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2019/06/16

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota WRC Team (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

WRC 第8戦 ラリー・イタリア サルディニア デイ3
タナックが全SSでベストタイムを刻み首位に立つ
ミークは健闘するも総合8位に後退

6月15日(土)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・イタリア サルディニアの競技3日目デイ3が、サルディニア島西北部のアルゲーロを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に順位を上げました。

クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合6位につけていましたが、最終ステージで総合8位に後退。
デイ2の最終ステージでデイリタイアしたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、ラリー2規定に基づき再出走を果たし、総合22位につけています。

サルディニアのデイ3は、サービスパークの東側エリアで3本のステージを各2回走行。
その合計距離は142.42kmと、今大会最長の1日でした。
好天に恵まれたことで朝から気温が上がり、路面は前日に続きドライ。
非常に滑りやすい路面コンディションでの戦いとなりました。

デイ2で首位と11.2秒差の総合3位につけたタナックは、デイ2よりも後方の9番手スタートとなり、早い出走順から開放され本来のスピードを取り戻しました。
また、午前中のステージでは上位2選手がハードタイヤ5本を選んだのに対し、タナックはハード2本とミディアム3本を選択。
その戦略は当たり、タナックは午前中の3本のSS全てでベストタイムを記録。
SS10で総合2位に、SS12で首位に立ちました。

午後の再走ステージは路面が荒れ、気温もさらに高くなったことで、WRカーをドライブする全選手がハードタイヤ5本を選びましたが、タナックは午後も全ステージを制覇。
デイ3の全てのSSでベストタイムを記録し、総合2位のライバルに対し25.9秒の差を築いてデイ3を締めくくりました。

デイ3開始時点で総合6位につけていたミークは、午後のステージに入るとペースを上げ、総合4位および5位のライバルとの差を縮めました。
しかし、デイ3最終のSS15でタイヤの空気が抜け、タイヤ交換により約2分をロス。
総合8位に後退してしまいました。

また、デイ2の最終SSでステアリング系のトラブルによりコースアウトしデイリタイアとなったラトバラは、メカニックによって修理されたクルマで再出走。
デイ2終了時点では総合49位まで順位を落としていましたが、デイ3では不利な前方のスタート順ながら安定した走りを続け、総合22まで挽回しました。

なお、トミ・マキネン・レーシングからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、クルマの開発を目的に堅実な走りを続け、総合9位につけていましたが、最終サービスを前にデイリタイアとなりました。
ただし、ラリー2規定に基づき明日のデイ4での再出走を予定しています。

トミ・マキネン(チーム代表)

オィットの今日の走りは本当に素晴らしいものでした。
全てのステージを制し十分なリードを築くなど、非常に印象的な戦いをしました。
このような困難な状況でライバルもとても速く安定していましたが、オィットは大きな自信を持ち、リラックスしてクルマの性能を引き出していると思います。
明日は最後まで問題なく走り切るだけですが、必ず彼はやってくれるでしょう。

クリスは、今日の難しいステージで自信を深め、スピードも上がっていただけに、最後のステージであのような事が起きてしまいとても残念です。

ヤリ-マティは今日再出走できた事が何よりも重要で、出走順がトップだったことを考えれば、タイムは良かったと思います。

オィット・タナック (ヤリスWRC 8号車)

力強く戦えたと思いますが、本当に大変な1日でした。
トップに立ち、リードを築くためハードに攻めなくてはなりませんでした。
午前中のタイヤ選択は成功し、それもあって有利に戦いを進められました。
クルマの調子は良く、自信を持って攻めることができました。
午後は路面が荒れ、クルマの中も非常に暑くなりました。
タイヤのコンディションを気にしながらプッシュするのは難しく、簡単にパンクをしてしまうような路面でしたが、良いリズムを掴みクリーンな走りができたと思います。
有利な順位につけているとは思いますが、明日は4本の難しいステージが残っているので、最後まで全力で戦い続けなければなりません。

ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)

今日の目標は運転を楽しむことでしたが、出走順が1番だったのでそう簡単ではありませんでした。
今朝は、出走順を考えるとタイムは良く、満足な走りができました。
午後は、何か新しいことを試そうと足まわりのセッティングを硬めにしたのですが、自分のドライビングスタイルに合わず、午前中と同じようなグリップを感じられずタイムも良くありませんでした。
十分な自信を感じられない時は、ミスをしないように冷静さを保つべきだと理解しています。
明日は、今朝のセットアップに戻した上でファインチューニングを施してステージに臨み、パワーステージでのポイント獲得を狙います。

クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)

今朝は、そこそこ良いリズムで走れていたのですが、自分が最後にこのエリアのステージを走ってから4年経っていたので、所々思い切り攻められませんでした。
それでも、自分の前の有利な出走順のふたりとの差を、何とかキープすることができました。
午後は走りのリズムが良くなり、最初の2本のステージは本当に上手く走れました。
しかし、最後のステージの高速セクションで、道の真ん中あたりで何かに当たって衝撃を受け、ホイールのリムが曲がり空気が抜けてしまいました。
このラリーは自分にとってもっとも難しいラリーになるだろうと覚悟していましたが、本当ならば明日は総合4位争いに加わっていたはずなので、とても残念に思います。
こうなった以上は、明日はポイント獲得を目標に戦います。

明日のステージ情報

競技最終日となる6月16日(日)のデイ4は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行します。
そのうち、SS17の再走ステージとなるSS19「サッサリ-アルジェンティエラ 2」は、トップ5タイムを記録したドライバーおよびコ・ドライバーに対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
4本のSSの合計距離は41.90km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は172.2
9kmとなります。
注目のステージ:SS17/19 サッサリ-アルジェンティエラ 全長6.89km

マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)

明日のパワーステージは全長6.89kmと、スーパーSSを除くと最も走行距離が短いステージですが、非常にトリッキーなステージなので十分な注意が必要です。
大部分が下り坂で、道幅がとても狭くテクニカルですが、最後の海岸沿いの道はかなりハイスピードです。

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