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2023年7月

2023/07/24

WRC:2023年シリーズ・ポイント表(Rd.8/Rd.13)

Wrc_logo

N0. Driver Nat. Car Point
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 170
2 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 115
3 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 112
4 O.タナク EST Ford Puma Rally1 104
5 S.オジエール FRA Toyota Yaris Rally1 98
6 E.ラッピ FIN Hyundai i20 Rally1 87
7 D.ソルド ESP Hyundai 120 Rally1 46
8 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 41
9 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 28
10 C.ブリーン IRL Hyundai i20 Rally1 19
11 T.スニネン FIN Hundai i20 N 19
12 O.ソルベルグ SWE Skoda Fabia Evo 17
13 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia Evo 16
14 G.グリーンスミス GBR Scoda Fabia RS 16
15 Y.ロッセル FRA Citroen C3 12
16 K.カゼタノビッツ POL Scoda Fabia RS 11
17 E.リンドホルム FIN Skoda Fabia RS 6
18 N.グリャジン RUS Scoda Fabia Evo 3


N0. Manufactures Point
1 トヨタ・ガズー・レーシング・WRT 331
2 ヒュンダイ・シェル・モビス・WRT 274
3 M-スポーツ・フォード・WRT 195

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トヨタ・チーム エストニアラリー第4日目リポート

2023年7月24日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第8戦 ラリー・エストニア デイ4
ロバンペラが3年連続でエストニアを制し、今季2勝目を記録
エバンスは総合4位、勝田は総合7位でフィニッシュ

7月23日(日)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦「ラリー・エストニア」の最終
日デイ4が、タルトゥのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World R
ally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRI
D 69号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合4位
で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合7位でフィニッシュしまし
た。

ラリー・エストニアの最終日デイ4は、サービスパークの南側エリアで2本ステージを、
ミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行。4本のステージの合計距離は61.08kmで
した。天気は朝から雲が多く、時々雨がぱらつくことも。午前8時の時点で気温は13度
前後と、冷涼な朝となりました。

首位ロバンペラは前日のデイ3で、全9ステージでベストタイムを記録し、総合2位のテ
ィエリー・ヌービル(ヒョンデ)に対するリードを34.9秒に拡大。最終日はステージの
合計距離が短いため、十分といえるリードを既に築いていました。しかし、それでもロ
バンペラの勢いは衰えず、前日に続き全ステージでベストタイムを記録。ボーナスの選
手権ポイントを獲得可能な最終のパワーステージも制し、最終的に2位に52.7秒差をつ
けて優勝。ラリー・エストニアを3年連続で制覇し、今シーズン2勝目を記録しました。
2021年にラリー・エストニアでWRC初優勝を飾ったロバンペラは、これで通算10勝目。
一大会で獲得可能な最大ポイントである30ポイントを獲得したことにより、ドライバー
選手権におけるリードを55ポイントに拡げました。なお、今回ロバンペラはデイ3の朝
から13ステージ連続でベストタイムを刻みましたが、それは2008年ラリー・ドイチェラ
ンドでの、セバスチャン・ローブ以来の記録となります。

総合4位のエバンスは、最終日もエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)と激しいポディウム
争いを展開。逆転こそ叶いませんでしたが、パワーステージでロバンペラに次ぐ2番手
タイムを記録したことで、ボーナスの4ポイントを獲得し、ドライバー選手権2位の座を
守りました。また、勝田は総合6位のピエール=ルイ・ルーベ(Mスポーツ・フォード)
と激しく順位を争い、SS20では力強い走りでルーべを抜き総合6位に浮上しました。し
かし、最終のSS21で逆転を許し、僅か0.3秒差の総合7位でラリーを終えました。なお、
TGR-WRTはロバンペラとエバンスが獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選
手権におけるリードを57ポイントに拡大しました。

豊田 章男 (TGR-WRT会長)

カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう! そして、ラリー・エストニア3連勝おめでとう! 2
年前、20歳のカッレが最年少で優勝したのがエストニアでした。それまでの最年少記録
はヤリ-マティの22歳。今22歳のカッレは既に10勝をあげています。最年少2桁勝利もお
めでとう! また今度ドーナッツをプレゼントできたらと思います。

チームタイトルに向けたポイントをしっかり稼いでくれたエルフィンとスコットにも感
謝です。また、貴元とアーロンは今回3台目のワークスとしての参戦でした。車両にト
ラブルを出してしまいチームとしては申し訳ないことをしましたが、ゴールまで着実に
クルマを運んでくれたことがチームの強さに繋がりました。ありがとう。

私は東京ドームの都市対抗野球に、佐藤社長はエストニアのラリーの現場に、それぞれ
足を運び、トヨタのアスリート達と共に戦う週末を過ごしました。いずれも勝つことが
でき、我々にとって本当に良い週末だったと思います。(野球は週明けにまだ2戦残っ
ていますので引き続き一緒に戦いたいと思います。)

次戦は我々のホームタウン”フィンランドのユバスキュラ”でのラリーです。今回、ヤ
リ-マティにはドライバーに戻ってもらうようにお願いしました。そうすることで、私
がチーム代表代行として現地に行かないといけなくなるからです(笑)。どのように私
がチーム代表代行を務めれば良いか? 佐藤社長が今回のエストニアで手本を示してく
れていました。佐藤社長は早朝のドライバーエンジニアミーティングに参加し、夜はメ
ンテナンスが終わるまでサービスを離れず、ずっとチームとコミュニケーションを取り
、寄り添いながら戦ってくれていたようです。チーム代表の時のヤリ-マティも、いつ
も朝早くサービスに行ってチームメンバーとのおはようの挨拶を欠かしません。フィン
ランドでは私もそれを真似してメンバーと沢山のコミュニケーションを取り、チームの
力になれればと思っています。

ケニア、エストニアからの良い流れを次戦に繋げられるよう、私も万全の準備でフィン
ランドに向かいますので、チームの皆さん待っていてください。
勝つぞ! 勝つぞ! 勝つぞ!

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

カッレはこのラリーを完全に支配しました。金曜日は出走順一番手でスタートして一日
の終わりにはトップに立ち、土曜日と日曜日は全てのステージでベストタイムを記録し
、パワーステージでも優勝するなど、まさに完勝と言えます。彼にとってエストニアは
ホームラリーのようなもので、多分、シリーズの中で最も得意なラリーですし、最も走
りを楽しめるラリーだと思います。また、タイトル防衛に向けて、最大ポイントを獲得
したのも素晴らしかったです。エルフィンもいい戦いをし、パワーステージでは力強い
走りで2番手タイムを記録しました。彼自身にとって貴重なポイントを獲得しただけで
なく、マニュファクチャラー選手権でもリードを広げることができました。今週末、佐
藤(恒治 トヨタ自動車社長)さんが我々と共にいてくれて、一緒に勝利を祝うことが
できて本当に嬉しかったです。今は、2週間後にフィンランドで開催されるチームのホ
ームラリーを楽しみにしていますし、そこでも優勝できることを願っています。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

ここエストニアでWRC10勝目を達成し、3年連続で優勝できたので、とても素晴らしい気
分です。自分にとってエストニアは本当に素晴らしいラリーですし、毎回楽しんでいま
す。土曜日の朝からは全てのステージで勝つことができましたし、特別な終末になりま
した。自分たちの速さとクルマの性能をフルに発揮できたと思うので、本当にハッピー
です。このようなスピードで走りながらも本当にヒヤッとするような瞬間は一度もなく
、常にプッシュしながらもドライビングを楽しむことができたので、自分とヨンネはい
い仕事ができたと思います。運転していて本当に楽しかったですし、素敵なステージと
素晴らしい応援を満喫しました。また、ステージを走り終えてすぐに、表彰台で佐藤さ
んと勝利を一緒に祝うことができたのも嬉しかったですし、彼もとても喜んでいました。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

