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2020年12月

2020/12/08

勝田貴元(トヨタ)、ラリー・モンツァ・リポート

勝田 貴元/Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年12月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム
勝田貴元、WRC初開催のラリー・モンツァでパワーステージを制す

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、12月3日(木)から6日(日)にかけて、イタリア北部のモンツァ・サーキットを中心に開催された、FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦「ラリー・モンツァ」に、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦しました。

WRC初開催のラリー・モンツァはターマック(舗装路)ラリーながら、非常に滑りやすい難しい路面のステージが多く、勝田はSS1でコースオフを喫しデイリタイアを喫しました。
しかし、その後は安定した走りを最後まで続け、タイムも向上。最終ステージではキャリア初のベストタイムを記録し、総合20位で今シーズン最後のラリーを戦い終えました。

新型コロナウイルスの影響により、2020年のWRCは年間カレンダーが大幅に変更され、本来WRCとして開催される予定ではなかったラリー・モンツァが、シーズンの最終戦に組み込まれました。
ラリー・モンツァのステージは全16本のうち10本が、北イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキット内で行なわれ、5日の土曜日のみベルガモ北部で6本の山岳ステージが行われるという、特殊なステージ構成でした。

路面は大部分がターマックですが、サーキット内のステージはレーシングコースだけでなく、オーバルコースのバンク、グラベル(未舗装路)、そして濡れた草地も走行。ラリーウイークは総じて悪天候が続き、山岳ステージでは降雪もあるなど、ラリー期間を通して非常にトリッキーで変わりやすいコンディションでの戦いになりました。

勝田は、サーキット内で木曜日の夜に行なわれたSS1でコースオフ。
その際草の上で滑りコンクリートバリアにクルマが接触し、デイリタイアとなってしまいました。
しかし、翌日再出走を果たした勝田は徐々にペースを上げて行き、デイ2最終のSS6では暗闇の中ベストタイムの選手と僅か0.2秒差の2番手タイムを記録。
ベストタイムのライバルはその後、シケインを正規のルートで通過しなかったとして10秒のペナルティを課せられたので、実質的には勝田が最速でした。

土曜日は、ベルガモ北部で山岳ステージに挑み、降雪や積雪区間もある非常に滑りやすい道を走行。
スピンで軽微なダメージをクルマに負うも、多くの選手がリタイアした難関ステージを切り抜け、サーキット内で行なわれたデイ3最終のSS13では再び2番手タイムを記録しました。

そして迎えたラリー最終日、勝田はまずSS14で4番手タイムを刻み、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」に指定された最終のSS16では、滑りやすいウェットコンディションの路面でWRC参戦後初となるベストタイムを記録。
2番手タイムの2019年世界王者に1.4秒差をつける会心の走りで、ボーナスの5ポイントを獲得しました。
初日のデイリタイアによるタイム加算が響き、最終順位は総合20位に留まりましたが、勝田は今回のラリーで多くの新しい発見をし、トリッキーな路面でトップタイムを出すヒントを得ました。

勝田貴元

この週末はいろいろなことがあり、決して簡単ではありませんでした。
しかし、木曜日に小さなミスをしてしまった後は、いい仕事ができたと思います。
良いリザルトを残すチャンスを失ったので、金曜日の朝に自信を取り戻すのは難しかったです。
しかし、ステージを重ねるごとに多くを学び、序盤の経験を生かすことができた結果、どんどん自信がついていきました。

土曜日は天気が大きく変わり、非常にトリッキーでした。
路面は信じられないくらい滑りやすく、グリップレベルが分からない場所も多かったので、走り切れてとても嬉しかったです。

日曜日も依然路面コンディションはとても悪かったので、パワーステージでベストタイムを出すことができて本当に良かったです。
自分はまだまだ上達していますし、成長も続いているので、来年はさらにスピードを高め、結果を残したいと思います。

ヤルッコ・ミエッティネン(インストラクター)

良いコンディションのターマックステージでタカの自信を深めるためモンツァを訪れましたが、予想とは真逆の酷い天気に見舞われました。
木曜日のスタートではいきなり問題に直面しましたが、金曜日のステージではドライビングを改善し、その夜はWRC参戦後ベストといえるパフォーマンスを披露しました。
その走りは、彼が精神的にも強くなっていることを示すものでもありました。
金曜日の夜以降、恐ろしいコンディションでタカはハイレベルなドライビングを続けました。

