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2020年9月

2020/09/21

WRC2:2020年シリーズ・ポイント表(Rd.5/7)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 80
2 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 75
3 A.フォアマウル FRA Ford Fiesta R5 66
4 N.グリャジン RUS Hyundai i20 R5 51
5 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 33
6 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 27
7 R.イェイテス GBR Ford Fiesta R5 22

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:2020年シリーズ・ポイント表(Rd.5/7)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC 97
2 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC 79
3 O.タナク EST Hyundai i20 WRC 70
4 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC 70
5 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 65
6 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC 38
7 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 34
8 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< 25
9 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC 24
10 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC 16
11 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 12
12 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC 8
13 N.グリャジン RUS Hyundai 120 R5 6
14 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 6
15 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 5
16 E.カミッリ FRA Citroen C3 R5 2
17 O.ソルベルグ SWE VW Polo GT R5 2
18 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 2
19 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 2
20 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 1
21 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 174
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 165
3 M-スポーツ・フォード・WRT 101

    同ポイントの順位はFIAによる

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年9月21日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦 ラリー・トルコ デイ3
サバイバルラリーを走破したエバンスが
今季2勝目をあげ、ドライバー選手権首位に立つ

9月20日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・トルコの最終日デイ3が、トルコ南西部マルマリスのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が優勝。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合4位に入りました。

なお、朝最初のステージで総合2位につけていたセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(17号車)は、クルマにトラブルが発生しリタイアとなりました。

ラリー・トルコの最終日は、サービスパークを中心に4本のSSが行なわれ、その合計距離は88.86kmでした。
サービスパークの北東に展開する全長38.15kmのSS9/11「チェティベリ」は、今大会最長であるだけでなく、非常に路面が荒れているため、最難関のステージになるだろうと考えられていました。
実際、オジエとロバンペラを含む多くの上位選手が荒れた路面でタイヤを痛め、交換作業を行ない大幅にタイムを失いました。
しかし、エバンスはトラブルフリーで1本目のSS9を走り切り、ベストタイムを記し総合4位から首位に浮上。
総合2位のオジエに46.9秒という大きな差を築きました。
その後、エバンスはリードを最終ステージまでしっかりと守り、キャリア3勝目を獲得。第2戦ラリー・スウェーデン以来となる今季2勝目をあげたことによって、ドライバー選手権首位に復帰しました。

デイ3最初のSS9でタイヤを痛めたオジエは、素早い交換作業によりタイムロスを最小限に留め、エバンスに次ぐ総合2位につけました。
しかし、その再走ステージであるSS11で、エンジンにトラブルが発生しストップ。
残念ながらリタイアとなりました。
その結果、ドライバー選手権では首位の座をエバンスに明け渡し、18ポイント差の2位に順位を下げました。
また、ロバンペラはSS9でタイヤ交換を行ないタイムを失いましたが、それでも総合4位でフィニッシュ。
エバンスとロバンペラが獲得したポイントによって、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守りました。

トミ・マキネン(チーム代表)

このような難しいラリーを戦い抜いて優勝することができ、信じられない気持ちです。
エルフィンはノーミスで素晴らしい走りを見せてくれましたし、今日のステージも何の問題もなく走り切りました。
彼がドライバー選手権をリードし、われわれチームがマニュファクチャラー選手権首位を守ったのは素晴らしいことです。
また、カッレも経験が少ないにも関わらず、素晴らしいドライビングでチームに貢献してくれました。

一方、セブに対しては本当に申し訳なく思います。
なぜ、エンジンにトラブルが起こってしまったのか調査する必要があります。
今朝は優勝争いをしていたのに、不運な週末となってしまいとても残念です。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

今朝最初のステージは、予想通り本当に大変でした。
いたるところに岩や穴がありましたし、ダストも多かったので、自分たちがどこに向かって走っているのかよくわからなくなるほどでした。
そのような状況でタイヤを痛めてしまい、クルマを止めて交換しなくてはなりませんでした。
そのステージの再走時は、何が起きたのか正確にはわかりませんが、徐々にパワーが落ちていき、残念ながら走り続けられなくなりました。
このラリーにはくじ引きのような側面もあり、今週末は当たりを引くことができなかったということです。
自分にはどうすることもできませんでしたが、前に進み続けるしかありません。
モータースポーツでは、こういうこともたまに起きるので、運がなかったのだと現実を受け入れ、次の戦いに臨みます。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

この厳しいラリーを戦い抜き、優勝できたことをとてもうれしく思います。
スタート直後から良いペースで走れていましたし、この週末は最速ではなかったかもしれませんが、そこそこのペースを維持し、厳しい1日になるだろうと予想していた今日のステージに挑みました。
とにかく道の真ん中を走り続けることに集中したのですが、それが功を奏したと思います。
他の多くの選手が不運に見舞われた結果の勝利なので、心からは喜べません。
しかし、それがラリー・トルコの特徴であり、このような展開の週末になるだろうと予想していました。
タイトル争いにとって素晴らしい結果となり、良い位置につけることができて満足しています。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

