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2022年6月

2022/06/27

WRC2:2022年シリーズ・ポイント表(Rd.6/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 66
2 Y.ロッセル FRA Citroen C3 63
3 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo 52
4 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Evo 51
5 C.イングラム GBR Skoda Fabia Evo 44
6 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 33
7 S.ジョンストン USA Citroen C3 32
8 E.カイス CZE Ford Fiesta Mk2 22
9 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 21
10 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 19
11 O.ベイビー NOR VW Polo GTI R5 18
12 M.マルザイク POL Skoda Fabia Evo 18
13 E.ピエタリネン FIN VW Polo GTI R5 17
14 A.シン・ライ KEN Scoda Fabia R5 16
15 G.マンスター LUX Hyundai i20 N 13
16 E.カウル EST VW Polo GTI R5 12
17 A.ヴィラニ KEN Skoda Fabia R5 12
18 G.リンナマエ EST VW Polo GTI R5 12
19 A.アラウージョ POR Skoda Fabia R5 10
20 S.パヤリ FIN Ford Fiesta Rally3 10
21 S.リフェブレ FRA Citroen C3 R5 10
22 R.テオドシオ POR Hyundai i20 N 8
23 M.プロコプ CZE Ford Fiesta R5 6
24 E.カミッリ FRA Citroen C3 6
25 J.ヨナソン SWE Skoda Fabia Evo 6
26 E.フェルナンデス CHL Scoda Fabia R5 6
27 M.ミエーレ ITA Skoda Fabia Evo 5
28 J-M.ラオウクス FRA VW Polo GTI 4
29 M.ソロワウ POL Ford Fiesta WRC 4
30 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 N 3
31 F.ロザティ FRA Hyundai i20 N 2
32 O.ブッリ CHE VW Polo GTI 2
33 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo 2
34 F.ロイクス BEL Skoda Fabia Evo 2
35 Y.アル・ラジヒ SAU VW Polo GTI R5 1
36 M.ヘイキラ SWE Skoda Fabia Evo 1

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WRC:2022年シリーズ・ポイント表(Rd.6/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 145
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 80
3 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 62
4 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 62
5 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< 60
6 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 57
7 S.ロウブ FRA Ford Puma Rally1 35
8 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 34
9 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 34
10 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 28
11 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 18
12 E.ラッピ FIN Toyota Yaris Rally1 17
13 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Evo 12
14 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 R5 1
15 Y.ロッセル FRA Citroen C3 7
16 J.セルデルディス GRE Ford Puma Rally1 6
17 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 6
18 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo 6
19 O.ベイビー NOR VW Polo GTI R5 4
20 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 3
21 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 3
22 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 3
23 E.カイス CZE Ford Fiesta Mk2 2
24 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 2
25 E.カウル EST VW Polo GTI R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 246
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 184
3 M-スポーツ・フォード・WRT 144
4 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT NG 68

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トヨタ・チーム 第4日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2022年6月27日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第6戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ4
優勝のロバンペラにエバンス、勝田、オジエと続き、
トヨタは29年ぶりとなる1-2-3-4フィニッシュを飾る

6月26日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦 サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が優勝、今シーズン4勝目を飾りました。
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(1号車) は総合4位に入り、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合3位を獲得したことで、GR YARIS Rally1は1-2-3-4フィニッシュを達成しました。

サファリ・ラリー・ケニアの最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル(未舗装路)ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。
天気は全体的に曇りで、一時的に小雨が降りましたが、路面は概ねドライコンディションが保たれました。

デイ2でトップに立ち、デイ3終了時点で総合2位のエバンスに40.3秒差を築いたロバンペラは、デイ4のSS15でベストタイムを記録しました。
その後タイム差をさらに広げていき、最終的には52.8秒差をつけて優勝。
今シーズン、6戦を戦い4勝を記録するなど圧倒的な強さで、ドライバー選手権におけるリードを65ポイントに拡大しました。

昨年のサファリ・ラリーでは軟らかい砂地に刻まれた深い轍(わだち)でスタックし、デイリタイアを喫したロバンペラですが、今年はオープニングのスーパーSSでタイヤとクルマにダメージを負った以外は、安定して速いタイムを刻み続け、冷静沈着なラリー運びでこの伝統のラリーを制しました。

エバンスは、デイ3でロバンぺラと首位争いを展開。
総合2位につけ20秒以内の差を守っていましたが、デイ終盤の突然の降雨で路面が泥状となり、フロントウインドウに泥が付着。
視界不良により大きくタイムを失ってしまいました。
最終日のデイ4は、堅実な走りを続け総合2位を獲得。
今シーズン2回目となるポディウムフィニッシュを果たしました。

昨年、このラリーで優勝争いを展開した勝田とオジエは、それぞれ総合3位、総合4位でフィニッシュ。
勝田は昨年大会以上に困難なコンディションとなった今年のラリーをクレバーに戦い、いくつかの小さなトラブルを乗り越え総合3位を獲得。
コ・ドライバーのジョンストンにとっては、記念すべきWRC初ポディウム獲得となりました。
一方、オジエはデイ2で首位に立ちながらもタイヤのダメージで約2分を失い、総合6位に後退。
そこから順位を挽回し、最終日はGR YARIS Rally1の1-2-3-4フィニッシュを最優先する走りに徹しましたが、最終のパワーステージでは3番手タイムを記録。
自身とチームにボーナスポイントをもたらし、総合4位でラリーを終えました。
なお、チームは上位2台が獲得したポイントとオジエのボーナスポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードを62ポイントに拡げました。

トヨタがサファリ・ラリーを制したのは今回で10回目。
表彰台独占は2019年のラリー・ドイチェランド以来、1-2-3-4フィニッシュは1993年のサファリ・ラリー以来となります。
今年のサファリ・ラリーは、「フェシュフェシュ」と呼ばれる、目の細かい砂状のグラベルが堆積した路面や、降雨により泥状となった滑りやすい路面、大きな穴が口を開け鋭い石が転がる荒れた路面など、今シーズンもっとも困難な路面での戦いとなりました。
他の多くのクルマが深刻なトラブルに見舞われる中、GR YARIS Rally1は高い信頼性と速さを両立し、この困難なラリーを戦い抜きました。

豊田 章男 (チームオーナー)

カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!
エルフィン、貴元、セブ、1-2-3-4フィニッシュという素晴らしい結果をありがとう!
アーロンは、初ポディウムおめでとう!
TOYOTA GAZOO Racing初の4台上位独占は、厳しいケニアの道を、みんなが無事に帰ってきてくれたからこその結果です。

“ラリーは、いかにトラブルなく走り切れるかがなにより大切”ということを、改めて強く感じました。もちろん無事に最後までクルマを運んでくれたドライバーたちの力は大きいですが、その裏にあるチームの力にも心から感謝したいと思います。
チームのみんなは前戦での厳しい結果に気を落とすことなく、ケニアへの準備を短時間でやりきってくれました。
中にはケニアに入ってから完成させたパーツもあったと聞きます。
サービスの合間にも、メカニックやエンジニアが悪路対策などの知恵を出し合い、ラリーがスタートしてからもサファリの道に対応するための改善を繰り返してくれていたそうです。
“もっといいクルマづくり”を“走りながら”“道の上で”実践してくれるチームを本当に頼もしく思います。

優勝したカッレは、初日にコースオフしクルマを破損していました。
チームの多くが心配する中メカニックたちは「大丈夫!なおせる!」と笑顔で言い、15分しかない中でクルマを元通りにしてくれていました。
初日のビハインドからでも優勝するカッレの運転も素晴らしいですが、あっという間にクルマを直してしまうメカニックたちの腕と自信も本当にすごいと思います。
今回、この素晴らしい結果が今まで積み重ねてきた“チーム力”の賜物だと感じられることが、なによりうれしいです。
ファンの皆さまの声援もやはり、チームにとって大きな力となっています。
いつも、ありがとうございます。
2022年シーズンは次から後半戦に入ります。
引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします。

追伸
現地応援に駆けつけてくれたトヨタケニアのみんなもありがとう!
みんなに迎えられ、サファリ・ラリーもわれわれのホームラリーとして戦えました!

