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2019年3月

2019/03/31

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ2
首位につけていたタナックが総合6位に後退
ラトバラとミークは前日よりもポジションを上げる

3月30日(土)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技2日目デイ2が、コルシカ島東北部バスティアのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が一時首位に立ちながらも、総合6位に順位を下げました。

なお、デイ1で大きく遅れをとったクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合9位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) は総合10位に、それぞれ順位を上げました。

競技2日目のデイ2は、島の北部に展開する3本のステージを、午前と午後で各2回走行。
6本のステージの合計距離は174.50kmでした。
前日に続き天気は良く、路面は全体的にドライ。
日中、気温は摂氏20度前後まで上がりました。
デイ1でライバルと激しい首位争いを展開したタナックは、4.5秒差の総合2位でデイ2をスタート。
オープニングのSS7、続くSS8と2ステージ連続でベストタイムを記録し、差を0.2秒に縮めました。
そしてSS9ではついに首位に立ち、SS10でもその座を堅守しました。
しかし、午後2本目のSS11でタナックはクルマを止めてタイヤ交換を行なうことになり、2分程度タイムをロス。
首位の座を失い総合6位でデイ2を終えました。
ただし、総合5位の選手との差は22.4秒とそれほど大きくないため、ポジションアップを実現すべくデイ3に臨みます。

ミークとラトバラは、金曜日デイ1のミスによってトップ10圏外に沈みましたが、デイ2
ではいずれもトップ10内に入りました。
ミークはドライビングを心から楽しみ、午後は好タイムを記録。
SS10ではベストタイムを、SS11では僅か0.1秒差のセカンドベストタイムを刻みました。
その結果、ミークはデイ1の総合16位から、9位へとポジションアップ。
ラトバラも総合13位から、10位に順位を上げました。

トミ・マキネン(チーム代表)

オィットは非常に良い順位につけていたので、あのような事が起こってしまったのが残
念でなりません。
なぜ問題が起きたのか、その原因を注意深く調査する必要があります。
ただし、われわれのクルマは舗装路でとても速く、性能も非常に安定していました。
明日は、我々の3人のドライバー全員にポイント獲得のチャンスがあると思いますし、次のラリーが楽しみでもあります。

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

クルマのフィーリングは良く、ミスなく良いリズムで走ることができていたので、途中までは順調でした。
SS11で何が起きたのか未だ理解できていませんが、とても残念です。
チームの素晴らしい仕事のお陰で今週末クルマの仕上がりは非常に素晴らしく、私も全力で戦っていました。
このラリーは我々にとってもっとも難しいラリーのひとつだと思っていたので、本当に一生懸命準備をして臨みました。
それだけに、この結果は簡単には受け入れられません。
明日はポイントを獲得できる可能性がありますし、ここまでとても良い走りができているので、最後まで諦めずチャンスを掴みたいと思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

今日は自分自身のドライビングがあまり良くなく、困難な1日でした。
今朝は速さが十分ではなかったので、午後はプッシュして走ろうとしました。
しかし、SS11でタイヤの空気が抜けてしまい、タイヤを交換しなくてはなりませんでした。
右コーナーで道路の端に開いていた穴に落ちるミスをしてしまったのです。
明日の最終日は良いドライビングをできるように頑張ることで、最終ステージに向けて勢いがつくと思います。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

今日は、特に午後のステージでは走りを楽しむことができました。
今朝は出走順が1番手だったため、路面にタイヤのラバーが付着していない状態で走り、とても滑りやすく感じました。
きっと、理想的な出走順ではなかったと思います。
日中のサービスでセッティングを少し変更したところ、クルマはとても良くなりました。
上位の選手が激しい優勝争いをする中、良いリズムで走ることができ、ベストタイムを記録し速さを見せられたのは良いことです。
クルマの速さを優勝争いに繋げられなかった自分に依然腹立しさを感じますが、明日のパワーステージに照準を合わせ、自分の力を試したいと思います。

明日のステージ情報

競技3日目最終日となるデイ3は、コルシカ島西北部カルヴィの周辺で、2本のSSが行なわれます。
SS13は全長31.85kmと今大会2番目に長いステージで、その後リグループを挟み、最終ステージのSS14「カルヴィ」が行なわれます。
全長19.34kmのSS14は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
2本のSSの合計距離は51.19km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は194.20kmとなります。
注目のステージ:SS13 オー・ド・ジリア 全長31.85km

セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)

SS13は、他のステージとキャラクターが大きく異なり、途中で道幅が狭く非常にバンピ
ーなセクションを走行します。
そのため、私とクリスは「一部分はまるでアイルランドみたいなステージだね」と話していました。
ステージの最後には美しいヘアピンコーナーが続くダウンヒルセクションを走行し、フィニッシュを迎えます。
とても長いSSですが、途中にはコルシカ島のステージには珍しく200~300mの直線区間が多くあります。