今回も、完走してポイントを獲得するなど良い結果が得られ、うれしく思います。
クルマにとても厳しいラリーだったので、素晴らしい仕事でクルマを終始良い状態に保ち続けてくれたチームに、心から感謝します。
今日のロングステージは予想通りとてもタフだったので、特に2回目の走行時はクルマとタイヤを労って走ろうと努力しました。
続くパワーステージでは、マニュファクチャラーポイントも確実に得たかったので、あまりプッシュできませんでしたが、それでも良いタイムが出ましたし、パワーステージポイ
ントも獲得できたので、良かったと思います。

次回のイベント情報

WRC次戦は、10月8日から11日にかけて開催される、第6戦ラリー・イタリア サルディニアです。
本来サルディニアは6月上旬に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、秋の開催となりました。
サルディニア島のステージはグラベルで、全体的にハイスピードながら道幅は狭く、路肩に木々が迫ります。
路面は目の細い砂状のグラベルに覆われていますが、何台かのクルマが走行すると下から石が現れ、深い轍(わだち)も刻まれるなど、路面コンディション変化の大きい1戦です。

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WRC:Rd.5 トルコラリーDay3結果(最終:SS.12)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 2h23'02.7
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'35.2
3 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 -00'59.4
4 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -02'35.9
5 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -04'08.3
6 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -05'36.2
7 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -12'35.5
8 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -12'59.7
9 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 RC2 -14'42.6
10 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 RC2 -14'46.4
11 Y.アブキ TOR Citroen C3 R5 RC2 -19'51.1
12 A.ヘラー CHL Ford Fiesta Mk2 RC3 -22'03.4
13 B.ククロバ TOR Scoda Fabia Evo RC3 -24'47.4
14 J.ソランズ ESP Ford Fiesta Mk2 RC3 -31'15.5
15 E.フェルナンデス CHL Scoda Fabia Evo RC3 -33'52.5
17 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -1h13'43.3
    総合 18位まで確認

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2020/09/20

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年9月20日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦 ラリー・トルコ デイ2
過酷で最長の1日を走破したオジエが
総合2位のライバルと同タイムの総合3位につける

9月19日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・トルコの競技2日目デイ2が、トルコ南西部マルマリスのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位につけ
ました。

ラリー・トルコのデイ2は、サービスパークの西側エリアで3本のステージを各2回走行。
6本のSSの合計距離は107.38kmと、3日間で最長の1日でした。デイ1で不利な1番手スタートを担いながらも総合3位につけたオジエは、デイ2では出走順が8番手と後方に移り、前日よりも良好なコンディションの路面を走行することができました。
オジエはオープニングのSS3でベストタイムを刻むと首位に浮上し、続くSS4でもベストタイムを記録しリードをさらに拡大。
午前中のセクションを首位で走り終えました。
しかし、午後の再走ステージではギヤシフトのトラブルでタイムを失い、総合2位のライバルと同タイムの総合3位に順位を下げました。

午後のステージは気温が上昇し、路面コンディションも悪化したことでタイヤに大きな負担がかかり、エバンスとロバンペラはタイヤの摩耗で多くのタイムを失いました。
それでも、ヤリスWRCは全3台がトップ5に入り、最終日のデイ3に駒を進めました。

トミ・マキネン(チーム代表)

午前中は、ドライバーもクルマも非常に好調でした。
オジエには優勝を狙える速さがあったので、彼のクルマにトラブルが起きてしまったのは本当に残念です。
また、午後はタイヤの摩耗も問題でした。
ここトルコの路面はタイヤにとって非常に厳しいため、改善する必要があります。
今晩の順位は満足できるものではありませんが、明日は新たなる1日です。
非常にタフな1日になると思いますが、まだ何かが決まったわけではないので、ベストを尽くして戦います。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

2本のステージを制して首位に立つなど、午前中は良い展開でした。
クルマの調子は良く、午後の再走ステージに向けてさらに改善するためのアイデアもあったのですが、残念ながら望んでいたような午後にはなりませんでした。
ただ、それはモータースポーツの世界ではよく起こることですし、今晩この場所にいられることに満足しています。
もちろん、優勝争いに加わることができないのは悔しいですが、それでも多くのポイントを獲得し、表彰台を狙うことができる位置につけています。
今夜のうちにチームはマシンを修復し、明日はきっと良い形でラリーを終えることができる筈です。
まだ長いステージが残っていますし、今日よりもコンディションはさらに厳しくなるかもしれないので、チャンスは残っていると思います。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