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

サファリ・ラリーでの1-2-3-4フィニッシュは、なかなか実現することができない稀に見る結果です。
トヨタにとっては、約30年前にセリカで達成した時以来の快挙であり、チームとドライバーの素晴らしい仕事ぶりには感謝するしかありません。
GR YARIS Rally1の開発においては、何よりも強くて信頼できるクルマを作ることに重点を置きました。
今回のラリーではそれが最も重要なことであり、難しいコンディションの中、クルマは本当によく走ってくれました。
ドライバーたちも、このラリーで必要とされるスマートな走りを実践してくれました。
個人的な野心よりも、チームのために結果を出そうとしてくれた彼らの姿を見て、感銘を受けました。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)

とても力強く戦うことができた週末でした。
少しだけ運が足りなかっただけで、それもゲームの一部です。
何よりも、この素晴らしい結果を実現するためにチームに貢献できたことをうれしく思いますし、TOYOTA GAZOO Racingのみんなにおめでとうと言いたいです。
今シーズン最も過酷なラリーで、われわれ4人のドライバーにフルデイの3日間を通して強いマシンを提供するため、チームは一生懸命頑張ってきました。
このラリーは最後までタフなチャレンジが続いたので、チーム全員と、素晴らしい走りをしたチームメイトに大きな拍手を送りたいと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

本当にいい週末だったと思います。
もちろん優勝を狙っていましたが、土曜日にいろいろなことが起こり、優勝から遠ざかってしまいました。
そして今日は、TOYOTA GAZOO Racingに1-2-3-4フィニッシュをもたらすために走り、素晴らしい結果の実現に貢献できたことをうれしく思います。
ここケニアの、極限の大地での戦いを乗り切るのは大変でしたが、他の多くのクルマが苦戦する中、われわれのクルマは本当によく頑張ってくれました

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

今回の結果は、ラリー前は想像もできなかったものです。
トップ4が全てトヨタ車というのは驚くべきことですし、チームにとっても素晴らしい結果です。
自分にとっては今までで最もハードなラリーでしたが、4台とも特に大きな問題なくフィニッシュできたことからも、GR YARIS Rally1は間違いなく最強かつ最速のクルマだと思います。
このような特別なラリーで優勝することができて本当にうれしいですし、素晴らしい仕事をしたチームのみんなに感謝します。
彼らはクルマを良くしようと常に開発を続けてきましたが、その努力が実を結びました。
このリザルトは、チームと一緒になって獲得したものなのです。

次回のイベント情報

WRC次戦は、7月14日から17日にかけて、エストニアで行われる第7戦「ラリー・エストニア」です。
2020年に初めてWRCとして開催されたこのグラベル・ラリーのステージは、全体的にかなりハイスピードですが、道幅が狭くツイスティでテクニカルなセクションもあります。
また、全体的に路面が軟らかいため、同じステージを2回目に走行する際には深い轍(わだち)が刻まれることもあります。

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WRC:Rd.6 ケニヤラリーDay4結果(最終:SS.19/19)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 3h40'24.9
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'52.8
3 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -01'42.7
4 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 RC1 -02'10.3
5 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -10'40.9
6 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -23'27.9
7 J.セルデルディス GRE Ford Puma Rally1 RC1 -30'16.5
8 S.ロウブ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -32'12.6
9 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -35'37.6
10 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 N RC1 -37'36.6
11 S.ジョンストン USA Citroen C3 RC2 -54'45.8
12 A.シン・ライ KEN Scoda Fabia R5 RC2 -1h04'51.5
13 C.トゥンド KEN Mitsubishi Lancer NAT -1h06'48.5
14 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 RC1 -1h19'27.7
15 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -1h19'32.1
    総合 21位まで確認

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2022/06/26

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2022年6月26日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第6戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ3
ロバンペラが首位を守り、エバンスは総合2位にポジションアップ
勝田は総合3位、オジエは総合4位でGR YARIS Rally1がトップ4を独占

6月25日(土)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦サファリ・ラリー・ケニアの競技3日目デイ3が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が総合1位を堅守。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(1号車) は総合4位に順位を上げました。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は総合3位につけ、GR YARIS Rally1がトップ4を占めました。

サファリ・ラリー・ケニアのデイ3は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル(未舗装路)ステージをデイタイムサービスを挟んで各2回走行、6本のステージの合計距離は150.88kmと4日間で最長でした。
天気は午前中は曇り時々晴れでしたが、午後の最後の2本のステージでは強い雨が降り、路面は泥で非常に滑りやすくなり、大きな水溜まりがいくつもできるなど、トリッキーなコンディションとなりました。

デイ2でトップに立ったロバンペラは一日を通して堅実な走りを続け、3本のセカンドベストタイムと、1本のベストタイムを記録。
手堅く首位を守り、デイ2終了時点で14.6秒だったリードを40.3秒にまで拡げてデイ3を走破しました。
一方、前日総合3位のエバンスは、オープニングステージのSS8でベストタイムを記録し、勝田を抜いて総合2位にポジションアップ。
さらに、SS11でもベストタイムを刻みました。
SS11が終了した段階で首位ロバンペラとの差は15.8秒でしたが、大雨に見舞われた最後の2本のステージで、フロントウインドウに付着した泥により視界が悪化。
この2本のステージでロバンペラ
とのタイム差が大きく拡がりましたが、それでも総合2位で長い一日を終えました。
また、デイ2でラリーをリードしながらも、タイヤ交換により2分程度タイムを失い総合6位に順位を下げていたオジエは、確実性の高い走りでステージを重ね、大雨により難しいコンディションとなったデイ3最終のSS13ではベストタイムを記録。
総合4位まで順位を挽回しました。
オジエと総合5位のライバルとの間には8分21秒の差があり、チームは1-2-3-4フィニッシュを実現すべく、明日の最終日に臨みます。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

4台全てがトップ4に入るというのは、本当に凄いことですし、素晴らしい一日になりました。
路面のコンディションは信じられないくらい悪く、ドライバーにとっては非常に困難な状況でした。
このような難しいコンディションでドライバーたちが冷静さを保ち、クルマもとても良く走り、高い信頼性を発揮したことを本当にうれしく思います。
われわれにとっては素晴らしい状況ですが、まだ長い距離が残っているので、明日も厳しい一日になるでしょう。
4台とも最後まで走り切ってくれたらもちろん最高ですが、このラリーでは最後まで何が起きるかわかりません。
自分たちができる限りの仕事をした上で、いい結果が得られることを祈るしかありません。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)

今日はただ速く走るだけでは順位を上げられないと分かっていたので、猛烈にプッシュすることはせず、トラブルを避けて最後まで走り切ることだけを考えていました。
今朝は、昨日よりはコントロールしやすいコンディションでした。
それでも路面は依然荒れていたので、あまりプッシュすることなく走ったのですが、良いリズムを保つことができました。
午後に雨が降った後はトリッキーなセクションがとても多く、リズムも大きく変化しました。
轍に水が多く溜まっているところもあり、そのような場所では気をつけなければならないと分かっていました。
コンディションが少し良くなったので、とにかくクリーンに走ることを心がけました。
自分よりも上の選手は全員チームメイトです。
誰にも不運なことが起こらず、このまま最後まで行ってトヨタにとって最高の結果になればと思っています。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今日は他のクルマのタイムはあまり気にせず、コンディションを見ながら自分の走りをすることに専念しました。
午前中はとても上手く走ることができ、昨日よりは荒れそうな場所を予測することもできましたが、それでもスピードを常に正しく見極めることは簡単ではありませんでした。
また、午後のマディなコンディションでは、フロントウインドウのクリーニングに少し問題があり、かなり難しい状況でした。
リスクをできる限り抑えようと走ったのですが、あのようなコンディションでは突然のスライドを抑えることは不可能でした。
チームとしては素晴らしいポジションにつけていますが、明日は全てのステージを2回走りますし、特に2回目の走行はかなり興味深いことになると思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