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WRC:Rd.4 フランスラリーDay2結果(SS.12)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 2h56'50.0
2 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'04.5
3 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC RC1 -00'44.8
4 D.ソルド ESP Hyundai i20 WRC RC1 -00'49.9
5 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -01'32.1
6 O.タナク EST Toyota Yaris WRC RC1 -01'54.5
7 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC RC1 -01'59.3
8 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 -03'21.4
9 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC RC1 -03'55.9
10 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -08'35.4
11 F.アンドルフィ ITA Skoda Fabia R5 RC2 -09'45.4
12 N.グリャジン RUS Skoda Fabia R5 RC2 -10'07.0
13 O.ベイビー NOR Volkswagen Polo R5 RC2 -10'19.5
14 K.カジェタノビッチ POL Volkswagen Polo R5 RC2 -12'25.3
15 勝田 貴元 JPN Ford Fiesta R5 RC2 -13'00.1

    総合 39位まで確認

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2019/03/30

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第4戦 ラリー・フランス(ツール・ド・コルス) デイ1
タナックが安定した走りで総合2位につける
ラトバラとミークはトップ10圏外もポイント獲得を目指す

3月29日(金)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の競技初日デイ1が、コルシカ島南部ポルト・ヴェッキオの周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車) が総合13位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合16位につけました。

ラリーは28日(木)の夜、島南部のポルト・ヴェッキオで開幕。
セレモニアルスタートを終えたラリーカーは、そのままポルト・ヴェッキオのパルクフェルメで1晩を過ごし、29日(金)の朝ステージへと向かいました。

デイ1は、3本のステージを日中のサービスを受けることなく、午前と午後で各2回走行。
6本のSSの合計距離は121.82kmでした。

タナックは午前中2本目のSS2で首位に立ち、SS3でベストタイムを記録してリードを拡大。
2位に1.3秒差をつけて午前中の走行を終えました。
そして、午後も安定した走りを続け暫定首位でデイ1を走破しました。
しかし、SS6でダメージを負ったクルマでスロー走行をしていたミークに、後方からスタートしたエルフィン・エバンスが追いついてしまい、タイムをロスしたことが判明しました。
そのためチームは、タナックと首位争いをしていたエバンスに対して、タナックと同タイムが与えられるよう主催者に要請。
その結果、タナックは首位のエバンスと4.5秒差の総合2位で、デイ1を終えることになりました。

ラトバラとミークにとっては、非常に困難な1日になりました。
ラトバラは総合6位につけていましたが、SS5でタイヤ交換をしたため約3分を失い、総合13位で1日を終えました。

また、ミークはオープニングのSS1で左フロントタイヤとホイールにダメージを負い、約50秒を失いました。
しかし、直後のSS2ではベストタイムを記録。
その後の2本のSSでもタナックに迫るタイムを記録するなど、好調を維持していました。
しかし、SS5で走行ラインを乱して縁石に当たり、サスペンションにダメージを負ってしまい、その状態で最終のSS6も走らなくてはならず、トータルで3分近い遅れをとり総合16位でデイ1を終えました。
ただし、ラリーはまだ2日間残っており、ラトバラとミークには選手権ポイント獲得のチャンスが残されているため、最終日の最終ステージまで彼らの戦いは続きます。

トミ・マキネン(チーム代表)

オィットは1日を通してミスもなく、とても良い仕事をしてくれました。
実はある時点で左フロントのダンパーがダメージを受け、完全な状態ではなかったので、本当の全開走行はできなかったと思いますが、それでも全体を上手くまとめてくれました。明日もまた長い1日なので、優勝争いをできると確信しています。

ヤリ-マティとクリスは遅れをとったので、明日の朝に向けて気持ちをリセットする必要があります。
クリスは本当に速かったのですが、朝はアンラッキーでした。
また、午後のヤリ-マティに関しても同様です。
まだ先は長いので、彼らには運転を楽しんでもらいたいと思います。

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

満足できる1日になりました。
午前中は新しいステージに対するペースノートが完璧ではなく、良いリズムを掴めませんでした。
午後に関してはペースノートを改善したので状況は好転し、良いフィーリングで走れました。
限界までは攻めませんでしたが、クルマのパフォーマンスは非常に高く、走りを楽しむことができました。
今日、ライバルはとても速かったので、彼らとの戦いに勝つため、明日はもっとハードに攻めなくてはなりません。
鍵を握るのはロングステージだと思いますが、非常にトリッキーなのでそう簡単には行かないでしょう。
しかし、そこで必ずや大きな差を築けると信じています。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

連続する3本のステージのうち、午前も午後も2本目は私にとって困難なステージになりました。
午前中はペースノートの完成度が高くなかったため、かなり遅れをとりました。
そこで、昼食時間中にペースノートの改善に努めたところ、午後の再走ステージでは自信を持って走れるようになり、タイムも向上しました。
しかし、2本目のステージの2km地点ではコーナーのインカットにより多くの砂利が路面に広がっており、そこからタイヤの空気が徐々に抜け始めました。
運が悪かったとしかいえません。
そのまま走り続けようと試みたのですが、結果的にクルマを止めてタイヤを交換しました。
クルマのフィーリングはとても良く、運転を楽しむことができています。
このまま最後まで走り続け、ラリーが終わった時に自分がどの順位にいるのか、様子を見たいと思います。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