午前中は上々でした。
最初のステージの時点ですでにクルマの中はとても暑かったのですが、それでも全て順調で、クルマのフィーリング、リズム共に良かったと思います。
午後は、厳しくなるだろうと覚悟して臨みました。
ロングステージのタイムはそれほど悪くなかったのですが、タイヤの摩耗は予想以上でした。なぜそうなったのか調べる必要がありますが、私のタイヤマネージメントにも問題があったのかもしれません。
その後の2本のステージではできる限りタイヤに気を使って走り、とても難しく感じました。
とはいえ、チャンスはまだ残っていますし、明日のステージはかなり長く、難しいので、表彰台獲得は不可能ではないと思います。
自分のベストを尽くして戦います。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

午前中の路面は滑りやすく、まだクリーニングが必要なコンディションでしたが、それでも悪くはありませんでした。
午後は本当に大変で、最初の長いステージでパンクをしてしまいました。
路面はとても荒れていて、石も多かったため、どこでパンクをしたのかわかりませんが、続く2本のステージは慎重に走る必要がありました。
とはいえ、順位は悪くないですし、明日もまた長い1日なのでチャンスはあります。
この順位を保つか、少し上げることができたとしたら、喜ぶべきでしょう。

明日のステージ情報

競技最終日となる20日(日)のデイ3は、2本のステージを各2回走行します。
サービスパークの北東で行われるSS9/11「チェティベリ」は、今大会最長となる全長38.15kmの難関ステージです。
また、サービスパークのすぐ近くで行われるSS10/12「マルマリス」は、今大会最短となる全長6.28kmのショートステージであり、再走ステージのSS12は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
4本のSSの合計距離は88.86km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は230.45kmとなっています。

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WRC:Rd.5 トルコラリーDay2結果(SS.8)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 1h36'38.6
2 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 -00'33.2
3 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'33.2
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -01'00.8
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'18.8
6 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -01'35.0
7 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -02'28.0
8 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -03'15.4
9 P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC RC1 -04'20.4
10 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -06'11.5
11 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 RC2 -06'57.8
12 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -07'05.6
13 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 RC2 -09'37.8
14 E.フェルナンデス CHL Scoda Fabia R5 RC2 -09'52.1
15 Y.アブキ TOR Citroen C3 R5 RC2 -11'53.5
21 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -59'59.6
    総合 22位まで確認

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2020/09/19

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年9月19日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦 ラリー・トルコ デイ1
ベストタイムを記録したオジエが
首位と1.3秒差の総合3位につける

9月18日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・トルコが開幕。
トルコ南西部マルマリスのサービスパークを基点に2本のSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位につけ、ヤリスWRCは全車が競技初日の過酷なステージを走破しました。

今シーズン3戦目のグラベル(未舗装路)イベントとなるラリー・トルコは、尖った石が多く転がる、荒れた路面のステージが特徴のラフグラベルラリーです。
18日の午前中に行なわれたシェイクダウンのコースも路面は非常に荒れており、ドライバーはラリー本番に向けた、クルマの最終確認および調整作業を全長4.7kmのグラベルステージで実施。
ロバンペラが3番手タイムを、エバンスが4番手タイムを、オジエが5番手タイムを記録しました。

その後、午後5時過ぎに競技がスタートし、サービスパークの近くで全長13.90kmのSS1が、サービスパークの北側で全長11.32kmのSS2が行なわれました。
距離は短くとも、この2本のステージを走り終えた時点の順位によって、長い明日のステージの出走順が決まるため、非常に重要な意味を持つステージになりました。

前戦ラリー・エストニアでドライバー選手権首位を堅持したオジエは、この2本のSSでは不利な1番手スタートを担いましたが、SS1で5番手タイムを、SS2ではベストタイムを記録。
首位と1.3秒差の総合3位と、好位置で初日を終えました。
昨年、ラリー・トルコを怪我で欠場したエバンスは、2本のステージを4番手タイムでまとめ、オジエと0.8秒差の総合4位につけました。

また、初めてWRカーでラリー・トルコに出場したロバンペラは、エバンスと0.6秒差の
総合5位につけました。

トミ・マキネン(チーム代表)

非常にポジティブなスタートになりました。
われわれのドライバーは明日、全員が今夜よりも良い出走順でステージに臨むことになりますが、それこそが今晩の目標でした。
このラリーでは誰も道の掃除役になることを望まず、そうならないことが重要だったからです。
昨年からクルマに改良を加え続け、自信を持って今回のラリーに臨みましたが、今のところ明日のステージについても期待できそうです。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

総合3位は予想以上の順位です。良いスタートを切れたことをうれしく思います。
出走順が1番だった今晩のステージは予想通り非常に滑りやすく、本当に大変でした。
しかし、自分たちの持てる力を全て出し切り、特に2本目のステージは、パワーステージに挑む時のように全力で走りました。
ダストの中を走らずに済んだのは少し有利だったと思いますが、路面をクリーニングしながらの走行は本当に大変でした。
これから始まる長い戦いに向けて、出走順を改善できたのはうれしいですが、まだまだやるべきことは多くあります。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