終末を通して非常に激しい表彰台を争いをしましたが、最終的に表彰台に上がることが
できず残念です。とてつもなくタイムが離れていたわけではなく、残念ながら僅かに届
きませんでした。金曜日はいいフィーリングが得られるまで少し時間がかかり、それ以
降の戦いのことを考えると、出走順という点ではその時点で既に厳しい状況だったとい
えます。この週末、圧倒的な強さを発揮したカッレは素晴らしい戦いをしたと思います
。自分たちの結果に満足することは難しいですが、総合4位と、パワーステージの結果
によってポイントを獲得することができました。次のラリー・フィンランドに向けて良
いウォームアップにもなったと思うので、来週はしっかりと準備をして、より良い結果
を目指したいと思います。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)

ポジティブなことも、ネガティブなこともあった週末でした。ミスや危ない瞬間を経験
することなくラリーを終えられたのは良かったですし、クリーンに戦うことはできたと
思います。しかし、いろいろな状況でスピードが足りていなかったので、次のラリーに
向けて改善しなくてはなりません。序盤はかなり苦戦し、その後フィーリングは良くな
っていきましたが、それでもさらに高いスピードを発揮したかったですし、自分のパフ
ォーマンスには到底満足することができません。それでも、この状況をポジティブに捉
え、今回の戦いを分析して次のラリー・フィンランドに向けて改善したいと思います。
カッレとヨンネ、そしてチーム全員の優勝を祝福します。

次回のイベント情報

WRC次戦は、8月3日(木)から6日(日)にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心
に開催される「ラリー・フィンランド」です。フィンランドはWRCを代表するハイスピ
ード・グラベル(未舗装路)イベントであり、サービスパークはTGR-WRTのヘッドクォ
ーターのすぐ近くに置かれるため、チームにとってはホームイベントといえるラリーで
す。

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2023/07/23

WRC:Rd.8:エストニアラリーDay3結果(最終SS.21/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 2h26'48.2
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'46.5
3 E.ラッピ FIN Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'55.6
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -01'04.7
5 T.スニネン FIN Hundai i20 N RC2 -01'41.5
6 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -03'01.4
7 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -03'02.0
8 O.タナク EST Ford Puma Rally1 RC1 -06'21.0
9 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia RC2 -09'12.3
10 S.パヤリ FIN Skoda Fabia R5 RC2 -09'22.1
11 G.グリーンスミス GBR Skoda Fabia Evo RC2 -09'53.3
12 E.リンドホルム FIN Hyundai 120 N RC2 -10'30.0
13 B.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo RC2 -11'13.8
14 M.マルシズク POL Skoda Fabia R5 RC2 -11'34.8
15 R.ヴィルベス EST Ford Fiesta MK2 RC2 -11'42.6
    総合 46位まで確認

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トヨタ・チーム ケニヤラリー第3日目リポート

2023年7月23日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第8戦 ラリー・エストニア デイ3
首位ロバンペラがデイ3の全9ステージを制覇しリードを拡大
エバンスは総合4位、勝田は総合7位の座を守る

7月22日(土)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦「ラリー・エストニア」の競技
3日目デイ3が、タルトゥのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing Worl
d Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HY
BRID 69号車)が総合1位、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が
総合4位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合7位と、チームの全ド
ライバーが前日の順位を守りました。

ラリー・エストニアのデイ3は、サービスパークの南側エリアが主舞台に。通常のフォ
ーマットとは異なり、午前中から昼にかけて2本のステージを各2回走行後、タルトゥで
のミッドデイサービスを経て、午後は別の2本のステージを各2回走り、その後サービス
パークに隣接するスーパーSSを1本走行。9本のステージの合計距離は102.61kmでした。
天気は晴れ時々曇りで、降雨はなくグラベル(未舗装路)ステージは全体的にドライコ
ンディションでした。