最終日にパワーステージを制して得た5ポイントは、彼の今シーズンの最後を飾るのにふさわしいものです。よくやりました! タカのドライビングスキルはすでにトップレベルですが、常にトップタイムを出せるようになるためには、もう少し経験が必要です。
今週末を経験したことで、2021年のラリー・モンテカルロに少し楽な気持ちで臨むことができるでしょう。

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2020/12/07

WRC2:2020年シリーズ・ポイント表(最終:Rd.7/7)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 112
2 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 108
3 A.フォアマウル FRA Ford Fiesta R5 78
4 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 51
5 N.グリャジン RUS Hyundai i20 R5 51
6 E.ブリニルドセン NOR Ford Fiesta R5 42
7 R.イェイテス GBR Ford Fiesta R5 22
8 J.コペッキー CZE Skoda Fabia R5 15

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WRC:2020年シリーズ・ポイント表(最終:Rd.7/7)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC 122
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC 114
3 O.タナク EST Hyundai i20 WRC 105
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 87
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC 80
6 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC 52
7 T.スニネン FIN Ford Fiesta R5 44
8 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 42
9 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< 25
10 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC 24
11 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC 16
12 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 14
13 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC 13
14 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 9
15 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia R5 8
16 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 8
17 O.ソルベルグ SWE VW Polo GT R5 8
18 N.グリャジン RUS Hyundai 120 R5 6
19 P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC 6
20 M.ブラシア BOL Citroen C3 R5 5
21 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 4
22 E.カミッリ FRA Citroen C3 R5 2
23 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 2
24 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 1


N0. Manufactures Point
1 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 241
2 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 236
3 M-スポーツ・フォード・WRT 129
4 ヒュンダイ2Cコンペティティション 8

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トヨタ・チーム 第4日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2020年12月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第7戦 ラリー・モンツァ デイ4
オジエがWRC初開催のモンツァで優勝
通算7回目のドライバーズタイトルを獲得する

12月6日(日)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)の最終戦となる第7戦「ラリー・モンツァ」の最終日デイ4が、イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキット内で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が優勝。
今季2勝目を記録し、通算7回目となるワールドチャンピオンに輝きました。
また、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合5位で、前日のデイリタイアを経て再出走したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合29位で完走を果たしました。

ラリー・モンツァの最終日デイ4は、モンツァ・サーキット内で3本のステージが行なわれました。
オープニングのSS14は、デイ3までに既に2回走行している全長10.31kmのステージ。
デイ3終了時点で総合2位のライバルに17.8秒差を築いていた首位のオジエは、このSS14でベストタイムを記録。2位との差を25.5秒に拡げました。
続くSS15と、その再走ステージでボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」に指定されたSS16をミスなく走り切ったオジエは、最終的に2位のライバルに13.9秒差をつけて優勝。

今季2勝目を飾るとともに、2018年以来となる通算7回目のドライバーズタイトルを獲得しました。
オジエは、トヨタのクルマでドライバーズタイトルを勝ち取った5人目の選手となり、ヤリスWRCは昨年のオィット・タナック、今年のオジエと、2年連続でトヨタのドライバーを世界王者に導きました。

ラリー後の表彰式では、優勝マニュファクチャラーを代表してトミ・マキネンもポディウムに立ち、チーム代表として戦った最後のラリーでオジエ、イングラシアと喜びを分かち合いました。
マキネンは2021年より、トヨタのモータースポーツアドバイザーという立場で活動を見守ることになります。

非常にトリッキーなコンディションのステージでクレバーな走りを続けたロバンペラは、総合5位でフィニッシュしポイントを獲得。
シーズン7戦中6戦でトップ5フィニッシュを果たすなどポイントを積み重ね、ドライバー選手権5位でWRカー参戦初年度を締めくくりました。

また、デイ3で一時総合3位につけるもコースオフでデイリタイアを喫したエバンスは、再出走を果たし総合29位で完走。
最終のパワーステージでは3番手タイムを記録してボーナスポイントを獲得し、オジエと8ポイント差のドライバー選手権2位でシーズンを終えました。

また、チームは今回オジエとロバンペラの活躍によりマニュファクチャラーズポイントを加算しましたが、首位のライバルを逆転するには至らず。
5ポイント差のマニュファクチャラー選手権2位で2020年シーズンを締めくくりました。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、ラリー最終日も好調を維持。
SS14では4番手タイムを記録し、パワーステージのSS16ではWRC参戦後初のベストタイムを記録。
困難な4日間の戦いを経て、確かな成長をタイムで証明しました。

豊田 章男 (チーム総代表)

セバスチャン、最終戦モンツァでの優勝、そしてシーズンチャンピオン獲得おめでとう!

