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2020/12/06

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2020年12月6日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第7戦 ラリー・モンツァ デイ3
降雪に見舞われた山岳ステージで波乱の展開
首位に立ったオジエが7回目のタイトル獲得に大きく近づく

12月5日(土)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・モンツァの競技3日目デイ3が、イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキットを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合5位に順位を上げました。
なお、一時総合3位につけていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、SS11でコースオフを喫しデイリタイアとなりました。

デイ1、デイ2とモンツァ・サーキットの敷地内を舞台に戦われてきたラリーは、デイ3で初めてサーキットを離れ、ベルガモの北側に広がる山岳地帯でターマック(舗装路)ステージが行われました。
デイ3は、本来ならば3本の山岳ステージを各2回走行し、その後サーキット内のステージを1本走行するスケジュールでした。
しかし、クラッシュした車両によるコースブロックと、大雪によるコンディションの悪化により、午後のSS10とSS12はキャンセルされました。

山岳ステージは朝から雨が降り続き路面はウェット。標高が高いエリアでは残雪や降雪もあり、ラリー・モンテカルロを思い出させるトリッキーなコンディションでの戦いになりました。
デイ2終了時点で総合3位につけていたオジエは、デイ3オープニングのSS7でベストタイムを記録し首位に浮上。
ステージは一部が雪道でとても滑りやすい状況でしたが、そのようなトリッキーな道を得意とするオジエは安定した走りでステージを走破。
SS8では総合2位に後退しましたが、SS9で再び首位に復帰し、2位のライバルに17.8秒差をつけて1日を終えました。

ドライバー選手権1位のエバンスは、SS8で2番手タイムを、SS9でベストタイムを刻むなど難コンディションのステージで実力を発揮。
SS9終了時点で、首位オジエと7.5秒差の総合3位につけていました。
しかし、午後のSS11の積雪区間でタイヤのグリップを失って右コーナーを曲がりきれずコースオフ。
残念ながらデイリタイアとなりました。

エバンスがコースオフした場所は路面が非常に滑りやすく危険な場所だったため、エバンスはコースサイドに立ちオジエを含む後続のライバルに対し注意を喚起。
スポーツマンとして正しい行動をとりました。
幸いにしてクルマのダメージは大きくなく、エバンスは日曜日に再出走を予定しています。

ロバンペラは、SS7の雪道区間でスピンした際クルマのステアリング系に軽微なダメージを負いタイムを失いましたが、その後はミスのない走りを続け、総合5位でデイ3を走り抜きました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、緩急をつけた走りを続け、1日の最後のSS13ではベストタイムのライバルと0.6秒差の2番手タイムを記録しました。

トミ・マキネン (チーム代表)

エルフィンとスコットに起きたことは、われわれにとっても非常につらい瞬間でした。
彼らがクルマの中でどんな気持ちだったのか、とてもよく理解できますし言葉にできません。
今シーズンのエルフィンはとても良い戦いをしてきました。
ここでも常に最速であろうとせず、きちんと自分をコントロールしていました。
今日の路面コンディションはかなり酷く、クルマがサービスを出た後に天気が急変しました。
あのような難しいコンディションでは、どれくらいのスピードで走るべきなのか判断するのは簡単ではなく、ほんの少しの判断ミスで全てが終わってしまいます。
山岳エリア最後のステージは路面に雪が多く、ラリーを戦うような状況ではなかったので、キャンセルは正しい判断だったと思います。
セブはラリーをリードしており、明日はステージの数がそれほど多くないので、彼なら勝てると信じています。
最後まで走りきればいい状況ですが、フィニッシュするまで安心はできません。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)

本当にトリッキーな1日でした。
山岳ステージの最初のループは素晴らしく、山の頂上付近には少し雪がありましたが、路面コンディションは比較的安定していたので走りを楽しむことができました。
しかし、午後になって雨量が増え、それが雪に変わると信じられないくらい難易度が上がり、正直なところ運転を楽しめるような状況ではありませんでした。
ただ生き延び、クルマを道の上に留めることしか考えられませんでした。
エルフィンがコースオフしたところは、誰がそうなってもおかしくないようなコーナーで
、グリップの変化は予測不能でした。
自分が通過した時はエルフィンに同情しましたし、本当は最後まで彼と戦いたかったです。
そのほうがきっと楽しかったでしょうし、両選手権でチームのためにもなったはずです。
明日は7回目のタイトルを手にするチャンスがあり、それが自分の目標なのでしっかりやり遂げるつもりですが、最後まで戦いは続くでしょう。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

午後から本格的に雪が降り始め、非常に厳しいコンディションになりました。
午後最初のステージは途中まで順調に進んでいましたが、その後ストップしてしまいました。
2本目のステージでは途中まで非常に良い走りができていたのですが、雪が降り始めたことで路面が変化する所が雪で隠れて見えず、足もとをすくわれました。
ペースノートにはその路面変化をちゃんと記していたのですが、グリップレベルの変化は予想以上に大きく、次のコーナーまでに速度を落とすことができませんでした。
もちろん、このような事になってしまい本当に残念です。
それと同時に、マニュファクチャラー選手権を争っているチームに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それでもドライバーズタイトル争いはまだ完全に終わったわけではありません。
希望の光は消えていないので、明日も戦い続けます。
たとえ可能性が低くても、最後まで絶対に諦めません。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

トリッキーな1日でしたが、自分達だけでなく皆がそうだったはずです。
道には雪と解けかけた雪が多く、今までラリーカーで走った中で最もトリッキーだと感じた場所がいくつもありました。
今朝の最初のステージでは、解けかけた雪のセクションに差しかかった際ひとつのコーナーでミスをして土手に当たってしまいました。
クルマに大きなダメージはなかったのですが、運転が少し難しくなってしまいました。
午後の再走ステージは本当に難しく、降雪によって路面コンディションは一変しました。
最初のステージがキャンセルとなってしまったのは、自分達は良いタイムで走れていただけに少し残念でした。
それでも、こうして全てのステージを走り切り、今夜サービスに戻って来れたのは良かったです。
明日は、自分達よりも上の順位のライバルとのタイム差は大きいので、何かが起らない限り追いつくのは難しいでしょう。
それでも、チームのためにできるだけ多くポイントを獲得したいと思います。

明日のステージ情報

ラリー最終日となる6日(日)のデイ4は、モンツァ・サーキット内で3本のSSが行なわれます。
1本目のSS14「ピーゼロ・グランプリ」は、デイ2とデイ3でも走行した全長10.31kmのステージで、続いて全長14kmの「セラグリオ」を2本連続で走ります。
そのうち、今季WRCの最終ステージとなるSS16は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
3本のSSの合計距離は38.31km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は42.73kmとなっています。

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