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2021年4月

2021/04/27

勝田貴元(トヨタ)、クロアチアラリー・リポート

勝田 貴元/Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、4月22日(木)から25日(日)にかけてクロアチアの首都ザグレブを中心に開催された、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーに、コ・ドライバーのダニエル・バリットと共にヤリスWRCで参戦。
開幕2戦に続き今回も総合6位で完走し、3戦連続でポイントを獲得。
ドライバー選手権ランキング7位につけました。

東欧のクロアチアでWRCが開催されるのは今回が初めてでしたが、砂利道や雪道を走らない、純粋なターマック(舗装路)ラリーが開催されるのは、勝田が初めてヤリスWRCをドライブした2019年8月のラリー・ドイチェランド(ドイツ)以来となります。

クロアチアのステージは全てターマックですが、舗装の状態は1本のステージ内でも大きく変化し、スムーズな路面もあれば、荒れて崩れかけているところもありました。
また、先行車がコーナーの舗装されていない路肩にまでタイヤを落として走る「インカット」を行うことにより、勝田のように出走順が後方の選手は、泥や砂利が多く散らばった非常に滑りやすい路面を走行することになりました。
加えて、今季から履くピレリのターマック用タイヤの経験が十分ではなかったこともあって、初日の金曜日はかなり難しい状況での戦いとなりました。
SS4ではジャンクションをオーバーシュートし、SS6ではスピンを喫するなど経験不足によるミスが重なり、約1分を失い金曜日は総合9位に留まりました。

しかし、勝田のドライビングコーチであり、ターマックラリーでは選手が走る前にステージを走行して路面の情報を伝える、グラベルクルー(=ルートノートクルー)を務めるユホ・ハンニネンと、そのコ・ドライバーであるクレイグ・パリーの的確なアドバイスにより、勝田はドライビングとペースノートを改善。
土曜日は格段にペースが良くなり、ロングステージのSS10では昨年の最終戦ラリー・モンツァのパワーステージ以来となる、キャリア2度目のベストタイムを記録。
そのステージの再走となるSS14でもベストタイムをマークし、世界に通用する速さを証明しました。
また、それに伴い順位も着実に上がっていき、最終日の日曜日には安定して5番手前後のタイムを刻み総合6位に浮上。
開幕戦ラリー・モンテカルロ、第2戦アークティック・ラリー・フィンランド、そして今回のクロアチア・ラリーと、3戦連続で総合6位を獲得しました。

勝田貴元:いくつかのステージは良いタイムで走ることができましたが、それ以外のステージのパフォーマンスにはあまり満足できませんでした。
全体を通じてアップ&ダウンが激しかったのは事実ですが、それも より良いドライバーになるための学習の一部だと考えています。
土曜日に2回ベストタイムを刻むことができたのは、とても良かったと思います。
特に、再走ステージでのベストタイムは、他のドライバーと同じような路面コンディションで出したタイムなので、なおさらです。

初日の金曜日と比べれば大きく進歩したと思いますが、それは経験を積んだからです。
今回のラリーよりも前に、あのような道を走ったことがあまりなかったので、何が起きるかも分からず、自信を持つこともできませんでした。
しかし、ステージを重ねるごとに多くを学び、それが自信につながり、余裕を持って走れるようになりました。
とても良い週末になりましたし、グラベルクルーを務めてくれたユホとクレイグ、そしてチームのみんなに感謝します。

ユホ・ハンニネン(インストラクター):今回のタカの戦いにはとても満足しています。
ラリー前に新しいタイヤを履いてドライコンディションのターマックをヤリスWRCで走った経験があまりなかったこともあり、それがステージのタイムにも現れていました。
路面のグリップが少し低いところではまだ少し躊躇し、あまり自信が持てないようでした。