チームメンバーから「出発1分前のオジエ選手です」と写真が送られてきました。
もう出発という瞬間まで、君はパソコンの画面に向かいコースのデータ確認をしていました。
その後、「SSの前のオジエ選手です」という写真も送られてきました。
そんな時でも君はいつも通り、貴元の質問に丁寧に答えてあげてくれていました。
チャンピオンを獲ってくれたことも本当にうれしいですが、これらの写真を見て、君がTOYOTA GAZOO Racingを選んでくれて本当によかったと思いました。
一緒に戦ってくれてありがとう。

残念ながらチームとしてのタイトルは逃してしまいました。
れわわれのつくったヤリスWRCにも何か足りないものがあり、チームとしても足りないことがあったということだと思います。
もしかしたらエルフィンは、チームタイトルを獲れなかったことが、自分のコースオフのせいだと感じているかもしれません。
そのコースオフによって、彼は自身のチャンピオン獲得からも遠のきました。
一番悔しい想いをしているのはエルフィン自身の筈です。
しかし、彼はサービスに戻り、開口一番「チームタイトルに貢献できず申し訳ない」と言ってくれたそうです。
チームタイトルを逃したことは悔しいですが、チームのために走ってくれていたこの言葉はうれしく思いました。

カッレも今年1年で大きく成長してくれました。
貴元も本当に頼もしいドライバーになってくれています。
モンツァの最終ステージでは全ドライバー中トップタイムを貴元は出してくれました。
この選手たちと2020年のシーズンを戦えて本当に良かったと思います。
一緒に戦ったドライバー、コ・ドライバー、メカニック、チームスタッフのみんな、大変なシーズンでしたが、本当にお疲れさまでした。
本当にありがとう。

そして、今回のラリーは、トミがチーム代表を努める最後のラリーでした。
トミ……、君とも一緒に戦って来れて本当に良かったと思っています。
WRCに出ることを決意して、そのクルマづくりとチームづくりをトミにお願いしました。
実は、当時、少し無理なお願いをしたかなと思っていました。
しかしトミは、本当に1年の準備期間でクルマもチームもつくり上げてくれました。
しかも、デビュー戦のモンテカルロで2位表彰台、その次のスウェーデンで優勝です。
その後、苦しい戦いもありましたが、その経験のひとつひとつを、われわれのクルマを強くすることに繋げていってくれました。
2018年のフィンランドで優勝して、一緒にヤリスの屋根に上ったのは最高の思い出です。
トミがヤリスを強くし続けてくれたおかげで、われわれは新たにGRヤリスをつくることもできました。
トヨタがラリーへの参戦を通じてクルマづくりを変えて来れたのもトミがいてくれたからこそです。
先日発表のとおり、トミはモータースポーツアドバイザーという役割に変わります。
引き続き、トヨタのもっといいクルマづくりに力を貸してもらいたいと思います。

最後になりますが、大きな変化の中で臨機応変に7戦のラリーを開催いただいた主催者の皆さま、そして変わらず応援を続けてくださったファンの皆さま、1年間本当にあり
がとうございました。
2021年も世界のあらゆる道でライバルチームの皆さまと共に走れることを願っております。

トミ・マキネン (チーム代表)

今年もドライバーズタイトルの獲得に成功し、しかも選手権2位も獲得できたので素晴らしい気分です。
ドライバーもコ・ドライバーも、皆本当に良くやってくれましたし、良いシーズンでした。
セブが7回目のタイトル獲得を、われわれのクルマで成し遂げてくれたのは信じられないくらいうれしいことですし、エルフィンも我々が契約を結んだ時の期待にしっかり応えてくれました。
そして、チームの全員にも感謝しています。
彼らは本当に素晴らしい仕事をしてくれましたし、今後もこれまでと変わらずいい仕事を続けてくれるだろうと確信しています。

今回の結果は、強固なチームワークと、皆の頑張りによってもたらされたものです。
これからも間近で彼らのフォローを続け、常に見守っていきたいと思います。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