前日のデイ2で、ロバンペラは不利な出走順一番手ながら、2本のベストタイムを刻むな
ど速さを示し首位に。デイ3では出走順が8番手と後方になり、そのアドバンテージを活
かして快走。まず、午前中の4本のステージを全て制し、デイ2終了時点で3秒だった総
合2位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)との差を、20.3秒に拡大しました。その勢い
は午後のステージでも衰えず、5本のステージ全てでベストタイムを記録。その結果デ
イ3の全9ステージを制することになり、ヌービルとの差を34.9秒に拡げてデイ3を締め
くくりました。

デイ2で総合3位のエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)と激しいバトルを展開したエバンス
は、デイ3でも攻めの走りを敢行。3番手タイムを4回、2番手タイムを1回記録するなど
して、その差を一時0.7秒にまで縮めましたが逆転には至らず。デイ2と変わらぬ総合4
位で一日を終えました。また、デイ2で総合7位につけた勝田は、デイ3での出走順が2番
手と早く、路面を覆う滑りやすいグラベルを掃き飛ばしながらの走行に。それでも、総
合6位のピエール=ルイ・ルーベ(Mスポーツ・フォード)と7秒差の総合7位と、前日の
順位を守りました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今日はカッレの信じられないような走りを見ることができました。彼のステージの走り
からは、路面コンディションに対して非常にいいフィーリングを感じていたことがわか
りました。ブレーキングを遅らせて、道をフルに使うことができるようになったことで
、自信がさらに高まり、それが今日のタイムにも表れています。彼はこのような道で運
転を学んだので、彼にとってはまさにホームラリーのようなものですし、このようなス
テージやコンディションで走ることをとても楽しんでいるように見えます。まだ戦いは
終わっていませんが、明日は勝利を持ち帰ることができると確信しています。一方、エ
ルフィンはエサペッカと大接戦を続けています。二人ともいい走りをしていますし、今
日の午後はエサペッカのほうが僅かに速かったですが、明日の朝、路面のグリップが低
い状況でエルフィンがアタックするチャンスはまだあると思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

素晴らしい一日でした。一日の全てのステージを制することなど、そうそうあることで
はありません。今朝は良いスタート順位を活かし、ハードにプッシュして、できるだけ
タイム差を広げるという明確なプランがありました。比較的簡単にスピードを上げるこ
とができましたし、クリーンな走りでタイムをかなり稼ぐことができました。午後は、
ステージをとても楽しむことができましたし、全てが順調に進み、クルマのフィーリン
グも素晴らしかったです。とはいえ、明日はまだトリッキーな一日で、非常にテクニカ
ルな新ステージもありますので、気を抜くことなくいい走りを続け、パワーステージで
は最後のプッシュをしようと考えています。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

エサペッカとのバトルはかなりの接戦でした。一日を通して差が縮まったり離れたりと
フェアな戦いが続き、私も彼もそれを楽しんでいました。今朝のバトルは特に激しく、
最初の2、3ステージでは私が少し差を縮めましたが、その後彼は同じだけタイムを取
り戻しました。そして、終盤になるにつれて彼との差は拡がっていき、思っていた以上
に差が開いてしまいました。午後の長いステージは私たちにはあまり合っていなかった
ようで、そこで少しタイムを失ってしまいました。それでもまだ、差はあまり大きくな
いですし、明日は最後の勝負を挑みます。持てる力を全て出し切って走り、どうなるの
か見たいと思います。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)

昨晩、チームと一緒にクルマのセッティングを少し変更し、それが上手く行ったことで
昨日よりもフィーリングがかなり良くなりました。出走順の関係で路面のグリップの低
さに少し苦労しましたが、そうなることはあらかじめ分かっていたことですし、午前中
に関してはそれ以外は順調でした。午後は自分のドライビングをさらに改善しようと考
えていたのですが、いろいろなことが起きてしまいました。クルマやインカムにいくつ
か問題が発生し、何が起こっているのかを把握するのが少し難しい状況でしたが、全て
のステージを何とか無事に走り切ることができましたし、それこそが最も重要なことで
す。