正直なところ、とても困難な1日でした。
最初のステージでは、「イン側をキープして走る」とペースノートに記していた長い高速左コーナーで、何かに当たってしまいました。
レッキの段階では、自分にはまったく見えなかった何かにです。
その後ペースは良く、失ったタイムを挽回しようと攻めました。

午後のステージでは、高速の左コーナーでインに大きく切り込んだ際、砂利で滑ってしまい外側の縁石にクルマが当たりサスペンションアームを破損してしまいました。
そして、その状態で最後のステージも走らなくてはなりませんでした。
エバンス選手の進路を邪魔する意図はまったくなかったので、彼に正当なタイムが与えられて本当に良かったと思います。
ヤリスWRCはとても運転しやすく、このラリーで勝つ力を備えていたので、今日の結果には納得できません。
明日以降も運転を楽しみ、最後までミスのない走りを続けたいと思います。

明日のステージ情報

競技2日目となるデイ2は、バスティア空港のサービスパークを中心に、島の北側で3本のステージを各2回走行します。
SS7/10は島の最北端カップ・コルス(コルス岬)を舞台とする、とても風光明媚なステージです。
また、SS9/12は今大会最長となる47.18kmのロングステージです。
6本のSSの合計距離は174.50km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は489.18kmとなります。
注目のステージ:SS9&SS12 カスタニッチャ 全長47.18km

セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)

今回のラリーでもっとも長いこのステージは、いくつかのパートは以前に走ったことがありますが、今回は進行方向が逆なので、本質的にはまったく新しいステージです。
コース幅は狭いところもあれば広いところもあり、あらゆる要素を含んでいます。
途中の5~6kmは、道の片側は舗装が新しいため良いコンディションですが、反対側は砂利が多くある古い舗装のままなので非常にトリッキーです。
特に、2回目に走る際は砂利が掻き出されて非常に滑りやすくなるでしょう。

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WRC:Rd.4 フランスラリーDay1結果(SS.6)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 1h09'39.8
2 O.タナク EST Toyota Yaris WRC RC1 -00'04.5
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'09.8
4 D.ソルド ESP Hyundai i20 WRC RC1 -00'28.1
5 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'30.9
6 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC RC1 -00'36.3
7 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC RC1 -00'46.3
8 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 -02'27.9
9 E.カミッリ FRA VW Polo GTI RC2 -02'46.4
10 Y.ボナート FRA Citroen C3 R5 RC2 -03'06.4
11 N.グリャジン RUS Skoda Fabia R5 RC2 -03'29.1
12 N.シアミン FRA Volkswagen Polo R5 RC2 -03'32.6
13 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -03'33.6
14 K.カジェタノビッチ POL Volkswagen Polo R5 RC2 -03'34.5
15 F.アンドルフィ ITA Skoda Fabia R5 RC2 -03'39.6
16 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC RC1 -03'45.1
21 勝田 貴元 JPN Ford Fiesta R5 RC2 -05'45.4

    総合 93位まで確認

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2019/03/11

トヨタ・チーム 第4日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第3戦 ラリー・メキシコ デイ4
タナックが総合2位でドライバー選手権首位を堅持
チームもマニュファクチャラー選手権1位の座を守る

3月10日(日)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの最終日となる競技4日目、デイ4がレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位でフィニッシュ。
ヤリスWRCは、これまで苦手としてきたラリー・メキシコで全車が完走し、初のポディウムフィニッシュを達成しました。

ラリー・メキシコのデイ4は、サービスパークを中心に3本、計60.17kmのSSが行なわれました。
最終日も天気は良く路面コンディションはドライでした。
デイ3で総合3位に浮上したタナックは、最初のSS19でベストタイムを記録し、総合2位にポジションアップ。続くSS20でもベストタイムを刻み、総合3位の選手に対するリードをさらに広げました。
最終のパワーステージはパンクにより攻め切れず、ボーナスポイントは得られませんでしたが、それでも総合2位でフィニッシュをしました。
総合2位に入ったことにより、タナックとヤルヴェオヤはドライバーおよびコ・ドライバー選手権首位の座を堅持。
再び選手権リーダーとして、次戦のツール・ド・コルス(フランス)に臨みます。
なお、ヤリスWRCはラリー・メキシコ3回目の挑戦で、初の表彰台フィニッシュを果たしました。

デイ3最初のステージで首位に立つも、その後パンクで総合5位に後退したミークは、前後の選手とのタイム差が大きく開いていたため、デイ4ではボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージに注力。
最初の2本のSSではタイヤを温存して走り、パワーステージに臨みました。
残念ながら僅か0.1秒差でベストタイムは逃しましたが、セカンドベストタイムによりボーナスの4ポイントを獲得。
また、マニュファクチャラーポイントにも貢献し、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守りました。

