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2021/10/17

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2021年10月17日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第11戦ラリー・スペイン デイ2
エバンスは総合2位を、オジエは総合3位を守り
チームはマニュファクチャラーズタイトルの獲得に向けて前進

10月16日(土)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインの競技2日目デイ2が、スペイン北東部、サロウのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(ヤリスWRC 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位につけ、チームの全選手が順位を守りました。

ラリー・スペインのデイ2は、サービスパークの東北エリアでサヴァラ、ケロル-レス・ポブレス、エル・モンメルという3本のターマックステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行。一日の最後にはサロウの海岸近くで市街地ステージを走り、7本合計117.45kmのターマック(舗装路)ステージが行なわれました。

土曜日も一日を通して過ごしやすい気候となり、早朝のステージは霧が出て路面の一部は湿り気を帯びましたが、全体的にはドライコンディションでの戦いとなりました。
デイ1終了時点で、首位のライバルと0.7秒の僅差につけていたエバンスは、逆転を期してデイ2のステージに臨みました。
しかし、デイ1ほどのスピードを発揮することができず、1日を終えてタイム差は16.4秒にひらいてしまいました。
それでも総合2位の座はしっかりと守り、ドライバーズタイトルを争う唯一のライバルであり、チームメイトでもあるオジエに22.3秒差をつけてデイ2を走りきりました。

デイ1で総合3位につけたオジエは、午前中のステージで総合4位のライバルに差を0.2秒まで詰められました。
その後、日中のサービスでクルマのセットアップを変更したところ、午後のステージではスピードアップに成功。
SS11とSS12でベストタイムを記録し、差を6.9秒に拡げました。
しかし、サロウの市街地ステージでエンジンストールにより大きくタイムを失い、辛くも
1.2秒差で総合3位を守りました。
なお、エバンスとオジエが総合2、3位につけていることから、明日も順位が変わらなかった場合、パワーステージでの結果次第でマニュファクチャラーズタイトルが決まる可能性があります。

ロバンペラは、WRカーによる出走は初めてのこのラリーで経験を積むべく確実な走りを続け、SS7とその再走ステージであるSS10では3、4番手タイムを記録するなど速さを示しました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムによりヤリスWRCで出場の勝田貴元は、デイ1でクラッシュによりデイリタイアとなりましたが、チームによって修理されたクルマでデイ2に再出走。
午後のステージでは自信を取り戻し、SS12では5番手タイムを記録しました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

われわれチームにとっては悪くない一日でしたが、残念ながら、優勝は今朝スタートした時よりも少し遠ざかってしまいました。
現在のWRCは非常にハイレベルなので、常にクルマを改善し続けなければなりませんが、ほんの僅かなセッティング変更で自信を失ってしまうこともあり、それがすぐステージのタイムに表れてしまいます。

今日のエルフィンがまさにそうでした。
とはいえ、いくつかポジティブな要素もありました。
セバスチャンは昼のサービスでセッティングを変更し、午後はスピードが向上しステージ優勝することもできました。
残念ながら今晩の最後のステージで数秒を失ってしまいましたが、それでも順位は守りました。
明日の最終日で総合2位と3位を獲得することができたとしたら、それはマニュファクチャラーズタイトルにとって大きな意味を持ちます。

セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 1号車)

今朝は、クルマのいくつかの部分が改善されていました。
バランスがさらに良くなり、少なくとも路面がクリーンなセクションでは運転を楽しめるようになりましたが、それでもタイムはあまり良くありませんでした。
しかし、セットアップ作業を続け、昼のサービス後はクルマのフィーリングが良くなり始め、タイムも上がっていったので、午後に関しては良い走りができたと思います。
残念ながら、最終ステージのヘアピンでエンジンがストールしてしまい、後方のライバルとの差は再び縮まってしまいましたが、クルマは自分に合っていますし、ペースもいいので、自信を持って明日の最終日に臨むことができます。

エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)

今日はあまりいい一日ではなく、望んでいたようにはなりませんでした。
タイムは決して悪くなかったのですが、明らかに昨日ほどではありませんでした。
昨日のステージで苦労した路面がダーティなセクションや、デイ2で出走順が後方になることへの対策など、特定の領域に関してクルマを改善しようと試み、ある程度改善することはできたのですが、その過程でクルマの全体的なバランスに影響が出てしまいました。
何かを試す必要があったのですが、上手く行きませんでした。
スイートスポットを見つけることができず、昨日のようないいフィーリングと自信を得ることができなかったのです。
このラリーではとにかく自信が重要なのですが、今日は最高の状態ではなく、それがタイムに表れてしまいました。それでも、明日もチャレンジを続けます。

カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)

昨日よりもペースがかなり向上し、大きなリスクを冒すことなく良いタイムを出すことができました。
昨晩のサービスでセッティングをさらに変更したところ、霧が出ていたり、路面が湿っている場所もあるなどトリッキーなコンディションだったにも関わらず、今朝の最初のステージからいい走りができました。
2本目のステージではスローパンクチャーが発生し、3本目のステージではかなり危ない瞬間もありましたが、全体的に午前中は非常に良かったですし、クルマにも満足することができました。
午後はインカットによりステージ上にグラベルが多く出ていて、非常にトリッキーなコンディションでしたが、その時点で既に激しく順位を争う状況ではなかったので、大きなリスクを冒すことなく着実に走りました。
明日は何事もなくフィニッシュすることが目標ですが、パワーステージではポイント獲得を目指したいと思います。

明日のステージ情報

競技最終日となる10月17日(日)のデイ3は、サービスパークの西側エリアでサンタ・マリナ(SS14/16)と、ランナバウトでのドーナッツターンが観客に人気のリウデカニエス(SS15/17)という、2本のステージをサービスを挟んで各2回走行。
サンタ・マリナの1本目、SS14は日の出前のスタートとなります。
また、最終ステージとなるリウデカニエスの2本目、SS17はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
ステージは全部で4本、その合計距離は50.90km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は261.12kmとなります。

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