明日のステージ情報

競技最終日となる7月23日(日)のデイ3は、デイ2と同様サービスパークの南側エリア
が戦いの舞台に。2本のステージをミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行します
。そのうち、SS19の再走となる最終のSS21は、昨年に続き、トップ5タイムを記録した
選手とマニュファクチャラーに対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワー
ステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は61.08km、リエゾン(移動
区間)も含めた一日の総走行距離は278.73kmとなります。

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WRC:Rd.8:エストニアラリーDay3結果(SS.17/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 2h05'29.3
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'34.9
3 E.ラッピ FIN Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'45.4
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'52.7
5 T.スニネン FIN Hundai i20 N RC2 -01'41.5
6 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -02'25.5
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -02'32.5
8 O.タナク EST Ford Puma Rally1 RC1 -05'55.2
9 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia RC2 -07'37.1
10 S.パヤリ FIN Skoda Fabia R5 RC2 -07'52.9
11 G.グリーンスミス GBR Skoda Fabia Evo RC2 -08'08.9
12 E.リンドホルム FIN Hyundai 120 N RC2 -08'45.5
13 B.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo RC2 -09'29.4
14 R.ヴィルベス EST Ford Fiesta MK2 RC2 -09'41.3
15 M.マルシズク POL Skoda Fabia R5 RC2 -09'46.7
    総合 49位まで確認

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2023/07/22

トヨタ・チーム エストニアラリー第2日目リポート

2023年7月22日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第8戦 ラリー・エストニア デイ2
森林地帯でのハイスピードグラベルステージがスタート
ロバンペラが首位に立ち、エバンスが総合4位につける

7月21日(金)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦「ラリー・エストニア」の競技
2日目デイ2が、タルトゥのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing Worl
d Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HY
BRID 69号車)が総合1位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)
が総合4位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合7位につけました。

昨晩、エストニア第2の都市タルトゥでのスーパーSSで開幕したラリー・エストニアは
、21日(金)の朝から森林地帯での本格的な戦いがスタート。一日を通して走行する「
フルデイ」の初日として、サービスパークの北側と南側で7本合計133.38kmのステージ
が行なわれました。タルトゥ周辺は早朝美しい青空が広がりましたが、その後は曇り時
々晴れの天気に。午後は一時的に降雨もあり、グラベル(未舗装路)路面の一部は湿っ
た状態になりました。

前日、同タイムでトップに並んだエバンスとエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)と、僅か
0.1秒差の総合3位につけたロバンペラは、ドライバー選手権リーダーとしてデイ2を出
走順トップで走行。そのため、午前中のステージは路面の滑りやすい砂利を掃き飛ばし
ながらの不利な条件での走行となりました。それでもロバンペラは、3ステージ連続で3
番手タイムを刻むなど健闘し、午前中のステージが終了した時点で首位のティエリー・
ヌービル(ヒョンデ)と6.8秒差の総合2位につけました。タルトゥでのミッドデイサー
ビスを経て始まった午後の再走ステージでは、SS5、SS6と2ステージ連続でベストタイ
ムを記録。ヌービルを抜いて首位に立ちました。ロバンペラは、その後の2本のステー
ジでも首位の座を堅持し、総合2位のヌービルに3秒差をつけてデイ2を走り切りました。

前日首位のエバンスは、オープニングのSS2で総合4位に順位を下げましたが、続くSS3
では総合3位に。その後は一日の最後までラッピと激しい総合3位争いを続け、総合4位
でデイ2を終了。総合3位ラッピとの差は1.9秒と小さく、表彰台を巡る戦いは明日のデ
イ3でも続きます。また、今シーズン3回目のワークス登録出場となる勝田は、難しい路
面で自信をつけながらの走行となり、総合7位につけています。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