予想通り、今日もタフな一日でした。
路面は昨日ほど柔らかくなかったのですが、それでも岩や轍が多くあり、クルマにとっては大変な路面でした。
自分たちの出走順では、石や荒れている場所を全て避けながらプッシュするのは簡単ではありませんでした。
午後は、本当にトリッキーなコンディションでした。
昨年は経験する機会がなかったので
、このラリーでレインコンディションを走るのは今日が初めてでしたが、グリップが全くなく、大きな水溜まりも多くあったので、本当に驚きました。
グリップする場所を見つけながら、できるだけクリーンに走ろうと試みました。
明日は他のラリーの日曜日よりもかなり長い距離を走るので、まだ丸々1日残っているようなものです。
何が起きるか分からないので、最後まで集中力を保ち続けなくてはなりません。

明日のステージ情報

競技最終日となる6月26日(日)のデイ4は、サービスパークの南側で3本のステージを各2回走行。
SS15/18「ナラシャ」は新しいステージとなり、SS16の再走となる最終ステージのSS19「ヘルズゲート2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
6本のステージの合計距離は82.70km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は358.00kmとなります。

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WRC:Rd.6 ケニヤラリーDay3結果(SS.13/19)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 2h52'39.7
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'40.3
3 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -01'25.6
4 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 RC1 -02'38.3
5 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -10'59.3
6 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 N RC1 -12'19.1
7 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -18'56.1
8 J.セルデルディス GRE Ford Puma Rally1 RC1 -25'45.6
9 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -27'34.7
10 S.ロウブ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -33'01.0
11 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 -40'20.8
12 S.ジョンストン USA Citroen C3 RC2 -48'16.3
13 A.シン・ライ KEN Scoda Fabia R5 RC2 -53'20.4
14 E.ンジオカ KEN Mitsubishi Lancer NAT -54'46.1
15 C.トゥンド KEN Mitsubishi Lancer NAT -56'08.0
    総合 28位まで確認

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2022/06/25

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris Rally1 (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2022年6月25日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第6戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ2
デイ1の総合11位から順位を大きく上げたロバンペラが首位に立ち
勝田が総合2位、エバンスが総合3位につけ、GR YARIS Rally1が1-2-3

6月24日(金)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦サファリ・ラリー・ケニアの競技2日目デイ2が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が総合1位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(1号車) が総合6位につけました。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は総合2位につけ、GR YARIS Rally1がトップ3を占めました。

サファリ・ラリー・ケニアのデイ2は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル(未舗装路)ステージをデイタイムサービスを挟んで各2回走行。
6本のステージの合計距離は124.20km、天気は曇り時々晴れ、気温は11~22度と過ごしやすい一日でした。
ステージのグラベル路面はドライコンディションとなり、所により非常に荒れていたり、大量の砂が堆積しているセクションが、WRC復帰初年度だった昨年大会以上に多くあり、とてもタフな戦いとなりました。

ドライバー選手権首位のロバンペラは、フルデイ初日となる金曜日のステージを出走順1番手で走行。
その出走順が不利に働いたステージではタイムを失いましたが、それほど大きな影響がなかったステージでは本来の速さを発揮。
前日のスーパーSSでタイヤにダメージを負い、首位と11.6秒差の総合11位に留まったロバンペラですが、デイ2では遅れを素早く取り戻し、最後のステージを前に総合3位に順位を上げていました。
そして迎えたデイ2最終の「ケドン」は、「フェシュフェシュ」と呼ばれるパウダー状の砂が厚く積もり、そこに深い轍が刻まれた区間が多くある、非常に難しいコンディションのステージでした。
そのケドンのステージでは、首位オジエがステージ中のタイヤ交換作業で2分以上の遅れをとり総合6位に後退。
デイ2 3本目となるベストタイムを刻んだロバンペラが首位に立ちました。

一方、エバンスは、SS4でオジエに替わって首位に立ちました。
その後順位を下げましたが、総合2位の勝田と7.8秒差の総合3位でデイ2を締めくくりました。
なお、GR YARIS Rally1はデイ2の6本のステージのうち、5ステージでベストタイムを記録。
一日を通して安定した速さを発揮しました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日のステージは本当にタフなコンディションでしたが、われわれにとっては非常にいい一日になりました。
多くのドラマが起こり、リタイアしたクルマもありましたが、われわれは全車大きな問題なく一日を終えることができたのでとてもうれしく思います。
セブが最後のステージでタイムを失わなければさらに良かったのですが、このラリーは路面がとても荒れていて、タイヤに大きな負担がかかるので、こういったことも起こり得ます。
それでも、まだ終わったわけではありません。
昨年セブは、2分という遅れをとりながらも優勝しました。
明日もまた非常に大変な一日になると思いますが、われわれのドライバーはここまでのところ非常に賢くラリーを戦っていますので、明日も同じようなアプローチで臨めばいいと思います。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)

最後のステージまでは良い一日でした。
リズムも良かったですし、このラリーでは全体のマネージメントが特に重要なので、あまり攻めすぎないように走っていました。
最後のステージは、途中に荒れた岩場があることが分かっていましたし、今日もっとも警戒していたステージでした。
しかし、フィニッシュまで残り10kmのところでクルマを停めてタイヤを交換するしかなくなってしまいました。
なぜなら、3輪では終盤のフェシュフェシュを通過することは不可能だったからです。
交換で2分を失ったのはもちろん良いことではありませんが、ラリーはまだ2日ありますし、いろいろなことが起こり得るので、運が向いてくれることを願っています。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

正直なところ、とてもタフでアップダウンの激しい一日でした。
ループの最初のステージはとても良く、リズムも良かったのですが、3番目の長いステージはコンディションが非常に荒れていて、どこまでプッシュすればいいのか分からなくなり、攻め切れませんでした。
それでもこの順位につけていますし、それはポジティブなことです。
クルマはここまで非常に好調ですが、ラリーがこれからさらに厳しくなっていく可能性があることは理解しています。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

私たちにとっては良い一日でした。
ループの最後のステージは午前も午後も非常にトリッキーで、砂がかなり深い場所もあったので、無事にクリアすることができて良かったです。
他の2本のステージはそれほど悪くなく、2回目の走行でも路面を掃除しながら走る必要がありましたが、それでもドライビングを楽しむことができました。
今日は自分でもいい仕事ができたと思いますし、いい順位にもつけています。
明日はまた別のチャレンジになりますが、問題が起こらないように、今日と同じペースで走るというプランは変わりません。

明日のステージ情報

競技3日目となる6月25日(土)のデイ3は、サービスパークの北側にあるエルメンテイタ湖の周辺で、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行します。
いずれのステージも昨年と同じ名前ですが、SS8/11「ソイサンブ」は昨年よりも距離が約9km長くなり、SS9/12「エルメンテイタ」は昨年と進行方向が逆に設定されています。
6本のステージの合計距離は150.88km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は405.74kmとなります。

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WRC:Rd.6 ケニヤラリーDay2結果(SS.7/19)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 1h20'58.1
2 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'14.6
3 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'22.4
4 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'25.3
5 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'57.5
6 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 RC1 -02'08.2
7 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 N RC1 -04'27.1
8 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -09'51.1
9 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -10'24.6
10 S.ジョンストン USA Citroen C3 RC2 -11'04.6
11 J.セルデルディス GRE Ford Puma Rally1 RC1 -11'23.6
12 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -14'38.2
13 C.トゥンド KEN Mitsubishi Lancer RC2 -20'12.1
14 M.プロコプ CZE Ford Fiesta Mk2 RC2 -21'10.7
17 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 RC1 -24'21.0
    総合 30位まで確認