しかし、土曜日に路面のグリップが良くなると、同じステージで2回ベストタイムを記録しました。
2回目の走行では路面に砂利が多く出ていたので、さらに難しかったと思います。
次のターマックイベントとなるベルギーのイープル・ラリーは路面のグリップが低いステージが多く、コーナーのインカットによって路面にグラベルが多く出ると思いますので、今回のクロアチアでの経験がイープルで活かされると思います。
また、私としては今回も彼のグラベルクルーを務めたことにより、タカのペースノートにどれだけ詳細な情報を加えたらいいのか、その適切なバランスを理解しましたし、グリップが低い路面での自信の持たせ方も分かりました。

次回のイベント情報

勝田の次戦は、5月20日から23日にかけてポルトガル北部で開催される、WRC第4戦「ラリー・ポルトガル」です。
このイベントは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーであり、下層に石が潜む砂状のグラベル路面が特徴です。
勝田は過去このラリーに3回出場していますが、トップカテゴリーのWRカーによる参戦は初めてであり、新たなチャレンジとなります。

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2021/04/26

WRC2:2021年シリーズ・ポイント表(Rd.3/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 68
2 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia rally2 33
3 E.ラッピ FIN VW Polo GTI R5 29
4 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 27
5 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 25
6 T.スニネン FIN Ford Fiesta Mk2 17
7 E.ブラゾッリ ITA Skoda Fabia Rally2 21
8 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 17
9 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 17
10 S.ジョンストン USA Citroen C3 Rally2 17
11 O.ベイビー NOR Hyundai i20 R5 13
12 E.ブリニルドセン NOR Scoda Fabia R5 12
13 M.プロコプ CZE Ford Fiesta WRC 8
14 G.リンナマエ EST VW Polo GTI R5 4

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WRC:2021年シリーズ・ポイント表(Rd.3/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC 61
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC 53
3 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC 51
4 O.タナク EST Hyundai i20 WRC 40
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris WRC 39
6 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< 24
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC 24
8 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 12
9 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC 12
10 D.ソルド ESP Hyundai 120 WRC 11
11 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Rally2 6
12 O.ソルベルグ SWE Hundai i20 WRC 6
13 T.スニネン FIN Ford Fiesta WRC 5
14 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 2
15 E.カミッリ FRA Citroen C3 Rally2 1
16 E.ラッピ FIN VW Polo GTI R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 138
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 111
3 M-スポーツ・フォード・WRT 42
4 ヒュンダイ2Cコンペティティション 28

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2021年4月26日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第3戦 クロアチア・ラリー デイ3
オジエがエバンスとの大接戦を制して優勝
ドライバー選手権首位に返り咲く

4月25日(日)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーの最終日デイ3が、首都ザグレブのサービスパークを基点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が優勝。
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位でフィニッシュしました。

クロアチア・ラリーの最終日は、サービスパークの北側で2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行。
4本のステージの合計距離は78.58kmでした。
最終日もザグレブ周辺は好天に恵まれ、ドライコンディションでの戦いになりました。
デイ3は首位のオジエを総合2位のエバンスが6.9秒差で、総合3位のライバルが10.4秒差で追う状況でスタート。
最初の2本のステージはエバンスが連続でベストタイムを記録し、リエゾン(移動区間)でのロードアクシデントでクルマの右サイドと空力パーツにダメージを負ったオジエを抜かし首位に立ちました。
アクシデントでは怪我をした人が誰もいなかったため、オジエは競技を続行しましたが、ふたりのタイム差は最終ステージが始る前の時点で3.9秒、オジエと総合3位のライバルは4.1秒差でした。

そして迎えた最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手とチームにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」。
エバンスよりも先にスタートしたオジエは、渾身のアタックでその時点で最速のタイムを刻み、エバンスを待ちました。
エバンスは最後のセクションまで首位を守りきれるくらい速いペースで走行していましたが、フィニッシュ付近のコーナーでラインが膨らみタイムロス。
ベストタイムのオジエから4.5秒遅れの4番手タイムでステージを走り終え、僅か0.6秒差で総合2位に。
オジエが、逆転で開幕戦モンテカルロ以来となる今季2勝目を獲得しました。
0.6秒というタイム差は、WRCの歴史において史上3番目の僅差でした。