もちろん、今日はとても良い日です。
信じられないような週末でしたし、本当に、本当に難しいラリーでした。
間違いなく、最終ステージは自分のキャリアの中であまり楽しめないステージのひとつでした。
路面はとても荒れていたので、とにかく生き残り、ミスをしないように走りました。
ここに来た時、われわれはこのラリーで勝つことだけを考えていました。
序盤は非常に接戦でしたが、自分たちの計画に従って攻めの走りを続け、プレッシャーをかけ続けました。

エルフィンに起こったことは、タイトル獲得を狙うわれわれにとって非常に大きな事件でしたし、素晴らしいシーズンを戦ってきたエルフィンとスコットに同情を禁じ得ませんでした。

チームはマニュファクチャラーズタイトルの獲得を渇望していると感じていましたし、われわれは3人のドライバーで5人のライバルを相手に戦い、あと一歩のところまでいきました。
私が獲得した7回目のドライバーズタイトルはチームが成し遂げたものでもあり、彼らなしでは実現できなかったことなので感謝していますし、キャリアの延長として戦う2021年が今から楽しみです。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

昨日のようなことが起きてしまった後で、今日再び走り始めるのはもちろん簡単ではありませんでした。
目標をパワーステージに置き、ペース自体はとても良かったのですが、難しいコンディションで2回もストールしてしまったのは残念です。
それでも、少しポイントを獲得し、選手権ではセブのすぐ後ろの順位を確保できました。

セブ、ジュリアン、タイトル獲得おめでとう。
選手権2位はもちろん自分が望んでいた順位ではありませんが、それでも決して悪くはありませんし、去年までと比べても良い結果です。
TOYOTA GAZOO Racingでの1年目は本当に楽しかったですし、チームのモチベーションはとても高いので、今後も改善を続けていけば来年はさらに上の順位を得られると信じています。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

本当にトリッキーな週末でしたし、今日はそれを最後まで戦い抜くための1日でした。
パワーステージのグラベルセクションはとても荒れていたので注意深く走りましたが、ちゃんと完走できて良かったです。
ワールドラリーカーで臨んだ最初のシーズンは、自分でもとても良い戦いができたと思います。
いくつかのラリーでは不運に見舞われましたが、同じくらい良い週末も過ごしました。
重要なのは、シーズンを通して安定した戦いができたことと、自分が速く走れると証明できたことです。
チームに心から感謝するとともに、セブとジュリアンのタイトル獲得を祝福します。

トヨタのクルマでWRCドライバーズタイトルを獲得した選手

1990: カルロス・サインツ (セリカ GT-Four ST165)
1992: カルロス・サインツ (セリカ ターボ 4WD ST185)
1993: ユハ・カンクネン (セリカ ターボ 4WD ST185)
1994: ディディエ・オリオール (セリカ ターボ 4WD ST185)
2019: オィット・タナック (ヤリス WRC)
2020: セバスチャン・オジエ (ヤリス WRC)

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WRC:Rd.7 ラリー・モンツァDay4結果(最終:SS.16)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 2h15'51.0
2 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'13.9
3 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'15.3
4 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'45.7
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'11.1
6 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia R5 RC2 -03'56.2
7 O.ソルベルグ SWE Skoda Fabia R5 RC2 -04'12.1
8 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -05'15.4
9 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -05'27.4
10 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -05'53.0
11 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 RC2 -05'54.0
12 S.リフェブレ FRA Citroen C3 R5 RC2 -06'38.0
13 J.コペッキー CZE Skoda Fabia R5 RC2 -06'50.8
14 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -07'34.5
15 K.アブリング HOL VW Polo GTI R5 RC2 -07'41.0
20 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -11'50.3
29 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -20'12.6
    総合 71位まで確認

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2020/12/06

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2020年12月6日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第7戦 ラリー・モンツァ デイ3
降雪に見舞われた山岳ステージで波乱の展開
首位に立ったオジエが7回目のタイトル獲得に大きく近づく

12月5日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・モンツァの競技3日目デイ3が、イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキットを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位に順位を上げました。
なお、一時総合3位につけていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、SS11でコースオフを喫しデイリタイアとなりました。