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2022/06/24

トヨタ・チーム 第1日目リポート

Toyota Yaris Rally1 (C)Toyota Gazoo Racing
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2022年6月24日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第6戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ1
サファリ・ラリーがナイロビのスーパーSSでスタート
昨年優勝のオジエが初日首位に立つ

6月23日(木)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦サファリ・ラリー・ケニアが開幕。
オープニングステージとして首都ナイロビ郊外のカサラニでスーパーSSが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(GR YARIS Rally1 1号車)が総合1位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合11位につけました。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は総合6位につけ、 4台のGR YARIS Rally1がラリー初日を走り切りました。

昨年に続き、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に開催されるサファリ・ラリー・ケニアは、ハイブリッドシステムを搭載する新時代のRally1カーにとって、ヨーロッパ圏外で開催される最初のラリーイベントです。
クルマの最終確認および調整作業をするためのシェイクダウンは、他のラリーよりも1日早い水曜日の22日に行われ、全長5.4kmのステージでロバンペラがトップタイムを記録。
オジエは5番手タイム、勝田は6番手タイム、エバンスは7番手タイムでした。規則によりヨーロッパ以外の国でのテストが禁じられているため、チームにとってはGR YARIS Rally1をアフリカの大地で走らせる貴重な機会となりました。

23日(木)は、サービスパークから約100km離れた、首都ナイロビの「ケニヤッタ国際会議場」でセレモニアルスタートが行われ、その後ナイロビ郊外のカサラニで、SS1として2台同時スタートのスーパーSSが行われました。
全長4.84kmのこのグラベルステージで、オジエは2番手タイムのライバルに0.6秒差をつけるベストタイムを記録。ラリーリーダーとして競技初日を終えました。

エバンスはオジエと1.2秒差の4番手タイムと順調なスタートを切りましたが、ドライバー選手権首位のロバンペラは、コースオフしかけた際にタイヤにダメージを負いました。
それでも首位オジエと11.6秒差の総合11位につけており、明日以降の挽回を目指します。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

サファリ・ラリーがスタートし、ファンの皆さんにスーパーSSで走りをお見せすることができてうれしく思います。
明日からは、このスーパーSSとは全く異なるステージなので、それほど大きな意味を持つことではありません。
カッレがタイヤをリムから外し、少しタイムロスしてしまったのは残念ですが、明日以降いろいろなことが起こり、タイム差も他のラリーよりひらくことが予想されるので、あまり大きな問題ではないと思いま
す。レッキを終えて、選手たちは昨年よりも厳しいコンディションになりそうだと予想しています。
特にステージを2回目に走行する際は多くの深い轍(わだち)が刻まれていると思われるので、ドライバーはあまり攻め過ぎないように我慢して走る必要があります。

シェイクダウンはそういったコンディションでクルマがどう反応するかをテストする良い機会でしたが、ドライバーたちは週末に向けて自信を深めたと思います。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)

ラリーをスタートするためにナイロビを訪れ、多くの人に応援をしてもらい素晴らしい気分です。最速タイムを記録することができたのはもちろんうれしいですが、この後は厳しい週末が待っているので、それほど重要なことだとは思いません。
明日以降は、昨年以上にチャレンジングなラリーになるでしょう。
いくつかのセクションは非常に難しく、そこをどう乗り切るかが勝負の鍵を握ると思うので、正しいリズムを見つけるのはきっと難しいと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

ナイロビでの最初のステージはとても素晴らしく、このイベントの始まりに相応しいものでした。
クリーンに走ることができましたが、この後は今日とは全く違うチャレンジがわれわれを待っています。
ステージのコンディションは全体的に昨年よりも荒れていて、軟らかい砂もかなり多くあります。
とにかく速く走らなければならないポイントもあれば、クルマを労って走る必要があるポイントもあります。
そのバランスを判断するのは難しいですが、それを何とか見つけ出さなければなりません。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

多くの人から応援を受けてラリーをスタートすることができてうれしく思います。
ステージの最初のコーナーでブレーキングが限界ギリギリとなってコーナリングラインが大きく膨らんでしまい、タイヤにダメージを負ってしまったのは残念です。
しかしまだ先は長いですし、タイムもそれほど多く失わなかったので、あとは残りの週末に集中して取り組むのみです。
昨日のシェイクダウンではいくつかのことを試しましたが、いい手応えを感じることができました。
明日はスタート順が1番手なのでベストとはいえませんが、どうなるか状況を見たいと思います。

明日のステージ情報

競技2日目となる6月24日(金)のデイ2は、ナイバシャ湖の周辺でSS2/5「ロルディア」、新ステージのSS3/6「ジオサーマル」、今大会最長となる31.25kmのSS4/7「ケドング」という3本のステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行します。
6本のステージの合計距離は124.20km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は337.64kmとなります。

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WRC:Rd.6 ケニヤラリーDay1結果(SS.1/19)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 RC1 0h03'18.8
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'00.6
3 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'01.1
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'01.2
5 S.ロウブ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'01.8
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'01.9
7 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -00'04.4
8 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -00'04.7
9 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 N RC1 -00'05.8
10 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'07.1
11 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'11.6
12 K.カジェタノヴィッツ POL Skoda Fabia R5 RC2 -00'16.9
13 J.セルデルディス GRE Ford Puma Rally1 RC1 -00'17.1
14 M.プロコプ CZE Ford Fiesta Mk2 RC2 -00'17.8
15 S.ジョンストン USA Citroen C3 RC2 -00'19.5
    総合 31位まで確認

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2022/06/06

WRC2:2022年シリーズ・ポイント表(Rd.5/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 Y.ロッセル FRA Citroen C3 63
2 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo 52
3 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Evo 51
4 C.イングラム GBR Skoda Fabia Evo 44
5 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 38
6 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 33
7 E.カイス CZE Ford Fiesta Mk2 22
8 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 21
9 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 19
10 O.ベイビー NOR VW Polo GTI R5 18
11 M.マルザイク POL Skoda Fabia Evo 18
12 E.ピエタリネン FIN VW Polo GTI R5 17
13 G.マンスター LUX Hyundai i20 N 13
14 S.ジョンストン USA Citroen C3 12
15 E.カウル EST VW Polo GTI R5 12
16 G.リンナマエ EST VW Polo GTI R5 12
17 A.アラウージョ POR Skoda Fabia R5 10
18 S.パヤリ FIN Ford Fiesta Rally3 10
19 S.リフェブレ FRA Citroen C3 R5 10
20 R.テオドシオ POR Hyundai i20 N 8
21 M.プロコプ CZE Ford Fiesta R5 6
22 E.カミッリ FRA Citroen C3 6
23 J.ヨナソン SWE Skoda Fabia Evo 6
24 E.フェルナンデス CHL Scoda Fabia R5 6
25 M.ミエーレ ITA Skoda Fabia Evo 5
26 M.ソロワウ POL Ford Fiesta WRC 4
27 J-M.ラオウクス FRA VW Polo GTI 4
28 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 N 3
29 O.ブッリ CHE VW Polo GTI 2
30 F.ロザティ FRA Hyundai i20 N 2
31 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo 2
32 F.ロイクス BEL Skoda Fabia Evo 2
33 M.ヘイキラ SWE Skoda Fabia Evo 1
34 Y.アル・ラジヒ SAU VW Polo GTI R5 1

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WRC:2022年シリーズ・ポイント表(Rd.5/12)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 120
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 65
3 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 62
4 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< 52
5 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 47
6 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 39
7 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 34
8 S.ロウブ FRA Ford Puma Rally1 27
9 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 26
10 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 19
11 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 18
12 E.ラッピ FIN Toyota Yaris Rally1 17
13 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Evo 12
14 O.ソルベルグ SWE Hyundai i20 R5 8
15 Y.ロッセル FRA Citroen C3 7
16 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo 6
17 O.ベイビー NOR VW Polo GTI R5 4
18 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia R5 4
19 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 3
20 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia R5 3
21 E.カイス CZE Ford Fiesta Mk2 2
22 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 2
23 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 2
24 E.カウル EST VW Polo GTI R5 1