今晩のステージが鍵を握っていることはわかっていましたし、明日ベストな出走順を得るためには、最高の力を発揮しなければならないと思っていました。
正直言って、最初のステージはグリップの高さに驚き、スタート後の数キロは走りのリズムをつかめず、あまりハードに攻めることができませんでした。
その後は調子が上がり、良いフィーリングで走れました。
2本目のステージは前のクルマが舞い上げたダストがかなり多く、視界不良でタイムを失ってしまいましたが、全体的には悪くない夜でした。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

良いスタートになりました。
今朝のシェイクダウンでは、1本目からすぐに良いフィーリングを感じることができました。
今晩最初のステージは、予め予想していたように、タイヤの摩耗とペースを見極めるため、少し慎重に走る必要がありましたが、次のステージでは既にペースをつかんでいました。
順位を上げられたことで、明日の出走順がかなり有利になったのはうれしい限りです。
今日のようにペースを上げていくことができたら、きっと表彰台も狙えるでしょう。
問題と無縁な、クリーンなラリーを戦えるように頑張ります。

明日のステージ情報

競技2日目となる19日(土)のデイ2は、サービスパークの西側に展開する3本のステージを、日中の40分間のサービスを挟んで各2回走行する最長の1日です。
そのうち、SS3と再走ステージのSS6は、今大会2番目に長い全長31.79kmのロングステージです。
6本のSSの合計距離は107.38km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は344.12kmとなっています。

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WRC:Rd.5 トルコラリーDay1結果(SS.2)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 0h18'5.90
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'01.2
3 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'01.3
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'02.1
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'02.7
6 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'04.2
7 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'04.8
8 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'06.6
9 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'16.1
10 P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC RC1 -00'28.5
11 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 RC2 -01'06.2
12 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 RC2 -01'07.3
13 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -01'19.7
14 E.ブリニルドセン NOR Scoda Fabia R5 RC2 -01'29.2
15 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -01'30.4
    総合 23位まで確認

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2020/09/07

勝田貴元、エストニアラリー・リポート

勝田 貴元/Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年9月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム
勝田貴元、完走を逃すも一時総合5位につけ速さを示す

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、9月4日(金)から6日(日)にかけて、エストニアで開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアに、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦しました。
勝田は競技2日目のデイ2で経験豊かな強豪を相手に総合5位につけるなど健闘しましたが、デイ3の序盤にコースオフを喫し、残念ながら完走を果たせませんでした。

新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、2020年のWRCは3月の第3戦ラリー・メキシコ終了後、しばらくシーズンが中断していました。
多くのイベントが中止や延期となった結果、勝田の参戦計画も変更されました。
そして、シーズン再開後の初戦となるラリー・エストニアに、勝田はヤリスWRCで出場することになりました。

WRC初開催となるラリー・エストニアのコースは、地理的に比較的近いフィンランドと似た特徴を持ち、非常にハイスピードなグラベル(未舗装路)ステージが連続します。
勝田は以前にR5カーで2回出場経験がありましたが、WRカーでの出場は今回が初めてでした。
今年のラリー・エストニアには全部で11台のWRカーが出場し強豪が揃いましたが、勝田は序盤から良い走りを続け、大部分のステージで6番手タイムを記録。
ステージによってはトヨタのチームメイトを上まわる好タイムをマークし、最長の1日となったデイ2最後のSS11では5番手タイムを記録。総合5位で1日を終えました。

しかし、最終日デイ3の2本目、SS13で勝田はコースを外れ横転。
残念ながらリタイアとなってしまいましたが、そこまで全力でトップの選手と戦い続けたことにより、これまでとは違うレベルの経験を蓄積し、非常に有意義な1戦となりました。

勝田貴元

土曜日はかなり自信を持ってドライブすることができましたし、ステージを重ねるごとにどんどんフィーリングが良くなっていきました。
そして、いくつかのステージでは、世界最高のドライバーである、トヨタのチームメイトに近いタイムを刻むことができました。
同じクルマで、彼らと自分を比較することができたのは本当に有意義でした。
また、路面のコンディションが安定していたので、しっかりとグリップを感じて走ることもできました。

日曜日は路面の変化が激しく、一晩中雨が降っていたので、かなり滑りやすいコンディションでした。
僕がクラッシュしたコーナーは、ペースノートに記していた角度よりも少しきつかったのですが、それはレッキでの自分の判断ミスです。
スピードが高すぎて側溝にはみ出し、3、4回転してしまいました。
大きなクラッシュでしたが、ダンも僕も無事でした。
チームには本当に申し訳なく思います。
彼らは素晴らしいマシンを作ってくれましたし、アクシデントが起こるまでは走りを楽しんでいました。
この週末に得た多くのポジティブな学びが、将来僕をより強くしてくれると確信してい
ます。

ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター)