デイ1、デイ2とモンツァ・サーキットの敷地内を舞台に戦われてきたラリーは、デイ3で初めてサーキットを離れ、ベルガモの北側に広がる山岳地帯でターマック(舗装路)ステージが行われました。
デイ3は、本来ならば3本の山岳ステージを各2回走行し、その後サーキット内のステージを1本走行するスケジュールでした。
しかし、クラッシュした車両によるコースブロックと、大雪によるコンディションの悪化により、午後のSS10とSS12はキャンセルされました。

山岳ステージは朝から雨が降り続き路面はウェット。標高が高いエリアでは残雪や降雪もあり、ラリー・モンテカルロを思い出させるトリッキーなコンディションでの戦いになりました。
デイ2終了時点で総合3位につけていたオジエは、デイ3オープニングのSS7でベストタイムを記録し首位に浮上。
ステージは一部が雪道でとても滑りやすい状況でしたが、そのようなトリッキーな道を得意とするオジエは安定した走りでステージを走破。
SS8では総合2位に後退しましたが、SS9で再び首位に復帰し、2位のライバルに17.8秒差をつけて1日を終えました。

ドライバー選手権1位のエバンスは、SS8で2番手タイムを、SS9でベストタイムを刻むなど難コンディションのステージで実力を発揮。
SS9終了時点で、首位オジエと7.5秒差の総合3位につけていました。
しかし、午後のSS11の積雪区間でタイヤのグリップを失って右コーナーを曲がりきれずコースオフ。
残念ながらデイリタイアとなりました。

エバンスがコースオフした場所は路面が非常に滑りやすく危険な場所だったため、エバンスはコースサイドに立ちオジエを含む後続のライバルに対し注意を喚起。
スポーツマンとして正しい行動をとりました。
幸いにしてクルマのダメージは大きくなく、エバンスは日曜日に再出走を予定しています。

ロバンペラは、SS7の雪道区間でスピンした際クルマのステアリング系に軽微なダメージを負いタイムを失いましたが、その後はミスのない走りを続け、総合5位でデイ3を走り抜きました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、緩急をつけた走りを続け、1日の最後のSS13ではベストタイムのライバルと0.6秒差の2番手タイムを記録しました。

トミ・マキネン (チーム代表)

エルフィンとスコットに起きたことは、われわれにとっても非常につらい瞬間でした。
彼らがクルマの中でどんな気持ちだったのか、とてもよく理解できますし言葉にできません。
今シーズンのエルフィンはとても良い戦いをしてきました。
ここでも常に最速であろうとせず、きちんと自分をコントロールしていました。
今日の路面コンディションはかなり酷く、クルマがサービスを出た後に天気が急変しました。
あのような難しいコンディションでは、どれくらいのスピードで走るべきなのか判断するのは簡単ではなく、ほんの少しの判断ミスで全てが終わってしまいます。
山岳エリア最後のステージは路面に雪が多く、ラリーを戦うような状況ではなかったので、キャンセルは正しい判断だったと思います。
セブはラリーをリードしており、明日はステージの数がそれほど多くないので、彼なら勝てると信じています。
最後まで走りきればいい状況ですが、フィニッシュするまで安心はできません。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

本当にトリッキーな1日でした。
山岳ステージの最初のループは素晴らしく、山の頂上付近には少し雪がありましたが、路面コンディションは比較的安定していたので走りを楽しむことができました。
しかし、午後になって雨量が増え、それが雪に変わると信じられないくらい難易度が上がり、正直なところ運転を楽しめるような状況ではありませんでした。
ただ生き延び、クルマを道の上に留めることしか考えられませんでした。
エルフィンがコースオフしたところは、誰がそうなってもおかしくないようなコーナーで
、グリップの変化は予測不能でした。
自分が通過した時はエルフィンに同情しましたし、本当は最後まで彼と戦いたかったです。
そのほうがきっと楽しかったでしょうし、両選手権でチームのためにもなったはずです。
明日は7回目のタイトルを手にするチャンスがあり、それが自分の目標なのでしっかりやり遂げるつもりですが、最後まで戦いは続くでしょう。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

午後から本格的に雪が降り始め、非常に厳しいコンディションになりました。
午後最初のステージは途中まで順調に進んでいましたが、その後ストップしてしまいました。
2本目のステージでは途中まで非常に良い走りができていたのですが、雪が降り始めたことで路面が変化する所が雪で隠れて見えず、足もとをすくわれました。
ペースノートにはその路面変化をちゃんと記していたのですが、グリップレベルの変化は予想以上に大きく、次のコーナーまでに速度を落とすことができませんでした。
もちろん、このような事になってしまい本当に残念です。
それと同時に、マニュファクチャラー選手権を争っているチームに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それでもドライバーズタイトル争いはまだ完全に終わったわけではありません。
希望の光は消えていないので、明日も戦い続けます。
たとえ可能性が低くても、最後まで絶対に諦めません。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

