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2019/08/26

勝田貴元、ドイツラリー・リポート

勝田 貴元/Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム
勝田貴元、ヤリスWRCでのWRC初挑戦を総合10位で終える

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、8月22日(木)から25日(日)にかけてドイツ西南部のボスタルジーを中心に開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイチェランドに、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦しました。
勝田にとっては初めて出場するラリーでしたが、堅実な走りで全てのステージを走破。
総合10位でフィニッシュし、WRCドライバーズポイントを獲得しました。

勝田にとって、今回はWRCトップカテゴリーへの初挑戦だっただけでなく、ヤリスWRCでターマック(舗装路)ラリーに出場するのも、ラリー・ドイチェランドに出場するのも初めてでした。

ドイチェランドのステージは非常に特殊で、様々な特徴を持った舗装路で構成されたステージは、経験豊かなベテラン選手にとっても難しくトリッキーです。
モーゼル河畔のブドウ畑内の農道は基本的に道幅が狭くツイスティですが、所によっては相当スピードが乗り、僅かなミスも許されません。
また、バウムホールダー軍事演習場内のステージは路面コンディションが頻繁に変わりタイヤのグリップレベルが一定ではありません。
コンクリートを固めた道も多く、それが崩れてできた尖った石が大量に転がるドイチェランド屈指の難コースです。
そのため、初出場の勝田にとっては大きなチャレンジとなりました。

今回、勝田は全てのステージを走り切り、ヤリスWRCとドイツのステージについて学ぶことを目標に置きラリーをスタート。
他の選手のタイムを気にすることなく、リスクを排して経験を積むことだけに集中しました。
罠のような難しいセクションも注意深い走りで切り抜け、大きなミスをすることなく全てのステージを走破。
その結果、4日間の競技期間で経験値とスピードを向上し、自信を深めました。

土曜日は最初のSS8で総合9位に順位を上げましたが、終盤SS14「アリーナ・パンツァープラッテ2」でパンクによりタイムを大きく失い総合10位に後退しました。
しかし、その後は状況を上手くコントロールし、最終的には総合10位でフィニッシュ。
目標である完走を果たしただけでなく、初のWRCドライバーズポイントも獲得しました。

勝田貴元

自分にとっては全てが新しい経験で、本当に難しい週末でした。
そのため序盤はかなりナーバスになり、簡単ではありませんでした。
しかし、今回の唯一の目標だった完走を果たすことができました。
チームの戦略に従いハードに攻めることはしませんでしたが、それでも難しいコンディションの道でWRカーがどのような挙動を示し、ドイツのステージがどのようであるかを学ぶことができました。
路面コンディションは頻繁に変わり、タイヤがどれくらいグリップするのか判断するのは非常に難しかったですが、それでもこの週末に多くを学び、自信を深めることができました。

自分のドライビングとペースノートの進化には満足しています。
サポートしてくれたチームと、グラベルクルーとして本当に素晴らしい仕事で助けてくれた、ヤルッコ・ニカラとミッコ・マルックラに心から感謝します。

ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター)

タカとダンの結果にはとても満足しています。
このラリーは非常に特殊で、初めての出場がWRカーとなったタカにとっては大きなチャレンジでした。
タカとダンはわれわれの計画に従いとにかく堅実に走り続けましたが、それでもスピードは徐々に上がり、金曜日と比べると1kmあたり1秒以上のスピードアップを、リスクレベルを上げることなく達成しました。
もっと速くヤリスWRCを走らせる能力をタカが持っていることはわかっていますが、今はまだそのタイミングではありません。
この新たなる経験を糧に、さらなる改善に努めなくてはなりません。

トミ・マキネン(プログラム監修)

この週末、タカのドライビングはとても賢明で、本当によくやったと思います。
時々遅れが大きくなる時もありましたが、より経験豊富なドライバーに対し、1kmあたり1秒以下の遅れに留まることもありました。
最難関のターマックラリーであるドイチェランド初出場で、しかもWRカーでターマックのステージを走るのも初めてだったことを考えれば、上出来です。
タカは他のドライバーのことを気にせず、ただ自分のラリーに集中していました。
ほんの少しミスをしましたが、それはごく普通のことです。
今回は、これまで出場した他のラリー以上に多くを学んだと思いますので、WRカーによる次なるチャレンジ、ラリー・スペインではきっとその経験が活かされるはずです。

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