金曜日から土曜日にかけてタカは速く、コンスタントで、本当に良い走りをしていました。
特に土曜日の走りはクリーンで迷いのない運転をしているように見えましたし、間違いなく今までで最高のパフォーマンスでした。
日曜日の朝のSS12を終えた時点で彼は総合5位につけ、トップとの差は1kmあたり0.41秒でした。
この差は予想よりもはるかに小さく、1kmあたり0.81秒差だったラリー・スウェーデンと比べても、大きく改善されています。
タカとダンのラリー・エストニアは少し早めに終わってしまいましたが、彼らのパフォーマンスは強力でした。
ラリーを学ぶ過程においては、ポジティブな学習曲線を描きながらも、時々壁にぶつかることもあるのです。

■次回のイベント情報

勝田の次戦は、10月8日から11日にかけて、イタリアのサルディニア島で開催されるWRC第6戦「ラリー・イタリア」です。
ラリーは本来6月の第1週目に予定されていましたが、新型コロナウイルスの蔓延により開催時期が秋に移りました。
勝田はこのラリーにR5カーで過去3回出場していますが、WRカーのヤリスWRCでの参戦は今回が初めてです。
イタリア・サルディニアは狭く高速なグラベルステージが多く、道の表面は細かな砂状のグラベルで覆われています。
しかし、何台かのラリーカーが走ると下層の石や轍が露出し、路面はどんどんと荒れていくため、クレバーなアプローチが求められます。

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WRC2:2020年シリーズ・ポイント表(Rd.4/7)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 75
2 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 55
3 N.グリャジン RUS Hyundai i20 R5 51
4 A.フォアマウル FRA Ford Fiesta R5 48
5 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 33
6 R.イェイテス GBR Ford Fiesta R5 22
7 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 12

    同ポイントの順位はFIAによる

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WRC:2020年シリーズ・ポイント表(Rd.4/7)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC 79
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC 70
3 O.タナク EST Hyundai i20 WRC 66
4 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC 55
5 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 42
6 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 34
7 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC 30
8 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< 25
9 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC 8
19 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC 8
11 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 8
12 N.グリャジン RUS Hyundai 120 R5 6
13 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC 6
14 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 4
15 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 2
16 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 2
17 E.カミッリ FRA Citroen C3 R5 2
18 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 1
19 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 137
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 132
3 M-スポーツ・フォード・WRT 83

    同ポイントの順位はFIAによる

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年9月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第4戦 ラリー・エストニア デイ3
オジエが総合3位でフィニッシュし選手権首位を堅守
19才のロバンペラはパワーステージを制す

9月6日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアの競技最終日デイ3が、エストニアのタルトゥを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位でフィニッシュ。
オジエはドライバー選手権首位の座を、チームはマニュファクチャラー選手権首位の座を守りました。

ラリー・エストニアの最終日、競技3日目はタルトゥの南側エリアで6本計84.94kmのSSが行なわれました。
最終日は日中のサービスなしで3本のステージを各2回走行するため、大幅なセッティング変更や修理はできず、タイヤに関しても朝のサービスを出る時に装着および搭載したセットのみで走り切る必要がありました。

前日のデイ2で首位と28.7秒差の総合3位につけたオジエは、SS14でベストタイムをマーク。
再走ステージ1本目のSS15 でもベストタイムを刻むなど、好調にステージを重ねました。
最終的には総合2位のライバルに4.7秒差まで迫りましたが、逆転には至らず総合3位でフィニッシュ。
優勝した前戦ラリー・メキシコに続く、今シーズン3回目のポディウムフィニッシュを果たし、ドライバー選手権首位の座を守りました。

デイ2で総合4位につけたエバンスは、オープニングステージのSS12でベストタイムを記録し、総合3位オジエとの差を5.8秒に縮めました。
しかし、その後オジエとの差は拡大し、エバンスは総合4位でフィニッシュ。
ドライバー選手権ではランキング2位を守りましたが、1位オジエとの差は9ポイントに拡がりました。

前日、総合4位の座をエバンスと激しく争うも1分のペナルティを受け総合6位に後退したロバンペラは、ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージを含む3本のステージでベストタイムを、2本のステージでセカンドベストタイムを刻むなど卓越したスピードを披露し、総合5位で完走しました。

デイ3では3人のドライバーがベストタイムを記録したことで、ヤリスWRCは6ステージ全てを制覇しました。
また、チームはオジエとエバンスが獲得したポイントによって、マニュファクチャラー選手権1位の座を守ることに成功しました。

なお、デイ3オープニングのSS12まで総合5位につけていたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、SS13でコースオフを喫し、残念ながら完走を逃しました。

トミ・マキネン(チーム代表)