トリッキーな1日でしたが、自分達だけでなく皆がそうだったはずです。
道には雪と解けかけた雪が多く、今までラリーカーで走った中で最もトリッキーだと感じた場所がいくつもありました。
今朝の最初のステージでは、解けかけた雪のセクションに差しかかった際ひとつのコーナーでミスをして土手に当たってしまいました。
クルマに大きなダメージはなかったのですが、運転が少し難しくなってしまいました。
午後の再走ステージは本当に難しく、降雪によって路面コンディションは一変しました。
最初のステージがキャンセルとなってしまったのは、自分達は良いタイムで走れていただけに少し残念でした。
それでも、こうして全てのステージを走り切り、今夜サービスに戻って来れたのは良かったです。
明日は、自分達よりも上の順位のライバルとのタイム差は大きいので、何かが起らない限り追いつくのは難しいでしょう。
それでも、チームのためにできるだけ多くポイントを獲得したいと思います。

明日のステージ情報

ラリー最終日となる6日(日)のデイ4は、モンツァ・サーキット内で3本のSSが行なわれます。
1本目のSS14「ピーゼロ・グランプリ」は、デイ2とデイ3でも走行した全長10.31kmのステージで、続いて全長14kmの「セラグリオ」を2本連続で走ります。
そのうち、今季WRCの最終ステージとなるSS16は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
3本のSSの合計距離は38.31km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は42.73kmとなっています。

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WRC:Rd.7 ラリー・モンツァDay3結果(SS.13)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 1h47'47.2
2 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'17.8
3 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'22.1
4 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'38.2
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -01'10.1
6 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia R5 RC2 -03'20.6
7 O.ソルベルグ SWE Skoda Fabia R5 RC2 -03'34.9
8 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -04'16.6
9 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -04'39.0
10 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 RC2 -05'06.6
11 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -05'09.9
12 S.リフェブレ FRA Citroen C3 R5 RC2 -05'16.3
13 J.コペッキー CZE Skoda Fabia R5 RC2 -05'50.4
14 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -06'27.5
15 K.アブリング HOL VW Polo GTI R5 RC2 -06'50.7
25 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -11'44.6
33 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -20'04.9
    総合 75位まで確認

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2020/12/05

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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WRC 第7戦 ラリー・モンツァ デイ2
豪雨に見舞われたモンツァ・サーキット内のステージで
オジエが総合3位、エバンスが総合4位につける

12月4日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・モンツァの競技2日目デイ2が、イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキット内で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合6位につけ、ヤリスWRCは全車が困難な1日を走り切りました。

デイ2のステージは全てモンツァ・サーキットの敷地内で行なわれ、全長13.43kmと16.22kmのステージを各2回走行した後、10.31kmのステージを1本走行する、全5ステージ計69.61kmで競われました。
ステージはレーシングコース、いにしえのオーバルコース、幅の狭い施設道路、グラベルロード(未舗装路)と、様々な道が組み合わされ、1日を通して降り続いた雨によって路面は非常に滑りやすい状態でした。
降雪こそありませんでしたが、雪道用に用意されたスタッドレスのスノータイヤが、ウェットタイヤ以上のグリップ力を発揮し、それを装着したエバンスがSS4で、オジエがSS5でベストタイムを記録しました。

なお、SS5ではロバンペラが2番手タイムを、エバンスが3番手タイムを、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元が4番手タイムを刻むなど、ヤリスWRCがトップ4を占めました。
勝田は木曜日のSS1でコースアウトを喫しデイリタイアとなりましたが、デイ2で再出走。
1日の最後のSS6では、ベストタイムの選手と僅か0.2秒差の2番手タイムを刻むなど、難易度の高いナイトステージで速さを示しました。

トミ・マキネン (チーム代表)

