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2022/06/27

トヨタ・チーム 第4日目リポート

Toyota Yaris WRC (C)Toyota Gazoo Racing
拡大します

2022年6月27日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第6戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ4
優勝のロバンペラにエバンス、勝田、オジエと続き、
トヨタは29年ぶりとなる1-2-3-4フィニッシュを飾る

6月26日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦 サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が優勝、今シーズン4勝目を飾りました。
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(1号車) は総合4位に入り、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合3位を獲得したことで、GR YARIS Rally1は1-2-3-4フィニッシュを達成しました。

サファリ・ラリー・ケニアの最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、3本のグラベル(未舗装路)ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。
天気は全体的に曇りで、一時的に小雨が降りましたが、路面は概ねドライコンディションが保たれました。

デイ2でトップに立ち、デイ3終了時点で総合2位のエバンスに40.3秒差を築いたロバンペラは、デイ4のSS15でベストタイムを記録しました。
その後タイム差をさらに広げていき、最終的には52.8秒差をつけて優勝。
今シーズン、6戦を戦い4勝を記録するなど圧倒的な強さで、ドライバー選手権におけるリードを65ポイントに拡大しました。

昨年のサファリ・ラリーでは軟らかい砂地に刻まれた深い轍(わだち)でスタックし、デイリタイアを喫したロバンペラですが、今年はオープニングのスーパーSSでタイヤとクルマにダメージを負った以外は、安定して速いタイムを刻み続け、冷静沈着なラリー運びでこの伝統のラリーを制しました。

エバンスは、デイ3でロバンぺラと首位争いを展開。
総合2位につけ20秒以内の差を守っていましたが、デイ終盤の突然の降雨で路面が泥状となり、フロントウインドウに泥が付着。
視界不良により大きくタイムを失ってしまいました。
最終日のデイ4は、堅実な走りを続け総合2位を獲得。
今シーズン2回目となるポディウムフィニッシュを果たしました。

昨年、このラリーで優勝争いを展開した勝田とオジエは、それぞれ総合3位、総合4位でフィニッシュ。
勝田は昨年大会以上に困難なコンディションとなった今年のラリーをクレバーに戦い、いくつかの小さなトラブルを乗り越え総合3位を獲得。
コ・ドライバーのジョンストンにとっては、記念すべきWRC初ポディウム獲得となりました。
一方、オジエはデイ2で首位に立ちながらもタイヤのダメージで約2分を失い、総合6位に後退。
そこから順位を挽回し、最終日はGR YARIS Rally1の1-2-3-4フィニッシュを最優先する走りに徹しましたが、最終のパワーステージでは3番手タイムを記録。
自身とチームにボーナスポイントをもたらし、総合4位でラリーを終えました。
なお、チームは上位2台が獲得したポイントとオジエのボーナスポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードを62ポイントに拡げました。

トヨタがサファリ・ラリーを制したのは今回で10回目。
表彰台独占は2019年のラリー・ドイチェランド以来、1-2-3-4フィニッシュは1993年のサファリ・ラリー以来となります。
今年のサファリ・ラリーは、「フェシュフェシュ」と呼ばれる、目の細かい砂状のグラベルが堆積した路面や、降雨により泥状となった滑りやすい路面、大きな穴が口を開け鋭い石が転がる荒れた路面など、今シーズンもっとも困難な路面での戦いとなりました。
他の多くのクルマが深刻なトラブルに見舞われる中、GR YARIS Rally1は高い信頼性と速さを両立し、この困難なラリーを戦い抜きました。

豊田 章男 (チームオーナー)

カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!
エルフィン、貴元、セブ、1-2-3-4フィニッシュという素晴らしい結果をありがとう!
アーロンは、初ポディウムおめでとう!
TOYOTA GAZOO Racing初の4台上位独占は、厳しいケニアの道を、みんなが無事に帰ってきてくれたからこその結果です。

