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2023/02/12

トヨタ・チーム スウェディッシュラリー第3日目リポート

Toyota Yaris Rally1 (C)Toyota Gazoo Racing
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2023年2月12日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ3
厳しいコンディション下でロバンペラが表彰台争いに参加
エバンスは苦戦しながらも総合5位につける

2月11日(土)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・スウェーデン」の競技3日目デイ3が、ウーメオーのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が総合4位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位につけました。
また、前日のデイリタイアを経てデイ3で再出走した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合40位につけています。

ラリー・スウェーデンのデイ3は、ウーメオーの北側と東側で7本のステージを走行。
その合計距離は126.22kmと4日間で最長の一日でした。
ステージ周辺は前日に続き好天に恵まれ、気温は早朝マイナス9度前後とかなり冷え込みました。

デイ2で総合5位につけたロバンペラは、オープニングのSS9、SS10と2ステージ連続で2番手タイムを記録。
SS10でエバンスを抜き総合4位に順位を上げました。
そして、午前中最後のSS11ではベストタイムを刻み、上位選手との差を縮めました。

午後の再走ステージでもロバンペラは好調を維持し、SS12で再びベストタイムを記録。
続くSS13ではスピンを喫するも総合3位に順位を上げました。
しかし、SS14では追い上げてきたティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に総合タイムで並ばれ、デイ3最終のSS15では逆転を許し総合4位に後退。
それでも、総合3位ヌービルとの差は3.8秒と、明日の最終日で表彰台を狙える位置につけています。

エバンスは一日を通してクルマに自信を持つことができず、SS12ではスピンでタイムを失い総合6位に後退。
最終的には総合5位と、デイ2よりもひとつ順位を下げてデイ3を走りきりました。

また、デイ2で今季初のベストタイムを記録するも、その後転倒で冷却系にダメージを負いデイリタイアとなった勝田は、チームによって修理されたクルマでデイ3に再出走。
雪道では不利な出走順1番手で全ステージを走行しましたが、SS11ではトップと2.5秒差の5番手タイムを記録するなど、いくつかのステージで良い走りを見せました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今回のスウェーデン最長の一日は、かなり厳しかったと言わざるを得ません。
カッレは午前中、表彰台争いに加わるべく非常にいい戦いをしていました。
しかし、午後になるとタイヤの摩耗が激しくなり、それはつまりスノーラリーではスタッドを失うということですが、特に一日の最後の2本のステージでその影響が出てしまったようです。
ヌービルに対抗しようとカッレはかなり頑張っていましたが、彼の方がタイヤを酷使していたようで、タイムを失ってしまいました。
それでも、タイム差はまだ小さいので明日も戦い続けます。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

激戦の一日でした。
午前中のステージはとても上手く行き、クルマのフィーリングは完璧ではなかったにも関わらず、良いタイムを出すことができました。
しかし、午後はあまり上手く行かず、タイヤの運用プランを少し誤ってしまったようです。
ライバルたちよりもタイヤが消耗していたとは思いませんが、彼らはステージごとにうまくタイヤをローテーションしていて、僕たちは最後の2本のステージを状態が良くないタイヤで走ることになり、そこでかなりタイムを失ってしまいました。
それでも、明日はまだ長い距離を走りますし、朝は新しいステージなので、まずは1回目の走行でいい走りをして、その後どうするか考えたいと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

正直なところ、今日は自分たちの日ではありませんでした。
良いフィーリングを得ることがなかなかできず、それがタイムになって現れました。
そしてもちろん、午後にはスピンもあって、さらに遅れをとってしまいました。
クルマに自信を持つことができず、ここまでのところ残念な週末になってしまっています。
このようなペースでは上位を狙うことは難しいので、明日は少しでも多くポイントを獲得することを重視し、パワーステージで何ができるのか考えなければなりません。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)

今朝はステージに戻ることができて本当にうれしかったですし、クルマを完璧に直してくれたチームに感謝します。
見た目もフィーリングも新品そのもので、昨日感じていた良いフィーリングが戻ってきました。
ただひとつ昨日と違うのは、ステージの出走順です。
1番手で臨んだ路面のコンディションはかなり難しく、雪道では初めて経験するものでした。
多くのことを学びましたし、コンディションさえ悪くなければペースは良好でした。
路面に雪があり、自分で走行ラインを刻まなければならない時にタイムを失ってしまいました。

明日のステージ情報

競技最終日となる2月12日(日)のデイ4は、ウーメオーの北側エリアで、全長26.48kmの新ステージ「バスタービック」をSS16、SS17として2本連続で走行。
その後、最終ステージとして、デイ3の最後にSS15として走行した「ウーメオー」を再走します。
この最終ステージのSS18は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
3本のステージの合計距離は63.04km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は223.98kmとなります。

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