今日は非常にトリッキーな1日で、このような難しいコンディションでは多くのことが起こるだろうと身構えていました。
しかし、われわれのドライバーは全員が本当にいい仕事をしてくれました。
大きなミスをしなかった事が特に重要で、3人のドライバー全員が戦いを続けています。
とはいえ、まだまだ先は長いですし、特に明日は山道での戦いになるので、タイトルは日曜日最後のパワーステージまで決まらないでしょう。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

波乱の1日でした。
走りのペースは良かったのですが、いくつか小さなミスをしたり問題が起きたりして、少しタイムをロスしてしまいました。
それでも、何よりも重要なのは今現在優勝争いをしていることです。
明日、山間部のトリッキーなコンディションでの戦いになれば、ライバルとの差を縮めることができるかもしれません。
もし、路面が新雪で覆われていたら、自分達の出走順はきっと有利に働くでしょう。
どうなるのか、楽しみです。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

全体的には悪くない1日だったと思います。
ミスはせず、タイムロスもしませんでした。
確かに目を見張るような速さではなかったかもしれませんが、今日のような難しいコンディションにおいては、速く走る事とミスをしないことのバランスが何よりも重要だったと思います。
同じステージを2回目に走った時は、轍(わだち)の中に水がたくさん溜まっていて本当にトリッキーでした。
明日は、今日とまた違う非常に難しい1日になりそうです。
ステージは今日までウインターコンディションでしたが、路面は刻一刻変化していると思いますので、明日の朝起きて状況を確認しなくてはなりません。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

大きなリスクを冒さずに走る事が今日の目標でしたが、基本的にはミスなく1日を走ることができました。
今朝2本目のステージだけはタイムを大きく失いましたが、それ以外はとても良かったと思います。
ステージには溜まり水が多く、本当にトリッキーでした。
午後はさらに難しいコンディションになっていきましたが、他の多くの選手と同じようにスノータイヤを履いて走ったところ、それがとても良く機能しました。
明日は非常に難しいコンディションになりそうなので、朝起きて状況を見た上で、タイヤ戦略を決めることになるでしょう。

明日のステージ情報

競技3日目となる5日(土)のデイ3はモンツァ・サーキットを離れ、ロンバルディア地方の山岳路が戦いの舞台となります。
ステージは全てクローズされた一般道で、3本のステージをモンツァ・サーキットでのサービスを挟んで各2回走行。
標高が高いエリアでは降雪の可能性もあります。
6本のステージを走行後はサーキットに戻り、夕方5時半過ぎからデイ2の最後に走った全長10.31kmの「ピーゼロ・グランプリ」を再び走行します。
7本のSSの合計距離は126.95kmと4日間で最長。
リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は385.96kmとなっています。

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WRC:Rd.7 ラリー・モンツァDay2結果(SS.6)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 0h53'29.3
2 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'01.0
3 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'12.0
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'17.1
5 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'17.7
6 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'24.8
7 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia R5 RC2 -01'04.2
8 O.ベイビー NOR Hyundai i20 WRC RC1 -01'14.3
9 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 RC2 -01'56.7
10 O.ソルベルグ SWE Skoda Fabia R5 RC2 -01'57.9
11 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -02'11.0
12 P.ティデマンド SWE Scoda Fabia R5 RC2 -02'13.8
13 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 RC2 -02'20.6
14 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -02'26.2
15 S.リフェブレ FRA Citroen C3 R5 RC2 -02'27.0
46 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -10'52.8
    総合 88位まで確認

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2020/12/04

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2020年12月4日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第7戦 ラリー・モンツァ デイ1
2020年シーズン最後の戦いがスタート
オジエがSS1でベストタイムを記し首位に立つ

12月3日(木)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・モンツァがイタリアで開幕。
ミラノ近郊のモンツァ・サーキットでデイ1としてSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合1位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位につけました。

コロナ禍により2020年のWRCは年間開催スケジュールが大きく変わり、全7戦での開催となりました。
そして、WRC初開催のラリー・モンツァが新たに最終戦としてカレンダーに加わり、イタリア北部のモンツァ・サーキットを中心にシーズン最後の戦いが始まりました。

3日は午前10時過ぎからサーキット内で全長4.64kmのシェイクダウンが行なわれ、ドライバー選手権2位のオジエが3番手タイムを、ロバンペラが4番手タイムを、ドライバー選手権首位のエバンスが9番手タイムを記録。
今大会はサーキット内でのステージが多くあるため、シェイクダウンはラリー本番に向けての良いテストになりました。