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 200
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 161
3 M-スポーツ・フォード・WRT 120
4 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT NG 53

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トヨタ・チーム 第4日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2022年6月6日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ4
過酷なグラベルラリーを戦い抜いたロバンペラが総合5位でフィニッシュ
ドライバー選手権首位の座を守り、リードをさらに拡げる

6月5日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアの最終日デイ4が、イタリアのサルディニア島北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車) が総合5位でフィニッシュ。
ドライバー選手権首位の座を守り、選手権2位のライバルに対するリードを拡げました。

また、2回のデイリタイアを経て再出走したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合40位で、デイ3でデイリタイアし再出走したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)は総合44位で完走。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、ロバ
ンペラに次ぐ総合6位でフィニッシュしました。

ラリー最終日のデイ4は、サルディニア島西海岸アルゲーロのサービスパークを起点に、島の北部で2本のグラベル(未舗装路)ステージを各2回走行。
4本のステージの合計距離は39.30kmでした。
最終日は曇り空となり小雨がぱらつくこともありましたが、全体的にはドライコンディションでの戦いになりました。

ロバンペラは、金曜日のデイ2を不利な出走順一番手で走行し大幅にタイムロス。
総合8位に留まりました。
デイ3では総合5位まで順位を上げましたが、総合4位のライバルに対して51.4秒という大きな差がついており、走行距離が短い最終日に自力でさらにポジションを上げるのは難しい状況でした。
そこで、ロバンペラはボーナスの選手権ポイントを獲得可能な最終のパワーステージに狙いを定め、他の多くのドライバーと同じように、そこまでの3本のステージはタイヤを温存する作戦で最終日を戦いました。
そして迎えた最終のパワーステージで、ロバンペラは2番手タイムを記録しラリーをフィニッシュ。
総合5位に入り獲得した10ポイントと、パワーステージで獲得した4ポイントを加算し、ドライバー選手権におけるリードを、46ポイントから55ポイントへとさらに拡げることに成功しました。

また、チームはマニュファクチャラー選手権首位を守り、2位のマニュファクチャラーに対し39ポイント差をつけています。

パワーステージでは、メカニックによって修理されたクルマで再出走したエバンスが3番手タイムで3ポイントを、ラッピが4番手タイムで2ポイントをボーナスポイントとして獲得。
勝田も5番手タイムでボーナスの1ポイントを獲得し、ロバンペラに次ぐ総合6位でフィニッシュ。
GR YARIS Rally1は4台全車がパワーステージで速さを示しました。

気温が高く、路面も非常に荒れていた今回のグラベルラリーで、エバンスとラッピが一時首位に立つなど、GR YARIS Rally1は高いパフォーマンスを発揮。
信頼性についても
総じて高いレベルにありましたが、不運なアクシデントが重なり彼らはデイリタイアを余儀なくされました。
また、今シーズン3連勝中だったロバンペラも不利な出走順でタイムを失い、チームは今シーズン初めて表彰台を逃すことになりました。
それでも、今回のラリーから、次戦以降に繋がる多くの学びを得ることができました。

豊田 章男 (チームオーナー)
メカニックたちへ。
今週末はメカニックのみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。
エルフィン、エサペッカのクルマを直して、翌日のラリーに間に合わせてくれたサルディニアのメカニックたち。
そして、ヤリ-マティと私がドライバーとして出場した富士24時間レースで、トラブルで走れなくなったGR86とGRカローラを必死に直して、コースに戻してくれた富士のメカニックたち。
われわれドライバーは走り続けられなくなることが一番辛いことです。
支えてくださっている多くの皆さまに恩返しができなくなってしまうからです。
メカニックの皆さんの力に私も含め、われわれのチームの多くのドライバーが助けられました。
メカニックの皆さん、チームのために、僕らドライバーのために、クルマを直してくれて本当にありがとう。
これからももっといいクルマづくりのために、よろしくお願いします。
一緒に、毎回のゴールを目指しましょう。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)

われわれは全てのラリーに勝つために出場していますが、今回は非常に困難な週末となり、その目的を達成することができませんでした。
それでも、マニュファクチャラー選手権では依然首位ですし、ドライバー選手権ではカッレがリードをさらに広げました。
タイトルを獲得するためには全てのラリーで勝つ必要はなく、カッレは出走順が一番だったにも関わらず素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。

序盤にエルフィンとエサペッカに起きてしまったことは残念ですが、それもラリーの一部です。
新しいレギュレーションが施行された今年は、非常に良いシーズンのスタートを切ることができたましたが、今回のラフなコンディションで、まだ取り組むべき点があることを発見しました。
改善する余地がまだあり、次のイベントでクルマがさらに良くなる可能性があるということが分かったのは良いことです。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今日はパワーステージが目標でした。
思っていたほど多くのポイントを獲ることはできませんでしたが、1ポイントも獲れないよりはましです。
今回もわれわれにとっては困難な週末になりましたが、ステージのタイムやクルマのフィーリングなど、ポジティブに思えることもいくつかありました。
スピードは十分にあったのですが、物事が思うように進みませんでした。
今は、次のケニアに向けて改善を試みています。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

自分たちの今日の目標は、最後まで走りきりパワーステージでポイントを獲得することだと理解していました。
フィーリングはあまり良くなく少々厳しい状況でしたが、それでも何とか2番手タイムを出し、総合5位で得たポイントに4ポイントを追加することができました。
とても厳しい週末でしたが、シーズンの最後にポイントを合計した時に今回のような結果が重要な意味を持つので、クレバーに戦わなければならないと思っていました。
選手権ランキング2位のライバルよりも多くのポイントを獲得できたのですから、満足するべきでしょう。

エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)

次戦ケニアに出場するチームのために、今日は少し違うことを試してみましたが、非常にうまく行ったと思います。
出走順が一番手だったことを考えれば、とてもいいフィーリングでした。
今シーズン、ここまで走ってきた全ての路面でそうでしたが、今回もスピードは素晴らしく、それはつまりクルマが運転しやすいということです。
あとは、それを結果に繋げるだけです。
昨日はちょっとアンラッキーでしたが、ラリーではそういった驚くようなことも起きます。
今回のラリーで得たポジティブな材料を、次のラリーに活かしたいと思います。

次回のイベント情報

WRC次戦は、6月23日から26日にかけて、アフリカのケニアで行われる第6戦「サファリ・ラリー・ケニア」です。
昨年、この伝統のラリーは2002年大会以来19年ぶりにWRCとして開催され、最終日まで勝田と首位を争ったセバスチャン・オジエが優勝。
勝田がキャリアベストリザルトとなる総合2位を獲得し、ヤリスWRCが1-2フィニッシュを飾りました。
サファリ・ラリーのステージはグラベルで、非常に高速な区間と、石や岩が多くある荒れた区間の両方があり、雨が降ると路面はぬかるみ非常に滑りやすくなります。

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WRC:Rd.5 イタリアラリーDay4結果(最終:SS.21/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 3h10'59.1
2 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -01'03.2
3 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 RC1 -01'33.0
4 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -02'09.4
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -03'02.8
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -04'02.6
7 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -05'23.6
8 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo RC2 -07'37.7
9 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 RC2 -08'05.7
10 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 RC2 -08'10.8
11 C.イングラム GBR Skoda Fabia Evo RC2 -08'16.6
12 S.パヤリ FIN Ford Fiesta Rally3 RC3 -09'16.2
13 E.ピエタリネン FIN VW Polo GTI R5 RC2 -10'14.5
14 E.フェルナンデス CHL Scoda Fabia R5 RC2 -11'02.8
15 M.マルシズク POL Skoda Fabia R5 RC2 -13'04.7
40 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -1h01'22.6
41 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -1h03'38.0
45 E.ラッピ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -1h19'45.0
    総合 46位まで確認

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2022/06/05

トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2022年6月5日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ3
首位ラッピが痛恨のデイリタイアで苦杯を喫するも
ロバンペラは着実に順位を上げ総合5位につける