我々にとっては、ポジティブなフルデイ初日でした。出走順がトップだったカッレは、
特に再走ステージで本当にいい走りをしました。非常に大きな轍(わだち)が刻まれて
いたので、彼があれほど素晴らしいタイムを出せるとは思っていませんでした。エルフ
ィンも早い出走順だったにも関わらず、いい走りを見せてくれました。彼はミッドデイ
サービスでセットアップをいくつか変更したのですが、それが彼の自信に繋がったよう
なので、明日は期待が持てます。一方、貴元は特に深く轍が掘れた場所で自信を失って
いたので、彼をサポートしようと考えています。もし、彼がこのまま普通にラリーを走
り続ければ、最後にはトップ5に入ることができると確信しています。ここまでのとこ
ろ誰にとっても本当に面白いラリーになり、タイム差も大きくないので、土曜日もきっ
といい戦いが続くでしょう。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

出走順一番手で走行した午前中のステージは、路面が予想以上に滑りやすく、大きなチ
ャレンジでした。レッキで走った時と比べると、路面はかなり乾いていたように感じま
した。ミスをしないようにしながらも全力で攻めましたし、あれ以上できることはあま
りなかったので、いい仕事ができたと思います。午後のステージはコンディションが少
し良くなり、少なくとも後続の選手たちと同じようなグリップレベルにはなりました。
所々、轍を少しならしながら走る必要がありましたが、少なくともプッシュすることは
できましたし、一日を終えてそれほど悪くない状況だと思います。ティエリーとの差は
まだ僅差なので、ふたりとも出走順が良くなる明日どうなるのか、様子を見たいと思い
ます。少なくとも、今日よりはペースが上がることを期待しています。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

出走順を考えれば、今朝のスタートは悪くなかったと思いますが、クルマに対してベス
トなフィーリングを感じることはできませんでした。バランスに少し苦労し、思うよう
には走れませんでした。そのため、ミッドデイサービスではセットアップを少し改善す
る必要がありましたが、その結果、午後はだいぶ良くなりました。残念ながら、午後の
ループの3本目のステージでタイムを大きく落としてしまいましたが、それを除けばク
ルマのフィーリングはかなり改善されたので、明日はより良い状態で戦うことができる
と思います。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)

非常に長く、タフな一日でした。午前中は少し苦労し、クルマのフィーリングもあまり
良くありませんでした。そして午後の再走ステージでは、路面コンディションがさらに
荒れていました。チームはクルマを改善しようと頑張っていい仕事をしてくれましたが
、それでも自分としてはまだ難しいと感じていました。ハイスピードなセクションは特
に問題なかったのですが、非常にテクニカルなセクションや、轍が深く掘れてリスクが
高くなってくると、必要以上に躊躇してしまいました。明日は4本のステージをそれぞ
れ2回走るので、少しずつ自信をつけていき、クルマのポテンシャルをもっと発揮でき
るように頑張りたいと思います。

明日のステージ情報

競技3日目となる7月22日(土)のデイ3は、サービスパークの南側エリアが舞台に。午
前中から昼にかけて2本のステージを各2回走行した後、ミッドデイサービスを挟んで、
さらに別の2本のステージを各2回走行。一日の終りには、サービスパークのすぐ近くで
SS1と同じスーパーSS「タルトゥ・バルド」をSS17として走行します。9本のステージの
合計距離は102.61km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は565.61kmとな
ります。