その後、午後2時過ぎより、サーキット内で最初のステージ「ソットゼロ・ザ・モンツァ・レガシー」が行なわれました。
全長4.33kmのステージはレーシングコースのターマック(舗装路)と、その外側にあるグラベル(未舗装路)の両路面を走行。
クルマとタイヤはターマック仕様のため、泥の上や草地ではタイヤのグリップが十分に得られず、非常に難しい路面コンディションでしたが、オジエは安定した走りでベストタイムを記録。
2位のライバルに0.5秒差をつけ、首位でデイ1を終えました。

トム・フォウラー(テクニカル ディレクター)

モンツァのような、ミックス路面のステージを走るラリーの経験はあまりなかったので、エンジニアとしては非常に難しい1日でした。
今大会に向けては自分達の知識を総動員して準備を進めてきましたが、ターマック仕様のクルマで滑りやすいグラベルや泥の上を走ることに慣れていないこともあり、学ぶべきことはまだ多くあります。
今後3日間の天気予報を見ると、できるだけ同じタイプのタイヤを使いたいのですが、全チームとも今週末に使える本数は制限されているため不可能であり、ベストな妥協点を探さなくてはなりません。

今朝のシェイクダウンはテストの続きとして走り、多くのことを学んだので、それを最初のステージで活用したところ3台ともうまく行きました。
明日からの長いステージでも、その知識を活かして戦いたいと思います。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

予想していたように、今朝のシェイクダウンでのタイヤのグリップはそれほど高くありませんでした。
特に泥が多いセクションは、クルマが通過すれば通過するほどトリッキーになっていきました。
ですので、シェイクダウンではフィーリングを調整し、タイヤをマネージすることに注力しました。
なぜなら、この週末に使えるベストなタイヤはそれほど多くないからです。
午後のSS1で良いタイムを出せたことは素直にうれしいですが、まだ4kmしか走っていませんし、これからが本番です。
とはいえ、今のところフィーリングは良いので、明日もこの調子で戦えることを期待しています。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

今朝のシェイクダウン1本目は厳しい走り出しになりました。
タイヤのグリップレベルを越え、クルマに少しダメージを負ってしまいました。
しかし、チームが修復してくれた後はいくつか異なるタイヤやセッティングを試し、クルマを少し改善することができました。

午後のSS1ではやや慎重になり過ぎたかもしれませんが、全体的には問題なく走れたので、今週末はしっかりと戦えるはずです。
サーキット周辺のステージはターマックからグラベルに入り、滑りやすい泥の上も走ります。また、ターマックであっても
タイヤのグリップレベルは目まぐるしく変化するので、グリップを正しく感じとることがとにかく重要です。
明日もきっと難しい1日になるでしょう。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

シェイクダウンは、走りのフィーリングをつかむいいチャンスでした。
そして、SS1はとにかく安全に走り切り、コンディションを確認することに徹しました。サーキットのターマック路面は濡れると非常に滑りやすく、レーシングコースを離れて狭いグラベルに入ると草や泥の上をターマック用のセッティングのまま走ることになるため、本当に注意しなくてはなりません。
明日は、雨が降るかどうかも気になります。経験が多くない自分にとっては難しい挑戦になると思いますが、可能な限り速く走り、チームのためにポイントを獲得できるように頑張ります。

明日のステージ情報

競技2日目となる4日(金)のデイ2は、モンツァ・サーキットの敷地内で5本のSSが行なわれます。
午前中は全長13.43kmの「スコーピオン」を2回走行。
午後は全長16.22kmの「チントゥラート」を2回走行した後、ナイトステージとして全長10.31kmの「ピーゼロ・グランプリ」を1本走ります。
5本のSSの合計距離は69.61km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は77.24kmとなっています。

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WRC:Rd.7 ラリー・モンツァDay1結果(SS.1)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 0h03'31.5
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'00.5
3 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'02.0
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'02.7
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC RC1 -00'03.0
6 E.ラッピ FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'03.7
7 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC RC1 -00'03.7
8 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -00'04.0
9 J.ヒュットゥネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -00'05.8
10 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC RC1 -00'06.4
11 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia R5 RC2 -00'06.5
12 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 RC2 -00'06.8
13 O.ソルベルグ SWE Skoda Fabia R5 RC2 -00'07.4
14 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 RC2 -00'08.2
15 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Mk2 RC2 -00'08.4
    総合 91位まで確認

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