ラリー・エストニアの結果はチーム全体にとって非常に良いものとなり、ドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権ともに首位を守ることができました。
しかし、自分たちのパフォーマンスに完全に満足しているわけではありません。
テストの時とは路面コンディションが異なり、セットアップに苦労しました。
それでも、今日のような、よりハイスピードなステージでは、われわれの全ドライバーが速いタイムを出すことができました。
特に、カッレはまだ若いのに、非常に印象的なスピードを披露しました。
今日のパワーステージのように大きなプレッシャーがかかる状況で、彼は最高のパフォーマンスを発揮するようです。
昨日のタイヤトラブルさえなければ、きっとより良いリザルトを残していたに違いありません。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

我々にとってはポジティブな結果です。
ポディウムを獲得できたのは、チャンピオンシップにとっても良いことです。
とはいえ、今週末はさらに良い結果を残すことができた筈なのに、それができなかったことに少し悔しさを感じています。
優勝は難しかったかもしれませんが、もっとタイム差を縮めることはできたはずですし、少なくとも2位にはなれた筈です。
また、パワーステージではより多くのポイントを獲得したかったのですが、ステージはこの週末もっとも荒れていたので、リスクを負わず、表彰台の確保を最優先しました。
それでも、この難しい週末に十分なポイントを獲得できたことを、うれしく思います。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

完全に満足できる結果ではありませんが、総合4位、パワーステージでは2位を獲得することができました。
瞬間的には良いペースで走れたと思いますが、そのペースをコンスタントに保ち続けることはできませんでした。
昨晩、セットアップを少し変更したところ、今朝のような滑りやすい路面での走りは良くなりました。
その後、路面が荒れてくると苦戦しましたが、このラリーではある程度妥協も必要です。
いつものように、改善すべき課題はいくつかありましたが、難しい週末を最後まで戦い抜き、ポイントを獲得することができて良かったと思います。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

この週末の自分のペースとドライビングはとても良く、本当に満足しています。
自分の
力をフルに出し切り、非常に速いペースで走っても全くミスをしませんでした。
不運なことも起こり、僕たちが主役の週末ではありませんでしたが、ラリーではそういったことも起こり得ます。
最終のパワーステージでは、全力でアタックしながらもクリーンな走りができたので、良かったと思います。
とても運転しやすいクルマを用意してくれたチームに、心から感謝します。

次回のイベント情報

WRC次戦は、9月18日(金)から20日(日)にかけて開催される、第5戦「ラリー・トルコ」です。
地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスを中心に開催されるこのラリーは、WRCで1、2を争う荒れた路面を走行するラフグラベルラリーであり、気温もかなり上昇するため、純粋なスピードだけでなくクルマの耐久性も求められます。
ラリーは金曜日にシェイクダウンと2本のSSを、土曜日に6本のSSを、日曜日に4本のSSを予定しており、全12本のSSの総走行距離は223.00kmと、昨年の大会よりも約87km短い競技区間での戦いとなります。

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2020/09/06

WRC:Rd.4 エストニアラリーDay3結果(最終:SS.17)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 1h59'53.6
2 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< RC1 -00'22.2
3 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'26.9
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'41.9
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'18.7
6 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -02'39.6
7 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -02'52.0
8 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -04'53.8
9 O.ソルベルグ SWE VW Polo GT R5 RC2 -07'38.6
10 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -08'17.3
11 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -08'37.6
12 E.カウル EST Scoda Fabia R5 RC2 -09'26.4
13 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 RC2 -09'45.7
14 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 RC2 -10'15.2
15 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -11'07.4
    総合 44位まで確認

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トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年9月6日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第4戦 ラリー・エストニア デイ2
クレバーな戦いを続けたオジエが総合3位につけ
4台のヤリスWRCがトップ6に入る

9月5日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアの競技2日目デイ2が、エストニアのタルトゥを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位につけました。

前日、タルトゥのサービスパークに隣接するショートステージで開幕したラリー・エストニアは、5日の朝から本格的なグラベル(未舗装路)ステージがスタート。
タルトゥの南側エリアで、10本計147.18kmのSSが行なわれました。

前日のSS1でライバルとベストタイムを分け合ったオジエは、午前中の5本のステージを1番手でスタート。
滑りやすいグラベルが道の表面を覆う不利な路面コンディションながら、経験に裏打ちされたクレバーな走りを続け、SS5ではベストタイムを記録しました。
午後の再走ステージは、今大会が圧縮フォーマットとなったことに伴い出走順ルールが変わり、WRカー勢に関しては午前中の総合結果のリバースオーダーとなりました。
そのためオジエは先頭スタートから解放され、午後最初のSS7でベストタイムを刻み総合3位に浮上。
以降、最後のステージまで順位を守り抜きました。