オジエはパワーステージを制したことで、最大となる5ポイントをボーナスとして獲得。
ドライバー選手権で首位に復帰しました。
また、エバンスはドライバー選手権で単独3位に。
オジエとエバンスが1-2フィニッシュを飾ったことで、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守り、2位のライバルチームとの差を27ポイントに拡大しました。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、安定した走りで最終日の4ステージを走行。
前日よりもひとつ順位を上げ、開幕から3戦連続となる総合6位でフィニッシュしました。

豊田 章男 (チームオーナー)

WRC初開催のクロアチアでオジエ、イングラシア組がわれわれのチームに勝利をもたらしてくれました。
セブ、ジュリアン、そしてチームのみんな、おめでとう!
二人はリエゾンを走っている時に事故に遭い、その後走りにくい状況に陥ったにも関わらず、諦めずに走り続けて勝利を手にしてくれました。
二人の走りに感謝したいと思います。

最後まで勝利を争ったエルフィン、スコットの二人も素晴らしい走りでした。
ワンツーフィニッシュをありがとう。
貴元はステージトップタイムを2回もとってくれました。
WRCでのトップタイム、本当にすごいことです。
先日、帰国した際の私からのアドバイスが役に立ったね…と言いたいところですが、努力を続けている貴元自身の成長の結果だと思います。
次戦以降も楽しみにしてます。

序盤戦のカッレのコースオフにも驚きました。
カッレもヨンネも無事で本当によかったです。
ほとんど走れませんでしたが、学びの多いラリーになったと信じています。
ヤリ-マティのチームを見ていると毎戦、メンバー全員でその力を発揮してくれていると思います。
次戦ポルトガル以降、またインターバルなくイベントが続いていきますが、みんな健康第一で戦いに備えてください。
ファンの皆さま、今回も応援ありがとうございました。
次戦以降もTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにご期待ください。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日のように、選手たちが優勝をかけて戦っている状況で、ステージ上の出来事を追うのはとても緊張しますし、興奮します。
エルフィンは最後のコーナーで少しだけはみ出し、結果的にそこで勝負が決まってしまったのはとても残念ですが、彼もセブもプッシュしなくてはならなかったと思いますし、セブの最終ステージの走りは見事でした。
彼らの今週末の戦い、そして今回も1-2フィニッシュを飾りチームに素晴らしいリザルトをもたらしてくれたことを誇りに思いますし、とても満足しています。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

まるでジェットコースターのように、感情が大きく揺れ動いた週末でした。
何よりも重要なのは、今朝のロードセクションでのアクシデントで、怪我をした人がいなかったことですし、私にとってはそれが最大の気がかりでした。
私のラリーはそこで終わってしまうのではないかとさえ思いましたが、クルマのダメージはそれほど大きくなく、競技を続けることができました。
あれだけのことが起きたので、優勝できるとは思っていませんでしたが、皆さんが知っているように私は決して諦めない男ですし、最後まで戦い続けようとしました。
今週末、良い仕事をしていたエルフィンには同情していますし、特に今朝は強かったです。
しかし、われわれもこの週末ペースは良かったのに、いくつか問題が起きその都度タイムを失いました。
チームのために、今回も1-2で表彰台に立つことができて、うれしく思います。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

最後のステージでラリーをリードしていながら、総合2位で終わるというのは望んでいた結果ではありません。
最後のステージでセブが本当に速かったのは事実ですが、私は最後のコーナーでミスをしてしまいました。
とても悔しいですが、決して悪くない結果だと思いますし、チームにとっては非常に良いリザルトです。
チームはセブと私のためにとても良い仕事をしてくれましたし、今週末は素晴らしいクルマを用意してくれました。
最初から最後まで全力で戦い、ラリーを楽しむことができました。

次回のイベント情報

WRC次戦は、5月20日から23日にかけてポルトガル北部のマトジニョスを中心に開催される、第4戦「ラリー・ポルトガル」です。
2年ぶりに開催されるこのイベントは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーです。
また、今シーズンからワンメイク供給されるピレリのグラベル用タイヤを装着して臨む最初のラリーとなるため、チームとドライバーにとっては新たなる挑戦となります。
ポルトガルのステージは路面に砂や石が多く、1回目の走行では砂に覆われていた路面が、2回目の走行では砂が掃けて下から石が現れ、深い轍(ワダチ)も刻まれるなど、コンディションが大きく変わるのが特徴です。