デイ2での電気系トラブルによるデイリタイアを経て、デイ3で再出走したラトバラは、デイ3で総合8位まで順位を回復。
デイ4では2本目のSSで総合7位にポジションを上げましたが、フロント部を石にヒットして破損。
最終SSを前に、ラトバラとコ・ドライバーのアンティラは、サンプガードの修理を行ないタイムをロスしましたが、それでも総合8位でフィニッシュしました。

トミ・マキネン(チーム代表)

ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーでしたが、過去2年間と比べると我々のクルマは大きく進化しました。
冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できました。

オィットは初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験しましたが、冷静に対応し、素晴らしい走りをしました。
彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思います。

クリスとヤリ-マティはアンラッキーな面もありましたが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれました。

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

良い週末でした。 このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントでした。
しかしわれわれは上手くやったと思いますし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れてうれしく思います。
われわれの強さを示すことができたのではないでしょうか。

パワーステージではパンクをしてしまったので、何もできませんでしたが、最初の2本のステージは上手く走れ、2位に順位を上げることができました。
開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまで良いシーズン序盤戦を過ごしていますので、引き続きこの良い流れを保ちたいと思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

4ポイントを獲得するために、これほど頑張って戦ったのは初めてです。
デイ4の2本目のステージ終盤に、路面の根石にクルマが当たってしまい、サンプガードにダメージを負いました。
もしかしたら走り続けられないかもしれないとも思いましたが、どうしても諦められませんでした。
何とかサンプガードを応急処置できましたが、パワーステージでは攻められませんでしたし、タイムコントロールに遅着した結果ペナルティを受け、4秒差で総合7位の座を失いました。
しかし、フィニッシュすることができて良かったと思います。
この週末は本当にいろいろなことが起きたので、次のラリーは平穏無事であることを願っています。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

総合5位はほぼ確実という状況でデイ4をスタートしたので、その順位を守りつつ、パワーステージを全開で攻めることにしました。
最初の2本のステージではタイヤを守って走りましたが、それは正しい戦略だったと思います。
そしてパワーステージでは、総合5位でフィニッシュすることを最優先しながらも、思い切りアタックしました。
デイ3ではラリーをリードしながらもパンクで遅れるなどタフなラリーになりましたが、14ポイントを獲得できたのでポジティブな結果だといえるでしょう。
チームにとって、そしてマニュファクチャラー選手権にとって、本当に価値のあるラリーになったと思います。

次回のイベント情報

WRC次戦は、3月28日(木)から31日(日)にかけて、フランスのコルシカ島で開催される第4戦ツール・ド・コルスです。
シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスは、島の東部バスティアのサービスパークを中心に、島の広い範囲でSSが行われます。
険しい山岳地帯を舞台とするステージは全体的に非常にツイスティで、岩壁や崖が道のすぐ近くに迫り、路面コンディションも刻々と変わるため、ミスのない精度の高いドライビングが求められます。

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WRC2:2019年シリーズ・ポイント表(Rd.3/14)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta R5 40
2 L.ピエニアゼク POL Ford Fiesta R5 37
3 K.ロバンペラ FIN Skoda Fabia R5 36
4 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 25

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:2019年シリーズ・ポイント表(Rd.3/14)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 O.タナク EST Toyota Yaris WRC 65
2 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC 61
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 55
4 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC 35
5 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC 28
6 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC 20
7 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC 18
8 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC 14
9 A.ミケルセン NOR Hyundai i20 WRC 12
10 B.グェッラ MEX Ford Fiesta R5 8
11 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta R5 6
12 R.ブジャリル MEX Skoda Fabia R5 6
13 D.ソルド ESP Hyundai i20 WRC 4
14 P.ティデマンド SWE Ford Fiesta WRC 4
15 Y.ボナート FRA Citroen C3 R5 4
16 S.サラザン FRA Hyundai i20 R5 2
17 O.ベイビー NOR Volkswagen Polo R5 2
18 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC 1
19 A.フォアマウル FRA Ford Fiesta R5 1
20 J.トゥヒノ FIN Ford Fiesta WRC 1
21 R.ブジャリル MEX Skoda Fabia R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 86
2 シトロエン・トタル・WRT 78
3 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 77
4 M-スポーツ・フォード・WRT 45

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay4結果(最終:SS.21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC RC1 3h37'08.0
2 O.タナク EST Toyota Yaris WRC RC1 -00'30.2
3 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'49.9
4 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -01'27.0
5 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC RC1 -06'06.2
6 B.グェッラ MEX Ford Fiesta R5 RC2 -15'35.5
7 M.ウィルキンソン BOL Ford Fiesta R5 RC2 -18'51.5
8 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -18'55.9
9 D.ソルド ESP Hyundai i20 WRC RC1 -22'44.1
10 R.ブジャリル MEX Skoda Fabia R5 RC2 -26'21.7
11 A.ミケルセン NOR Hyundai i20 WRC RC1 -36'35.1
12 L.ピエニアゼク POL Ford Fiesta R5 RC2 -45'23.1
13 A.ヘラー MEX Ford Fiesta R5 RC2 -52'42.2
14 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC RC1 -1h03'40.5