また、エバンスは午後1本目のSS7でタイヤにトラブルが発生しながらも、力強い走りを続け、総合4位につけました。

デイ2オープニングのSS2でベストタイムを刻み、初めて首位に立ったロバンペラは、直後のSS3でタイヤに問題が生じ、約30秒を失い総合8位に後退しました。
しかし、その後4本の2番手タイムを記録するなどして着実に順位を回復。1日の最後のSS11では再びベストタイムをマークしました。
しかし、それ以前のステージで、ラジエター前部に装着されているパネルを、ロードセクション後のコントロールエリアで外したことにより1分間のペナルティを課せられ、総合6位で1日を終えることになりました。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元が総合5位と健闘したことにより、ヤリスWRCは全4台がトップ6に入りました。

トミ・マキネン(チーム代表)

今日の路面コンディションはかなりタフで、我々の予想以上に荒れていたと思います。
再走ステージでは轍が刻まれ、石も多くあって大変でした。
低速のテクニカルなセクションではあまり良いパフォーマンスを発揮することができませんでしたが、高速セクションの走りはとても良かったですし、明日は全体的に速いステージが多いようなので期待が持てます。
今日、タイヤに起きた問題は今のところ何が原因かわかっていないので、調査が必要です。

カッレはその問題によりタイムを大きく失いましたが、ミスのない素晴らしい走りをしていただけに、とても残念です。
明日、われわれのドライバーがどれだけやってくれるのか、楽しみです。
また、貴元も今日の戦いは本当に素晴らしく、大きな自信を持って走っているように見えました。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

朝は調子が良く、走りが楽しく感じられました。
ステージの出走順が1番だったにも関わらず路面コンディションは良好で、トップに近い位置につけることができました。
しかし、昼のサービスでセットアップを誤り、午後は残念ながらクルマのフィーリングがあまり良くありませんでした。

午後最初のステージは非常に高速で良かったのですが、それ以降のステージではグリップが不足していました。
また、最初のステージを終えた時点でタイヤにダメージがあり、残るステージをスペアタイヤなしで走らなければならなかったので、あまりハードに攻めることができませんでした。
そして、最後のステージではタイヤのグリップが大きく低下し、ジャンクションではエンジンをストールさせてしまいました。
気持ちを切り替え、明日は問題のない1日となることを期待し、できるかぎりのことをやってみるつもりです。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

朝は全てが上手く行っていましたが、その後いくつか小さなミスをし、それがリズムを
崩す原因になってしまいました。
路面も非常に滑りやすく、ブレーキのタイミングが早すぎたり、遅すぎたりと安定せず、それもあってタイムを失いました。

午後の最初のステージでは、フィニッシュの近くでタイヤに問題が起こりました。
タイムロスは数秒ですみましたが、残るステージでスペアタイヤを使うことができなくなったので、大きなリスクを負わない範囲でスピードを高めることに集中しました。
明日もこの調子で頑張り、良い1日になることを願っています。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

タイヤの問題を除けば、今日はとても良い1日でした。
何かに当たった覚えはないので驚きましたし、しばらくの間、トラブルに気がつきませんでした。
このようなラリーでタイムを大きく失ってしまうと挽回は難しいので、厳しい状況にあるのは確かです。
それでもペースは良かったですし、運転を楽しんでいます。
今日のようなハイスピードな道で、大きなリスクを負うことなく良いペースを保ち続けられたことに満足しています。
このラリーでは大きな自信が求められますが、十分な自信を持って運転できています。
明日も同じように走り続け、どうなるのか様子を見たいと思います。

明日のステージ情報

ラリー最終日となる6日(日)のデイ3は、サービスパークの南側エリアが舞台となります。
3本のステージを、日中のサービスを受けることなく各2回走行し、うちSS14「カンビャ1」は今大会2番目に長い全長20.04kmのステージであり、その再走ステージとなるSS17「カンビャ2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
6本のSSの合計距離は84.94km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は351.85kmとなっています。

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WRC:Rd.4 エストニアラリーDay2結果(SS.11)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 1h15'08.4
2 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< RC1 -00'11.7
3 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'28.7
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'36.8
5 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -01'01.9
6 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'34.9
7 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -01'41.7
8 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -01'50.9
9 P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC RC1 -02'15.2
10 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -03'03.1
11 O.ソルベルグ SWE VW Polo GT R5 RC2 -05'02.9
12 E.カウル EST Scoda Fabia R5 RC2 -05'20.7
13 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -05'26.4
14 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -05'31.8
15 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -05'46.4
19 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -06'24.8
47 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -41'19.6
    総合 55位まで確認

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2020/09/05

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2020年9月5日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第4戦 ラリー・エストニア デイ1
WRC初開催のラリー・エストニアが開幕
オジエがSS1でライバルとベストタイムを分け合う

9月4日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアが開幕。
エストニアのタルトゥでSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が、ライバルとSSベストタイムを分け合い総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合8位につけ、ヤリスWRCは全車が順調にデイ1を走り切りました。

新型コロナウイルス COVID-19の世界的な蔓延により、2020年のWRCは3月の第3戦ラリー・メキシコを最後にしばらく中断していました。
しかし、新たにWRCに加わったラリー・エストニアでついにシーズンが再開。

