨により一層チャレンジングなものとなった。
当初のスケジュールから変更となり、スローハン・グレン(SS11/14)のステージは6km短縮となった。
天気
この日朝は寒くドライだったが、9時になると小雨が降り始めた。
10時頃になると強い雨が昼まで続き、SS15走行中に再度降り始めた。気温は7-11度の間。
SUBARUワールドラリーチームの概要
ラリー・アイルランド、この日のレグ2では堅実かつ安定したパフォーマンスを見せたSUBARUワールドラリーチーム(SWRT)のペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組は、総合5位の座を固め、4位との差を詰めた。
チームメイトのクリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組は、SS14でベストタイムをマークした。
この日設定された6本のステージは、レグ1に引けを取らないほど、とにかく過酷だった。
午前中盤に降り始めた強い雨でナローな道はクリーンになったが、路面は一層滑りやすくなった。
雨は午後のループ前には止んだが、それでもドライバー陣は、この日最後の3本のステージでは、水たまりの中を走ることになった。
ソルベルグは、この日、深くカットを入れたスリックタイヤでスタートし、雨の中、リスクを犯さないペースでの走行となったにも関わらず、堅実に総合4位につけるヒルボネン(フォード)との差を詰めていった。
SS12とSS15ではサードベストタイムをマークをマークした他、この日最後のステージではセカンドベストタイムを叩き出した。
レグ1が終了した時点でヒルボネンとの差は30.3秒だったが、2日目終了時点では、この差はさらに詰まった。
レグ1でのアクシデントにより総合順位で大きく後退したアトキンソンは、この日の走行順が17番手となり、さらに荒れた道を走らなくてはならなくなった。
上位フィニッシュの望みが絶忘的になったことから、アトキンソンの目標はテストとデータ収集に切り替えられたが、それでもSS14ではステージウィンを獲得し、この予測のつかない路面でもトップペースを発揮できるポテンシャルを見せた。
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「午後にはクリスがステージウィンを獲得するなど、チームとしては昨日よりもいい内容だった。
総合的にこの週末で我々が期待しているようなレベルのペースをまだ見せていないことは明らかだが、ペターとクリスの2人は、最終日に向けて、マニュファクチャラーズ選手権ポイントの圏内につけている」
ペター・ソルベルグ
「今日は、特にこれといったプランはなかった。
とにかく自分のドライビングと自分のマシンのことに専念する、それだけだった。
しかし、ハードなプッシュはしていなかったが、内容はそれほど悪くはなかった。
マシンは間違いなくよくなっているが、上位陣がかなり抑えているので、どれだけ改善されたかを測ることは難しい。
とにかく慎重に、このラリーを走りきって、いいリザルトを獲っていきたい。
そして、SUBARUのために、マニュファクチャラーズポイントも獲得しなくてはならない。
ストバートよりも上位を維持することはとても重要なんだ。
クリスマスは兄と過ごすことになっているから、ストバートに負けたら、何も言えなくなってしまうからね!」
クリス・アトキンソン
「かなりポジティブな日だった。
午後のループではエンジニアがセッティング変更を行い、フロントエンドのグリップが向上し、特にバンピーなセクションで基本的なフィーリングが安定した。
これで安全にドライブできる自信はついたが、それでも速さはあり、ステージウィンを獲得できるスピードはあった。
もちろん、トップ勢が少し抑えに入っていたこともあったが、でも少なくともチームや僕たちのサポーターのためにはなったと思う。
明日も基本的には同じプラン。エンジニアのための情報収集と、ファンにとっていい走りを見せることに務める」
Leg3の概要
日曜日の最終レグはイベント最短レグとなり、約60km・4SSのみの設定となる。
午前のループでサービスパークの東部に設定される3本のステージを走行した後、リモートサービスを経て、ドネガル湾を見下ろす崖っぷちを走行する、スペクタクルなファイナルステージ、ムラモーアに挑む。
| 固定リンク