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WRC:Rd.3 クロアチアラリーDay3結果(最終:SS.20)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 2h51'22.9
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'00.6
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -01'25.1
4 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -01'25.1
5 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 RC1 -03'09.7
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -03'31.8
7 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -03'58.8
8 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC RC1 -04'28.2
9 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -10'00.8
10 T.スニネン FIN Ford Fiesta Mk2 RC2 -10'29.3
11 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -12'00.9
12 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 RC2 -12'03.5
13 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 RC2 -09'28.0
14 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 RC2 -14'42.3
15 N.シアミン FRA Citroen DS3 R5 RC2 -15'05.5
29 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 -33'19.9

    総合 55位まで確認

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2021/04/25

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2021年4月25日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第3戦 クロアチア・ラリー デイ2
オジエが4本のベストタイムで首位に立つ
エバンスは総合2位にポジションアップ

4月24日(土)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーの競技2日目デイ2が、首都ザグレブのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が前日の総合2位から首位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位から総合2位に、それぞれ順位を上げました。

クロアチア・ラリーの2日日は、サービスパークの南西エリアで4本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行。
8本のステージの合計距離は121.92kmと、今大会最長の1日でした。

前日に続きステージの上空には青空が広がり、ステージコンディションは1日を通してドライ。ヤリスWRCは全車がスペア1本を含む5本のハードタイヤを選択して午前のステージに臨みました。
首位のライバルとは異なるタイヤ選択でしたが、オジエはまずオープニングのSS9でベストタイムを記録。
順位をひとつ上げて首位に立ちました。
さらにSS12でもベストタイムを刻み、SS11を制した総合2位のエバンスに7秒差を築いて午前中のステージを終えました。

午後の再走ステージ1本目、オジエは右フロントタイヤにダメージを負いやや遅れをとりましたが、SS15でライバルとベストタイムを分け合い、さらにSS16でこの日4本目のベストタイムをマーク。
エバンスに6.9秒差、総合3位のライバルに10.4秒差をつけて長い1日を終えました。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、SS10で今大会初のSSベストタイムをマーク。
続くSS11では3番手タイムを刻み、さらにSS14で2回目のベストタイムを記録するなど1日を通してトップドライバーに匹敵する速さを示し、前日の総合9位から総合7位へと順位を上げました。
勝田の活躍もあり、ヤリスWRCはデイ2の8本のステージのうち、7ステージでベストタイムを記録しました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日の結果にはとても満足しています。
セブもエルフィンも本当に頑張ってくれましたし、今朝はすぐに1-2体制を築くことができました。
それに加え、貴元も素晴らしいステージタイムを記録しました。
彼の成長を見ることができて本当にうれしかったです。
そして、選手だけでなく、チームのみんなや、正しいタイヤ選択のために必要な情報を伝えてくれたルートノートクルー(グラベルクルー)にも感謝しています。
クルマの調子は良く、ドライバーも概ねセットアップに満足していたので、運転だけに集中できる環境が整ったと思います。
あとは、この良い状態を明日も維持するだけです。

明日はかなり大変な1日になるでしょうし、最後のパワーステージは今大会もっとも難しいステージになるかもしれないので、最後までビッグチャレンジが続くと思います。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

今日は、良いリズムで走り続けることができて、とても好調でした。
午前中は正しいタイヤを選んだと思いますし、クルマのフィーリングも最高でした。
その結果トップに立ちましたが、差はそれほど大きくありませんでした。
午後最初のステージではタイヤの空気が抜け10秒程度失いましたが、それでも素晴らしいリズムで走れたのはポジティブなことですし、首位を守ることもできました。
とはいえリードは十分ではないので明日も攻め続けなければなりません。
ステージはまだ80km近く残っていますし、上位3台が10秒以内にいるので、明日もエキサイティングな戦いになるでしょう。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

