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2020/09/07

勝田貴元、エストニアラリー・リポート

勝田 貴元/Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2020年9月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム
勝田貴元、完走を逃すも一時総合5位につけ速さを示す

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、9月4日(金)から6日(日)にかけて、エストニアで開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・エストニアに、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦しました。
勝田は競技2日目のデイ2で経験豊かな強豪を相手に総合5位につけるなど健闘しましたが、デイ3の序盤にコースオフを喫し、残念ながら完走を果たせませんでした。

新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、2020年のWRCは3月の第3戦ラリー・メキシコ終了後、しばらくシーズンが中断していました。
多くのイベントが中止や延期となった結果、勝田の参戦計画も変更されました。
そして、シーズン再開後の初戦となるラリー・エストニアに、勝田はヤリスWRCで出場することになりました。

WRC初開催となるラリー・エストニアのコースは、地理的に比較的近いフィンランドと似た特徴を持ち、非常にハイスピードなグラベル(未舗装路)ステージが連続します。
勝田は以前にR5カーで2回出場経験がありましたが、WRカーでの出場は今回が初めてでした。
今年のラリー・エストニアには全部で11台のWRカーが出場し強豪が揃いましたが、勝田は序盤から良い走りを続け、大部分のステージで6番手タイムを記録。
ステージによってはトヨタのチームメイトを上まわる好タイムをマークし、最長の1日となったデイ2最後のSS11では5番手タイムを記録。総合5位で1日を終えました。

しかし、最終日デイ3の2本目、SS13で勝田はコースを外れ横転。
残念ながらリタイアとなってしまいましたが、そこまで全力でトップの選手と戦い続けたことにより、これまでとは違うレベルの経験を蓄積し、非常に有意義な1戦となりました。

勝田貴元

土曜日はかなり自信を持ってドライブすることができましたし、ステージを重ねるごとにどんどんフィーリングが良くなっていきました。
そして、いくつかのステージでは、世界最高のドライバーである、トヨタのチームメイトに近いタイムを刻むことができました。
同じクルマで、彼らと自分を比較することができたのは本当に有意義でした。
また、路面のコンディションが安定していたので、しっかりとグリップを感じて走ることもできました。

日曜日は路面の変化が激しく、一晩中雨が降っていたので、かなり滑りやすいコンディションでした。
僕がクラッシュしたコーナーは、ペースノートに記していた角度よりも少しきつかったのですが、それはレッキでの自分の判断ミスです。
スピードが高すぎて側溝にはみ出し、3、4回転してしまいました。
大きなクラッシュでしたが、ダンも僕も無事でした。
チームには本当に申し訳なく思います。
彼らは素晴らしいマシンを作ってくれましたし、アクシデントが起こるまでは走りを楽しんでいました。
この週末に得た多くのポジティブな学びが、将来僕をより強くしてくれると確信してい
ます。

ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター)

金曜日から土曜日にかけてタカは速く、コンスタントで、本当に良い走りをしていました。
特に土曜日の走りはクリーンで迷いのない運転をしているように見えましたし、間違いなく今までで最高のパフォーマンスでした。
日曜日の朝のSS12を終えた時点で彼は総合5位につけ、トップとの差は1kmあたり0.41秒でした。
この差は予想よりもはるかに小さく、1kmあたり0.81秒差だったラリー・スウェーデンと比べても、大きく改善されています。
タカとダンのラリー・エストニアは少し早めに終わってしまいましたが、彼らのパフォーマンスは強力でした。
ラリーを学ぶ過程においては、ポジティブな学習曲線を描きながらも、時々壁にぶつかることもあるのです。

■次回のイベント情報

勝田の次戦は、10月8日から11日にかけて、イタリアのサルディニア島で開催されるWRC第6戦「ラリー・イタリア」です。
ラリーは本来6月の第1週目に予定されていましたが、新型コロナウイルスの蔓延により開催時期が秋に移りました。
勝田はこのラリーにR5カーで過去3回出場していますが、WRカーのヤリスWRCでの参戦は今回が初めてです。
イタリア・サルディニアは狭く高速なグラベルステージが多く、道の表面は細かな砂状のグラベルで覆われています。
しかし、何台かのラリーカーが走ると下層の石や轍が露出し、路面はどんどんと荒れていくため、クレバーなアプローチが求められます。

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