“ラリーは、いかにトラブルなく走り切れるかがなにより大切”ということを、改めて強く感じました。もちろん無事に最後までクルマを運んでくれたドライバーたちの力は大きいですが、その裏にあるチームの力にも心から感謝したいと思います。
チームのみんなは前戦での厳しい結果に気を落とすことなく、ケニアへの準備を短時間でやりきってくれました。
中にはケニアに入ってから完成させたパーツもあったと聞きます。
サービスの合間にも、メカニックやエンジニアが悪路対策などの知恵を出し合い、ラリーがスタートしてからもサファリの道に対応するための改善を繰り返してくれていたそうです。
“もっといいクルマづくり”を“走りながら”“道の上で”実践してくれるチームを本当に頼もしく思います。

優勝したカッレは、初日にコースオフしクルマを破損していました。
チームの多くが心配する中メカニックたちは「大丈夫!なおせる!」と笑顔で言い、15分しかない中でクルマを元通りにしてくれていました。
初日のビハインドからでも優勝するカッレの運転も素晴らしいですが、あっという間にクルマを直してしまうメカニックたちの腕と自信も本当にすごいと思います。
今回、この素晴らしい結果が今まで積み重ねてきた“チーム力”の賜物だと感じられることが、なによりうれしいです。
ファンの皆さまの声援もやはり、チームにとって大きな力となっています。
いつも、ありがとうございます。
2022年シーズンは次から後半戦に入ります。
引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします。

追伸
現地応援に駆けつけてくれたトヨタケニアのみんなもありがとう!
みんなに迎えられ、サファリ・ラリーもわれわれのホームラリーとして戦えました!

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

サファリ・ラリーでの1-2-3-4フィニッシュは、なかなか実現することができない稀に見る結果です。
トヨタにとっては、約30年前にセリカで達成した時以来の快挙であり、チームとドライバーの素晴らしい仕事ぶりには感謝するしかありません。
GR YARIS Rally1の開発においては、何よりも強くて信頼できるクルマを作ることに重点を置きました。
今回のラリーではそれが最も重要なことであり、難しいコンディションの中、クルマは本当によく走ってくれました。
ドライバーたちも、このラリーで必要とされるスマートな走りを実践してくれました。
個人的な野心よりも、チームのために結果を出そうとしてくれた彼らの姿を見て、感銘を受けました。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)

とても力強く戦うことができた週末でした。
少しだけ運が足りなかっただけで、それもゲームの一部です。
何よりも、この素晴らしい結果を実現するためにチームに貢献できたことをうれしく思いますし、TOYOTA GAZOO Racingのみんなにおめでとうと言いたいです。
今シーズン最も過酷なラリーで、われわれ4人のドライバーにフルデイの3日間を通して強いマシンを提供するため、チームは一生懸命頑張ってきました。
このラリーは最後までタフなチャレンジが続いたので、チーム全員と、素晴らしい走りをしたチームメイトに大きな拍手を送りたいと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

本当にいい週末だったと思います。
もちろん優勝を狙っていましたが、土曜日にいろいろなことが起こり、優勝から遠ざかってしまいました。
そして今日は、TOYOTA GAZOO Racingに1-2-3-4フィニッシュをもたらすために走り、素晴らしい結果の実現に貢献できたことをうれしく思います。
ここケニアの、極限の大地での戦いを乗り切るのは大変でしたが、他の多くのクルマが苦戦する中、われわれのクルマは本当によく頑張ってくれました

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

今回の結果は、ラリー前は想像もできなかったものです。
トップ4が全てトヨタ車というのは驚くべきことですし、チームにとっても素晴らしい結果です。
自分にとっては今までで最もハードなラリーでしたが、4台とも特に大きな問題なくフィニッシュできたことからも、GR YARIS Rally1は間違いなく最強かつ最速のクルマだと思います。
このような特別なラリーで優勝することができて本当にうれしいですし、素晴らしい仕事をしたチームのみんなに感謝します。
彼らはクルマを良くしようと常に開発を続けてきましたが、その努力が実を結びました。
このリザルトは、チームと一緒になって獲得したものなのです。

次回のイベント情報

WRC次戦は、7月14日から17日にかけて、エストニアで行われる第7戦「ラリー・エストニア」です。
2020年に初めてWRCとして開催されたこのグラベル・ラリーのステージは、全体的にかなりハイスピードですが、道幅が狭くツイスティでテクニカルなセクションもあります。
また、全体的に路面が軟らかいため、同じステージを2回目に走行する際には深い轍(わだち)が刻まれることもあります。

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