    総合 16位まで確認

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2019/03/10

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第3戦 ラリー・メキシコ デイ3
タナックが総合3位にポジションアップ
ヤリスWRCは5本のベストタイムを刻む

3月9日(土)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技3日目デイ3がレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に浮上。
クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけました。

ラリー・メキシコのデイ3は、サービスパークを中心に9本、計138.37kmのSSが行なわれました。
天気は前日に続き晴れ。気温は30度前後に達し、グラベル(未舗装路)路面は全体的にドライコンディションとなりました。

デイ2で総合4位に順位を上げたタナックは、1番手スタートだったデイ2よりもやや後方の4番手でSSをスタート。
SS11ではミークのパンクによる後退もあり、総合3位に順位を上げました。
午後のステージでタナックは2本のベストタイムを記録し、午後のステージが始まった時点で22.4秒あった総合2位の選手との差を、2.2秒に縮めて長い1日を終えました。

ミークは、デイ3最初のSS10でベストタイムを記録し、首位に立ちました。
しかし、続くSS11でパンクにより約1分半を失い総合5位に順位を落としました。
さらに、SS12では、パンクの際に負ったサスペンションのダメージによりスロー走行を余儀なくされました。
それでも依然、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権と、マニュファクチャラー選手権で多くのポイントを獲得可能なポジションにつけています。

金曜日のデイリタイアから、ラリー2規定に基づき再出走を果たしたラトバラは、午前中に2本のベストタイムを記録し、総合12位から総合8位に順位を回復。
総合7位も狙えるタイム差で、デイ3を終えました。
なお、ヤリスWRCはデイ2の6本のグラベルステージで、3人のドライバーが計5本のベストタイムを記録するなど、タフな路面で高いパフォーマンスとスピードを発揮しました。

トミ・マキネン(チーム代表)

オィットは今日本当に良い仕事をしました。
彼自身とクルマのパフォーマンスをきちんと発揮し、2位争いを続けました。
明日の最終日でもまた、ベストを尽くしてくれると確信しています。
明日はまだSSが60kmも残っており、このような厳しいコンディションではいかなることも起り得ます。
今日、クルマは3台とも速く信頼性も確保できていました。
クリスは最初のSSでトップに立ちましたが、次のSSは路面がかなりラフで多くの石が転がっており、運悪くパンクをしてしまいました。
それでもまだ、ポイントを獲得できる順位につけています。
ヤリ-マティは、良い出走順を活かしてベストタイムを何本か刻みました、昨日のような出来事があっただけに、とても重要なことだと思います

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

良い1日になりました。
午前中のステージでは、依然かなり多くのルーズグラベルが残っていましたが、クリーンな走りで上手くまとめられました。
午後は戦えるチャンスがあり、タイムを少し取り戻すことができました。
路面コンディションは絶え間なく変わり、タイヤがどれくらいグリップするのか予測不可能だったので、なかなか簡単には行きませんでした。
明日は、きっと興味深い展開になるでしょう。
いくつか明るい材料があるので、とても楽しみです。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

全体的には満足できる1日でした。

昨日と比べると、パフォーマンスもかなり良かったと思います。
クルマに少し変更を加えたのですが、それが奏功し、特に低速コーナーで効果がありました。
今日のわれわれの合計ステージタイムは首位の選手に近かったので、満足するべきでしょう。
総合8位まで順位を回復しましたが、明日も今日と同じようなスピードで走れたならば、総合7位も十分可能だと思います。
また、選手権にとって重要となる、パワーステージでのポイント獲得も狙っていきます。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

今朝の最初のステージでは素晴らしいスピードがあり、首位に立つなど存分に楽しめま
した。
残念ながら次のステージではパンクをしてしまいましたが、タイヤを交換せずそのまま走り続けることにしました。
タイムを考えると正しい判断だったと思いますが、結果的にリヤサスペンションにダメージを負い、その次のステージで大きな影響が出てしまいました。
総合5位に落ちて戦うことができない状況に失望していますが、チームのために順位を守って結果を残し、ポイントを獲得するのは重要な任務であると理解しています。

明日のステージ情報

競技4日目、ラリー最終日となる10日(日)のデイ4は、サービスパークの東側エリアで3本のグラベルステージが行なわれます。
SS19「アルファロ」、SS20「メサ・クアタ」は、いずれもデイ3までに走行した他のステージと多くの部分が重なっています。
また、SS7の再走ステージであるSS21「ラス・ミナス」は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
3本のSSの合計距離は60.17km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は181.98kmとなります。

注目のステージ:SS21 ラス・ミナス パワーステージ 全長10.72km
ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)

