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2022/06/03

トヨタ・チーム 第1日目リポート

2022年6月3日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第5戦ラリー・イタリア サルディニア デイ1
島北東部のオルビアでラリーがスタート
GR YARIS Rally1が総合2~5位を占める

6月2日(木)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア サルディニアが開幕。
オープニングステージとして島北東部のオルビアでスーパーSSが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合4位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(4号車)が総合5位につけました。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元が総合2位につけ、 4台のGR YARIS Rally1が初日の総合2~5位を占めました。

ハイブリッドシステムを搭載する新時代ラリーカー、GR YARIS Rally1は、第2戦ラリー・スウェーデンから第4戦ラリー・ポルトガルにかけて、ロバンペラのドライブにより3戦連続で優勝を飾りました。

迎えた第4戦は、前戦ラリー・ポルトガルに続くグラベル(未舗装路)イベントのラリー・イタリア サルディニア。
地中海に浮かぶ美しいサルディニア島の北部を舞台とする、灼熱のタフラリーです。

木曜日は、まず午前中にサービスパークが置かれる西海岸のアルゲーロから約17km離れた「オルメド」でシェイクダウンが行なわれ、全長3.53kmのショートコースで、今季WRC出場3回目のラッピが2番手タイムを、エバンスが3番手タイムを、ドライバー選手権首位のロバンペラが5番手タイムを記録しました。

その後、選手たちは島の反対側、東海岸のオルビアへと移動。
午後6時過ぎから市街地のターマック(舗装路)と、グラベルの両路面を走行する全長3.23kmのSS1が行われ、GR YARIS Rally1勢は首位と0.5秒差の勝田が2番手タイムを記録。
エバンス、ロバンペラ、ラッピが続き、全ドライバーがクルマに良いフィーリングを感じて初日を走破しました。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)

今回のサルディニアは、ここまでのところ今シーズン最もタフなラリーとなることが予想されます。
サルディニアは気温が高いので、クルマの信頼性とタイヤのマネージメントが鍵になると考えています。

ポルトガルが終わってから、間を置くことなくすぐに開催されるラリーのため、チームは多くの仕事をこなさなくてはなりませんでしたが、シェイクダウンを終えてドライバーたちは皆満足しており、最初のステージも上手く行きました。
全ドライバーが明日に向けて、賢い走りをしたと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)

今晩のスーパーSSはとても良いステージでしたが、小手調べに過ぎず、明日からが本番です。フィーリングはそれほど良くありませんでしたが、タイムは悪くありませんでした。
ポルトガルを終えてクルマをさらに良くするアイディアが浮かんだので、そのいくつかをシェイクダウンで試しました。
サルディニアでは常にそうですが、今回もチャレンジングな週末が待っていると思います。
暑い日が続き、全体的に荒れたコンディションなので、クルマにとってもドライバーにとっても大変な週末になるでしょう。
ですので、賢く戦い、攻めるべきところと守るべきところを正しく見極めなくてはなりません。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)

スーパーSSはごく一般的なグラベル路面とコーナーもあり、とても楽しめるステージでした。
ひとつのコーナーでミスをしてしまいましたが、それ以外はいい走りができたと思います。
サルディニアに再び戻ってこれたことをうれしく思います。
サルディニアは常にトリッキーなラリーですが、今年もまたクルマにもドライバーにも厳しいコンディションになりそうです。
最初にシェイクダウンを走った後セットアップを変更し、より良いフィーリングを見つけることができました。
明日、出走順一番手でステージに臨むのは大変な仕事になるでしょう。
グラベルの路面は非常に滑りやすく、ミスをすることなく速く走るのはとても難しいと思いますが、ベストを尽くして戦います。

エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 4号車)

最初のステージは非常に滑りやすいコンディションでした。
もっとグリップすると思っていたのですが、盛大に滑ってしまいました。
サルディニアにはこれまで常にいいフィーリングで臨んできましたが、今朝のシェイクダウンでも最初の走行からクルマはとても扱いやすく、自信を持って走ることができました。
先週行なったテストで試したことが上手く機能したので、明日からの本格的なステージを前にとてもハッピーな気分です。
この週末最大の焦点は暑さなので、ドライバーにとってもクルマにとっても、きっと
厳しい戦いになるでしょう。

明日のステージ情報

競技2日目となる6月3日(金)のデイ2は、オルビアを起点に島の北部で8本のグラベルステージが行われます。
午前中に2本のステージを各2回走行し、その後アルゲーロでのミッドデイサービスを経て、午後はサービスパークの東北エリアで2本のステージを各2回走行。
8本のステージの合計距離は133.56km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は525.79kmとなります。

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