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WRC:Rd.8:エストニアラリーDay2結果(SS.08/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 1h12'22.2
2 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'03.0
3 E.ラッピ FIN Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'12.2
4 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'14.1
5 T.スニネン FIN Hundai i20 N RC2 -00'33.8
6 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'48.8
7 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -01'03.6
8 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia RC2 -04'07.4
9 G.グリーンスミス GBR Skoda Fabia Evo RC2 -04'14.1
10 S.パヤリ FIN Skoda Fabia R5 RC2 -04'25.0
11 O.タナク EST Ford Puma Rally1 RC1 -04'47.0
12 E.リンドホルム FIN Hyundai 120 N RC2 -05'06.8
13 G.リンナマエ EST Hyundai i20 N RC2 -05'17.0
14 R.ヴィルベス EST Ford Fiesta MK2 RC2 -05'22.9
15 B.ブラシア BOL Skoda Fabia Evo RC2 -05'38.2
    総合 49位まで確認

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2023/07/21

トヨタ・チーム エストニアラリー第1日目リポート

2023年7月21日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WRC 第8戦 ラリー・エストニア デイ1
超高速グラベル・ラリーのエストニアがタルトゥで開幕
エバンスが総合1位に、ロバンペラが総合3位につける

7月20日(木)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦「ラリー・エストニア」が開幕
。オープニングステージとしてスーパーSSが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing World R
ally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID
33号車)が首位に立ち、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が
総合3位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合5位につけ、チーム
の全車がデイ1を好調に走り切りました。

第7戦のサファリ・ラリー・ケニアで、TGR-WRTは昨年大会に続き1-2-3-4フィニッシュ
を達成。チームはマニュファクチャラー選手権で、ロバンペラはドライバー選手権で首
位の座を守り、エバンスはドライバー選手権2位に順位を上げました。そのサファリ・
ラリーから約3週間のインターバルを経て開催されるラリー・エストニアは、第5戦から
第7戦にかけて3戦続いたラフ・グラベル(未舗装路)ラリーとは大きく異なる、非常に
スムースな路面を舞台とするハイスピードなグラベル・ラリーとなります。

ラリー初日となる20日(木)のデイ1は、サービスパークが置かれるエストニア第2の
都市「タルトゥ」の南側エリアで、午前中にシェイクダウンが行われ、4.08kmのグラベ
ル・ステージでロバンペラがベストタイムを記録。ワークス登録ドライバーとしては今
シーズン3回目の出場となる勝田が4番手タイムを、エバンスが5番手タイムを記録しま
した。

夕方6時半からは、タルトゥの市街地でセレモニアルスタートが行われ、その後8時過
ぎからオープニングのスーパーSS1がスタート。エストニア国立博物館の敷地内に展開
するサービスパークのすぐ近くで、全長3.35kmのグラベル・ステージが行われ、オィッ
ト・タナック(Mスポーツ・フォード)がベストタイムを記録。0.6秒差でエバンスとエ
サペッカ・ラッピ(ヒョンデ)が2番手タイムを分け合いました。しかし、タナックが
シェイクダウン後にエンジン交換を行なったことで5分間のペナルティを課せられたた
め、エバンスがラッピと同タイムで首位に立ちました。また、ロバンペラはエバンスと
僅か0.1秒差の総合3位に、勝田は2.6秒差の総合5位につけ、森林地帯での本格的な戦い
が始まる明日のデイ2に駒を進めました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

今夜、最初のステージで何のドラマもなくラリーをスタートすることができて良かっ
たです。エルフィンがラリーをリードしていますが、タイム差は非常に僅かです。我々
は以前からエストニアでは好調でしたし、このようなハイスピードなイベントは通常、
我々のクルマにとても合っています。また、このラリーのためにエンジンをアップグレ
ードしたので、それが高速セクションで助けになることを期待しています。シェイクダ
ウンでは、我々のクルマがうまく機能していることを確認できたので、ドライバーたち
は自信を持ってラリーをスタートすることができました。今日は雨も降りましたし、森
の中の道が湿った状態であり続ければ、カッレとエルフィンは早い出走順による路面の
クリーニングにそれほど悩まされることもなく、優勝争いに加わるチャンスを得られる
と思います。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