パワーステージの序盤は、テクニカルでスローな道が続きます。
しかし、スタート地点が現在よりも手前で、全長が長かった時代はさらに低速なコースでした。
テクニカルなセクションが終了すると、幅が広い大きな道に出ます。
そして最後は、村へと続く石畳の道を走りステージはフィニッシュを迎えます。

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay3結果(SS.18)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC RC1 2h57'21.4
2 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'27.0
3 O.タナク EST Toyota Yaris WRC RC1 -00'29.2
4 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -01'15.7
5 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC RC1 -04'37.1
6 B.グェッラ MEX Ford Fiesta R5 RC2 -12'06.0
7 M.ウィルキンソン BOL Ford Fiesta R5 RC2 -15'39.8
8 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -16'32.4
9 R.ブジャリル MEX Skoda Fabia R5 RC2 -21'59.6
10 D.ソルド ESP Hyundai i20 WRC RC1 -21'59.7
11 A.ミケルセン NOR Hyundai i20 WRC RC1 -36'02.6
12 L.ピエニアゼク POL Ford Fiesta R5 RC2 -42'03.0
13 A.ヘラー MEX Ford Fiesta R5 RC2 -49'11.5
14 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC RC1 -1h'02'56.7
15 P.ヘラー CHL Ford Fiesta R5 RC2 -1h14'14.1

    総合 15位まで確認

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2019/03/09

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

WRC 第3戦 ラリー・メキシコ デイ2
ミークが総合3位にポジションアップ
タナックは不利な出走順を乗り越え総合4位につける

3月8日(金)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技2日目デイ2がレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合3位に、オィット・タナック/マル
ティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合4位につけました。
なお、SS7終了時点で総合4位につけていた、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、電気系のトラブルによりデイリタイアとなりました。

ラリー・メキシコのデイ2は、サービスパークを中心に8本、計114.19kmのSSが行なわれました。
今回がヤリスWRCでの初グラベル(未舗装路)ラリー出場となるミークは、速さと安定性を両立させた巧みな走りでメキシコの大地を駆け抜けました。
2年連続でオーバーヒートに見舞われたヤリスWRCも、冷却系の改善が奏功し1日を通して高いパフォーマンスを発揮。
ミークは総合2位と6.3秒差の、総合3位でデイ2を走りきりました。

ドライバーズ選手権首位のタナックは、本格的なグラベルステージの始まりとなったデイ2で、1番手スタートを担いました。
メキシコのグラベルステージは、路面がルーズグラベル(滑りやすい砂利)で覆われています。
1番手スタートのタナックはその滑りやすい砂利を掻きながら走らなくてはならず、大幅にタイムをロスしました。
しかし忍耐強くステージを重ね、ライバルがトラブルやアクシデントで戦列を去る中、午後のステージではじわじわと順位を上げて行きました。
そして、終盤のSS7とSS9ではベストタイムを記録。
総合4位に順位を上げて困難な1日を締めくくりました。
総合4位となったことで明日は出走順が後方となるため、デイ3ではさらなるポジションアップが期待されます。

ラトバラは、SS3番手タイムを3回記録し、SS7終了時点で総合4位につけるなど順調でした。
しかしSS8を前に電気系のトラブルが発生し、残念ながらデイリタイアとなりました。
チームはクルマをサービスに運んでトラブルを修理した後、ラリー2規定に基づき明日のデイ3に再出走する予定です。

トミ・マキネン(チーム代表)

ヤリ-マティのクルマに問題が起きたこと以外は、良い1日でした。
何が起こったのかを正確に探る必要がありますが、最終的には電力不足によるデイリタイアです。
クリスにとっては良い1日で、このようなコンディションでクルマに対する理解をさらに深めたことで、明日は今日よりも簡単に走れるのではないかと思います。
オィットは出走順が1番手だったので、非常に難しい条件で走らなくてはなりませんでした。
しかし彼は上手く対処し、明日に向けて良い順位で1日を走り終えました。
まだ先は長いですが、良い結果でラリーを戦い終える自信はあります。

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

良い1日でした。
あれ以上は無理と思えるくらい、全力を尽くして走りました。
1日を通してクルマのフィーリングは良かったので、気持ちよく走れましたし、激しく攻める自信もありました。
午後のステージは限界まで攻めたので、何度かヒヤッとする瞬間もありました。
1日の終わりのスーパーSSでは総合順位が上がりましたが、もしその前のSSでさらに上げられていれば、明日はもっと良い出走順で走れたので少し残念です。
とはいえ、少なくともライバルとの走行条件の差は今日よりも少なくなるでしょう。
総合2位の選手とのタイム差はそれほど大きくないので、順位を上げるチャンスは十分にあると思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

今朝の最初のステージは少し慎重に走り過ぎましたが、その後リズムをつかみ、クルマも本当に好調でした。
午後のステージでは走りがさらに良くなり、順位も総合4位に上がりました。しかし、残念ながらオルタネータに問題が起こり発電しなくなってしまいました。
残る2本のSSを何とか走ろうとリエゾン(移動区間)で修復を試みたのですが、叶いませんでした。
もちろん強いフラストレーションを感じますが、モータースポーツの世界では起り得ることです。
視線を先に向けて、残る2日間を戦い抜かなければなりません。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