今朝のステージはチーム全体がとても好調でしたが、セブは私よりも少し速かったと思います。
昨晩、クルマのセットアップを変更して今朝のステージに臨んだのですが、路面がダーティなセクションにはあまりマッチしませんでした。
午後は、1本目こそ満足できるタイムではなかったですが、それ以降のステージは良かったと思います。
セッティングを変更したことにより、自信を持って走ることができました。
ラリーを戦いながらいろいろ試してきましたが、ようやく満足できるセッティングを見つけることができたので、明日が楽しみです。
明日の最終日は、他のラリーの日曜日とやや異なり、非常に難しいステージを2回走ります。
走行距離も長いですし、勝負は最後まで続くでしょう。

明日のステージ情報

ラリー最終日となる4月25日(日)のデイ3は、サービスパークの北側で日中のサービスを挟むことなく2本のステージを各2回走行。
SS17とその再走ステージであるSS19は、今大会最長となる全長25.20kmのロングステージです。
また最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
4本のSSの合計距離は78.58kmと、最終日としてはかなり長い距離を走行。
リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は325.13kmとなります。

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WRC:Rd.3 クロアチアラリーDay2結果(SS.16)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 2h06'35.8
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'06.9
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 -00'10.4
4 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'37.8
5 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 RC1 -01'29.5
6 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -02'23.8
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -02'46.5
8 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC RC1 -03'51.8
9 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -07'06.0
10 T.スニネン FIN Ford Fiesta Mk2 RC2 -07'59.6
11 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 RC2 -08'24.5
12 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -08'41.4
13 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 RC2 -09'21.3
14 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 RC2 -09'28.0
15 C.イングラム GBR Skoda Fabia R5 RC2 -11'34.7
16 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 RC2 -11'43.1
36 S.ロウブ FRA Hyundai i20 WRC RC1 -31'49.6

    総合 57位まで確認

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2021/04/24

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2021年4月24日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第3戦 クロアチア・ラリー デイ1
オジエが4本のベストタイムで初日総合2位に
エバンスはオジエと僅差の総合3位につける

4月23日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーが開幕。
首都ザグレブのサービスパークを中心に8本のステージが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位につけました。
なお、開幕2戦が終了した段階でWRC史上最年少でドライバーズ選手権首位に立っていたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は、コースオフによりリタイアとなりました。

WRC初開催となるクロアチア・ラリーの初日は、サービスパークの南西エリアで4本のステージを各2回走行。
8本のステージの合計距離は99.82kmでした。
WRCでターマック(舗装路)のステージだけを走行する「フルターマックラリー」が行われるのは2019年の8月以来であり、WRC初開催イベントであることに加え、今シーズンから新たにワンメイクタイヤとなったピレリ・タイヤを履いてのラリーとなるため、各チームともデータが十分ではない状態で競技初日を迎えました。

夜中に降った雨は朝までに上がり、金曜日は早朝から好天に恵まれました。
しかし、午前中のステージに関しては一部に濡れた路面が残り、また、ドライ路面であっても舗装の状態が刻々と変化する、非常にトリッキーなコンディションとなりました。

開幕2戦が終了した時点でドライバー選手権3位につけているオジエは、午前中のSS3でエバンスとベストタイムを分け合いました。
さらに、午後の再走ステージではSS6、7、8と3ステージ連続でベストタイムをマーク。記念すべきキャリア通算600本目のベストタイムを記録し、エバンスを抜いて首位と7.7秒差の総合2位でデイ1を走破しました。