6月4日(土)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアの競技3日目デイ3が、イタリアのサルディニア島北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が総合5位に順位を上げました。
一方、デイ2で首位に立ったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)はアクシデントによりデイリタイアに。
チームはサービスでクルマのダメージを修理し、ラッピは明日のデイ4に再出走する予定です。
また、デイ2でのデイリタイアから再出走したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、サスペンションにダメージを負い再びデイリタイアとなりました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、ロバンペラに次ぐ総合6位につけています。

デイ3はサルディニア島の西海岸、アルゲーロのサービスパークを起点に、島の北部で8本合計131.82kmのグラベルステージが行なわれました。
前日に続き天気は良く、気温はかなり上昇。
路面は終日ドライコンディションが保たれました。

デイ2で首位に立ったラッピは、オープニングのSS10の道幅が狭いセクションでコントロールを失い、クルマの両サイドを連続でヒットし、リヤの左右を破損。競技続行不可能となり、残念ながらデイリタイアとなりました。

その結果、GR YARIS Rally1勢では総合6位に順位を上げた勝田が最上位となり、それを総合7位ロバンペラが追う展開に。
ロバンペラは続くSS11で勝田を抜き総合6位に上がりました。
SS12ではドライバー選手権2位につけるライバルがリタイアとなったことで、ロバンペラは大きなリスクを冒して順位を上げる必要がなくなり、確実性の高い走りにシフトしました。

それでも午後はSS14で2番手タイムを、SS16では3番手タイムを記録するなど、総合5位のライバルとの差を着実に縮めていき、デイ3最後のステージを前に9.3秒差まで迫りました。
そして、最後のSS17でライバルがリタイアしたことで順位をひとつ上げ、総合5位で一日を終えました。
また、勝田は午後のステージでクルマのフロントにダメージを負ったため、ペースを落として走らざるを得ませんでしたが、それでも最後までしっかりと走り抜き、総合6位につけています。

前日のデイリタイアを経て再出走したエバンスは、デイ3で出走順が1番手となったことにより、ルーズグラベルが多くのる不利な路面コンディションでの走行となりました。
それでも、1日の終盤のSS15では3番手タイムを記録するなどいい流れを掴んだかと思われました。
しかし、続くSS16でサスペンションにダメージを受け再びデイリタイアに。
チームはサービスでクルマを直し、エバンスは最終日に再び出走する予定です。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)

今日は気温が高く、路面コンディションも荒れていて、非常に困難な一日でした。
今朝のエサペッカのことはとても残念です。
素晴らしい戦いをしていたのに、あのような結果になってしまったことが残念でなりません。
幸いにもクルマを修理することができたので、明日は再出走してポイントを狙うことができるでしょう。

カッレは今日もとても良い仕事をしました。
一番の目標はドライバー選手権のライバルの前にい続けることだったので、彼が脱落した後はクレイジーに走る必要はありませんでした。

また、貴元は問題を抱えながらも最後まで走り切ったので、良かったと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今日は出走順が一番手だったので、いいタイムを出すのは決して簡単なことではないだろうと思っていました。
ですので、グラベルのステージでクルマを学ぶ良い機会だとと
らえ、テスト的なセッションとして走りましたが、全てが順調でした。しかし、最後か
ら2番目のステージで、残念ながらリヤに衝撃を受けて何かが壊れてしまいました。た
だし、それによって大きな損失を被ったわけではありません。明日は、自分の早い出走
順でパワーステージに臨んで何ができるのかを考え、少しでもポイントを獲得したいと
思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

朝は特にトリッキーで、路面のグリップが低く、難しいステージだったので、あまり多くのことはできませんでした。
それでも、何とか自分たちのペースを保ち、午後には少しだけ速く走れるようになりました。
クルマのセットアップを少し変えたところ、グリップもフィーリングも良くなったのです。
そのおかげで、午後は少し楽しく走ることができました。とにかくトラブルが起きないように走ることが目標でしたが、ライバルが脱落した結果、少し順位を上げることができました。
明日も同じように走る予定ですが、最後のパワーステージでは何かできるかもしれません。

エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)

朝最初のステージは、昨日と走りのリズムを変えず、序盤はとてもクリーンに走ることができていました。
リスクは全く冒していなかったのですが、道幅が狭いセクションに石があり、それを踏んで走行ラインがほんの少しだけずれてしまいました。
結果的に右側の壁に当たり、続いて逆側の木にぶつかってしまったのです。
特に飛ばしていたわけではなかったので、受け入れ難いことですが、確かにステージは非常にトリッキーで道幅も狭く、所々非常に荒れていました。
クルマのフィーリングはとても良かったので、明日も同じようなフィーリングを感じることができるかどうか、試してみたいと思います。

明日のステージ情報

競技最終日となる6月5日(日)のデイ4は、アルゲーロのサービスパークを起点に島の北部で2本のグラベルステージを各2回走行します。
このうちSS19と、その再走ステージであるSS21「サッサリ-アルジェンティエラ」は、スーパーSSのSS1を除けば今大会もっとも短い全長7.1kmのステージです。
また、最終のSS21については、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
4本のステージの合計距離は39.30km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は192.31kmとなります。

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トヨタ・チーム 第3日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
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2022年6月5日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ3
首位ラッピが痛恨のデイリタイアで苦杯を喫するも
ロバンペラは着実に順位を上げ総合5位につける

6月4日(土)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアの競技3日目デイ3が、イタリアのサルディニア島北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が総合5位に順位を上げました。
一方、デイ2で首位に立ったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)はアクシデントによりデイリタイアに。
チームはサービスでクルマのダメージを修理し、ラッピは明日のデイ4に再出走する予定です。
また、デイ2でのデイリタイアから再出走したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、サスペンションにダメージを負い再びデイリタイアとなりました。
なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、ロバンペラに次ぐ総合6位につけています。

デイ3はサルディニア島の西海岸、アルゲーロのサービスパークを起点に、島の北部で8本合計131.82kmのグラベルステージが行なわれました。
前日に続き天気は良く、気温はかなり上昇。
路面は終日ドライコンディションが保たれました。

デイ2で首位に立ったラッピは、オープニングのSS10の道幅が狭いセクションでコントロールを失い、クルマの両サイドを連続でヒットし、リヤの左右を破損。競技続行不可能となり、残念ながらデイリタイアとなりました。

その結果、GR YARIS Rally1勢では総合6位に順位を上げた勝田が最上位となり、それを総合7位ロバンペラが追う展開に。
ロバンペラは続くSS11で勝田を抜き総合6位に上がりました。
SS12ではドライバー選手権2位につけるライバルがリタイアとなったことで、ロバンペラは大きなリスクを冒して順位を上げる必要がなくなり、確実性の高い走りにシフトしました。

それでも午後はSS14で2番手タイムを、SS16では3番手タイムを記録するなど、総合5位のライバルとの差を着実に縮めていき、デイ3最後のステージを前に9.3秒差まで迫りました。
そして、最後のSS17でライバルがリタイアしたことで順位をひとつ上げ、総合5位で一日を終えました。
また、勝田は午後のステージでクルマのフロントにダメージを負ったため、ペースを落として走らざるを得ませんでしたが、それでも最後までしっかりと走り抜き、総合6位につけています。

前日のデイリタイアを経て再出走したエバンスは、デイ3で出走順が1番手となったことにより、ルーズグラベルが多くのる不利な路面コンディションでの走行となりました。
それでも、1日の終盤のSS15では3番手タイムを記録するなどいい流れを掴んだかと思われました。
しかし、続くSS16でサスペンションにダメージを受け再びデイリタイアに。
チームはサービスでクルマを直し、エバンスは最終日に再び出走する予定です。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)

今日は気温が高く、路面コンディションも荒れていて、非常に困難な一日でした。
今朝のエサペッカのことはとても残念です。
素晴らしい戦いをしていたのに、あのような結果になってしまったことが残念でなりません。
幸いにもクルマを修理することができたので、明日は再出走してポイントを狙うことができるでしょう。