このクルマで初めて走ったグラベルラリーのデイ2で、総合3位につけられて本当にうれしく思います。
首位を競うためには少し速さが足りませんでしたが、問題は何も起こらず、クルマは技術的に完璧でした。
クルマの中に多くの砂と土煙が入り視界が悪化したシーンもありましたが、クルマのパフォーマンスは高かったと思います。
明日は難しいステージが多くあり、今日と同じようにハードな道を走行する長い1 日です。
総合2位の選手とのタイム差はそれほど大きくなく、出走順も今日より良くなるので、どのような1日になるのか、とても楽しみです。

明日のステージ情報

競技3日目となる9日(土)のデイ3は、サービスパークの北側エリアと東側エリアで3本のグラベルステージを各2回走行します。
その後、レオンのレーシングサーキットでスーパーSSを2回連続で走り、1日の最後にはサービスパークのすぐ近くで市街地SSに臨みます。
SSの数は全部で9本、計138.37km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は348.49kmとなります。

注目のステージ:SS12&SS15 エル・ブリンコ 全長8.13km
ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)
今年のエル・ブリンコのステージは、終盤のセクションが完全に新しくなり、このラリーのために新たに作られた道を走行します。
きっと路面は軟らかく掘れやすいでしょうし、深い轍(わだち)が刻まれるのではないかと見ています。
山岳ステージ郡の締めくくりとして、かなり難しいエンディングになりそうです。
また、ステージの最後、フライングフィニッシュの直前には大きなジャンプが設けられ、迫力あるステージフィニッシュになるでしょう。

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WRC:Rd.3 メキシコラリーDay2結果(SS.9)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC RC1 1h18'33.8
2 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'14.8
3 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'21.1
4 O.タナク EST Toyota Yaris WRC RC1 -00'37.1
5 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC RC1 -00'39.1
6 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -01'00.7
7 M.ウィルキンソン BOL Ford Fiesta R5 RC2 -05'16.1
8 B.グェッラ MEX Ford Fiesta R5 RC2 -05'25.9
9 A.ヘラー MEX Ford Fiesta R5 RC2 -06'31.5
10 R.ブジャリル MEX Skoda Fabia R5 RC2 -09'07.2
11 R.コルデロ MEX Citroen DS3 R5 RC2 -13'24.2
12 D.ヨシウス LTU Ford Fiesta R5 NAT -17'55.7
13 O.バルサ MEX Mitsubishi Lancer Ev. NAT -19'08.6
14 J.ベイリー CAN Ford Fiesta R5 NAT -20'13.2
15 J.オルトゥノ MEX Mitsubishi Lancer Ev. NAT -23'10.8
16 P.ヘラー CHL Ford Fiesta R5 RC2 -44'58.6

    総合 16位まで確認

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トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第3戦 ラリー・メキシコ デイ1
シェイクダウンでミークがベストタイムを記録
オープニングのSS1はキャンセルとなる

3月7日(木)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコが開幕。
メキシコのグアナファト市街地でSS1が行なわれましたが、13名のドライバーが走行した時点でSSはキャンセルになりました。
そのため、ラリーの主催者は走行を行なえなかった選手に対してノーショナルタイムを与えました。

ラリー・メキシコは7日の午前中に、サービスパークが置かれるレオンから20km程度離れたグラベル(未舗装路)のコースで、午前10時からシェイクダウンが行なわれました。

規則により欧州圏外のイベントでは現地での事前テストが行なえないため、実際のSSに近い路面を走行するシェイクダウンは、各選手にとってクルマの最終確認を行なう貴重な機会になりました。
そしてシェイクダウンでは、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が全体のベストタイムを、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が6番手タイムを記録しました。
一方、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)は最初の走行でクルマのセンサーに問題が発生しストップ。
チームはクルマをサービスに運び、すぐに問題を解決しました。
その後タナックは無事シェイクダウンを走り、クルマの最終確認およびセッティング作業を終えました。

夜8時からは、古都グアナファトの市街地で全長1.14kmのSS1がスタート。
銀鉱採掘のための地下トンネルや、ラウンドアバウトをコースに組み入れたユニークな構成のSSは、路面の一部が石畳のターマック(舗装路)で、最後に大きなジャンプも設けられました。
しかし、13台のラリーカーが走行した時点でジャンプ台が破損したため、SSはキャンセルになってしまいました。
その時点でミークは3番手、ラトバラは7番手のタイムを記録していましたが、タナックを含むスタートできなかった選手権上位の3選手に対して、ミークと同じトップと0.6秒差のタイムが与えられた結果、ラトバラは総合10位に順位を下げました。

トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)

シェイクダウンではオィットのクルマに、センサーのひとつが信号を伝達できない問題
が起こり、エンジンが止まってしまいました。
われわれはクルマをサービスに戻し、すべてを慎重にチェックした後センサーの問題を解決しました。
その後オィットはシェイクダウンに復帰し、何も問題がないことを確認しました。