4日の金曜日は午前9時過ぎよりタルトゥの南側でシェイクダウンが行なわれ、全長6.23kmのグラベル(未舗装路)ステージでオジエが2番手タイムを、ロバンペラが4番手タイムを、エバンスが6番手タイムを記録しました。

その後、セレモニアルスタートに続き、夜7時過ぎからタルトゥ・ラーディ旧空軍基地のサービスパークに隣接する、全長1.28kmのステージでSS1がスタート。
ヤリスWRCは、総合7位につけたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの勝田貴元のクルマを含む、全4台がトップ8に入りました。

トム・フォウラー(テクニカル ディレクター)

前戦からの休みの間に、チームはクルマのパフォーマンスを詳細に調査し、性能を全体的に強化するために開発を行いました。
今回のエストニアでは、エンジンのパフォーマンスとシャシーコントロールシステムを改善するために、新しいソフトウェアを採用しました。
また、軽量化と、エストニアの道に特化したセットアップの微調整も行なうなど、数多くの小さな改善を施しました。
チームは自分たちが行ってきた仕事に自信を持っていますので、その結果が出ることを楽しみにしています。
ハイスピードでジャンプがあるエストニアの道は、私たちがよく知っているフィンランドの道に似ています。
1番の課題は路面で、クルマが走るたびにコンディションが変化するため、特に道幅の狭いテクニカルな道では、注意深く監視し、それに合うセッティングを予測しなければなりません。
今朝のシェイクダウンを利用して、時間をあけて走行することで路面の変化に対する、そのようなセッティングをチェックすることができました。
これは、イベント前のテストで行ったことを確認するための作業でした。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

新しい場所に行き、新しい道に挑むのはいつだって楽しいことですし、ここエストニアの道はとても美しいと思いました。
誰にとってもこのような道は楽しいものですが、特にこのクルマで走るのは楽しく感じられます。
ステージは非常に高速なので、大きな自信を持つことが重要です。
最初のステージのタイムは良かったので、明日の朝から始まる本当の戦いが楽しみです。
クルマのフィーリングはとても良く、ベストを尽くして戦う準備はできています。
ヤリスWRCはうまく機能しているので、われわれは良いパフォーマンスを発揮するためのツールを備えているといえます。
今朝のシェイクダウンのように、ステージの出走順が1番の我々に合った路面コンディションになってくれることを期待していますし、明日は出走順による不利があまりないことを願っています。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

ここエストニアで、再び本当の戦いが始まりうれしく思います。
今朝のシェイクダウンでクルマをドライブすることができて、本当に良かったです。
クルマのフィーリングは全て良好で、後半になるにつれどんどん轍が深くなっていきましたが、それでも全て順調でした。
今夜最初のSS1は問題なく走り終えたので、明日の朝からの本格的なステージが楽しみです。
きっと全員が、最初から全力で攻めていく筈です。
ステージを再走する際は、特に幅が狭い道では多くの轍が刻まれていると思いますので、戦いの中でそれにうまく対応する必要があります。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

前回のWRCイベントからかなり長い時間が経っていたので、またラリーに参戦することができてうれしいです。
今晩最初のショートステージは本当にトリッキーでタイムはあまり良くなかったですが、ミスのないクリーンな走りができました。
今朝のシェイクダウンは上手くいき、最初の走行は路面が想像以上にトリッキーで、テストの時よりもグリップが低く感じられました。
そこで、セットアップを変更したところ好転したので、明日朝のステージでも良いグリップが得られることを期待しています。
このような初めてのステージを、新しく作ったペースノートを元に走るのは大きな挑戦です。
なぜなら、最初のループから攻めていかなければならず、なおかつ正確さも求められるからです。
ペースノートの仕上がりが良く、攻めた走りができることを願っています。

明日のステージ情報

本格的なグラベルステージが始まる5日(土)のデイ2は、今大会の全SSのおよそ2/3にあたる距離を走ります。
5本のステージを、日中の30分間のサービスを挟んで各2回走行し、SS2とその再走ステージであるSS7「プラングリ」は、今大会最長となる全長20.93kmのステージです。
10本のSSの合計距離は147.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は513.24kmとなっています。

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WRC:Rd.4 エストニアラリーDay1結果(SS.1)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 0h01'17.0
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'00.0
3 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'00.1
4 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< RC1 -00'00.4
5 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'00.6
6 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -00'01.2
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -00'01.4
7 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'01.4
7 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -00'01.4
10 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -00'01.5
10 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'01.5
10 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'01.5
13 O.ソルベルグ SWE VW Polo GT R5 RC2 -00'01.6
14 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'01.7
14 N.グリャジン RUS Hyundai 120 R5 RC2 -00'01.7
27 P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC RC1 -00'03.4
    総合 59位まで確認

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