カッレは今日もとても良い仕事をしました。
一番の目標はドライバー選手権のライバルの前にい続けることだったので、彼が脱落した後はクレイジーに走る必要はありませんでした。

また、貴元は問題を抱えながらも最後まで走り切ったので、良かったと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今日は出走順が一番手だったので、いいタイムを出すのは決して簡単なことではないだろうと思っていました。
ですので、グラベルのステージでクルマを学ぶ良い機会だとと
らえ、テスト的なセッションとして走りましたが、全てが順調でした。しかし、最後か
ら2番目のステージで、残念ながらリヤに衝撃を受けて何かが壊れてしまいました。た
だし、それによって大きな損失を被ったわけではありません。明日は、自分の早い出走
順でパワーステージに臨んで何ができるのかを考え、少しでもポイントを獲得したいと
思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

朝は特にトリッキーで、路面のグリップが低く、難しいステージだったので、あまり多くのことはできませんでした。
それでも、何とか自分たちのペースを保ち、午後には少しだけ速く走れるようになりました。
クルマのセットアップを少し変えたところ、グリップもフィーリングも良くなったのです。
そのおかげで、午後は少し楽しく走ることができました。とにかくトラブルが起きないように走ることが目標でしたが、ライバルが脱落した結果、少し順位を上げることができました。
明日も同じように走る予定ですが、最後のパワーステージでは何かできるかもしれません。

エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)

朝最初のステージは、昨日と走りのリズムを変えず、序盤はとてもクリーンに走ることができていました。
リスクは全く冒していなかったのですが、道幅が狭いセクションに石があり、それを踏んで走行ラインがほんの少しだけずれてしまいました。
結果的に右側の壁に当たり、続いて逆側の木にぶつかってしまったのです。
特に飛ばしていたわけではなかったので、受け入れ難いことですが、確かにステージは非常にトリッキーで道幅も狭く、所々非常に荒れていました。
クルマのフィーリングはとても良かったので、明日も同じようなフィーリングを感じることができるかどうか、試してみたいと思います。

明日のステージ情報

競技最終日となる6月5日(日)のデイ4は、アルゲーロのサービスパークを起点に島の北部で2本のグラベルステージを各2回走行します。
このうちSS19と、その再走ステージであるSS21「サッサリ-アルジェンティエラ」は、スーパーSSのSS1を除けば今大会もっとも短い全長7.1kmのステージです。
また、最終のSS21については、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
4本のステージの合計距離は39.30km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は192.31kmとなります。

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WRC:Rd.5 イタリアラリーDay3結果(SS.17/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 2h43'35.6
2 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -00'46.0
3 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 RC1 -01'06.8
4 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -01'31.8
5 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -02'23.2
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -03'52.3
7 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -05'03.3
8 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo RC2 -06'09.2
9 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 RC2 -06'54.1
10 C.イングラム GBR Skoda Fabia Evo RC2 -07'09.4
11 J.ヒュットゥネン FIN Ford Fiesta R5 RC2 -07'11.7
12 S.パヤリ FIN Ford Fiesta Rally3 RC3 -07'39.8
13 E.ピエタリネン FIN VW Polo GTI R5 RC2 -08'35.3
14 E.フェルナンデス CHL Scoda Fabia R5 RC2 -09'34.4
15 M.マルシズク POL Skoda Fabia R5 RC2 -10'56.6
45 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -1h00'54.8
47 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -1h02'15.5
49 E.ラッピ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -1h19'57.3
    総合 51位まで確認

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2022/06/04

トヨタ・チーム 第2日目リポート

Toyota Yaris Rally1 (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2022年6月4日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ2
過酷なサルディニア島のグラベルステージで
2本のベストタイムを記録したラッピが首位に立つ

6月3日(金)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアの競技2日目デイ2が、イタリアのサルディニア島北部で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(GR YARIS Rally1 4号車)が総合1位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車) が総合8位につけましたが、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)はメカニカルトラブルでデイリタイアとなりました。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、総合7位につけています。

デイ2は島東海岸のオルビアを起点に、島の北部で8本合計133.56kmのグラベルステージが予定されていましたが、1日の最後の2本のステージがキャンセルされ、結果的に6本のステージで戦われることになりました。
ステージは朝から強い日差しが照りつけ、気温も日中かなり上昇。路面コンディションは全体的にドライとなり、出走順が早い選手たちにとっては非常に厳しい走行条件になりました。

出走順9番手でステージに臨んだラッピは、デイ2の2本目となる今大会最長24.7kmのSS3でベストタイムを記録し、総合1位に。直後のSS4で総合2位に順位を下げ、SS5では途中まで非常に速いペースで走行していましたが、終盤タイヤに問題が生じタイムロス。

それでも総合2位を堅持し、SS7で再びベストタイムを刻むと首位に復帰しました。
ラッピは5年前の2017年にここサルディニアでヤリスWRCをドライブし、WRCキャリア初のベストタイムを記録しました。
そして今回、SS7でのベストタイムは彼にとって記念すべきWRC50回目のステージ優勝となりました。
その後、残る2本のステージがキャンセルとなり、ラッピはそのまま首位でデイ2を終えました。

ドライバー選手権のリーダーとして、出走順一番手で金曜日のステージを走行したロバンペラは、道の表面を覆うルーズグラベルを掃き飛ばしながらの走りを強いられ大幅にタイムロス。
SS4ではコーナリングラインが大きく膨らみ、リヤウイングにダメージを受けて十分なダウンフォースを得られない状態で続くSS5を走行することになりました。

また、午後のステージは午前中以上にルーズグラベルの影響が大きく、ロバンペラは総合8位でタフな一日を走破しました。
3番手という、やはり早い出走順で走行したドライバー選手権3位の勝田もまた、ルーズグラベルの影響でタイムを失いましたが、総合7位でデイ2を終えました。

前戦ラリー・ポルトガルでロバンペラと優勝を争い、今シーズン初表彰台となる総合2位でフィニッシュしたエバンスは、その良い流れをサルディニアでも持続。
デイ2オープニングのSS2でベストタイムを記録し、首位に立ちました。
しかし、続くSS3でクルマの下まわりが路面に強く当たり、ステージを5番手タイムで走り切ったあと、残念ながらデイリタイアとなりました。
クルマはその後サービスへと運ばれ、チームのメカニックによって修理がなされたため、明日のデイ3で再出走する予定です。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)

エサペッカがラリーをリードしていることをうれしく思います。
彼はとてもいい仕事をしていますし、ラリー・スウェーデンの時もそうでしたが、クルマに乗ってすぐに速く走ることができることに感心します。
われわれの期待通り、彼はいいタイムを出しています。

カッレについては、路面のクリーニング役を担い苦戦しましたが、毎年このラリーでは、一番手スタートのドライバーは誰もが苦労するものです。
それでも彼は状況を冷静に判断し、一日を走り切りました。
この先、彼にとって重要なのは、日曜日以降のシーズンを通してのことを考えて戦うことです。

貴元もまた、ポルトガルの時と同じようにいい走りを見せてくれました。
SS3でエルフィンがクルマに衝撃を受け、リタイアを余儀なくされたのはもちろん良くないことですが、チームはクルマを直すことができたので、明日は問題なく再出走できるでしょう。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今朝、クルマのフィーリングはとても良く、最初のステージはダストが多くて大変でしたが、いいタイムが出ました。
その後、2本目のステージで路面の窪みを通過した際、予想外の強い突き上げでクルマの下まわりを破損してしまいました。
車内で警告表示が出始めたので、できる限りの対処をしながらステージを最後まで走り切りました。
しかしその後、さらに詳しく調べたところ、路肩で決められた時間内に修理をするのは難しいことがはっきりしました。
こんなにも早くデイ2が終わってしまったのは残念ですが、また明日再出走し、この週末を頑張って戦いたいと思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