エストニアに戻ってくることができて嬉しいです。エストニアはとても好きなラリー
ですし、このような道や路面を走ることを楽しめているので、ポジティブな気持ちでラ
リーをスタートすることができました。今晩走行したタルトゥでの最初のステージは常
に面白く、非常にテクニカルでトリッキーな狭い道なので僅かなミスも許されず、クリ
ーンな走りに徹しました。明日は滑りやすいグラベルに覆われたステージが多く、今大
会最長のステージもあるため、自分たちにとっては非常に重要な一日となります。この
ような高速ラリーで遅れを取り戻すのは簡単ではないので、トップに近い位置につけら
れることを願っています。雨が少し降り続いているので、それが自分たちにとって助け
になるかもしれませんが、太陽が出ると路面は急速に乾くので、どうなるか様子を見た
いと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

このラリーを楽しみにしていました。ステージはここ数戦とは明らかに違うので、ハ
イスピードな道に素早く適応できることを願っています。今朝のシェイクダウンはいい
フィーリングを得るための重要な機会だったので、セットアップをいくつか試しました
。今晩最初のステージは他のステージとは大きく異なり、道幅が狭くてツイスティで、
路肩には大きな石がたくさん並んでいました。そのため、ミスなくしっかりと走ること
に専念しましたし、これで明日に向けて気持ちを切り替えることができます。エストニ
アの道は路面がかなり軟らかいため、ステージを1回目に走行する時と、2回目に走行す
る時ではコンディションが大きく変わります。明日は出走順が2番手なので、午後の再
走ステージでは路面の変化に驚くかもしれません。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)

エストニアは好きなイベントのひとつなので、とても楽しみにしていました。シェイ
クダウンではクルマの動きがとても良く感じられたので、チームは素晴らしい準備をし
てくれたのだと思います。このクルマでエストニアのステージを走ることに興奮してい
ますし、明日からはきっと楽しい3日間になると思いますが、それと同時に大きなチャ
レンジにもなるでしょう。今晩最初のスーパーSSは道路脇に大きな石があって、もし当
たってしまったら何が起こってもおかしくなかったですし、ラリーが簡単に終わってし
まう可能性もあったので、とにかく確実に走り切りました。明日は重要な一日になると
思うので、ハードにプッシュし、できる限り良い走りをしたいと思っています。

明日のステージ情報

競技2日目となる7月21日(金)のデイ2は、サービスパークの北側と南側エリアで、3
本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その後、南側エリアで1本のス
テージを走り、その合計距離は133.38kmと4日間で最長の一日となります。

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WRC:Rd.8:エストニアラリーDay1結果(SS.01/21)

N0. Driver Nat. Car Class Time(Dif.)
1 E.エヴァンス GBR Toyota Yaris Rally1 RC1 0h03'03.1
2 E.ラッピ FIN Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'00.0
3 K.ロバンペラ FIN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'00.1
4 T.ニュービレ BEL Hyundai i20 Rally1 RC1 -00'01.0
5 勝田 貴元 JPN Toyota Yaris Rally1 RC1 -00'02.6
6 T.スニネン FIN Hundai i20 N RC2 -00'03.9
7 J-P.ルーベ FRA Ford Puma Rally1 RC1 -00'04.4
8 M.マルシズク POL Skoda Fabia R5 RC2 -00'05.9
9 G.リンナマエ EST Hyundai i20 N RC2 -00'06.0
10 A.ミケルセン NOR Skoda Fabia RC2 -00'06.6
11 O.ソルベルグ SWE Skoda Fabia Evo RC2 -00'06.9
12 S.パヤリ FIN Skoda Fabia R5 RC2 -00'07.3
13 J.マクラーレン ITA Hyundai 120 RC2 -00'07.9
14 G.グリーンスミス GBR Skoda Fabia Evo RC2 -00'08.3
48 O.タナク EST Ford Puma Rally1 RC1 -04'59.4
    総合 49位まで確認

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