ドライバー選手権でオジエと同ポイントのエバンスは、3本のステージで2番手タイムを刻み、SS3ではオジエとベストタイムをシェア。
1日を通して安定した走りを続け、オジエと僅か0.3秒差の総合3位につけました。
また、ロバンペラはドライバー選手権のリーダーとして1番手でSS1に臨みましたが、ステージ終盤の非常に滑りやすい右コーナーでコースオフ。ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンに怪我はありませんでしたが、クラッシュによるダメージがクルマのロールケージにまで及んだため、競技続行は不可能となりラリーからリタイアすることになりました。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元はSS3終了時点で総合7位につけていました。
しかし、その後ジャンクションでのオーバーシュートやエンジンのストールによって遅れ、総合9位で初日を終えました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日の結果には概ね満足しています。
戦いは非常に激しく、セバスチャンとエルフィンは首位のライバルを追い続けましたが、特に午後の再走ステージはとても良かったと思います。
午前中のステージは予想していたように難しく、ステージは路面のグリップ変化が多く、ドライバーは大変だったと思います。
しかし、サービスでセットアップを少し変更したところ、彼らはクルマに対して自信を持つことができたようです。
明日、首位に挑むために非常にいい位置につけていると思います。
残念ながら、カッレはこのラリーで多くの経験を積むことができませんでした。
彼がコースオフしたのは非常にトリッキーな場所で、このようなことは十分起こり得るものです。
何よりも重要なのは、カッレとヨンネが無事だったことです。
あとはただ、前に進むしかありません。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

今朝は難しいスタートになりましたが、その後挽回することができたので満足しています。
最初のステージでは、カッレがコースオフしたコーナーと同じ場所で、私も危ない目に遭いかけました。
驚いたことに、そのコーナーは他よりもさらに滑りやすく、コーナリングラインがワイドに膨らみ、不運にもタイヤがホイールのリムから外れタイムを失ってしまいました。
また、今朝はラリー前のテストで試していなかったセットアップで走りましたが、あまり満足することができず、その後サービスで経験のあるセットアップに戻したところ、すぐにフィーリングが好転しました。
午後は調子が良く、首位戦いに参加できたので、明日もこの勢いを保ち続けたいと思います。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

完璧なラリー初日ではありませんでしたが、全体的には順調な1日だったと思います。
午前中のステージは非常に難しくコンディションも変わりやすかったですが、とても良かったと思います。
午後も悪くはなかったのですが、どのステージも数秒ずつ遅れ、特に午後好調だったセブと比べると差がついてしまいました。
とはいえ全体的にクルマの調子は良く、明日に向けていくつか改善策を考えていますし、もちろん明日も戦い続けます。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

今日の1本目は非常にトリッキーで滑りやすく、アンダーステアが出やすいステージでした。
ステージ終盤のダウンヒル区間でも攻め続けていたのですが、高速の右コーナーがとても滑りやすく、少し進入スピードが高すぎたこともあり、タイヤのグリップを失ってコースを外れ、大きなクラッシュを喫してしまいました。
私とヨンネが無事だったのは不幸中の幸いでしたが、チームに対しては本当に申し訳なく思います。
コースオフは自分のミスによるものですし、今後のためにこの経験から学ばなくてはなりません。

明日のステージ情報

競技2日目となる4月24日(土)のデイ2は、サービスパークの南西エリアで、4本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。
8本のステージの合計距離は121.92kmと、今大会最長1日となります。
また、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は458.37kmとなります。

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WRC:Rd.3 クロアチアラリーDay1結果(SS.8)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 WRC RC1 0h55'36.8
2 S.オジエール FRA Toyota Yaris WRC RC1 -00'07.7
3 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris WRC RC1 -00'08.0
4 O.タナク EST Hyundai i20 WRC RC1 -00'31.9
5 C.ブリーン IRL Hyundai i20 WRC< RC1 -00'54.8
6 A.フォアマウクス FRA Ford Fiesta Rally2 RC1 -01'14.7
7 G.グリーンスミス GBR Ford Fiesta WRC RC1 -01'21.7
8 P.ルーベ FRA Hyundai 120 WRC RC1 -01'31.5
9 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris WRC RC1 -02'23.2
10 M.エストベルグ NOR Citroen C3 R5 RC2 -03'17.6
11 N.グリャジン RUS VW Polo GTI R5 RC2 -03'25.4
12 T.スニネン FIN Ford Fiesta Mk2 RC2 -04'10.1
13 Y.ロッセル FRA Citroen DS3 R5 RC2 -04'20.4
14 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 RC2 -04'22.6
15 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia R5 RC2 -04'23.0

    総合 61位まで確認

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