予想していたように難しい一日となり、特に午後は大変でした。
午前中のステージはどちらかと言うと細かい砂がのった路面でしたので、一番手スタートでもそれほど悪くないところもありました。
何度かミスをしてタイムを失いましたが、それ以外は問題ありませんでした。
しかし、午後は路面にルーズグラベルが多くのり、非常に滑りやすい状態でした。
それでも、何とか乗り切ることができました。

明日は日中のサービスがない長い一日で、より厳しいコンディションになると思いますので、何が起きるかわかりません。
出走順が4番手になり状況は少し良くなるはずなので、順位を上げられるように頑張りたいと思います。

エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)

一日の終りには、トップ争いに加わることができているだろうと考えていましたが、首
位に立てなかったとしてもいいと思っていたので、いい一日になりましたし満足してい
ます。
金曜日を戦い終えて首位に立つのは3年ぶりなので、とてもいい気分です。
ステージはダストにより視界が良くなかったので、安全なペースでスタートしましたが、視界がクリアになると通常通りプッシュすることができました。
このラリーでは常に100%の力で走ることはできませんが、今日はコンスタントに90%の走りができ、それが上手くいった理由です。
最も重要なのは、明日のために良い出走順を確保することでしたが、それができたので、明日も引き続きこのペースで戦い続けたいと思います。

明日のステージ情報

競技3日目となる6月4日(土)のデイ3は、アルゲーロのサービスパークを起点に島の北部で8本のグラベルステージが行われます。
デイ2と同様、デイ3も過去に何度も使われてきた定番ステージが中心となり、午前中に2本のステージを各2回走行。
午後にも2本のステージを各2回走行します。
ただし、デイ3についてはアルゲーロでのミッドデイサービスの設定がなく、タイヤフィッティングゾーンのみ設けられるため、クルマに大きなダメージを負わないように注意して8本のステージを走り切らなければなりません。
8本のステージの合計距離は131.82km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離
は580.36kmとなります。

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WRC:Rd.5 イタリアラリーDay2結果(SS.9/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.ラッピ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 1h10'41.9
2 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'00.7
3 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'15.1
4 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -00'15.5
5 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 RC1 -00'16.1
6 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'30.8
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -01'05.5
8 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -01'13.1
9 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -02'07.2
10 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Evo RC2 -02'20.8
11 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo RC2 -02'36.6
12 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -02'40.1
13 J.ソランズ ESP Citroen DS3 R5 RC2 -02'59.1/td>
14 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo RC2 -03'01.2
15 C.イングラム GBR Skoda Fabia Evo RC2 -03'03.4
55 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -39'47.7
    総合 57位まで確認

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2022/06/03

トヨタ・チーム 第1日目リポート

2022年6月3日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ1
島北東部のオルビアでラリーがスタート
GR YARIS Rally1が総合2~5位を占める

6月2日(木)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアが開幕。
オープニングステージとして島北東部のオルビアでスーパーSSが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合4位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)が総合5位につけました。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元が総合2位につけ、 4台のGR YARIS Rally1が初日の総合2~5位を占めました。

ハイブリッドシステムを搭載する新時代ラリーカー、GR YARIS Rally1は、第2戦ラリー・スウェーデンから第4戦ラリー・ポルトガルにかけて、ロバンペラのドライブにより3戦連続で優勝を飾りました。

迎えた第4戦は、前戦ラリー・ポルトガルに続くグラベル(未舗装路)イベントのラリー・イタリア サルディニア。
地中海に浮かぶ美しいサルディニア島の北部を舞台とする、灼熱のタフラリーです。

木曜日は、まず午前中にサービスパークが置かれる西海岸のアルゲーロから約17km離れた「オルメド」でシェイクダウンが行なわれ、全長3.53kmのショートコースで、今季WRC出場3回目のラッピが2番手タイムを、エバンスが3番手タイムを、ドライバー選手権首位のロバンペラが5番手タイムを記録しました。

その後、選手たちは島の反対側、東海岸のオルビアへと移動。
午後6時過ぎから市街地のターマック(舗装路)と、グラベルの両路面を走行する全長3.23kmのSS1が行われ、GR YARIS Rally1勢は首位と0.5秒差の勝田が2番手タイムを記録。
エバンス、ロバンペラ、ラッピが続き、全ドライバーがクルマに良いフィーリングを感じて初日を走破しました。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)

今回のサルディニアは、ここまでのところ今シーズン最もタフなラリーとなることが予想されます。
サルディニアは気温が高いので、クルマの信頼性とタイヤのマネージメントが鍵になると考えています。

ポルトガルが終わってから、間を置くことなくすぐに開催されるラリーのため、チームは多くの仕事をこなさなくてはなりませんでしたが、シェイクダウンを終えてドライバーたちは皆満足しており、最初のステージも上手く行きました。
全ドライバーが明日に向けて、賢い走りをしたと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今晩のスーパーSSはとても良いステージでしたが、小手調べに過ぎず、明日からが本番です。フィーリングはそれほど良くありませんでしたが、タイムは悪くありませんでした。
ポルトガルを終えてクルマをさらに良くするアイディアが浮かんだので、そのいくつかをシェイクダウンで試しました。
サルディニアでは常にそうですが、今回もチャレンジングな週末が待っていると思います。
暑い日が続き、全体的に荒れたコンディションなので、クルマにとってもドライバーにとっても大変な週末になるでしょう。
ですので、賢く戦い、攻めるべきところと守るべきところを正しく見極めなくてはなりません。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

スーパーSSはごく一般的なグラベル路面とコーナーもあり、とても楽しめるステージでした。
ひとつのコーナーでミスをしてしまいましたが、それ以外はいい走りができたと思います。
サルディニアに再び戻ってこれたことをうれしく思います。
サルディニアは常にトリッキーなラリーですが、今年もまたクルマにもドライバーにも厳しいコンディションになりそうです。
最初にシェイクダウンを走った後セットアップを変更し、より良いフィーリングを見つけることができました。
明日、出走順一番手でステージに臨むのは大変な仕事になるでしょう。
グラベルの路面は非常に滑りやすく、ミスをすることなく速く走るのはとても難しいと思いますが、ベストを尽くして戦います。

エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)

最初のステージは非常に滑りやすいコンディションでした。
もっとグリップすると思っていたのですが、盛大に滑ってしまいました。
サルディニアにはこれまで常にいいフィーリングで臨んできましたが、今朝のシェイクダウンでも最初の走行からクルマはとても扱いやすく、自信を持って走ることができました。
先週行なったテストで試したことが上手く機能したので、明日からの本格的なステージを前にとてもハッピーな気分です。
この週末最大の焦点は暑さなので、ドライバーにとってもクルマにとっても、きっと
厳しい戦いになるでしょう。

明日のステージ情報

競技2日目となる6月3日(金)のデイ2は、オルビアを起点に島の北部で8本のグラベルステージが行われます。
午前中に2本のステージを各2回走行し、その後アルゲーロでのミッドデイサービスを経て、午後はサービスパークの東北エリアで2本のステージを各2回走行。
8本のステージの合計距離は133.56km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は525.79kmとなります。

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WRC:Rd.5 イタリアラリーDay1結果(SS.1/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 0h02'26.8
2 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'00.5
3 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'00.7
4 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'01.0
5 E.ラッピ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'01.0
6 O.タナク EST Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'01.3
7 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 RC1 -00'01.7
8 A.フォアマウクス FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'02.2
9 C.ブリーン IRL Ford Puma Rally1< RC1 -00'02.4
10 G.グリーンスミス GBR Ford Puma Rally1 RC1 -00'03.4
11 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'04.9
12 M-W.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo RC2 -00'06.0
13 M.マルシズク POL Skoda Fabia R5 RC2 -00'06.4
14 G.リンナマエ EST VW Polo GTI R5 RC2 -00'06.9
15 T.スニネン FIN Hyundai i20 R5 RC2 -1h19'52.3
    総合 58位まで確認

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