メキシコは標高が高く他のラリーとコンディションが大きく異なるため、ラリー本番に向けて学びの機会を失ったのは残念です。
しかし、もっとも重要なのは、今晩最初のステージを走るための準備ができていたことです。
他の2台については信頼性に関する問題は起こらず、すべてがうまく行き、ヤリ-マティもクリスもクルマのセットアップに満足していました。
また、オィットも走りに関しては満足していたので、明日に向けてすべてが順調だと思います。

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

朝のシェイクダウンは、最初からとても良いフィーリングで走れたのですが、ステージ
のフィニッシュ近くでクルマが止まってしまいました。
そのためかなり時間をロスしましたが、それほど深刻な問題ではなかったので、その後サービスでクルマを直して再び走行し、すべてが上手く働いていることを確認しました。
これからのステージがとても楽しみですし、今週末もまた、良いリザルトを狙っています。
グラベルステージを上手く走るためのリズムを取り戻す必要がありますが、クルマのフィーリングは良く、自信もあります。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

昨年の最終戦ラリー・オーストラリア以降、グラベル路面では1回しかテストをしていなかったので、朝のシェイクダウンは走りの感覚を思い出すための良い機会でした。
自信を取り戻し、クルマのフィーリングも良かったので満足できる内容となり、明日から
の本格的なステージに向けて準備が整いました。

グアナファトのスタートは、WRC全戦の中で最高のスタートだと思います。ンネル内の走行は非常にエキサイティングでした。
石畳の路面は、普通のアスファルトに比べてグリップ力が高くないため、あまり攻め過ぎず、スムーズでクリーンな走りを心がけました。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

シェイクダウンでの最初の走行は、最高の目覚ましになりました。
他の標高が低い場所でのラリーと比べると、全ての動作が緩慢に感じられますが、それがラリー・メキシコの特徴です。
標高が高い場所にいることを実感します。
とはいえ問題は何もありません。
1回目の走行時は路面がかなり滑りやすく感じましたが、ひとたび走行ラインが刻まれると走りのリズムは非常に良くなり、タイムも上がりました。
過去数年間、このラリーではいつも楽しむことができていました。
今回は違うクルマでの出場となりましたが、ヤリスWRCはきっとうまく対応できると確信していますので、とても楽しみです。
今晩のグアナファトのステージは毎年非常に素晴らしい雰囲気で、僅か1kmと距離は短く
とも、楽しんで走ることができました。

明日のステージ情報

本格的なグラベルステージが始まるデイ2は、午前中にエル・ショコラテとオルテガのステージを走行し、その後レオンのサービスパークのすぐ近くで1本の市街地SSを行ないます。
午後はエル・ショコラテとオルテガのステージを再走し、ラス・ミナスのステージを走行。
ちなみに、ラス・ミナスは競技最終日のデイ4で、パワーステージとしてもう1度走行します。
1日の最後には、レオンのレーシングサーキットでスーパーSSを2回連続で行ないます。
SSの数は全部で8本、計114.19km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は359.45kmとなります。
注目のステージ:SS2&SS5 エル・ショコラテ 全長31.57km

ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)

私はエル・ショコラテのSSが好きです。
非常に低速でテクニカルなのですが、最初の本格的なグラベルステージですし、本当の意味でラリーの始まりにふさわしいステージだと思います。
レッキを行なう前、路面は良い状態でしたが、ラリー期間中は出走順によって路面コンディションが大きく変わるので、それがタイムに影響するでしょう。
なお、多くのステージが日曜日のSS20メサ・クアタと重なっているので、SS20を走る時にどのような路面コンディションになっているのか、とても興味深いです。

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2019/03/08

WRC:Rd.3 メキシコラリーDay1結果(SS.1)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.ラッピ FIN Citroen C3 WRC RC1 0h01'00.6
2 A.ミケルセン NOR Hyundai i20 WRC RC1 -00'00.1
3 K.ミーケ GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'00.6
3 E.エヴァンス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'00.6
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'00.6
3 O.タナク EST Toyota Yaris WRC RC1 -00'01.6
3 S.オジエール FRA Citroen C3 WRC RC1 -00'00.6
8 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'01.5
8 D.ソルド ESP Hyundai i20 WRC RC1 -00'01.5
10 J-M.ラトバラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'01.7
11 P.ヘラー CHL Ford Fiesta R5 RC2 -00'05.3
12 L.ピエニアゼク POL Ford Fiesta R5 RC2 -00'05.4
13 M.ウィルキンソン BOL Ford Fiesta R5 RC2 -00'05.5
14 B.グェッラ MEX Ford Fiesta R5 RC2 -00'09.4
14 A.ヘラー MEX Ford Fiesta R5 RC2 -00'06.4

    総合 22位まで確認

【追記】 施設損傷のためその後SS1はキャンセルになりました

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